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「子どものお小遣い」実態調査

お小遣い制度スタートのきっかけは、「小・中学校への入学」!お小遣いの目的は、「金銭感覚」・「管理能力」育成のため。

子どもの頃、手元にあるお小遣いをやりくりすることで、お金との付き合い方を学んできた人も多いだろう。そしてその時の習慣は、大人になってからの金銭感覚にも影響を及ぼしているのではないだろうか。そんな「お小遣い制度」は、家庭によってどのような違いがあるのだろうか。




今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、子どもがいる首都圏在住の30歳〜59歳既婚女性696名を対象に、「『子どものお小遣い』に関するアンケート調査」を行った。はじめに、「いつ頃から子どもにお小遣いを渡し始めましたか?」という質問をした。結果、「未就学児」の頃から渡し始めたという人が4.2%、「小学校低学年」が28.9%、「小学校高学年」が15.1%、「中学生」が8.9%、「高校生以上」が3.7%、「渡していない」が39.2%だった。また、「お小遣いはどのように渡していますか?」と聞いたところ、「定期的に定額を渡す」という人が77.8%、「必要な時に必要な分を渡す」が16.3%、「お手伝いの対価として渡す」が10.6%だった。続いて「お小遣い制度(渡し方、金額など)はどのようにして決めましたか?」と質問した。結果、「夫婦で話し合った」が54.1%、「子どもと話し合った」が42.1%であり、子どもと一緒に決める家庭も多いようだ。最後に、「お小遣いを渡し始めた目的は何ですか?」と質問したところ、「金銭感覚を身につけるため」が47.3%、「お金の管理能力を養うため」が46.8%だった。親は、お小遣いを通して社会勉強をさせたいと考えているようだ。

1. お小遣い制度スタートのきっかけは、「小・中学校への入学」!

[画像1: http://prtimes.jp/i/14097/64/resize/d14097-64-330577-1.jpg ]

はじめに、「いつ頃から子どもにお小遣いを渡し始めましたか?」という質問をした。結果、「未就学児」の頃から渡し始めたという人が4.2%、「小学校低学年」が28.9%、「小学校高学年」が15.1%、「中学生」が8.9%、「高校生以上」が3.7%、「渡していない」が39.2%だった。詳しく見ると、「小学1年生」が最も多く19.6%、次いで「中学1年生」が8.5%と、「入学」という節目にお小遣い制度をスタートさせる親が多いことが分かった。その次に多かったのが小学3年生〜5年生だった。
なぜその歳でお小遣いを渡し始めたか聞いたところ、全年齢を通して「お金の価値や管理の仕方が分かり始める年齢だから」という理由が最も多かった。具体的には「お金の価値が分かり始め、自分で管理できるだろうと思う年齢になったから」(59歳/パート・アルバイト)や、「まずは小額から、お金を使うことを覚えていってほしかったから」(47歳/パート・アルバイト)などが挙がった。
「未就学児」の頃から渡し始めた理由では、その他に「お金のことを少しずつ教えようと思い、お手伝いをした時にあげると約束して始めた」(35歳/専業主婦)や、「お手伝いをしてくれるようになったから」(30歳/パート・アルバイト)、「お金の使用方法の学習のため」(48歳/会社員)などが挙がった。「小学校低学年」の場合は、「友だちとの交際費が必要になり始めたから」という理由も多く、例えば「親が一緒でなくても友だちと遊ぶようになったから」(44歳/専業主婦)や「友だちがお小遣いを持ち始めたので、お小遣い帳と一緒に渡した」(51歳/専業主婦)などの声が聞かれた。「小学校高学年」から渡し始めたという人は、「周囲の友だちの影響で」という理由が多かった。具体的には「仲間内でカードゲームがはやり始め、自分のお小遣いの範囲で買わせようと考えたから」(41歳/パート・アルバイト)などが挙がった。一方、「渡していない」理由としては、「年齢的にまだ早いから」という理由が最も多く、他には「必要な時に必要な分だけ渡しているから」が多かった。例えば「買いたい物をその都度申請してもらい渡していたから」(59歳/パート・アルバイト)や「必要な時にその都度親が判断しているから」(48歳/専業主婦)などが挙がった。他には「祖父母からのお年玉の金額が大きく、1年間お年玉でやりくりするよう渡していたから」(43歳/専業主婦)や「本人が希望しないため」(45歳/専業主婦)などが挙がった。

2. お小遣い制度の約8割が「定期・定額」!42.1%が子どもと話し合って金額や渡し方を決めている。

[画像2: http://prtimes.jp/i/14097/64/resize/d14097-64-882743-3.jpg ]

[画像3: http://prtimes.jp/i/14097/64/resize/d14097-64-612224-2.jpg ]

次に、お小遣いを渡している人を対象に、「各年代の時に、毎月いくらぐらいを渡していましたか?」と聞いた。結果、「小学校低学年」(N=379)の場合、「1〜500円」が50.7%、「0円」が36.7%。「小学校高学年」(N=367)は「501〜1000円」が48.8%、「1〜500円」が20.2%。「中学生」(N=347)は「1001円〜3000円」が55.9%、「3001〜5000円」が17.9%、「501〜1000円」が15.9%。「高校生」(N=292)は「3001〜5000円」が45.5%、「5001〜10000円」が30.1%だった。小学校低学年は500円以内、小学校高学年は1000円以内、中学生は1000〜3000円、高校生は3000〜10000円が相場のようだ。次に、「お小遣いはどのように渡していますか?」と聞いたところ、「定期的に定額を渡す」という人が77.8%、「必要な時に必要な分を渡す」が16.3%、「お手伝いの対価として渡す」が10.6%、「ご褒美として渡す」が4.0%、「その他」が5.9%だった。
「定期的に定額を渡す」という人にその理由を聞いた。最も多かったのは「自分で管理できるようにするため」という理由だった。具体的には「決まった期間内に決まった額をやりくりする方法を学んでほしかったから」(47歳/経営者・役員)や「自分で使う額に応じて貯めたり、残額を管理したりできるようにするため」(55歳/公務員)などが挙がった。次いで「計画的な使い方を学ばせるため」という理由が多く、例えば「1ヶ月の予定を立て計画的に使うことを身につけてほしかったから」(52歳/専業主婦)や「自分で使い道を考えること、優先順位を決めることを覚えてほしかったから」(57歳/専業主婦)などが挙がった。他には「主人がお小遣い制なので、家族として同じ渡し方にしている」(39歳/パート・アルバイト)や「決まった金額以上は使わないようにするため」(50歳/専業主婦)などが挙がった。
「必要な時に必要な分を渡す」と回答した理由では、「交際費が一定ではないから」という理由が最も多く、具体的には「お祭りなど、普段のお小遣いでは賄えない分をその都度限度額を決めて渡していた」(45歳/パート・アルバイト)や「友だちと映画や食事、テーマパークに行くなど、申し出があれば渡していた」(54歳/パート・アルバイト)などが挙がった。他には「普段から持っていると使いすぎてしまうから」(45歳/専業主婦)や「必要な学用品の購入時に渡している」(59歳/専業主婦)などの声が聞かれた。続いて「お小遣い制度(渡し方、金額など)はどのようにして決めましたか?」と質問した。結果、「夫婦で話し合った」が54.1%、「子どもと話し合った」が42.1%、「独断で決めた」が19.6%、「ママ友、パパ友に聞いた、相談した」が9.5%、「子どもからの申し出で決めた」が2.1%、「その他」が1.7%だった。意外にも、子どもの意見も反映されていることが分かった。

3.お小遣いの目的は、「金銭感覚」・「管理能力」育成のため。
[画像4: http://prtimes.jp/i/14097/64/resize/d14097-64-623381-4.jpg ]

最後に、「お小遣いを渡し始めた目的は何ですか?」という質問をした。結果、「金銭感覚を身につけるため」が47.3%、「お金の管理能力を養うため」が46.8%、「お金の使い方を知るため」が31.7%、「友だち付き合いに困らないため」が15.1%、「お金の貯め方を知るため」が8.3%、「数字の勉強のため」が6.1%、「お金を稼ぐ感覚を養うため」が6.1%、「その他」が6.9%だった。
「金銭感覚を身につけるため」と回答した理由を聞いてみた。結果、「物の値段を知ってほしいから」という声が最も多く、具体的には「文房具代など、自分に必要な物の値段を知るため」(54歳/専業主婦)や、「実際の値段を知って、自分のほしい物に対して考えられるようになってほしかったから」(56歳/専業主婦)、「いつでも好きなように購入することができないということを知ってもらうため」(44歳/専業主婦)などが挙がった。次いで「お金の価値を分からせるため」が多く、例えば「お金の使い方がおおざっぱだったので、自分で考えて使うことを知ってほしかった」(41歳/専業主婦)や、「ほしい物を我慢したり、貯めるという方法で、お金の大切さを教えたかった」(53歳/専業主婦)などが挙がった。
「お金の管理能力を養うため」と回答した理由では、「上手なやりくりを学んでほしかったから」が最も多く、具体的には「毎月定額を渡すことで、使わずに貯める、使う予定がある時は我慢することなどを覚えさせたかった」(57歳/専業主婦)、「収支が合うように使い道を考えさせるため」(45歳/専業主婦)などが挙がった。
また、「お金の使い方を知るため」では、「必要な物を見極める力をつけるため」という声が最も多く挙がった。具体的には「必要な物の優先順位を考えさせるため」(54歳/パート・アルバイト)や「使い所があるということを知るため」(54歳/専業主婦)、「無駄遣いをしないようにするため」(56歳/パート・アルバイト)などが挙がった。


■調査概要
有効回答 子どもがいる首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住の30歳〜59歳既婚女性696名
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2015年10月7日(水)〜10月9日(金)

オウチーノdeヨムーノ:http://www.o-uccino.jp/article/archive/money/20151016-souken/
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