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気鋭の若手文筆家・山本貴光が、西周の「百学連環」を精読し、その真価に迫る意欲作! 『「百学連環」を読む』(山本貴光 著)書籍・電子書籍刊行と対談&サイン会開催のお知らせ

複雑な現代を生き抜くためのレジリエンス、知のサバイバル・キットを手に入れよ!

株式会社三省堂(東京都千代田区 代表取締役社長 北口克彦)は、山本貴光氏の最新刊『「百学連環」を読む』を2016年8月1日(月)より発売いたします。また、本書の電子書籍版を8月12日(金)より順次配信開始いたします。さらに、本書の刊行を記念して、8月8日(月)に対談&サイン会を開催いたします。




[画像1: http://prtimes.jp/i/14647/8/resize/d14647-8-660214-1.jpg ]


【内容紹介】
本書は、日本の近代化に大きな影響を与えた西周(にし・あまね)が私塾で行った講義「百学連環」の記録を、現代の言葉に置き換え、丹念に読んでいくもの。150年前、欧米の思想や科学的思考を取り入れていく文化の大転換期に、学術全体をどのように捉えようとしたか、どのような「ものの見方」をしていたか、古今東西のさまざまな資料をまじえて読み解きます。「百学連環」とは、知のマッピングそのものです。
知の細分化・専門特化が進み、複雑化する現代。本書を通して、全体を俯瞰し本質を見ようとするその見方を知ることは、「知のサバイバル・キット」を手に入れるきっかけともなるでしょう。これからの世の中を生き抜くレジリエンスにもつながるはずです。

★西周とは
江戸時代から明治時代にかけて活躍した人。オランダに留学し、政治・法律・経済・統計・哲学などを学び、帰国後は、徳川慶喜の顧問をしたり、私塾を開いたりした。森有礼や福沢諭吉らと明六社を結成。著述や翻訳を通じて西洋の思想を伝えた。「哲学」「概念」など、多くの翻訳・造語をした。日本の近代化に果たした役割は大きい。

★「百学連環」とは
「百学連環」とは、現代では「百科事典」と訳される「encyclopedia」の、西周による訳。また、明治3年頃から数年の間、西周が私塾・育英舎で行った講義で、現代における「一般教養」にあたるもの。文字通り「百学(=多くの学問)」がどのように「連環(=関連)」しあっているかを描きとろうとした、学術全体を体系的に捉えようとする試み。

★なぜ今「百学連環」を読むのか。どんなことが書かれていて、どんなことが読み取れるか。
本書「はじめに」より
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私たちは物心ついたときから、学術がいろいろな領域に分かれている状態を当然のことと思って生きています。また、学術が進展するにしたがって、細分化され専門化が進むことは必要があってのことです。ここで問題だと思うのは、いつしかそうした学術全体を見渡してみようという試みがなくなって、細分化した領域相互の関係がどうなっているのかということ、あるいは学術の全体像というものがあまり顧みられなくなっていることです。しかし、学術に限らず、全体を顧みないまま限定された部分ごとの最適化ばかりに注目しすぎた結果、例えば公害や環境破壊のような問題が深刻化したのはご存じの通りです。目の前だけを見ると、一見、経済的には効率のよいことが、長い目、あるいは広い目で見ると、巡り巡って自分たちの生きる環境を損ない、自分たちの首を絞めてしまうという非効率を生むわけです。
(略)
本書で「百學連環」に着目してみたい理由は大きく二つあります。一、この講義は、当時の西欧学術全体を相互の連関のなかで広く見渡してみようという試みです。二、この講義を行った西周は、西欧学術が日本に輸入される際に、それまで日本語にはなかった多くの言葉を造った人物でもありました。現代日本語の大恩人の一人です。現在でも、彼が翻訳・造語した言葉は、学術その他の領域で使われています。そうした言葉の起源を知ることは、自分たちが現在行っていることの足元を確認するためにも必要なことです。という具合に、現代における学術の全域を捉えなおすためのよすがとして、「百學連環」の試みは、幾重にも手がかりを与えてくれると睨んでいるのでした。
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【著者紹介】

[画像2: http://prtimes.jp/i/14647/8/resize/d14647-8-957010-2.jpg ]


山本貴光(やまもと・たかみつ)
1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。文筆家・ゲーム作家。コーエーにてゲーム制作(企画/プログラム)に従事の後、2004年からフリーランス。好きなものはカステラ、原節子。「哲学の劇場」主宰。
◎代表作
・ゲーム:『That's QT』『戦国無双』など。
・著書:『心脳問題―「脳の世紀」を生き抜く』(吉川浩満との共著、朝日出版社)、『問題がモンダイなのだ』(吉川との共著、筑摩書房)、『コンピュータのひみつ』(朝日出版社)、『文体の科学』(新潮社)など。
・訳書:『MiND―心の哲学』(吉川との共訳、ジョン・R・サール著、朝日出版社)、『ルールズ・オブ・プレイ』(サレン/ジマーマン著、ソフトバンククリエイティブ)など。
◎URL
作品メモランダム(http://yakumoizuru.hatenadiary.jp/
哲学の劇場(http://logico-philosophicus.net/
twitter ID:yakumoizuru


【商品概要】
書名:「百学連環」を読む
著者:山本貴光

本書に関する詳しい内容は下記Webページをご覧ください。
http://dictionary.sanseido-publ.co.jp/dicts/books/100gaku/index.html

■書籍版
本体価格:3,200円(税別)
書籍版仕様:A5判/528ページ
ISBN:978-4-385-36522-0
発売日:2016年8月1日(月)より(発売日は地域によって異なります)

■電子書籍版
希望小売価格:2,500円(税別)
電子書籍版フォーマット:EPUB 3/Kindle Format 8 リフロー形式

電子書籍版は以下の配信プラットフォームで8月12日(金)から順次配信予定です。
Kindleストア(アマゾン)
楽天Kobo電子書籍ストア
Kinoppy(紀伊國屋書店)
BookLive!
iBookstore(アップル)
Reader Store(ソニー)
ほか


【『「百学連環」を読む』刊行記念 対談&サイン会開催のお知らせ】

『「百学連環」を読む』(山本貴光 著、三省堂)の刊行を記念して、8月8日(月)に対談&サイン会を開催いたします。
著者である山本貴光さんと、武蔵野人文資源研究所所長で明治賢人研究会を主宰する竹中朗さんをお迎えして、なぜ「百学連環」に着目するのか、西周が学術全体をどう見ていたかを知ることが現在の私たちにどう関わるのか、語り合っていただきます。
実際に「百学連環」のテキストをどのように読んでいったかが見える、山本さんによる講義録への書き込みなども公開する予定です。また、『「百学連環」を読む』をさらに楽しむための「附録番外編」も当日ご参加のみなさんにお配りする予定です。

日時:2016年8月8日(月)午後7時 開演(開場 午後6時45分)
会場:ブックファースト新宿店 地下2階Fゾーンイベントスペース
参加整理券代:500円(税込)
定員:50名(先着順)
お問合せ:ブックファースト新宿店 電話03-5339-7611


【三省堂について】
会社名:株式会社三省堂
本社所在地:〒101-8371 東京都千代田区三崎町2丁目22番14号
創業:1881年(明治14年)4月8日
代表取締役社長:北口克彦
従業員数:161名(2016年6月1日現在)
資本金:7,000万円
事業内容:辞書、事典、学習図書、一般図書、電子出版物、小学校・中学校・高等学校教科書の出版・販売、情報提供サービス
URL: http://www.sanseido.co.jp/


【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社三省堂 営業局 宣伝広報部
Tel:03-3230-9562
E-mail:www-info@sanseido-publ.co.jp
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