テュフズードジャパン、Industrial IT Securityイベントを開催
[16/12/12]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
〜 Smart Factoryを目指す国際社会の標準化とその対応策 〜
国際的な第三者認証機関であるテュフズードの日本法人テュフズードジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:アンドレアス・シュタンゲ)は、さる12月6日、「Kick off Seminar "Industrial IT Security" 2016」を開催し、各産業界(自動車・鉄道・ファクトリーオートメーション・システムインテグレータ)の各分野からお迎えした有識者や専門家さらにテュフズードによる第三者認証機関の立場から「Industrial IT Security」についての最新の取り組みや業界の状況を解説し、あらゆる角度から未来へと続く「Smart Factory」実現のための必要な環境を作ることの必要性について講演しました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/17062/15/resize/d17062-15-250092-1.jpg ]
Industrial IT Securityとは、近年から欧州を中心に策定された国際規格を中心に考えたセキュリティ対応環境のことであり、セキュリティ・リスクを検討・分析した結果に基づきセキュリティ対策をそれぞれの必要環境に構築していくものであります。
責任分担の範囲は、大きく3つのグループに分けられます。それらはアセットオーナ、システムインテグレータ、コンポーネントメーカに区分けされ、それぞれが総合的にセキュリティ対策を行って維持管理していくことを求めています。また、この考え方はあらゆる産業分野へ波及すると言われています。
今では様々なカテゴリごとの専用の規格が策定されており、例えば、アセットオーナの立場で必要な対策や責任範囲を定めたものは、国際規格ではIEC 62443-2-1があり、システムインテグレータの立場では、IEC 62443-2-4、またコンポーネントメーカの立場ではIEC 62443-4-1の発行がされ、市場のトレンドとなってきております。また欧州においては、クリティカル・インフラストラクチャ(例: 水道局、火力発電所、原子力発電所等)のアセットオーナー側に対しては、法律で2020年までには組織的なIndustrial IT Securityの管理体制の構築を求めるような状況です。(ドイツ国内においては2018年となっています。)
このように市場でのIndustrial IT Securityに関する注目度は更に高まっており、欧州市場へ進出するメーカにとってこうした国際規格への対応は不可欠なものとなってきています。
今回のセミナーは、グローバル化の進展に伴い、国内企業の海外進出が活発化する中で、国際規格に基づいた安全性やセキュリティ確保を担保することが、今後益々必要になってくることを、様々な業界での取り組みや最新事例を紹介することで、参加者の皆様にご理解していただくことを目的に開催致しました。
テュフズードジャパン代表取締役社長、アンドレアス・シュタンゲは次のように述べています。「海外への事業拡大を進めている製造業界においては、製品の安全性と信頼性は必要不可欠なものとなります。さらには機器そのものにおけるセキュリティ対応だけではなく、その機器を製造するメーカ、その機器を使ってシステム構築するシステムインテグレータ、さらには、そのシステムインテグレータへ必要とする安全基準とセキュリティ基準を仕様作成すアセットオーナにとっても、《Smart Factory》を実現していく上で、《Industrial IT Security》を積極的に導入しアピールしていくことで、グローバル化の中での生き残りに重要なテーマとなっていくでしょう。このグローバルスタンダードに準拠することは輸出企業にとって負荷となるものではありますが、セキュリティにおける堅牢性において競業企業より優位に立つためのチャンスでもあります。日本ではメディアを騒がしたことは少ないのですが、Internetで検索すれば海外ではセキュリティ破壊による非常に多くのインシデント事例があります。確かにこれまでは報道された大きな事故はありませんでしたが、これは今後も無いことを意味していません。セキュリティ事故が起これば、それから派生したマイナスイメージからの脱却、それに関連する調査・対策コストで何億もの資金を失うことは、企業のブランドや行政当局(国益)にもダメージを与えることになります。」
本イベントでは、プロセス業界ご出身の株式会社コントロール・システム・ラボラトリ 所長の森本賢一氏より現状の産業界の制御システムにおけるセキュリティ対策状況及び対応策に関する講演をいただき、加えて、テュフズードレイル本社のカイ・ヴォレンヴェーバー氏により、ドイツにおける実際のセキュリティ認証のプロセスから、特にセキュリティ・アセスメントについての解説がありました。
また、シーメンス株式会社 デジタルファクトリー事業本部から島田太郎氏が、「シーメンスが考えるインダストリー4.0 /日本の製造業の未来を支えるデジタルエンタープライズ」についての説明と、具体例な事例を紹介しました。さらに、シーメンス株式会社 同事業本部の雨宮祐介氏が、「リスクアセスメント結果に基づくセキュリティ実装例」について現場の立場から解説しました。
経済産業省 商務情報政策局の師田晃彦氏においては、国内における「スマートファクトリーや制御システムセキュリティ」についての最新情報のご紹介を頂きました。
また、NTTセキュリティ・ジャパン株式会社の鈴木聖氏からは、同社からみたIndustrial IT Securityについての取り組み状況について、ご紹介いただきました。
会場には各分野から約100名の参加者が集まり、分野を横断した「機能安全Industrial IT Security」の最新の取組みについて熱心に聴講されました。各分野における《Industrial IT Security》への関心の高まりが見受けられたイベントとなりました。
テュフズードでは、今後もこうしたイベントのみならず、Industrial IT Security規格に関連するコンサルティング、分析、認証取得サポート及びセミナーやトレーニング等幅広いサービスを提供して行く予定です。
[画像2: http://prtimes.jp/i/17062/15/resize/d17062-15-220323-0.jpg ]
国際的な第三者認証機関であるテュフズードの日本法人テュフズードジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:アンドレアス・シュタンゲ)は、さる12月6日、「Kick off Seminar "Industrial IT Security" 2016」を開催し、各産業界(自動車・鉄道・ファクトリーオートメーション・システムインテグレータ)の各分野からお迎えした有識者や専門家さらにテュフズードによる第三者認証機関の立場から「Industrial IT Security」についての最新の取り組みや業界の状況を解説し、あらゆる角度から未来へと続く「Smart Factory」実現のための必要な環境を作ることの必要性について講演しました。
[画像1: http://prtimes.jp/i/17062/15/resize/d17062-15-250092-1.jpg ]
Industrial IT Securityとは、近年から欧州を中心に策定された国際規格を中心に考えたセキュリティ対応環境のことであり、セキュリティ・リスクを検討・分析した結果に基づきセキュリティ対策をそれぞれの必要環境に構築していくものであります。
責任分担の範囲は、大きく3つのグループに分けられます。それらはアセットオーナ、システムインテグレータ、コンポーネントメーカに区分けされ、それぞれが総合的にセキュリティ対策を行って維持管理していくことを求めています。また、この考え方はあらゆる産業分野へ波及すると言われています。
今では様々なカテゴリごとの専用の規格が策定されており、例えば、アセットオーナの立場で必要な対策や責任範囲を定めたものは、国際規格ではIEC 62443-2-1があり、システムインテグレータの立場では、IEC 62443-2-4、またコンポーネントメーカの立場ではIEC 62443-4-1の発行がされ、市場のトレンドとなってきております。また欧州においては、クリティカル・インフラストラクチャ(例: 水道局、火力発電所、原子力発電所等)のアセットオーナー側に対しては、法律で2020年までには組織的なIndustrial IT Securityの管理体制の構築を求めるような状況です。(ドイツ国内においては2018年となっています。)
このように市場でのIndustrial IT Securityに関する注目度は更に高まっており、欧州市場へ進出するメーカにとってこうした国際規格への対応は不可欠なものとなってきています。
今回のセミナーは、グローバル化の進展に伴い、国内企業の海外進出が活発化する中で、国際規格に基づいた安全性やセキュリティ確保を担保することが、今後益々必要になってくることを、様々な業界での取り組みや最新事例を紹介することで、参加者の皆様にご理解していただくことを目的に開催致しました。
テュフズードジャパン代表取締役社長、アンドレアス・シュタンゲは次のように述べています。「海外への事業拡大を進めている製造業界においては、製品の安全性と信頼性は必要不可欠なものとなります。さらには機器そのものにおけるセキュリティ対応だけではなく、その機器を製造するメーカ、その機器を使ってシステム構築するシステムインテグレータ、さらには、そのシステムインテグレータへ必要とする安全基準とセキュリティ基準を仕様作成すアセットオーナにとっても、《Smart Factory》を実現していく上で、《Industrial IT Security》を積極的に導入しアピールしていくことで、グローバル化の中での生き残りに重要なテーマとなっていくでしょう。このグローバルスタンダードに準拠することは輸出企業にとって負荷となるものではありますが、セキュリティにおける堅牢性において競業企業より優位に立つためのチャンスでもあります。日本ではメディアを騒がしたことは少ないのですが、Internetで検索すれば海外ではセキュリティ破壊による非常に多くのインシデント事例があります。確かにこれまでは報道された大きな事故はありませんでしたが、これは今後も無いことを意味していません。セキュリティ事故が起これば、それから派生したマイナスイメージからの脱却、それに関連する調査・対策コストで何億もの資金を失うことは、企業のブランドや行政当局(国益)にもダメージを与えることになります。」
本イベントでは、プロセス業界ご出身の株式会社コントロール・システム・ラボラトリ 所長の森本賢一氏より現状の産業界の制御システムにおけるセキュリティ対策状況及び対応策に関する講演をいただき、加えて、テュフズードレイル本社のカイ・ヴォレンヴェーバー氏により、ドイツにおける実際のセキュリティ認証のプロセスから、特にセキュリティ・アセスメントについての解説がありました。
また、シーメンス株式会社 デジタルファクトリー事業本部から島田太郎氏が、「シーメンスが考えるインダストリー4.0 /日本の製造業の未来を支えるデジタルエンタープライズ」についての説明と、具体例な事例を紹介しました。さらに、シーメンス株式会社 同事業本部の雨宮祐介氏が、「リスクアセスメント結果に基づくセキュリティ実装例」について現場の立場から解説しました。
経済産業省 商務情報政策局の師田晃彦氏においては、国内における「スマートファクトリーや制御システムセキュリティ」についての最新情報のご紹介を頂きました。
また、NTTセキュリティ・ジャパン株式会社の鈴木聖氏からは、同社からみたIndustrial IT Securityについての取り組み状況について、ご紹介いただきました。
会場には各分野から約100名の参加者が集まり、分野を横断した「機能安全Industrial IT Security」の最新の取組みについて熱心に聴講されました。各分野における《Industrial IT Security》への関心の高まりが見受けられたイベントとなりました。
テュフズードでは、今後もこうしたイベントのみならず、Industrial IT Security規格に関連するコンサルティング、分析、認証取得サポート及びセミナーやトレーニング等幅広いサービスを提供して行く予定です。
[画像2: http://prtimes.jp/i/17062/15/resize/d17062-15-220323-0.jpg ]