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持続可能な繊維産業のエコシステム構築に向けた産学連携のワーキンググループが始動




日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤雅之)は、帝人株式会社(代表取締役社長執行役員 鈴木純)および国立大学法人東京大学(総長 藤井輝夫)と共同で、持続可能な繊維産業のエコシステムを構築する際の課題抽出や、これらの課題克服に向けたステークホルダー間の連携、更には廃棄物処理法の改定、民間の活力を活かしてリサイクルを促進する個別リサイクル法の制定に関する協議を行う産学連携のワーキンググループ(以下「本WG」)を設立し、活動を開始致しましたのでお知らせします。

昨今、温室効果ガスによる地球温暖化や海洋汚染といった環境破壊が深刻化しており、世界中で対策が急がれています。繊維産業においても衣料品の大量廃棄問題や製造工程におけるCO2排出量などの環境負荷がクローズアップされるなど、サステナビリティ課題の解決が急務となっています。

本WGは、繊維産業から幅広く意見を集約するために2021年8月に日揮ホールディングス、帝人、東京大学を発起人として設立され、サプライチェーンを構成する各企業、有識者、NPOなど計7社・団体が参画しています。本WGでの協議の結果は、2022年1月を目途に政府への提言として纏める予定です。

日揮グループは、世界有数のエンジニアリング会社としてオイル&ガス、インフラなど様々な分野における豊富な実績を国内外で有し、昨今では環境関連技術のビジネス化にも注力しています。

帝人は、繊維製品を原料としたポリエステルのケミカルリサイクル技術を用いた大規模プラントを操業し、廃棄される繊維製品からポリエステル繊維を生産するケミカルリサイクル技術を世界に先駆けて実用化し、グローバルに事業展開しています。

東京大学(大学院工学系研究科 平尾雅彦研究室)は、ライフサイクルアセスメント(LCA)*を通じたリサイクルシステムの社会的価値評価やそれらを実現するための課題の抽出、社会システム設計に至るまでの包括的な知見を有しています。

今般のWG活動を通じて、エンジニアリング事業を通じて培ってきた当社グループの技術力や知見、帝人の有する繊維リサイクルに関するノウハウ、東京大学・平尾雅彦研究室の持つリサイクルシステムの価値評価の知見を活用し、参画メンバーとともに持続可能な繊維産業のエコシステム構築に向けた取り組みを推進してまいります。

*ライフサイクルアセスメント(LCA):製品・サービスの原料調達から、生産、流通、廃棄、リサイクルに至るまでの一連のライフサイクルにおける環境負荷を定量的に算出するための手法
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