戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書と、その受容史を概観した画期的大著となる川出正樹『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 戦後翻訳ミステリ叢書探訪』が12月18日発売!
[23/12/08]
提供元:PRTIMES
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紹介する翻訳ミステリ叢書全巻を一覧にしたカラー口絵をはじめ本文には150点超もの図版を収録、巻末には資料性の高い戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧を付録したミステリ・ファン必携の一冊。
翻訳ミステリのブックガイドであり、戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書の研究であり、果ては戦後日本における翻訳ミステリの受容史を概観する――翻訳ミステリの解説・書評で活躍する著者初の単著にして画期的大著。
[画像1: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-221598e14e24d90647a5-0.jpg ]
戦後勃興したミステリ・ブームの一翼を担った翻訳ミステリ叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を残したのか。『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 戦後翻訳ミステリ叢書探訪』は、戦後から現代に至る数々の翻訳ミステリ叢書の興亡を辿りながら、その受容史を概観する画期的大著です。
日本推理小説史を論じるとき、それは日本人の作家による創作と両輪のようにして、本来なら海外で書かれた推理小説がいかに翻訳されてきたか、その歴史も紐解くべきはず。しかし、国内小説から日本推理小説史を概観する評論は数多く刊行されていますが、本来その発展から切り離すことができなかったはずの海外ミステリの紹介と翻訳が紡いできた日本推理小説史は地下水脈のようにして影となり、論じられる機会が多くはありませんでした。
本書は、戦後から現代に至る翻訳ミステリの受容史を――もっと言えば、もうひとつの日本推理小説史を辿る、類を見ない大著となります。
本書は、著者が四十年以上に亘って渉猟してきた翻訳ミステリ叢書、そのなかから歴史的意義のあるものを選んで、各叢書を企画の意図、創刊の経緯、また終刊ののちにまで与える影響も含めて詳しく紹介していく構成となっています。言及される作家と作品は数百におよび、時に著者の調査(インヴェスティゲーション)は、たとえばアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞して現代アメリカミステリにおいては巨匠のひとりとされる作家ローレンス・ブロックの日本国内における初紹介についても、定説を覆す新発見に結実させます。
異なる版元で異なる意図のもと刊行されたはずの叢書は、あたかも星々が星座をかたちづくるかのように繋がり、期せずして翻訳ミステリの受容史を、また翻訳ミステリから見るひとつの文化史を浮き彫りにしていきます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-bf214bdda313daa6d467-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-36d09643ae5f9332aa54-1.jpg ]
著者は翻訳ミステリの解説や書評を多数執筆している川出正樹氏。足かけ七年にも及ぶ雑誌連載にあたって収集した資料は多岐に亘り、本書で紹介する翻訳ミステリ叢書全巻を一覧にしたカラー口絵を始め、本文中の図版も、書影はもちろん投げ込みの案内や雑誌に掲載された広告まで――それでも精選のうえ150点以上を収録しています。
また、各章の末尾には本文で詳しく取り上げた叢書のリストが付されます。同リストでは、収録されている作品がその後どのような改題・再刊・新訳を変遷したかまでも丹念に追跡します。
さらに巻末には、本書で言及されなかった叢書も含めた戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧なるリストも付録されます。翻訳ミステリという一分野における書誌としては決定版となるものであることは疑いようもありません。
ひとりの愛書家がミステリへの好奇心と情熱を注いだ結晶でありミステリ・ファン必携の一冊、ぜひご注目ください。
目次
まえがきにかえて
【異色探偵小説選集】編
【六興推理小説選書〈ROCCO CANDLE MYSTERIES〉】編
【クライム・クラブ】編
【世界秘密文庫】編
【Q-Tブックス】編
【ウイークエンド・ブックス】編
【ケイブンシャ・ジーンズ・ブックス/ヒッチコック・スリラーシリーズ】&【松本清張編・海外推理傑作選】編
【ゴマノベルス】編
【イフ・ノベルズ】編
【ワールド・スーパーノヴェルズ/北欧ミステリシリーズ】編
【海洋冒険小説シリーズ】編
【河出冒険小説シリーズ】編
【フランス長編ミステリー傑作集】編
【シリーズ 百年の物語】編
あとがき
戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧
索引
また本書の「まえがきにかえて」をWeb東京創元社マガジンにて先行公開しています。
http://www.webmysteries.jp/archives/34072334.html
■書誌データ
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション
戦後翻訳ミステリ叢書探訪
川出正樹
レーベル:キイ・ライブラリー
判型:四六判上製
ページ数:480ページ
価格;3,520円(税込)
ISBN:978-4-488-01544-2
Cコード:C0095
装幀:クラフト・エヴィング商會[吉田篤弘・吉田浩美]
内容紹介
卓抜した編纂のもと選び抜かれたラインナップと、現代性を反映したブック・デザイン――日本の翻訳ミステリ叢書は、戦後国内で勃興したミステリ・ブームの一翼を担った。植草甚一の編纂と花森安治の装釘による【クライム・クラブ】や瀬戸川猛資の編纂による【シリーズ 百年の物語】など、綺羅星のごとき光芒を残す数多の叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を描いたか。書斎の迷宮に眠る叢書という小宇宙が、著者独自の調査を経てここに全貌をあらわす。翻訳ミステリのブックガイドであり、戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書の研究であり、果ては戦後日本における翻訳ミステリの受容史を概観する画期的大著。
■著者プロフィール
川出正樹
(カワデマサキ)
1963年愛知県生まれ。慶應義塾大学卒。翻訳ミステリを中心に文庫解説や書評などを多数執筆、2009年からは〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉サイトにて「書評七福神」の一人としても活動、毎月翻訳ミステリの新刊ベスト1を紹介する。共著に瀬戸川猛資編『ミステリ・ベスト201』『ミステリ絶対名作201』、池上冬樹編『ミステリ・ベスト201 日本篇』、村上貴史編『名探偵ベスト101』、書評七福神編著『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』、杉江松恋監修『十四人の識者が選ぶ本当に面白いミステリ・ガイド』などがある。
翻訳ミステリのブックガイドであり、戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書の研究であり、果ては戦後日本における翻訳ミステリの受容史を概観する――翻訳ミステリの解説・書評で活躍する著者初の単著にして画期的大著。
[画像1: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-221598e14e24d90647a5-0.jpg ]
戦後勃興したミステリ・ブームの一翼を担った翻訳ミステリ叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を残したのか。『ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション 戦後翻訳ミステリ叢書探訪』は、戦後から現代に至る数々の翻訳ミステリ叢書の興亡を辿りながら、その受容史を概観する画期的大著です。
日本推理小説史を論じるとき、それは日本人の作家による創作と両輪のようにして、本来なら海外で書かれた推理小説がいかに翻訳されてきたか、その歴史も紐解くべきはず。しかし、国内小説から日本推理小説史を概観する評論は数多く刊行されていますが、本来その発展から切り離すことができなかったはずの海外ミステリの紹介と翻訳が紡いできた日本推理小説史は地下水脈のようにして影となり、論じられる機会が多くはありませんでした。
本書は、戦後から現代に至る翻訳ミステリの受容史を――もっと言えば、もうひとつの日本推理小説史を辿る、類を見ない大著となります。
本書は、著者が四十年以上に亘って渉猟してきた翻訳ミステリ叢書、そのなかから歴史的意義のあるものを選んで、各叢書を企画の意図、創刊の経緯、また終刊ののちにまで与える影響も含めて詳しく紹介していく構成となっています。言及される作家と作品は数百におよび、時に著者の調査(インヴェスティゲーション)は、たとえばアメリカ探偵作家クラブ賞を受賞して現代アメリカミステリにおいては巨匠のひとりとされる作家ローレンス・ブロックの日本国内における初紹介についても、定説を覆す新発見に結実させます。
異なる版元で異なる意図のもと刊行されたはずの叢書は、あたかも星々が星座をかたちづくるかのように繋がり、期せずして翻訳ミステリの受容史を、また翻訳ミステリから見るひとつの文化史を浮き彫りにしていきます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-bf214bdda313daa6d467-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/9527/99/resize/d9527-99-36d09643ae5f9332aa54-1.jpg ]
著者は翻訳ミステリの解説や書評を多数執筆している川出正樹氏。足かけ七年にも及ぶ雑誌連載にあたって収集した資料は多岐に亘り、本書で紹介する翻訳ミステリ叢書全巻を一覧にしたカラー口絵を始め、本文中の図版も、書影はもちろん投げ込みの案内や雑誌に掲載された広告まで――それでも精選のうえ150点以上を収録しています。
また、各章の末尾には本文で詳しく取り上げた叢書のリストが付されます。同リストでは、収録されている作品がその後どのような改題・再刊・新訳を変遷したかまでも丹念に追跡します。
さらに巻末には、本書で言及されなかった叢書も含めた戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧なるリストも付録されます。翻訳ミステリという一分野における書誌としては決定版となるものであることは疑いようもありません。
ひとりの愛書家がミステリへの好奇心と情熱を注いだ結晶でありミステリ・ファン必携の一冊、ぜひご注目ください。
目次
まえがきにかえて
【異色探偵小説選集】編
【六興推理小説選書〈ROCCO CANDLE MYSTERIES〉】編
【クライム・クラブ】編
【世界秘密文庫】編
【Q-Tブックス】編
【ウイークエンド・ブックス】編
【ケイブンシャ・ジーンズ・ブックス/ヒッチコック・スリラーシリーズ】&【松本清張編・海外推理傑作選】編
【ゴマノベルス】編
【イフ・ノベルズ】編
【ワールド・スーパーノヴェルズ/北欧ミステリシリーズ】編
【海洋冒険小説シリーズ】編
【河出冒険小説シリーズ】編
【フランス長編ミステリー傑作集】編
【シリーズ 百年の物語】編
あとがき
戦後翻訳ミステリ叢書・全集一覧
索引
また本書の「まえがきにかえて」をWeb東京創元社マガジンにて先行公開しています。
http://www.webmysteries.jp/archives/34072334.html
■書誌データ
ミステリ・ライブラリ・インヴェスティゲーション
戦後翻訳ミステリ叢書探訪
川出正樹
レーベル:キイ・ライブラリー
判型:四六判上製
ページ数:480ページ
価格;3,520円(税込)
ISBN:978-4-488-01544-2
Cコード:C0095
装幀:クラフト・エヴィング商會[吉田篤弘・吉田浩美]
内容紹介
卓抜した編纂のもと選び抜かれたラインナップと、現代性を反映したブック・デザイン――日本の翻訳ミステリ叢書は、戦後国内で勃興したミステリ・ブームの一翼を担った。植草甚一の編纂と花森安治の装釘による【クライム・クラブ】や瀬戸川猛資の編纂による【シリーズ 百年の物語】など、綺羅星のごとき光芒を残す数多の叢書は、日本推理小説史にどのような光跡を描いたか。書斎の迷宮に眠る叢書という小宇宙が、著者独自の調査を経てここに全貌をあらわす。翻訳ミステリのブックガイドであり、戦後から現代に至る翻訳ミステリ叢書の研究であり、果ては戦後日本における翻訳ミステリの受容史を概観する画期的大著。
■著者プロフィール
川出正樹
(カワデマサキ)
1963年愛知県生まれ。慶應義塾大学卒。翻訳ミステリを中心に文庫解説や書評などを多数執筆、2009年からは〈翻訳ミステリー大賞シンジケート〉サイトにて「書評七福神」の一人としても活動、毎月翻訳ミステリの新刊ベスト1を紹介する。共著に瀬戸川猛資編『ミステリ・ベスト201』『ミステリ絶対名作201』、池上冬樹編『ミステリ・ベスト201 日本篇』、村上貴史編『名探偵ベスト101』、書評七福神編著『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』、杉江松恋監修『十四人の識者が選ぶ本当に面白いミステリ・ガイド』などがある。