CVCファンドを通じ、MSC再生医療、デジタルセラピューティクス領域の2社へ出資
[21/11/26]
提供元:PRTIMES
提供元:PRTIMES
最先端技術とのシナジー効果で、社会課題解決に向けた新規事業を創出
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、国内エンジニアリング事業会社の日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山田 昇司 以下、日揮)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じて、MSC※1再生医療およびデジタルセラピューティクス※2領域の2社への出資を行いましたので、お知らせします。
出資先の2社は、MSCを用いた再生医療に取り組む株式会社ツーセル(本社:広島県広島市 以下、ツーセル)と、脳卒中患者の歩行障害に対して独自の音楽療法に基づくデジタル治療を展開するMedRhythms Inc,(本社:米国メイン州 以下、メドリズム)です。
1.背景と目的
日揮グループは、2021年4月のファンド設立を受け、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」を対象テーマのひとつに、国内外の有望な企業をリサーチしてまいりました。
ツーセルとメドリズムは、人口減少や高齢化といった日本の社会課題に貢献する革新的な技術・ソリューションを有していることから、日揮が約半世紀にわたり手掛けてきた医薬品製造プラントおよび医療施設の設計・調達・建設(EPC)受注に向けた提案力強化のみならず、日揮の技術力や知見とのシナジーを発揮することで新規事業の創出に繋がると期待し、このたび出資に至りました。
2.ツーセル出資の概要
ツーセルは、無血清培地による培養技術などの特許取得技術を応用し、高品質なMSC製品を研究開発しています。
特に、同社が有する膝軟骨の細胞治療製品「gMSC(R)1」は、患者(自家)の細胞は使わず、患者以外の滑膜から採取した他家細胞を培養・移植するプロセスで安全性・有効性を確認するため、現在第III相臨床試験を行っており、大量生産、安定供給も可能にした再生医療製品として注目されています。
こうしたツーセルが持つ最先端の培養技術に、日揮が有する自動化を含めたエンジニアリング力を融合し、細胞培養効率の向上を図ります。日揮は、効率化で得た知見やノウハウを活かし、国内外で再生医療に取り組む企業が抱える、安全かつ安価な量産体制の構築に向けた課題解決に貢献してまいります。
3.メドリズム出資の概要
メドリズムは、脳卒中から歩行障害になった患者向けの治療法として、患者の歩行状態(スピードや左右の揺れなど)を計測するセンサーと、このセンサーが感知したデータから最適な音楽・リズムを選択し、ヘッドホンから自動的に流すアプリケーションをあわせて使うデジタルセラピューティクスを開発しています。
こうしたデジタル治療機器は、患者の好きな音楽・リズムの刺激で脳が活性化し、自律神経も調節されて歩行の機能が向上するほか、自宅で使用することも可能として注目を集め、米・食品医薬品局(FDA)からBreakthrough Device認定(※3)を受けています。
日揮は、病院・リハビリ施設EPC事業を展開しており、同社のデジタル治療機器が持つ革新的な技術を国内へ導入することで、一層の市場拡大が見込まれる国内のリハビリ領域でプレゼンスを高め、先端医療の普及を目指します。
4.今後の方針
出資先の企業が有する最先端の技術をもとに、中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025」(BSP2025)の成長事業に位置づけるライフサイエンス、ヘルスケア分野で顧客ニーズに合わせた提案力を強化します。
加えて、日揮グループとのシナジー効果を発揮できるよう、更なる戦略投資を実施してまいります。
*1 間葉系幹細胞を意味し、自己複製能力と分化能力を備えた多能性細胞。再生医療のほか、細胞
治療にも応用可能な細胞源。
*2 医師の管理下で患者自身が使用する治療プログラムであり、デジタル技術を用いて疾病の予防、
診断・治療など医療介入するソフトウェア。
※3 期待される効果が高い治療法の実用化に向け、FDAがいち早く認証することを可能にした制度。
メドリズムの治療機器は、米国で実証(PoC)の効果が確認され、認証プロセスの最終段階に
入っており、2022年春に許認可が下りる見込み。
本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、各社および各団体の登録商標または商標です。
ツーセルについて:
会社名 株式会社ツーセル
設 立 2003年4月
本 社 広島県広島市
代 表 代表取締役社長 日浦 敏樹
事業内容 MSC再生医療等製品開発・製造・販売
URL https://www.twocells.com/
メドリズムについて:
会社名 MedRhythms Inc,
設 立 2015年7月
本 社 米国メイン州
代 表 CEO and Co-Founder BRIAN HARRIS, Ph.D.
President and Co-Founder OWEN McCARTHY
事業内容 脳疾患患者の歩行障害に対する独自の音楽療法によるデジタルセラピューティクスの開発・提供
URL https://www.medrhythms.com/
JGC MIRAI Innovation Fundについて:
登記上の名称 JGC MIRAI Innovation Fund L.P.
(日揮みらい投資事業有限責任組合)
設 立 2021年4月
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
運用総額 50億円
運用期間 10年間
有限責任組合員 日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社
投資対象 ・日揮が構想する安全・安心で持続可能な社会システムに関連したスタートアップ企業
・日揮との協業が見込めるスタートアップ企業
日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長CEO 佐藤 雅之)は、国内エンジニアリング事業会社の日揮株式会社(代表取締役社長執行役員 山田 昇司 以下、日揮)と共同で運営するコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「JGC MIRAI Innovation Fund」を通じて、MSC※1再生医療およびデジタルセラピューティクス※2領域の2社への出資を行いましたので、お知らせします。
出資先の2社は、MSCを用いた再生医療に取り組む株式会社ツーセル(本社:広島県広島市 以下、ツーセル)と、脳卒中患者の歩行障害に対して独自の音楽療法に基づくデジタル治療を展開するMedRhythms Inc,(本社:米国メイン州 以下、メドリズム)です。
1.背景と目的
日揮グループは、2021年4月のファンド設立を受け、「人生100年時代を見据えた生活の質向上」を対象テーマのひとつに、国内外の有望な企業をリサーチしてまいりました。
ツーセルとメドリズムは、人口減少や高齢化といった日本の社会課題に貢献する革新的な技術・ソリューションを有していることから、日揮が約半世紀にわたり手掛けてきた医薬品製造プラントおよび医療施設の設計・調達・建設(EPC)受注に向けた提案力強化のみならず、日揮の技術力や知見とのシナジーを発揮することで新規事業の創出に繋がると期待し、このたび出資に至りました。
2.ツーセル出資の概要
ツーセルは、無血清培地による培養技術などの特許取得技術を応用し、高品質なMSC製品を研究開発しています。
特に、同社が有する膝軟骨の細胞治療製品「gMSC(R)1」は、患者(自家)の細胞は使わず、患者以外の滑膜から採取した他家細胞を培養・移植するプロセスで安全性・有効性を確認するため、現在第III相臨床試験を行っており、大量生産、安定供給も可能にした再生医療製品として注目されています。
こうしたツーセルが持つ最先端の培養技術に、日揮が有する自動化を含めたエンジニアリング力を融合し、細胞培養効率の向上を図ります。日揮は、効率化で得た知見やノウハウを活かし、国内外で再生医療に取り組む企業が抱える、安全かつ安価な量産体制の構築に向けた課題解決に貢献してまいります。
3.メドリズム出資の概要
メドリズムは、脳卒中から歩行障害になった患者向けの治療法として、患者の歩行状態(スピードや左右の揺れなど)を計測するセンサーと、このセンサーが感知したデータから最適な音楽・リズムを選択し、ヘッドホンから自動的に流すアプリケーションをあわせて使うデジタルセラピューティクスを開発しています。
こうしたデジタル治療機器は、患者の好きな音楽・リズムの刺激で脳が活性化し、自律神経も調節されて歩行の機能が向上するほか、自宅で使用することも可能として注目を集め、米・食品医薬品局(FDA)からBreakthrough Device認定(※3)を受けています。
日揮は、病院・リハビリ施設EPC事業を展開しており、同社のデジタル治療機器が持つ革新的な技術を国内へ導入することで、一層の市場拡大が見込まれる国内のリハビリ領域でプレゼンスを高め、先端医療の普及を目指します。
4.今後の方針
出資先の企業が有する最先端の技術をもとに、中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025」(BSP2025)の成長事業に位置づけるライフサイエンス、ヘルスケア分野で顧客ニーズに合わせた提案力を強化します。
加えて、日揮グループとのシナジー効果を発揮できるよう、更なる戦略投資を実施してまいります。
*1 間葉系幹細胞を意味し、自己複製能力と分化能力を備えた多能性細胞。再生医療のほか、細胞
治療にも応用可能な細胞源。
*2 医師の管理下で患者自身が使用する治療プログラムであり、デジタル技術を用いて疾病の予防、
診断・治療など医療介入するソフトウェア。
※3 期待される効果が高い治療法の実用化に向け、FDAがいち早く認証することを可能にした制度。
メドリズムの治療機器は、米国で実証(PoC)の効果が確認され、認証プロセスの最終段階に
入っており、2022年春に許認可が下りる見込み。
本文中で使用されている会社名、団体名、商品名、サービス名およびロゴ等は、各社および各団体の登録商標または商標です。
ツーセルについて:
会社名 株式会社ツーセル
設 立 2003年4月
本 社 広島県広島市
代 表 代表取締役社長 日浦 敏樹
事業内容 MSC再生医療等製品開発・製造・販売
URL https://www.twocells.com/
メドリズムについて:
会社名 MedRhythms Inc,
設 立 2015年7月
本 社 米国メイン州
代 表 CEO and Co-Founder BRIAN HARRIS, Ph.D.
President and Co-Founder OWEN McCARTHY
事業内容 脳疾患患者の歩行障害に対する独自の音楽療法によるデジタルセラピューティクスの開発・提供
URL https://www.medrhythms.com/
JGC MIRAI Innovation Fundについて:
登記上の名称 JGC MIRAI Innovation Fund L.P.
(日揮みらい投資事業有限責任組合)
設 立 2021年4月
無限責任組合員 グローバル・ブレイン株式会社
運用総額 50億円
運用期間 10年間
有限責任組合員 日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社
投資対象 ・日揮が構想する安全・安心で持続可能な社会システムに関連したスタートアップ企業
・日揮との協業が見込めるスタートアップ企業