新型タバコのあらゆる「疑問」に答える一冊 『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』が発売に
[19/03/12]
提供元:PRTIMES
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タバコ問題研究の第一人者が執筆 津川友介氏(UCLA医学部助教授)が推薦
株式会社内外出版社(東京・上野/代表取締役社長:清田名人)は2019年3月12日、医師・田淵貴大氏(大阪国際がんセンター)の著書『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』を発売します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-337483-0.jpg ]
『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』
定価:本体2,200円+税
発売日:2019年3月12日
https://amzn.to/2N5jYaF
書籍の発売を記念して、著者の田淵貴大氏に行った出版記念インタビューをお届けします。
◆「新型タバコは低リスク」は大きな誤解
――外を歩いていると、アイコスやグローなど新型タバコを吸っている人をよく見かけるようになりました。
田淵貴大(以下、田淵)「本当にそうですね。毎年実施している全国規模のインターネット住民調査によると、現在、成人のおよそ10%の人が新型タバコを吸っているとわかったのです。もうすでに大ヒット商品となっているのに、新型タバコのリスクに関する客観的で科学的な情報は、ほとんど出回っていません。新型タバコのリスクについて、『紙巻タバコと比べてリスクが低い』と誤解してしまっている方が非常に多いということが調査からわかりました。」
――なるほど。それが、田淵さんが「新型タバコ」について本を書かれた理由でしょうか?
田淵「そうなんです。客観的で科学的なデータに基づいた新型タバコのリスクに関する私の考えを多くの人に知ってほしいと思ったのです。」
――どんな人が、どんな理由で新型タバコを使っているのでしょうか?
田淵「もちろん、いろいろな理由があるのですが、調査によると、最も多かったのは『自分や家族など周囲の人への害が少ないと思って』という理由でした。タバコを止めたいけど止められない。そんな人が少しでも害を少なくしたいと思って使っているようなのです。」
――タバコ会社のパンフレットには有害性物質が少ないと書かれていますが、本当に新型タバコは健康被害が少ないのでしょうか?
田淵「ちょっと待ってください。『有害性物質が少ないこと』と『病気になるリスク(健康被害)が低いこと』を混同してしまっているようです。実は、『紙巻タバコに比べて新型タバコでは有害性物質が少ない』ことは、『病気になるリスクが紙巻タバコに比べて低いこと』を意味するわけではないんです。そこを理解するために少し専門的知識が必要です。我々が専門とする疫学や毒性学の知見からすると、有害物質量と病気になるリスクは比例するわけではないとわかるのですが、世の中の多くの人は『有害物質が90%減ると、病気になるリスクも90%減る』と誤解してしまっています。なぜこれが誤解なのか、これだけで理解することは難しいかもしれません。その点については、本書に詳しく書きましたので、気になる方はぜひお読みください。」
◆健康や周囲への“配慮”で新型タバコにスイッチしたが…
――それでは実際のところ、新型タバコの健康被害は紙巻タバコと比べてどうなのでしょうか?
田淵「私は、これまでの科学的情報、タバコ問題に関する知見に基づいて、アイコスやグローなど加熱式タバコには、従来の紙巻タバコとほとんど変わらない健康被害があるのではないか、と予測しています。紙巻タバコから加熱式タバコにスイッチしても、本人が病気になるリスクはほとんど変わらないだろうと考えています。これまでの膨大なタバコ問題に関する研究のエビデンスから、有害物質が10分の1に減ったとしても心筋梗塞などの病気になるリスクは半分にもならない場合があるとわかっているのです。」
――それでは、加熱式タバコを吸っている人には、「新型タバコを吸うのは止めましょう」と言わなければなりませんね?
田淵「いえいえ。すぐに『ダメだ』と伝えることは、反発を招く可能性もあり、NGだと思っています。新型タバコにスイッチした人には、まず初めにその理由を聞いてほしいのです。調査結果をみますと、紙巻タバコからスイッチした人の多くは自分や家族など周りの人の健康に配慮して新型タバコにスイッチしている、ということがわかりました。そういう人には、まず『紙巻タバコをやめられてよかったですね』と伝えたいです。そうしてお互いの信頼関係を作ったのち、さらに新型タバコの害についても伝えたいと思います。それぞれの対象者の特徴に応じた個別のストーリーもあります。それについては、本書をお読みください。」
――紙巻タバコのときは屋外で吸っていた人が、臭いの少ない加熱式タバコに替えたことで、家やオフィス、飲食店などの中で喫煙するといった状況も起きています。
田淵「そうなんです。新型タバコからも多くの種類の有害物質が出ているのに、新型タバコを屋内で吸うようになってしまうケースが多いようなのです。そのような状況になっている場合には、ぜひ、本書の新型タバコから出る有害物質や新型タバコの健康影響について書いたところを読んでいただきたいですね。自分や家族、身近な人々を大切にする方法について理解してもらえるものと思います。」
◆まずは医療者に「新型タバコ」の正しい知識を
――他には、この本をどのような人に読んでもらいたいですか?
田淵「新型タバコは吸ってる本人にも周囲の人にも悪影響を及ぼすわけですから、新型タバコを使っている人、新型タバコを使おうと思っている人や家族が新型タバコを使っている人などすべての人に、この本を読んでもらいたいと思っています。
また、小中高の学校や大学の先生など教育に関わる方にもお勧めしますが、まずは医師や歯科医師、薬剤師、保健師など医療関係者の皆さんに読んでもらいたいと思っています。
なぜなら、そう遠くないうちに、本書を読んで新型タバコの知識を得た患者さんが医療機関を訪れ、新型タバコについてどうすればいいのかと、相談してくるケースが出てくると思います。そのとき、医療者の方が新型タバコに関する知見をきちんと持っていないと、患者さんに的はずれな回答をしてしまうかもしれません。そうなると、その医療者は患者さんからの信頼を失いかねません。ですから、患者さんよりも先に医療者の方に本書を読んでほしいと思っています。」
――田淵先生、なんだか必死ですね。どうにかして、この本を売ろうとしていませんか?
田淵「いえいえ、それは言わない約束ですよね(笑)。この本は、新型タバコ問題だけでなく、タバコ問題の奥深い部分や予防医学における重要な考え方を伝える本でもあると位置づけていますから、少しでも多くの人に届けたいと考えています。大切な考えを共有することを通じて、少しずつでも人を大切にする社会を作っていきたいと願っています。この本の収益は『社会をよくするための活動経費』として使うことを約束します。」
[画像2: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-337483-0.jpg ]
『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』
定価:本体2,200円+税
発売日:2019年3月12日
https://amzn.to/2N5jYaF
[画像3: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-730385-1.jpg ]
著者:田淵 貴大(たぶち・たかひろ)
医師・医学博士。専門は、公衆衛生学(社会医学)・タバコ対策。1976年生まれ。2001年3月岡山大学医学部卒。血液内科臨床医として勤務したのち、大阪大学大学院にて公衆衛生学を学ぶ(2011年医学博士取得)。2011年4月から大阪国際がんセンターがん対策センター勤務。現在、同がん対策センター疫学統計部の副部長。大阪大学や大阪市立大学の招聘教員。著者としてタバコ問題に関する論文を多数出版。日本公衆衛生学会、日本癌学会など多くの学会で、タバコ対策専門委員会の委員を務める。2016年日本公衆衛生学会奨励賞受賞。2018年後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞受賞。現在、主にタバコ対策および健康格差の研究に従事。Facebookでもタバコ対策関連情報を発信中。
https://www.facebook.com/takahiro.tabuchi.92
[画像4: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-373474-2.jpg ]
【推薦の言葉】
津川友介氏(UCLA医学部助教授)
待ってください。あなたはだまされています。新型タバコは「害の少ないタバコ」でも「空気を汚さないタバコ」でもありません。
本書は、医師であり、タバコに関する研究の第一人者が執筆した渾身の一冊です。
なぜ日本でここまで新型タバコが広まっているのか、そこには驚きの理由が隠されていました。
知人、友人、周りの人が新型タバコを吸っている人は必読の一冊です。
株式会社内外出版社(東京・上野/代表取締役社長:清田名人)は2019年3月12日、医師・田淵貴大氏(大阪国際がんセンター)の著書『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』を発売します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-337483-0.jpg ]
『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』
定価:本体2,200円+税
発売日:2019年3月12日
https://amzn.to/2N5jYaF
書籍の発売を記念して、著者の田淵貴大氏に行った出版記念インタビューをお届けします。
◆「新型タバコは低リスク」は大きな誤解
――外を歩いていると、アイコスやグローなど新型タバコを吸っている人をよく見かけるようになりました。
田淵貴大(以下、田淵)「本当にそうですね。毎年実施している全国規模のインターネット住民調査によると、現在、成人のおよそ10%の人が新型タバコを吸っているとわかったのです。もうすでに大ヒット商品となっているのに、新型タバコのリスクに関する客観的で科学的な情報は、ほとんど出回っていません。新型タバコのリスクについて、『紙巻タバコと比べてリスクが低い』と誤解してしまっている方が非常に多いということが調査からわかりました。」
――なるほど。それが、田淵さんが「新型タバコ」について本を書かれた理由でしょうか?
田淵「そうなんです。客観的で科学的なデータに基づいた新型タバコのリスクに関する私の考えを多くの人に知ってほしいと思ったのです。」
――どんな人が、どんな理由で新型タバコを使っているのでしょうか?
田淵「もちろん、いろいろな理由があるのですが、調査によると、最も多かったのは『自分や家族など周囲の人への害が少ないと思って』という理由でした。タバコを止めたいけど止められない。そんな人が少しでも害を少なくしたいと思って使っているようなのです。」
――タバコ会社のパンフレットには有害性物質が少ないと書かれていますが、本当に新型タバコは健康被害が少ないのでしょうか?
田淵「ちょっと待ってください。『有害性物質が少ないこと』と『病気になるリスク(健康被害)が低いこと』を混同してしまっているようです。実は、『紙巻タバコに比べて新型タバコでは有害性物質が少ない』ことは、『病気になるリスクが紙巻タバコに比べて低いこと』を意味するわけではないんです。そこを理解するために少し専門的知識が必要です。我々が専門とする疫学や毒性学の知見からすると、有害物質量と病気になるリスクは比例するわけではないとわかるのですが、世の中の多くの人は『有害物質が90%減ると、病気になるリスクも90%減る』と誤解してしまっています。なぜこれが誤解なのか、これだけで理解することは難しいかもしれません。その点については、本書に詳しく書きましたので、気になる方はぜひお読みください。」
◆健康や周囲への“配慮”で新型タバコにスイッチしたが…
――それでは実際のところ、新型タバコの健康被害は紙巻タバコと比べてどうなのでしょうか?
田淵「私は、これまでの科学的情報、タバコ問題に関する知見に基づいて、アイコスやグローなど加熱式タバコには、従来の紙巻タバコとほとんど変わらない健康被害があるのではないか、と予測しています。紙巻タバコから加熱式タバコにスイッチしても、本人が病気になるリスクはほとんど変わらないだろうと考えています。これまでの膨大なタバコ問題に関する研究のエビデンスから、有害物質が10分の1に減ったとしても心筋梗塞などの病気になるリスクは半分にもならない場合があるとわかっているのです。」
――それでは、加熱式タバコを吸っている人には、「新型タバコを吸うのは止めましょう」と言わなければなりませんね?
田淵「いえいえ。すぐに『ダメだ』と伝えることは、反発を招く可能性もあり、NGだと思っています。新型タバコにスイッチした人には、まず初めにその理由を聞いてほしいのです。調査結果をみますと、紙巻タバコからスイッチした人の多くは自分や家族など周りの人の健康に配慮して新型タバコにスイッチしている、ということがわかりました。そういう人には、まず『紙巻タバコをやめられてよかったですね』と伝えたいです。そうしてお互いの信頼関係を作ったのち、さらに新型タバコの害についても伝えたいと思います。それぞれの対象者の特徴に応じた個別のストーリーもあります。それについては、本書をお読みください。」
――紙巻タバコのときは屋外で吸っていた人が、臭いの少ない加熱式タバコに替えたことで、家やオフィス、飲食店などの中で喫煙するといった状況も起きています。
田淵「そうなんです。新型タバコからも多くの種類の有害物質が出ているのに、新型タバコを屋内で吸うようになってしまうケースが多いようなのです。そのような状況になっている場合には、ぜひ、本書の新型タバコから出る有害物質や新型タバコの健康影響について書いたところを読んでいただきたいですね。自分や家族、身近な人々を大切にする方法について理解してもらえるものと思います。」
◆まずは医療者に「新型タバコ」の正しい知識を
――他には、この本をどのような人に読んでもらいたいですか?
田淵「新型タバコは吸ってる本人にも周囲の人にも悪影響を及ぼすわけですから、新型タバコを使っている人、新型タバコを使おうと思っている人や家族が新型タバコを使っている人などすべての人に、この本を読んでもらいたいと思っています。
また、小中高の学校や大学の先生など教育に関わる方にもお勧めしますが、まずは医師や歯科医師、薬剤師、保健師など医療関係者の皆さんに読んでもらいたいと思っています。
なぜなら、そう遠くないうちに、本書を読んで新型タバコの知識を得た患者さんが医療機関を訪れ、新型タバコについてどうすればいいのかと、相談してくるケースが出てくると思います。そのとき、医療者の方が新型タバコに関する知見をきちんと持っていないと、患者さんに的はずれな回答をしてしまうかもしれません。そうなると、その医療者は患者さんからの信頼を失いかねません。ですから、患者さんよりも先に医療者の方に本書を読んでほしいと思っています。」
――田淵先生、なんだか必死ですね。どうにかして、この本を売ろうとしていませんか?
田淵「いえいえ、それは言わない約束ですよね(笑)。この本は、新型タバコ問題だけでなく、タバコ問題の奥深い部分や予防医学における重要な考え方を伝える本でもあると位置づけていますから、少しでも多くの人に届けたいと考えています。大切な考えを共有することを通じて、少しずつでも人を大切にする社会を作っていきたいと願っています。この本の収益は『社会をよくするための活動経費』として使うことを約束します。」
[画像2: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-337483-0.jpg ]
『新型タバコの本当のリスク――アイコス、グロー、プルーム・テックの科学――』
定価:本体2,200円+税
発売日:2019年3月12日
https://amzn.to/2N5jYaF
[画像3: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-730385-1.jpg ]
著者:田淵 貴大(たぶち・たかひろ)
医師・医学博士。専門は、公衆衛生学(社会医学)・タバコ対策。1976年生まれ。2001年3月岡山大学医学部卒。血液内科臨床医として勤務したのち、大阪大学大学院にて公衆衛生学を学ぶ(2011年医学博士取得)。2011年4月から大阪国際がんセンターがん対策センター勤務。現在、同がん対策センター疫学統計部の副部長。大阪大学や大阪市立大学の招聘教員。著者としてタバコ問題に関する論文を多数出版。日本公衆衛生学会、日本癌学会など多くの学会で、タバコ対策専門委員会の委員を務める。2016年日本公衆衛生学会奨励賞受賞。2018年後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞受賞。現在、主にタバコ対策および健康格差の研究に従事。Facebookでもタバコ対策関連情報を発信中。
https://www.facebook.com/takahiro.tabuchi.92
[画像4: https://prtimes.jp/i/21817/90/resize/d21817-90-373474-2.jpg ]
【推薦の言葉】
津川友介氏(UCLA医学部助教授)
待ってください。あなたはだまされています。新型タバコは「害の少ないタバコ」でも「空気を汚さないタバコ」でもありません。
本書は、医師であり、タバコに関する研究の第一人者が執筆した渾身の一冊です。
なぜ日本でここまで新型タバコが広まっているのか、そこには驚きの理由が隠されていました。
知人、友人、周りの人が新型タバコを吸っている人は必読の一冊です。