ダイバーシティな医療のために、放射線被ばくから医療現場の人を守る!
[22/02/24]
提供元:PRTIMES
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ものづくり企業と大学病院が手を携え、女性医師たちが活躍できる医療現場を実現。
株式会社エムエス製作所[愛知県・清須市 代表:迫田邦裕(東京医科大学兼任講師)]が帝京大学医学部内科学講座 片岡明久講師らチームと共同でカテーテル治療におけ心エコー医、麻酔科医の放射線被ばくを防止する『FORUshield (フォルシールド)』を開発しました。?被ばく防護をしつつ作業性を維持できる従来にない画期的な放射線防護板です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-c83ef88e082703c21d3b-7.jpg ]
FORUshield
医療現場の人を守る
医療の技術は進歩します。
技術に合わせ、環境も進歩しなくてはいけません。
構造的心疾患治療において、カテーテル手術の普及が進んでいます。しかしながら、手技に携わる心エコー医、麻酔科医の放射線被ばくが懸念されてきました。
医療とものづくりが手を携え、放射線の遮断と円滑な作業を両立させる防護板を開発。
世界的にも新しい発想を形にした製品です。
医療従事者の心と体に寄り添う最先端の医療現場を実現します。
背景
医療が進歩するなかで、現場では被ばくを顧みず治療にあたる医師がいます。
近年、患者さんへの負担を軽減する目的で心臓弁膜症に代表される構造的心疾患(SHD)のカテーテル手術が飛躍的に増加しています。しかし、カテーテルの手術には放射線照射が必要であり、患者さんへの治療技術が進歩する一方で医療従事者の放射線被ばくを防ぐ環境整備は未だ十分ではありません。
とりわけ、この手術に関わる心エコー医、麻酔科医は、従来の防護板では身を乗り出したり、無理な体勢にならざるを得ず、実用上問題がありながら被ばくを顧みずに治療にあたっています。
さらに心エコー医、麻酔科医における女性の割合は高く、妊娠中の女性医師の被ばくは解決すべき問題で、ダイバーシティな医療現場の実現のために喫緊の対策が求められています。
「FORUshield」とは
被ばく対策と作業を両立する新機構
[画像2: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-f38a9c499ce1aa72e6dc-8.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-7d7cf275f4f2bc64d3f0-9.jpg ]
従来の防護板にはない、手術の際に用いる経食道心エコープローブや麻酔器につながる呼吸器回路、輸液ライン通す開口部を設置。心エコー医と麻酔科医が防護板から身を乗り出さず、後ろに並び立って手技を行えます。
上部は鉛アクリル樹脂で視界も良好。開口部はアクリル板の向きの組み合わせによって4通りの高さに変更でき、個々人の体格に合わせてセッティングできます。また、鉛板に差し替えれば、従来の防護板としても利用できます。
シミュレーションに基づく最適な形状
[画像4: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-6db1be15c28a2a10c119-10.jpg ]
帝京大学が開発したX線被ばく推定システムによって被ばくのシミュレーションを行い、現場の医師の意見を踏まえて、使い勝手のよい最適な形を追究しました。図で示すように、防護板を使用すると防護板なしの場合と比べて、心エコー医と麻酔科医のカテーテル手術における作業性を損なうことなく、十分に放射線を遮蔽できます。
医療とものづくりの連携によって完成
株式会社エムエス製作所の代表取締役 迫田 邦裕は現役医師を兼務しており、日本のものづくりの力で医療に貢献できないか模索していました。そのような中で、帝京大学より医療現場の課題について相談をうけ、設計・開発に携わりました。アクリル加工で株式会社ワールドケミカル技研が、板金加工でカネトヨ株式会社が参画。医療分野に精通したエムエス製作所の構想を、両社の技術で形にしました。放射線のみならずCOVID-19などのエアロゾル感染対策も求められる昨今、医療従事者への心遣いと秀でたものづくりの力が生んだ産学連携の成果です。
現在、帝京大学にて特許出願中で、来夏の製造販売に向けて調整を進めています。
開発者メッセージ
帝京大学 片岡明久(医学部内科学講座 講師)
[画像5: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-8fe2e3ff2fbc458e7466-3.jpg ]
医療現場では、自己犠牲を顧みず治療にあたる医師もいます。しかしながら、患者さんの命を守る医師が、自分自身を危険にさらしてしまってはいけない。とくに未来を担う若い医療者たちには、安心して新たな技術で患者さんの治療に専念して欲しい。
そんな思いから「FORUshield」を開発しました。ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。我々の調査では、国内のあるSHDのカテーテル治療においては、心エコーガイドをしている心エコー医の約3割を女性が担っておりますが、作業効率の観点から、放射線被ばくの対策が不十分なことが喫緊の課題でした。ダイバーシティーの観点からも、誰もが心おきなく活躍できる環境を目指し、本製品を国内外へ広めてまいります。
【帝京大学プロジェクトチーム】
FORUshield(フォルシールド)には、for U(You)とfor US、「医療現場で働く、あなたのため、私たちのチームのため」の製品だという想いを込めました。
循環器内科医 片岡明久(医学部内科学講座 講師)/麻酔科医 柳川文香(元 国際教育研究所 助手)
古徳純一(大学院医療技術学研究科診療放射線学専攻 教授)/高田剛志(先端総合研究機構産学連携推進センター 助教)
[画像6: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-4ddb031626b27b6ade29-1.jpg ]
右から 片岡明久 講師、高田剛志 助教、柳川文香 助手 (当時) 、古徳純一 教授
■ 製品仕様
高さ 1,815mm 幅 915mm 奥行き(脚部)500mm 重さ 65kg
[画像7: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-f4c3e5d31a7b5cfe8000-5.jpg ]
■ 会社概要
会社名:株式会社エムエス製作所
所在地:愛知県清須市春日立作54?2
代表者:代表取締役 迫田邦裕
設 立:1971年
U R L :https://www.msgroup.co.jp
事業内容:金型製造・設計、ゴルフ用品製造、馬具製造、医療機開発
株式会社エムエス製作所[愛知県・清須市 代表:迫田邦裕(東京医科大学兼任講師)]が帝京大学医学部内科学講座 片岡明久講師らチームと共同でカテーテル治療におけ心エコー医、麻酔科医の放射線被ばくを防止する『FORUshield (フォルシールド)』を開発しました。?被ばく防護をしつつ作業性を維持できる従来にない画期的な放射線防護板です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-c83ef88e082703c21d3b-7.jpg ]
FORUshield
医療現場の人を守る
医療の技術は進歩します。
技術に合わせ、環境も進歩しなくてはいけません。
構造的心疾患治療において、カテーテル手術の普及が進んでいます。しかしながら、手技に携わる心エコー医、麻酔科医の放射線被ばくが懸念されてきました。
医療とものづくりが手を携え、放射線の遮断と円滑な作業を両立させる防護板を開発。
世界的にも新しい発想を形にした製品です。
医療従事者の心と体に寄り添う最先端の医療現場を実現します。
背景
医療が進歩するなかで、現場では被ばくを顧みず治療にあたる医師がいます。
近年、患者さんへの負担を軽減する目的で心臓弁膜症に代表される構造的心疾患(SHD)のカテーテル手術が飛躍的に増加しています。しかし、カテーテルの手術には放射線照射が必要であり、患者さんへの治療技術が進歩する一方で医療従事者の放射線被ばくを防ぐ環境整備は未だ十分ではありません。
とりわけ、この手術に関わる心エコー医、麻酔科医は、従来の防護板では身を乗り出したり、無理な体勢にならざるを得ず、実用上問題がありながら被ばくを顧みずに治療にあたっています。
さらに心エコー医、麻酔科医における女性の割合は高く、妊娠中の女性医師の被ばくは解決すべき問題で、ダイバーシティな医療現場の実現のために喫緊の対策が求められています。
「FORUshield」とは
被ばく対策と作業を両立する新機構
[画像2: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-f38a9c499ce1aa72e6dc-8.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-7d7cf275f4f2bc64d3f0-9.jpg ]
従来の防護板にはない、手術の際に用いる経食道心エコープローブや麻酔器につながる呼吸器回路、輸液ライン通す開口部を設置。心エコー医と麻酔科医が防護板から身を乗り出さず、後ろに並び立って手技を行えます。
上部は鉛アクリル樹脂で視界も良好。開口部はアクリル板の向きの組み合わせによって4通りの高さに変更でき、個々人の体格に合わせてセッティングできます。また、鉛板に差し替えれば、従来の防護板としても利用できます。
シミュレーションに基づく最適な形状
[画像4: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-6db1be15c28a2a10c119-10.jpg ]
帝京大学が開発したX線被ばく推定システムによって被ばくのシミュレーションを行い、現場の医師の意見を踏まえて、使い勝手のよい最適な形を追究しました。図で示すように、防護板を使用すると防護板なしの場合と比べて、心エコー医と麻酔科医のカテーテル手術における作業性を損なうことなく、十分に放射線を遮蔽できます。
医療とものづくりの連携によって完成
株式会社エムエス製作所の代表取締役 迫田 邦裕は現役医師を兼務しており、日本のものづくりの力で医療に貢献できないか模索していました。そのような中で、帝京大学より医療現場の課題について相談をうけ、設計・開発に携わりました。アクリル加工で株式会社ワールドケミカル技研が、板金加工でカネトヨ株式会社が参画。医療分野に精通したエムエス製作所の構想を、両社の技術で形にしました。放射線のみならずCOVID-19などのエアロゾル感染対策も求められる昨今、医療従事者への心遣いと秀でたものづくりの力が生んだ産学連携の成果です。
現在、帝京大学にて特許出願中で、来夏の製造販売に向けて調整を進めています。
開発者メッセージ
帝京大学 片岡明久(医学部内科学講座 講師)
[画像5: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-8fe2e3ff2fbc458e7466-3.jpg ]
医療現場では、自己犠牲を顧みず治療にあたる医師もいます。しかしながら、患者さんの命を守る医師が、自分自身を危険にさらしてしまってはいけない。とくに未来を担う若い医療者たちには、安心して新たな技術で患者さんの治療に専念して欲しい。
そんな思いから「FORUshield」を開発しました。ご協力いただいた皆様に心から感謝申し上げます。我々の調査では、国内のあるSHDのカテーテル治療においては、心エコーガイドをしている心エコー医の約3割を女性が担っておりますが、作業効率の観点から、放射線被ばくの対策が不十分なことが喫緊の課題でした。ダイバーシティーの観点からも、誰もが心おきなく活躍できる環境を目指し、本製品を国内外へ広めてまいります。
【帝京大学プロジェクトチーム】
FORUshield(フォルシールド)には、for U(You)とfor US、「医療現場で働く、あなたのため、私たちのチームのため」の製品だという想いを込めました。
循環器内科医 片岡明久(医学部内科学講座 講師)/麻酔科医 柳川文香(元 国際教育研究所 助手)
古徳純一(大学院医療技術学研究科診療放射線学専攻 教授)/高田剛志(先端総合研究機構産学連携推進センター 助教)
[画像6: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-4ddb031626b27b6ade29-1.jpg ]
右から 片岡明久 講師、高田剛志 助教、柳川文香 助手 (当時) 、古徳純一 教授
■ 製品仕様
高さ 1,815mm 幅 915mm 奥行き(脚部)500mm 重さ 65kg
[画像7: https://prtimes.jp/i/41452/17/resize/d41452-17-f4c3e5d31a7b5cfe8000-5.jpg ]
■ 会社概要
会社名:株式会社エムエス製作所
所在地:愛知県清須市春日立作54?2
代表者:代表取締役 迫田邦裕
設 立:1971年
U R L :https://www.msgroup.co.jp
事業内容:金型製造・設計、ゴルフ用品製造、馬具製造、医療機開発