【12月1日は世界エイズデー】HIV陽性の母親を支える”先輩ママメンター”の人生をかけた使命を追うドキュメンタリーを本日公開!
[22/11/30]
提供元:PRTIMES
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命のためにエイズ、結核、マラリアと闘う人びとを追ったグローバルファンド20周年記念ドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』最終話
世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の設立から今年で20年。(公財)日本国際交流センター グローバルファンド日本委員会は、グローバルファンド20周年を記念して制作したドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』(全3回+特別編)最終エピソード「未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー」を本日11月30日に公開しました。
最終エピソード「未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー」本編(18分31秒)
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=417efS6sjz0 ]
新型コロナで身近になった感染症。世界には多くの感染症がありますが、なかでもエイズ、結核、マラリア(三大感染症)は長年にわたり世界で多くの命を奪ってきました。エイズは過去25年ほどの間に治療法の確立と対策が進み、迅速な診断、早期の適切な治療開始、質の高いケアの生涯にわたる提供があれば、HIVに感染しても他の人々と同じ水準の生活を維持できるようになりました。しかし、まだエイズの流行は終わっていません。2021年の1年間に約150万人が新たにHIVに感染し、世界中で約3,840万人がHIVとともに生きています*。
西アフリカ沿岸部にあるナイジェリアは、世界で三番目にHIV陽性者数が多い国です。ナイジェリア政府は国の優先課題としてエイズ対策を行っており、グローバルファンドを含め、さまざまな国際支援を得て対策を進めています。ナイジェリアは他国に比べ、子どものHIV新規感染が多いことが長年の特徴です。減少傾向にあるとはいえ、2021年に約26,000人の子どもが新たにHIVに感染しました。これは世界最多です**。
このため、同国では、出産時に母親から子どもにHIVが感染する母子感染を防ぐためのプログラムの要として、「メンターマザー」の育成を積極的に行っています。メンターマザーとは、HIV陽性でありながらも、適切な母子感染予防策を受け、HIVに感染していない子どもを出産した経験がある、”先輩ママ”です。メンターマザーたちは、同じ経験を持つ女性当事者として、新しい母親らが母子ともに健康に生きていくことができるよう、寄り添い、治療とケアの質を向上させるための支援をしています。
世界エイズデーにあわせて公開される本エピソードでは、ナイジェリア最大の都市、ラゴスで、10年以上メンターマザーとして活動するムリカットさんをフィーチャーします。ムリカットさんは、27歳の時にHIVと結核の感染が同時に発覚。一時は生きることを諦めかけた彼女が、現在はメンターマザーとして活躍しています。彼女のサポートを受ける女性やメンターマザーの同僚、州政府やエイズ対策に取り組むNGOからのインタビューを交えながら、ナイジェリアにおけるHIVの母子感染を防ぐ取り組みの「今」を追います。
グローバルファンドは、低・中所得国の三大感染症対策を支援する保健分野最大の官民連携基金です。資金提供を受ける国が自ら行う三大感染症の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に年間約40億ドルを提供し、支援対象国は100以上の国・地域にのぼります。これらの支援対象国では、グローバルファンドが設立された2002年以降これまでの間に、エイズによる死亡は70%減少しました。
本年9月には、米国ニューヨークにてバイデン大統領の主催で2023年〜25年に必要な資金を調達するためのグローバルファンド第7次増資会合が開催されました。岸田総理大臣を始めとした各国首脳が参加し拠出誓約を行い、保健分野の国際機関としては過去最高額が集まりました。年間約250万人もの命を奪う三大感染症の流行を終わらせることを大目標とし、コロナ禍を経て、引き続き、グローバルファンドが果たしうる役割への高い期待を示すものと言えます。 詳細はhttps://fgfj.jcie.or.jp/news/2022-9-21_seventh_replenishment_conference/
*国連合同エイズ計画(UNAIDS)FACT SHEET 2022
https://www.unaids.org/sites/default/files/media_asset/UNAIDS_FactSheet_en.pdf
** 国連合同エイズ計画(UNAIDS)AIDSinfo
https://aidsinfo.unaids.org/
■グローバルファンド20周年記念ドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』について
3つの感染症の終息という夢をもって立ち上がり、命のために闘う人びとが主役のストーリー3編と特別編からなるドキュメンタリーシリーズ。 #夢はじ
特設ページ:https://fgfj.jcie.or.jp/about/project/gf20thfilm/
企画・制作統括責任:公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)/グローバルファンド日本委員会(FGFJ)
映像演出・制作:株式会社アクトアドベント http://www.actadvent.co.jp/
ナレーション:窪田等
エピソード特別編 https://youtu.be/xUmjzmprXQI ベトナム、エルサルバドルのストーリーを軸に、感染症との闘いの歴史を交え、日本の専門家が世界の感染症対策の「今」と「未来」を語る。
エピソード1:生死をさまよい、今は希望をつなぐ当事者代表へ
https://youtu.be/3coUafjHoGM
ベトナム・ハノイ。高校生だったフィオナは社会に貢献したいという夢を描いていた。
しかし、ある日突然、彼女の人生は一変する。結核により生死をさまよい、身体が不自由になっても、彼女は前を向き、同じ状況で苦しむ人びとを支え、当初描いた夢を実現させていく。
エピソード2: 夢をかなえたエルサルバドル 〜マラリアフリー達成〜
https://youtu.be/2c_vuJqGXp8
コロナ禍の2021年、エルサルバドルは世界保健機関(WHO)のマラリアフリー認証を獲得した。50年以上をかけて実現したマラリア終息という夢。その背景には、国民と政府の強い連携や、家族や隣人を想う愛があった。
■世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)について
グローバルファンドは、低・中所得国の三大感染症対策を支える官民連携基金。G7を初めとする各国の政府や民間財団、企業など、国際社会から大規模な資金を調達し、低・中所得国が自ら行う三疾病の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に年間40億ドルを支援しています。2002年の設立以来、グローバルファンドのパートナーシップの支援により5,000万人の命が救われました。2020年以降の新型コロナ対策では、検査、治療薬、医療用酸素等の供給、保健システム強化で重要な役割を担っています。2000年のG8九州・沖縄サミットで、議長国日本が感染症対策を主要課題として取り上げ、追加的資金調達と国際的なパートナーシップの必要性についてG8諸国が確認したことが、グローバルファンド設立の発端となりました。このことから、日本はグローバルファンドの「生みの親」のひとつと言われています。https://www.theglobalfund.org/en/
■グローバルファンド日本委員会(FGFJ)について
グローバルファンド日本委員会は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)を支援する日本の民間イニシアティブ。グローバルファンドに対する理解を促進するとともに、感染症分野における日本の役割を喚起し、政策対話や共同研究、国際シンポジウム、視察プログラム、一般向けの意識啓発などを実施しています。(公財)日本国際交流センターのプログラムとして運営されています。
グローバルファンド日本委員会 http://fgfj.jcie.or.jp/
(公財)日本国際交流センター https://www.jcie.or.jp/japan/
世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)の設立から今年で20年。(公財)日本国際交流センター グローバルファンド日本委員会は、グローバルファンド20周年を記念して制作したドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』(全3回+特別編)最終エピソード「未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー」を本日11月30日に公開しました。
最終エピソード「未来へ命と想いを繋ぐ メンターマザー」本編(18分31秒)
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=417efS6sjz0 ]
新型コロナで身近になった感染症。世界には多くの感染症がありますが、なかでもエイズ、結核、マラリア(三大感染症)は長年にわたり世界で多くの命を奪ってきました。エイズは過去25年ほどの間に治療法の確立と対策が進み、迅速な診断、早期の適切な治療開始、質の高いケアの生涯にわたる提供があれば、HIVに感染しても他の人々と同じ水準の生活を維持できるようになりました。しかし、まだエイズの流行は終わっていません。2021年の1年間に約150万人が新たにHIVに感染し、世界中で約3,840万人がHIVとともに生きています*。
西アフリカ沿岸部にあるナイジェリアは、世界で三番目にHIV陽性者数が多い国です。ナイジェリア政府は国の優先課題としてエイズ対策を行っており、グローバルファンドを含め、さまざまな国際支援を得て対策を進めています。ナイジェリアは他国に比べ、子どものHIV新規感染が多いことが長年の特徴です。減少傾向にあるとはいえ、2021年に約26,000人の子どもが新たにHIVに感染しました。これは世界最多です**。
このため、同国では、出産時に母親から子どもにHIVが感染する母子感染を防ぐためのプログラムの要として、「メンターマザー」の育成を積極的に行っています。メンターマザーとは、HIV陽性でありながらも、適切な母子感染予防策を受け、HIVに感染していない子どもを出産した経験がある、”先輩ママ”です。メンターマザーたちは、同じ経験を持つ女性当事者として、新しい母親らが母子ともに健康に生きていくことができるよう、寄り添い、治療とケアの質を向上させるための支援をしています。
世界エイズデーにあわせて公開される本エピソードでは、ナイジェリア最大の都市、ラゴスで、10年以上メンターマザーとして活動するムリカットさんをフィーチャーします。ムリカットさんは、27歳の時にHIVと結核の感染が同時に発覚。一時は生きることを諦めかけた彼女が、現在はメンターマザーとして活躍しています。彼女のサポートを受ける女性やメンターマザーの同僚、州政府やエイズ対策に取り組むNGOからのインタビューを交えながら、ナイジェリアにおけるHIVの母子感染を防ぐ取り組みの「今」を追います。
グローバルファンドは、低・中所得国の三大感染症対策を支援する保健分野最大の官民連携基金です。資金提供を受ける国が自ら行う三大感染症の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に年間約40億ドルを提供し、支援対象国は100以上の国・地域にのぼります。これらの支援対象国では、グローバルファンドが設立された2002年以降これまでの間に、エイズによる死亡は70%減少しました。
本年9月には、米国ニューヨークにてバイデン大統領の主催で2023年〜25年に必要な資金を調達するためのグローバルファンド第7次増資会合が開催されました。岸田総理大臣を始めとした各国首脳が参加し拠出誓約を行い、保健分野の国際機関としては過去最高額が集まりました。年間約250万人もの命を奪う三大感染症の流行を終わらせることを大目標とし、コロナ禍を経て、引き続き、グローバルファンドが果たしうる役割への高い期待を示すものと言えます。 詳細はhttps://fgfj.jcie.or.jp/news/2022-9-21_seventh_replenishment_conference/
*国連合同エイズ計画(UNAIDS)FACT SHEET 2022
https://www.unaids.org/sites/default/files/media_asset/UNAIDS_FactSheet_en.pdf
** 国連合同エイズ計画(UNAIDS)AIDSinfo
https://aidsinfo.unaids.org/
■グローバルファンド20周年記念ドキュメンタリーシリーズ『何事も夢から始まる』について
3つの感染症の終息という夢をもって立ち上がり、命のために闘う人びとが主役のストーリー3編と特別編からなるドキュメンタリーシリーズ。 #夢はじ
特設ページ:https://fgfj.jcie.or.jp/about/project/gf20thfilm/
企画・制作統括責任:公益財団法人 日本国際交流センター(JCIE)/グローバルファンド日本委員会(FGFJ)
映像演出・制作:株式会社アクトアドベント http://www.actadvent.co.jp/
ナレーション:窪田等
エピソード特別編 https://youtu.be/xUmjzmprXQI ベトナム、エルサルバドルのストーリーを軸に、感染症との闘いの歴史を交え、日本の専門家が世界の感染症対策の「今」と「未来」を語る。
エピソード1:生死をさまよい、今は希望をつなぐ当事者代表へ
https://youtu.be/3coUafjHoGM
ベトナム・ハノイ。高校生だったフィオナは社会に貢献したいという夢を描いていた。
しかし、ある日突然、彼女の人生は一変する。結核により生死をさまよい、身体が不自由になっても、彼女は前を向き、同じ状況で苦しむ人びとを支え、当初描いた夢を実現させていく。
エピソード2: 夢をかなえたエルサルバドル 〜マラリアフリー達成〜
https://youtu.be/2c_vuJqGXp8
コロナ禍の2021年、エルサルバドルは世界保健機関(WHO)のマラリアフリー認証を獲得した。50年以上をかけて実現したマラリア終息という夢。その背景には、国民と政府の強い連携や、家族や隣人を想う愛があった。
■世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)について
グローバルファンドは、低・中所得国の三大感染症対策を支える官民連携基金。G7を初めとする各国の政府や民間財団、企業など、国際社会から大規模な資金を調達し、低・中所得国が自ら行う三疾病の予防、治療、感染者支援、保健システム強化に年間40億ドルを支援しています。2002年の設立以来、グローバルファンドのパートナーシップの支援により5,000万人の命が救われました。2020年以降の新型コロナ対策では、検査、治療薬、医療用酸素等の供給、保健システム強化で重要な役割を担っています。2000年のG8九州・沖縄サミットで、議長国日本が感染症対策を主要課題として取り上げ、追加的資金調達と国際的なパートナーシップの必要性についてG8諸国が確認したことが、グローバルファンド設立の発端となりました。このことから、日本はグローバルファンドの「生みの親」のひとつと言われています。https://www.theglobalfund.org/en/
■グローバルファンド日本委員会(FGFJ)について
グローバルファンド日本委員会は、世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)を支援する日本の民間イニシアティブ。グローバルファンドに対する理解を促進するとともに、感染症分野における日本の役割を喚起し、政策対話や共同研究、国際シンポジウム、視察プログラム、一般向けの意識啓発などを実施しています。(公財)日本国際交流センターのプログラムとして運営されています。
グローバルファンド日本委員会 http://fgfj.jcie.or.jp/
(公財)日本国際交流センター https://www.jcie.or.jp/japan/