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データ&セキュリティ領域のさらなる強化に向けたイスラエルの新研究拠点設立について




当社は、このほど、研究開発リソースを集中している5つの技術領域のひとつである、データ&セキュリティ領域の研究開発や人材採用をさらに加速するための新拠点を、欧州の中核研究拠点であるFujitsu Research of Europe Ltd.の分室としてイスラエルに設立することを決定しました。今後、イスラエルの人材採用や、日本や欧州から研究者を派遣するなど研究体制の整備を進め、2023年4月より活動を開始します。
本研究拠点は、2021年にイスラエルのBen-Gurion University of the Negev(注1)(以下、ベングリオン大学)内にAIセキュリティ領域の研究拠点として設立した「Fujitsu Cybersecurity Center of Excellence in Israel」に続くデータ&セキュリティ領域の2つ目の研究拠点であり、AIセキュリティに加え、ネットワークセキュリティの技術開発を強化していきます。
また、今後、本研究拠点を中心にベングリオン大学をはじめとするイスラエルの大学やスタートアップ企業とも連携を深めて、新しいネットワークセキュリティ・トラストの研究や、画像の中から特定の物体の位置や種類などの情報を認識する物体検知AIへの攻撃に対する対策技術の開発など、当社技術や外部の優れた技術の社会実装を順次グローバルに展開していきます。
当社は今後、これらの研究拠点における技術開発の取り組みを通じて、リアルとデジタルが融合したボーダレス・ワールドに不可欠な社会インフラであるネットワークやAIのトラストを実現する高度なセキュリティ技術を確立させることで、安心安全な世界の実現を目指します。

本研究拠点の設立に伴い、2022年11月27日(日曜日)から11月29日(火曜日)にかけてイスラエル テルアビブ市で開催される第7回 「HLS & CYBER  シンポジウム兼展示会」にて、当社 執行役員 SEVP CTO ヴィヴェック マハジャンがイスラエル経済産業省外国貿易局およびイスラエル輸出国際協力機構のゲストとして登壇し、本研究拠点を含む当社のAIとセキュリティについて説明します。

【 本研究拠点の概要 】
1. 研究内容:
Web3.0やメタバースなどの、リアルとデジタルが融合したボーダレス・ワールドでは、ネットワークにつながる人やデータ、システムなどのすべてにおいてトラストを担保することが重要です。そこで現在、当社は5つの技術領域のひとつであるデータ&セキュリティ領域において、グローバル規模でトラストを担保する、IDYX技術(注2)、CDL技術(注3)および透過的トラスト技術(注4)などの開発を進めています。
本研究拠点では、以下2つのテーマを中心に研究開発を開始します。

(1)今後ボーダレス・ワールドの進化に伴い社会の複雑性はさらに増大し、グローバルをまたぐ多様で新しいステークホルダーと関係を構築していくには、デジタル空間において信頼性の根拠となる確かな情報を新たに確立していくことが重要となります。そこで、データの発信元などのリアル空間におけるフィジカル情報に基づいてトラストを担保できる新たな技術開発に取り組みます。ベングリオン大学などが持つ、サイバーやネットワークにおけるセキュリティの知見と当社が持つトラストの技術やノウハウを組み合わせることで、リアルとデジタルが融合した新しいネットワークセキュリティ・トラストの研究を行い、その成果をグローバルに展開していきます。

(2)自動運転やセルフレジ、監視カメラといった幅広いシーンで活用が期待される、画像の中から特定の物体の位置や種類などの情報を認識する物体検知AIへの攻撃の対策などの技術を、本研究拠点を中核とした人材交流を推し進めながらグローバルに社会実装していくことで、社会課題の解決に貢献していきます。

2. 所在地:
イスラエル テルアビブ市

3. 体制:
日本や欧州から派遣する富士通グループ研究員のほか、イスラエル現地採用の研究員などの約10名

4. ゼネラルマネジャー:
Adel Rouz(アデル ルーズ) (兼務: Fujitsu Research of Europe Ltd. CEO)

【 当社 執行役員 SEVP CTO ヴィヴェック マハジャンのコメント 】
当社は、注力している5つの技術領域(コンピューティング、ネットワーク、AI、データ&セキュリティ、コンバージングテクノロジー)の研究を進めるためにグローバル体制で取り組んでいます。セキュリティ技術は世界で最も技術レベルが高く、人材が豊富なイスラエルで研究を強化します。2021年から取り組んでいるベングリオン大学とのコラボレーションの強化も含めて、今回設立するイスラエルの研究拠点が富士通のセキュリティ技術とAI技術の発展を牽引するものと考えています。

【 商標について 】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【 注釈 】
(注1) Ben-Gurion University of the Negev:本部 イスラエルベエルシェバ市、総長 ダニエル・チャモヴィッツ。
(注2) IDYX:IDentitY eXchangeの略。複数の企業などに分散している個人のアイデンティティ(IDや属性情報など)を、安全に企業・個人間で流通する当社技術。https://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/07/4.html
(注3) CDL:Chain Data Lineageの略。データやモノの流通過程や加工処理を起源にまで遡り追跡できる当社技術。組織をまたがるデータやモノのエンドツーエンドでのトレーサビリティを保証し、業種業界を超えたデータ流通の信頼性を向上する。https://pr.fujitsu.com/jp/news/2018/09/20-1.html
(注4) 透過的トラスト技術:企業や政府省庁の間でやり取りを行うビジネスデータの作成・承認における改ざんを防ぎ、その真正性を保証する技術。https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/10/6.html

【 関連リンク 】
・高度かつ安全なAI利用の実現に向け、イスラエルの研究拠点にて富士通とベングリオン大学が共同研究を開始(2021年11月16日プレスリリース):https://pr.fujitsu.com/jp/news/2021/11/16-3.html
・「Fujitsu Technology and Service Vision 2022」日本サイト:https://www2.fujitsu.com/jp/vision/index.html

【 当社のSDGsへの貢献について 】

[画像1: https://prtimes.jp/i/93942/79/resize/d93942-79-9c343daca8d921d430c7-2.png ]

2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。

本件が貢献を目指す主なSDGs
[画像2: https://prtimes.jp/i/93942/79/resize/d93942-79-ae551c2fcc8395fc3d73-1.png ]


以上

≪本件に関するお問い合わせ≫
 研究マネジメントセンター
 E-mail:fj-fr_rmc@dl.jp.fujitsu.com

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