2019年から2025年にかけて、4.31億台以上のテレマティクス・コントロール・ユニットが出荷される見通し
[19/09/24]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
LG、Continental、Harmanが 2018年のTCU市場をリード。2025年までに大半が4G/5Gを採用したTCUになり、2021年以降、2G/2.5GのTCU出荷はなくなる見込みに。
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、車載テレマティクス・コントロール・ユニット(TCU)のグローバル市場は、2019年から2025年にかけて、14% CAGRで成長し、この期間の累計出荷台数は4.31億台を超える見込みであるという調査結果を含むSmart Automotiveサービスによる最新調査を発表致しました。
(乗用車(注1)、軽商用車、大型商用車、バスを含む全ての車種におけるグローバルTCU出荷台数を含む)
2018年も引き続き、欧州のeCall(欧州の車両緊急通報システム)義務化が、グローバルのTCU出荷台数を牽引しました。しかし、今回の予測対象となる期間では、日独の自動車メーカーによる車載コネクティビティの採用増加と、中国や米国におけるコネクテッド・カーの需要増加が、市場を牽引する見通しです。
カウンターポイント社のシニアアナリスト、Aman Madhok氏は、この点に関して以下のように述べています。
「市場シェアに関しては、LGが市場をリードし、市場の約1/4を占めており、Continentalがこれに続く。LGの主要顧客はGMであり、そのGMの米国や中国などの主要市場での販売のほとんどが、コネクテッド・カーを占めている。しかし、今後もLGが市場をリードする立場を維持するには、顧客を多様化していく必要がある。」
図1: 世界のテレマティクス・コントロール・ユニット メーカー別出荷シェア 2018年
[画像: https://prtimes.jp/i/33140/40/resize/d33140-40-159795-0.png ]
各社の業績について、シニアアナリストのHanish Bhatia氏は以下のポイントを指摘しています。
「Continentalの出荷は2018年も増加した。同社はドイツの自動車メーカー達からセルラー接続導入を獲得した。また、Densoは現在までLexus向けにトヨタと協業している為、トヨタが車載コネクティビティを量販車種に広げていく際にも続いていくだろうと思われる。」
コネクテッドに採用される技術の動向について、リサーチアナリストのSatyajit Sinha氏は、以下のように述べています。
「2G/2.5GベースのTCUの出荷は2018年も世界中で減少し、2021年以降の販売はなくなるだろう。下位互換性、つまり旧規格へのフォールバックができる技術が備わっていることが後押しして、自動車メーカーは最新のコネクティビティ用モジュールの採用を進めている。加えて、キャリアのリーダー格であるAT&TやVodafoneは、今回の予測の期間内に2G/3Gサービスを多くの国で停止する予定である。これによって空いた周波数帯を4Gや5Gに割り当てようとしている。」
同様の観点において、コンサルティングリサーチディレクターのVinay Piparsania氏は以下のように付け加えています。
「今のところ、新しく設計した車は、型式認証を取得し量産が始まるまで3年から4年かかっている。一度販売されたら、その車はさらに10年道路を走る。従って、自動車メーカーはクルマのコネクティビティについて15年先まで見通して、差別化し続けられるか、顧客に高速なネット接続を提供し続けられるか等を入念に考えた計画を立てなくてはならない。」
「5Gは高速化の代償でコストが増す為、TCUへの採用は2025年までに16%に留まるだろう。しかし、金額ベースにおける4G TCUのシェアは長期的に減少し続ける。5Gのコストが下がっていくことが一因である。」
コネクテッド・カーの進化について、リサーチディレクターのNeil Shah氏は以下のようにコメントしています。
「自動運転とコネクテッド・カーは、両方とも自動車業界の今後を形作る重要なトレンドである。自動運転の方ばかりが取りざたされるが、関心が高まっているのはコネクテッド・カーの方である。自動車メーカーは、いわゆるインフォテイメントや予防保全のような、既存のコネクテッド・サービスの強化に加えて、保険のような新サービスも加えつつある。自動車メーカーとサービスプロバイダーは、車そのものの販売が減速傾向のなかで、新たな収入源とするためにコネクテッド・サービスを強力に推進している。TCUが、クルマの中枢神経をネットワークへ繋ぐゲートウェイへと変容していくのは必然であり、さらにコネクティビティが高度になっていく。TCUや関連部品のベンダーは、自動車業界のサプライチェインにおいて重要な役割を果たすことになる。」
注1: SUVを含む多目的車やスポーツ仕様の車を含む
包括的で詳細なレポート、Global Telematics Control Unit Market Tracker 2019は、カウンターポイント社のSmart Automotiveサービスの一環として、report.counterpointinsights.comからご購入いただけます。私どもの最新の詳細調査、分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、お気軽に press@counterpointresearch.com までお寄せください。
カウンターポイント社のSmart Automotive research for TCは、サプライチェーンへの聞き取りによる出荷台数推計、各社のIR情報、メーカーへのヒアリングを販売台数で裏付けた調査、および二次調査に基づいています。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ (英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、車載テレマティクス・コントロール・ユニット(TCU)のグローバル市場は、2019年から2025年にかけて、14% CAGRで成長し、この期間の累計出荷台数は4.31億台を超える見込みであるという調査結果を含むSmart Automotiveサービスによる最新調査を発表致しました。
(乗用車(注1)、軽商用車、大型商用車、バスを含む全ての車種におけるグローバルTCU出荷台数を含む)
2018年も引き続き、欧州のeCall(欧州の車両緊急通報システム)義務化が、グローバルのTCU出荷台数を牽引しました。しかし、今回の予測対象となる期間では、日独の自動車メーカーによる車載コネクティビティの採用増加と、中国や米国におけるコネクテッド・カーの需要増加が、市場を牽引する見通しです。
カウンターポイント社のシニアアナリスト、Aman Madhok氏は、この点に関して以下のように述べています。
「市場シェアに関しては、LGが市場をリードし、市場の約1/4を占めており、Continentalがこれに続く。LGの主要顧客はGMであり、そのGMの米国や中国などの主要市場での販売のほとんどが、コネクテッド・カーを占めている。しかし、今後もLGが市場をリードする立場を維持するには、顧客を多様化していく必要がある。」
図1: 世界のテレマティクス・コントロール・ユニット メーカー別出荷シェア 2018年
[画像: https://prtimes.jp/i/33140/40/resize/d33140-40-159795-0.png ]
各社の業績について、シニアアナリストのHanish Bhatia氏は以下のポイントを指摘しています。
「Continentalの出荷は2018年も増加した。同社はドイツの自動車メーカー達からセルラー接続導入を獲得した。また、Densoは現在までLexus向けにトヨタと協業している為、トヨタが車載コネクティビティを量販車種に広げていく際にも続いていくだろうと思われる。」
コネクテッドに採用される技術の動向について、リサーチアナリストのSatyajit Sinha氏は、以下のように述べています。
「2G/2.5GベースのTCUの出荷は2018年も世界中で減少し、2021年以降の販売はなくなるだろう。下位互換性、つまり旧規格へのフォールバックができる技術が備わっていることが後押しして、自動車メーカーは最新のコネクティビティ用モジュールの採用を進めている。加えて、キャリアのリーダー格であるAT&TやVodafoneは、今回の予測の期間内に2G/3Gサービスを多くの国で停止する予定である。これによって空いた周波数帯を4Gや5Gに割り当てようとしている。」
同様の観点において、コンサルティングリサーチディレクターのVinay Piparsania氏は以下のように付け加えています。
「今のところ、新しく設計した車は、型式認証を取得し量産が始まるまで3年から4年かかっている。一度販売されたら、その車はさらに10年道路を走る。従って、自動車メーカーはクルマのコネクティビティについて15年先まで見通して、差別化し続けられるか、顧客に高速なネット接続を提供し続けられるか等を入念に考えた計画を立てなくてはならない。」
「5Gは高速化の代償でコストが増す為、TCUへの採用は2025年までに16%に留まるだろう。しかし、金額ベースにおける4G TCUのシェアは長期的に減少し続ける。5Gのコストが下がっていくことが一因である。」
コネクテッド・カーの進化について、リサーチディレクターのNeil Shah氏は以下のようにコメントしています。
「自動運転とコネクテッド・カーは、両方とも自動車業界の今後を形作る重要なトレンドである。自動運転の方ばかりが取りざたされるが、関心が高まっているのはコネクテッド・カーの方である。自動車メーカーは、いわゆるインフォテイメントや予防保全のような、既存のコネクテッド・サービスの強化に加えて、保険のような新サービスも加えつつある。自動車メーカーとサービスプロバイダーは、車そのものの販売が減速傾向のなかで、新たな収入源とするためにコネクテッド・サービスを強力に推進している。TCUが、クルマの中枢神経をネットワークへ繋ぐゲートウェイへと変容していくのは必然であり、さらにコネクティビティが高度になっていく。TCUや関連部品のベンダーは、自動車業界のサプライチェインにおいて重要な役割を果たすことになる。」
注1: SUVを含む多目的車やスポーツ仕様の車を含む
包括的で詳細なレポート、Global Telematics Control Unit Market Tracker 2019は、カウンターポイント社のSmart Automotiveサービスの一環として、report.counterpointinsights.comからご購入いただけます。私どもの最新の詳細調査、分析、プレスリリースに関するお問い合わせは、お気軽に press@counterpointresearch.com までお寄せください。
カウンターポイント社のSmart Automotive research for TCは、サプライチェーンへの聞き取りによる出荷台数推計、各社のIR情報、メーカーへのヒアリングを販売台数で裏付けた調査、および二次調査に基づいています。
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Technology Market ResearchはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/