DHL Express、bp社およびネステ社と8億リットル超となる過去最大規模のSAF(持続可能な航空燃料)契約締結を発表
[22/03/25]
提供元:PRTIMES
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・ライフサイクルベースでCO2削減量は、乗用車約40万台分の年間温室効果ガス排出量に相当 ・2030年までにSAF割合を30%にというグループ目標達成に向けた大きな一歩
2022年3月21日、ドイツ、ボン発 - DHL Expressは、航空輸送分野における脱炭素化および持続可能性の向上に向けた大きな一歩を踏み出したと発表しました。DHLがbp社およびネステ社と結ぶ新たな戦略的提携により、両社は、今後5年間で8億リットル超のSAF(持続可能な航空燃料)をDHL Expressに提供します。この新契約は、航空輸送分野において締結されたSAF契約でも過去最大規模となるものです。両社との契約により、既に発表済みのサンフランシスコ(SFO)、イーストミッドランド(EMA)、アムステルダム(AMS)空港におけるSAF供給の取り組みと合わせて、2026年までに航空燃料のSAF混合率を10%にするというDHL Expressの目標を50%以上達成出来ることになります。DHLは、この戦略的提携により、航空燃料のライフサイクル全体で約200万トンのCO2排出量を削減できると見込んでおり、これは乗用車約40万台分の年間温室効果ガス排出量[1] に相当します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-072577f4b785df22d7c1-2.jpg ]
DHL Expressは、世界220の国・地域をカバーするグローバルネットワークを通じて、年間4億8千万件以上の緊急書類や貨物を輸送しています。8億リットルの燃料使用は、ボーイング777型機で米国シンシナティ・独ライプチヒ間を約12年間[2]、年間1,000便のSAF100%[3]運航に値します。つまり、合計で12,000便のカーボンニュートラルな長距離路線飛行に相当することになります。
ドイツポストDHLグループCEOのフランク アッペルは、「世界有数のロジスティクス企業のコミットメントとして、お客様に、環境に配慮した、より持続可能なソリューションを提供します。bp社およびネステ社との画期的なSAF契約は、航空業界における重要な一歩であり、当社のサステナビリティロードマップのフレームワークの有効性を証明するものです。SAFの利用は、現在利用可能な航空機種にとって、航空燃料のライフサイクルにおけるCO2排出量を削減する最も有効な手段の一つです」と述べています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-bb59c221de4d152a5d5f-0.jpg ]
Air bpのSVPを務めるマーティン トムセン氏は、「ドイツポストDHLグループとの戦略的関係をさらに深めるこの重要な契約を締結できたことを光栄に思います。bpは総合エネルギー企業へと転換を図るべく、原料、グローバル生産、ロジスティクス、空港インフラを網羅するバリューチェーンを活用します。複雑な顧客ニーズに対するソリューションを設計し提供するために必要とされる、SAFにおける取引および商業の専門知識を持つbpのような企業は、そう多くはありません。私たちの目標は、空港や航空会社と今後より密接に協力して脱炭素化を実現することであり、世界の航空セクターが低炭素化を実現できるよう、SAFの取り組みをさらに推進していきます」と述べています。
ドイツポストDHLグループは、同社のサステナビリティロードマップにおいて、2030年までにすべての航空輸送における燃料のうちSAFの割合を30%にすると宣言しています。bp社およびネステ社は、廃油から製造されたSAFを提供していきます。このような廃棄物から作られるSAFは、従来のジェット燃料と比較して、ライフサイクル全体で温室効果ガス排出量を最大80%削減できるため、その結果DHLのカーボンフットプリント削減につながります。また、持続可能な燃料とするため、食料生産と競合する原料や間接的に土地利用の変化を引き起こすような原料の使用は回避されています。DHL ExpressのCEOを務めるジョン ピアソンは、「SAF取引のたびに、私たちは、より持続可能なソリューションを活用してお客様のお役に立たなければならないという任務の重要性をますます実感しています。お客様から低炭素なロジスティクスソリューションについて尋ねられない日はありませんし、より持続可能な未来づくりの一翼を担うという共通目標に協力してほしいと依頼されることもあります。bp社およびネステ社との新SAF契約は、まさにこれらの目標に向かって進む行程の重要な節目となります。DHLは、現在の供給不足を解消するために、より多くのSAFサプライヤーに働きかけていきたいと考えています。同時に、私たちは政策立案者に対し、SAFの柔軟な購入と利用を可能にする会計メカニズムなど、EUおよび世界においてSAFの市場投入を加速させるための適切な枠組みの導入を要望していきたいと思います」と述べています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-f18b33edca32d418db40-1.jpg ]
ネステ社の社長兼CEOであるピーター ヴァナッカー氏は、「この画期的な合意は、SAFとしては過去最大規模のものであり、航空関連排出への対応の必要性と緊急性の高まり、およびコミットメントを明確に示しています。DHLと共同でこの重要な一歩を踏み出すことができたことを嬉しく思うとともに、両社が共同で取り組むことで、子供たちのために健康な地球を作るという我々の取り組みをさらに前進させることができると信じています。また本日の発表は、2030年までに少なくとも年間2,000万トンのCO2排出量を削減するため、当社がどのようにお客様を具体的に支援しているかを示すものでもあります。SAFは、航空業界が2050年までにネットゼロエミッションを達成するための取り組みの礎となるでしょう。その目標を達成するためには、利用可能なすべての原材料とソリューションを使い、すべてのステークホルダーと航空バリューチェーン全体で共同して取り組むことが必要です」と述べています。DHL Expressは、今後、SAFサプライヤーとのパートナーシップをさらに拡大し、航空輸送におけるSAF比率の継続的な向上を目指しています。DHLは、ドイツポストDHLグループのサステナビリティロードマップでの宣言に基づき、引き続き、航空業界の温室効果ガス排出量を大幅に削減するために、革新的な技術の開発支援を行っていきます。
[1] 出典: EPA、計算式:8.89 × 10-3 メトリックトンCO2/ガロンガソリン× 11,556 VMT 車/トラック平均× 1/22.5 mile per gallon 車/トラック平均× 1 CO2, CH4, N2O/0.993 CO2 = 4.60 メトリックトン CO2E/ 車両 / 年
[2] 計算根拠:シンシナティ・ライプチヒ間の距離:7,145 km、このルートで年間約1,000便のDHL Expressを運航する場合、1便あたりの消費量計算:800 mリットル/ 67,600 リットル = 11,834 便/年間 1,000 便 = 11.83 年
[3]現在の航空燃料規格では、SAFの混合は50%まで認められています。
2022年3月21日、ドイツ、ボン発 - DHL Expressは、航空輸送分野における脱炭素化および持続可能性の向上に向けた大きな一歩を踏み出したと発表しました。DHLがbp社およびネステ社と結ぶ新たな戦略的提携により、両社は、今後5年間で8億リットル超のSAF(持続可能な航空燃料)をDHL Expressに提供します。この新契約は、航空輸送分野において締結されたSAF契約でも過去最大規模となるものです。両社との契約により、既に発表済みのサンフランシスコ(SFO)、イーストミッドランド(EMA)、アムステルダム(AMS)空港におけるSAF供給の取り組みと合わせて、2026年までに航空燃料のSAF混合率を10%にするというDHL Expressの目標を50%以上達成出来ることになります。DHLは、この戦略的提携により、航空燃料のライフサイクル全体で約200万トンのCO2排出量を削減できると見込んでおり、これは乗用車約40万台分の年間温室効果ガス排出量[1] に相当します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-072577f4b785df22d7c1-2.jpg ]
DHL Expressは、世界220の国・地域をカバーするグローバルネットワークを通じて、年間4億8千万件以上の緊急書類や貨物を輸送しています。8億リットルの燃料使用は、ボーイング777型機で米国シンシナティ・独ライプチヒ間を約12年間[2]、年間1,000便のSAF100%[3]運航に値します。つまり、合計で12,000便のカーボンニュートラルな長距離路線飛行に相当することになります。
ドイツポストDHLグループCEOのフランク アッペルは、「世界有数のロジスティクス企業のコミットメントとして、お客様に、環境に配慮した、より持続可能なソリューションを提供します。bp社およびネステ社との画期的なSAF契約は、航空業界における重要な一歩であり、当社のサステナビリティロードマップのフレームワークの有効性を証明するものです。SAFの利用は、現在利用可能な航空機種にとって、航空燃料のライフサイクルにおけるCO2排出量を削減する最も有効な手段の一つです」と述べています。
[画像2: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-bb59c221de4d152a5d5f-0.jpg ]
Air bpのSVPを務めるマーティン トムセン氏は、「ドイツポストDHLグループとの戦略的関係をさらに深めるこの重要な契約を締結できたことを光栄に思います。bpは総合エネルギー企業へと転換を図るべく、原料、グローバル生産、ロジスティクス、空港インフラを網羅するバリューチェーンを活用します。複雑な顧客ニーズに対するソリューションを設計し提供するために必要とされる、SAFにおける取引および商業の専門知識を持つbpのような企業は、そう多くはありません。私たちの目標は、空港や航空会社と今後より密接に協力して脱炭素化を実現することであり、世界の航空セクターが低炭素化を実現できるよう、SAFの取り組みをさらに推進していきます」と述べています。
ドイツポストDHLグループは、同社のサステナビリティロードマップにおいて、2030年までにすべての航空輸送における燃料のうちSAFの割合を30%にすると宣言しています。bp社およびネステ社は、廃油から製造されたSAFを提供していきます。このような廃棄物から作られるSAFは、従来のジェット燃料と比較して、ライフサイクル全体で温室効果ガス排出量を最大80%削減できるため、その結果DHLのカーボンフットプリント削減につながります。また、持続可能な燃料とするため、食料生産と競合する原料や間接的に土地利用の変化を引き起こすような原料の使用は回避されています。DHL ExpressのCEOを務めるジョン ピアソンは、「SAF取引のたびに、私たちは、より持続可能なソリューションを活用してお客様のお役に立たなければならないという任務の重要性をますます実感しています。お客様から低炭素なロジスティクスソリューションについて尋ねられない日はありませんし、より持続可能な未来づくりの一翼を担うという共通目標に協力してほしいと依頼されることもあります。bp社およびネステ社との新SAF契約は、まさにこれらの目標に向かって進む行程の重要な節目となります。DHLは、現在の供給不足を解消するために、より多くのSAFサプライヤーに働きかけていきたいと考えています。同時に、私たちは政策立案者に対し、SAFの柔軟な購入と利用を可能にする会計メカニズムなど、EUおよび世界においてSAFの市場投入を加速させるための適切な枠組みの導入を要望していきたいと思います」と述べています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/20941/104/resize/d20941-104-f18b33edca32d418db40-1.jpg ]
ネステ社の社長兼CEOであるピーター ヴァナッカー氏は、「この画期的な合意は、SAFとしては過去最大規模のものであり、航空関連排出への対応の必要性と緊急性の高まり、およびコミットメントを明確に示しています。DHLと共同でこの重要な一歩を踏み出すことができたことを嬉しく思うとともに、両社が共同で取り組むことで、子供たちのために健康な地球を作るという我々の取り組みをさらに前進させることができると信じています。また本日の発表は、2030年までに少なくとも年間2,000万トンのCO2排出量を削減するため、当社がどのようにお客様を具体的に支援しているかを示すものでもあります。SAFは、航空業界が2050年までにネットゼロエミッションを達成するための取り組みの礎となるでしょう。その目標を達成するためには、利用可能なすべての原材料とソリューションを使い、すべてのステークホルダーと航空バリューチェーン全体で共同して取り組むことが必要です」と述べています。DHL Expressは、今後、SAFサプライヤーとのパートナーシップをさらに拡大し、航空輸送におけるSAF比率の継続的な向上を目指しています。DHLは、ドイツポストDHLグループのサステナビリティロードマップでの宣言に基づき、引き続き、航空業界の温室効果ガス排出量を大幅に削減するために、革新的な技術の開発支援を行っていきます。
[1] 出典: EPA、計算式:8.89 × 10-3 メトリックトンCO2/ガロンガソリン× 11,556 VMT 車/トラック平均× 1/22.5 mile per gallon 車/トラック平均× 1 CO2, CH4, N2O/0.993 CO2 = 4.60 メトリックトン CO2E/ 車両 / 年
[2] 計算根拠:シンシナティ・ライプチヒ間の距離:7,145 km、このルートで年間約1,000便のDHL Expressを運航する場合、1便あたりの消費量計算:800 mリットル/ 67,600 リットル = 11,834 便/年間 1,000 便 = 11.83 年
[3]現在の航空燃料規格では、SAFの混合は50%まで認められています。