数百万ドルを節約するRFIDチケット技術をソウル地下鉄に導入
[09/07/10]
提供元:PRTIMES
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年間4億5000万枚の紙製乗車券を節約する
再利用可能なRFID片道乗車券システム
RFIDチップの主要メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、
以下ST)は、同社のRFIDベースの片道乗車券発券システムが、公共交通機関
としては世界で初めてソウル(韓国)で運用開始されたことを発表しました。
RFID技術をベースとする堅牢なソリューションによって、年間約30億ウォン
(240万ドル以上)の節約が期待されています。
人口1000万人の大都市で1974年以来運行されているソウル地下鉄は、2004年7月
に地下鉄とバス網を統合したソウル市の新交通システムの一部になりました。
この新交通システムでは、現金支払い客向けの従来の紙製乗車券と並行して、
T-Moneyと呼ばれる再チャージ可能な乗車券システムが導入されています。
現在ソウル地下鉄は、年間4億5000万枚以上の紙製乗車券にかかるコスト
(推定1枚6.8ウォン)を節約するため、紙製乗車券から「Single Journey
Ticket」と呼ばれるRFIDへの移行を進めています。
この新システムでは、自動券売機が「Single Journey Ticket」を発行し、
発行にはそれぞれの乗車料金とチケット保証金(500ウォン)が必要です。
チケットには、STの非接触メモリチップ SRT512が搭載されており、その
機能によってカード返却と新しい乗客への再発行が可能になっています。
このチケットのリサイクルが、数億枚の紙製乗車券に伴うコストおよび環境
への影響を軽減します。
STは、ソウル市当局に代わり、新交通システムを運用するカード発行企業
Korea Smart Card Co. Ltd.社(以下KSCC社)と協力し、同地下鉄の発券
システムをサポートするためSRT512の最適化を行いました。KSCC社の最高
財務責任者(CFO)であるKevin C.Moon氏は次の様にコメントしています。
「STのサポートは、特に標準規格に準拠した製品の提供、技術的専門性、
および安定供給といった面で、スケジュールに沿ったSingle Journey Ticketの
導入に大きく貢献しました。このシステムの安全性と堅牢性は高く、紙製乗車券
が不要になることで従業員の時間も節約され、運用コストの低減に繋がります。」
STのRFIDおよびEEPROM事業部のジェネラル・マネージャであるBenoit Rodrigues
は次の様にコメントしています。「STのソリューションが、最大規模かつ最も
要求の厳しいアプリケーションに十分に対応できることが実証されたことは、
大きな成功です。STのRFIDソリューションは、世界中で採用されており、
多数のイベント、会場、およびインフラ向けの発券をサポートしていますが、
このプロジェクトは非常に大規模な運輸システムにおけるST製品の能力を証明
しました。これがさらなる成功への踏み台になることを期待しています。」
SRT512は、アクセス管理、イベント・チケット発行、公共交通機関の発券
アプリケーションなど、再利用可能なチケットを必要とする短距離
アプリケーション(ISO 14443-B 準拠)に特化して設計されています。
SRT512は、これらのアプリケーションにおいて有効に動作するよう、近くに
ある他のチケットとの衝突を防止するアンチ・コリジョン機構を内蔵しており、
クラス最高のトランザクション速度を実現します。デュアル・カウンタやアンチ・
テア特性を含むオン・チップ計算機能によって、安全で物理的に堅牢な
ソリューションが可能になっています。
Benoit Rodriguesは、次の様に付け加えています。「SRT512の機能セットは、
このプロジェクトのデザイン・インにおける主な勝因であり、それによって
KSCC社とソウル市が要求するセキュリティ、信頼性、および堅牢性を実現する
ことができました。」
STはKSCC社と共同で、T-Moneyプリペイド乗車カードの導入を過去に行いました。
バス、地下鉄、およびタクシーで利用できるこれらのカードは、ソウル市内の
商業施設で少額の支払いが可能な電子マネーとして使うこともできます。
T-Moneyプリペイド・カードは実績あるSTのST19WR非接触スマートカードICを
ベースにしたもので、過去2年間にわたって大量に展開されています。この
デバイスが実証してきた優れた非接触性能は、攻撃と偽造に対する高い
セキュリティ性に加え、確認ゲートでのトランザクション速度と高スループット
を保証する上で重要な要素になっています。
RFIDメモリから非接触スマートカードICまで幅広い非接触メモリ製品
ポートフォリオを有するSTは、再利用可能な乗車券から物流、
マイクロペイメント・カードに至るグローバルなソリューションを
交通機関に提供しています。
本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2391r.html
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使すること
により、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションに
おいて他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
Korea Smart Card Co., Ltd.について
KSCC社は世界最大のスマートカード・ベースの自動料金収集サービス・
プロバイダの1社であり、1日当り3000万トランザクション以上を処理しています。
KSCC社は、2003年にソウル市新交通システムの統合と運用を目的として設立
されました。KSCC社は、単体での計算を可能にするCPUが内蔵された、T-moneyと
呼ばれるハイテクRFスマートカードを発行しています。KSCC社は、地下鉄事業者
4社(9路線、総延長400km)およびバス事業者250社以上にサービスを提供
しています。実績あるKSCC社のシステムは、韓国全土および海外の15以上の
都市でスムーズかつ有効に使用されています。KSCC社の詳細については、
http://www.t-money.co.krをご覧ください。
再利用可能なRFID片道乗車券システム
RFIDチップの主要メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、
以下ST)は、同社のRFIDベースの片道乗車券発券システムが、公共交通機関
としては世界で初めてソウル(韓国)で運用開始されたことを発表しました。
RFID技術をベースとする堅牢なソリューションによって、年間約30億ウォン
(240万ドル以上)の節約が期待されています。
人口1000万人の大都市で1974年以来運行されているソウル地下鉄は、2004年7月
に地下鉄とバス網を統合したソウル市の新交通システムの一部になりました。
この新交通システムでは、現金支払い客向けの従来の紙製乗車券と並行して、
T-Moneyと呼ばれる再チャージ可能な乗車券システムが導入されています。
現在ソウル地下鉄は、年間4億5000万枚以上の紙製乗車券にかかるコスト
(推定1枚6.8ウォン)を節約するため、紙製乗車券から「Single Journey
Ticket」と呼ばれるRFIDへの移行を進めています。
この新システムでは、自動券売機が「Single Journey Ticket」を発行し、
発行にはそれぞれの乗車料金とチケット保証金(500ウォン)が必要です。
チケットには、STの非接触メモリチップ SRT512が搭載されており、その
機能によってカード返却と新しい乗客への再発行が可能になっています。
このチケットのリサイクルが、数億枚の紙製乗車券に伴うコストおよび環境
への影響を軽減します。
STは、ソウル市当局に代わり、新交通システムを運用するカード発行企業
Korea Smart Card Co. Ltd.社(以下KSCC社)と協力し、同地下鉄の発券
システムをサポートするためSRT512の最適化を行いました。KSCC社の最高
財務責任者(CFO)であるKevin C.Moon氏は次の様にコメントしています。
「STのサポートは、特に標準規格に準拠した製品の提供、技術的専門性、
および安定供給といった面で、スケジュールに沿ったSingle Journey Ticketの
導入に大きく貢献しました。このシステムの安全性と堅牢性は高く、紙製乗車券
が不要になることで従業員の時間も節約され、運用コストの低減に繋がります。」
STのRFIDおよびEEPROM事業部のジェネラル・マネージャであるBenoit Rodrigues
は次の様にコメントしています。「STのソリューションが、最大規模かつ最も
要求の厳しいアプリケーションに十分に対応できることが実証されたことは、
大きな成功です。STのRFIDソリューションは、世界中で採用されており、
多数のイベント、会場、およびインフラ向けの発券をサポートしていますが、
このプロジェクトは非常に大規模な運輸システムにおけるST製品の能力を証明
しました。これがさらなる成功への踏み台になることを期待しています。」
SRT512は、アクセス管理、イベント・チケット発行、公共交通機関の発券
アプリケーションなど、再利用可能なチケットを必要とする短距離
アプリケーション(ISO 14443-B 準拠)に特化して設計されています。
SRT512は、これらのアプリケーションにおいて有効に動作するよう、近くに
ある他のチケットとの衝突を防止するアンチ・コリジョン機構を内蔵しており、
クラス最高のトランザクション速度を実現します。デュアル・カウンタやアンチ・
テア特性を含むオン・チップ計算機能によって、安全で物理的に堅牢な
ソリューションが可能になっています。
Benoit Rodriguesは、次の様に付け加えています。「SRT512の機能セットは、
このプロジェクトのデザイン・インにおける主な勝因であり、それによって
KSCC社とソウル市が要求するセキュリティ、信頼性、および堅牢性を実現する
ことができました。」
STはKSCC社と共同で、T-Moneyプリペイド乗車カードの導入を過去に行いました。
バス、地下鉄、およびタクシーで利用できるこれらのカードは、ソウル市内の
商業施設で少額の支払いが可能な電子マネーとして使うこともできます。
T-Moneyプリペイド・カードは実績あるSTのST19WR非接触スマートカードICを
ベースにしたもので、過去2年間にわたって大量に展開されています。この
デバイスが実証してきた優れた非接触性能は、攻撃と偽造に対する高い
セキュリティ性に加え、確認ゲートでのトランザクション速度と高スループット
を保証する上で重要な要素になっています。
RFIDメモリから非接触スマートカードICまで幅広い非接触メモリ製品
ポートフォリオを有するSTは、再利用可能な乗車券から物流、
マイクロペイメント・カードに至るグローバルなソリューションを
交通機関に提供しています。
本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2391r.html
STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使すること
により、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションに
おいて他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
Korea Smart Card Co., Ltd.について
KSCC社は世界最大のスマートカード・ベースの自動料金収集サービス・
プロバイダの1社であり、1日当り3000万トランザクション以上を処理しています。
KSCC社は、2003年にソウル市新交通システムの統合と運用を目的として設立
されました。KSCC社は、単体での計算を可能にするCPUが内蔵された、T-moneyと
呼ばれるハイテクRFスマートカードを発行しています。KSCC社は、地下鉄事業者
4社(9路線、総延長400km)およびバス事業者250社以上にサービスを提供
しています。実績あるKSCC社のシステムは、韓国全土および海外の15以上の
都市でスムーズかつ有効に使用されています。KSCC社の詳細については、
http://www.t-money.co.krをご覧ください。