ラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタASRS」が株式会社ホビーリンク・ジャパンにて稼働開始、初出荷も完了。
[24/07/25]
提供元:PRTIMES
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物流向けロボティクスソリューションを提供するラピュタロボティクス株式会社(東京都江東区、代表取締役 CEO:モーハナラージャー・ガジャン、以下、ラピュタロボティクス)は、株式会社ホビーリンク・ジャパン(栃木県佐野市、代表取締役社長:渡邊泰太郎、以下、HLJ)が2024年7月19日、栃木県佐野市内の同社にてラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタASRS」が国内初となる稼働を開始し、ラピュタASRSからの初出荷が完了したことをお知らせいたします。
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株式会社ホビーリンク・ジャパン社屋(栃木県佐野市)
●導入の背景
模型、プラモデル、玩具などの販売及び輸出入を行うHLJでは、国内外に向けて幅広い商品の販売を行っており、それらの保管、管理、出荷業務をより円滑で効率的なものとし、また現場では負荷の高い3Kと言われる業務や単純作業を自動化し、人手をより価値の高い業務に割けるようにすべく自動倉庫を活用した省人化・省力化への取り組みを検討していました。一方で、既存倉庫への自動倉庫導入となるため、まずは現在の倉庫の稼働を止めずに導入すること、そして自動倉庫の形状という点での難しさも課題でした。設置場所は入出荷を行う1Fと保管スペースの2Fで天井高も3m程度、それら両フロアを連結する形で吹き抜け部分に高さ6mほどのラピュタASRSを設置し、断面図視点でコの字型の変則的な形状に設置する必要がありました。当然、一般的な自動倉庫では設置することが難しく、柱型や梁型によってその空間を最大限に活用することも難しい現場でした。また、防火区画を跨いでの設置となる点も他の自動倉庫の検討が難しい理由になっていました。
しかしラピュタロボティクスの自在型自動倉庫「ラピュタASRS」は、独自のモジュール構造により倉庫の内部形状に関わらず、柱型や梁型を避ける形状に組み上げて限りある空間を最大限に活用できます。さらに、防火シャッターを通過させる独自仕様のフロアパネルによって防火区画を跨いでの設置にも対応が可能です。また、外部環境の変化が目まぐるしい今日において、導入後の規模拡大あるいは他拠点への移設が可能で、繁忙期と閑散期の物量の波動に柔軟に対応可能な点も評価いただき、採用が決定。そしてこの度、第1号案件として稼働を開始し、ラピュタASRSからの初出荷も行われています。
自在型自動倉庫 ラピュタASRSの商品詳細はこちら
https://www.rapyuta-robotics.com/ja/solutions-asrs/
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ホビーリンク・ジャパンではラピュタASRSの稼働を開始。既存システムとも連携して初の実オーダーのピッキング、出荷を行った
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ホビーリンク・ジャパンに設置されたラピュタASRSの3D見取図。倉庫形状や既存設備などニーズに合わせて自由にレイアウトが行える
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ラピュタASRSの防火シャッター対応パネル。防火シャッターが金属製のハンドルを押し下すことでパネルが開く
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HLJ社内でラピュタASRSから初の実オーダーを出庫。前列左:ホビーリンク・ジャパン 取締役 事業執行責任者 トレバス ジャロッド氏 前列右:同社 商材開発・購買管理部 部長 田中 一徳氏
●株式会社ホビーリンク・ジャパンにおける自在型自動倉庫「ラピュタASRS」の導入のポイント
1. 既存倉庫を止めずに、かつ変則的で制約ある空間への導入
吹き抜けスペースを利用してフロアを跨ぎつつ全スペースが繋がった状態での設置。天井高、柱型や梁型によるレイアウト上の制約条件下でも限られた空間を最大限に活用できる空間効率と、既存倉庫の稼働を止めずに導入できた点。
2. 変化が激しい時代において、導入後も規模拡大や他拠点移設に対応できる柔軟性
物量に応じて自動倉庫内のレイアウトを調整可能。またアンカー工事が不要なため既存倉庫、新規倉庫を問わずに、またアンカー工事が難しい2階以上での設置や床下に配管、配線が多く走る現場にも導入できる。
3. ラピュタロボティクスの強みであるロボット群制御技術による高い生産性
空間効率や保管効率だけでなく、ラピュタロボティクスが得意とするロボット群制御技術を用いた多階層での最適制御による高い生産性と、独自設計の集中作業とミス防止機能を搭載した歩行レスのピッキングステーション等で誰もが効率的かつ正確に作業が行えるため、少人数でも安定して高い生産性を発揮できる。
4. 高負荷な作業や単純作業を自動化し、人手をより価値の高い作業へ
負荷が高い、いわゆる3K(きつい・汚い・危険)作業や単純作業はロボットが得意とする領域であるため自動化し、複雑で臨機応変な対応が求められるような価値の高い作業を人が行うことで、人とロボットの役割を上手く分担することで、現場の作業負荷とランニングコスト最適化を同時に行う。
今後もラピュタロボティクスとホビーリンク・ジャパンは、ラピュタASRSを活用し、物流におけるさまざまな課題解決に向けて取り組んでまいります。
●株式会社ホビーリンク・ジャパン 代表取締役社長 渡邊泰太郎様
「国内外に様々な商品をお届けしている弊社では、取扱商品の種別も非常に幅広く、入荷、配架、保管、そして出荷に向けてのピッキングというあらゆる工程において、少量多品種取扱いゆえのオペレーションコストが大きく発生していました。ラピュタASRSの導入を決定した理由として大きかったのは、既存倉庫を稼働させたまま変則的な形状にも対応して空間を有効活用できる点以外にも、多品種在庫の管理において、非常に高い精度の管理運営が可能となり、社内物流工程において劇的なオペレーションコストの削減が期待できることが上げられます。さらには無人化ではなく人とロボットが協力し合って世の中をより良くしていくという、ラピュタロボティクス代表のガジャンさんの理念にも強く共感しました。
実際に負荷の大きな作業など、いわゆる『3K』と呼ばれるような業務や単純作業はロボットが行い、複雑な作業や人の目による確認が必要な業務に人間がより専念できるという感触があります。」
●本件の協力企業とラピュタASRS付属のWMSについて
本ホビーリンク・ジャパン様案件、並びにラピュタASRSのWMSをはじめとした各種ソフトウェアの汎用化・製品化、そしてラピュタASRS自体の市場投入に至るまでの過程においては、ラピュタロボティクスのエンジニアチームだけでなく、合同会社TSUNAGE-TECHおよび同社代表 志垣 誠治氏にご協力をいただいています。同社志垣氏は消費財、雑貨小物、医薬品、書籍、工具・部品、生鮮食品と幅広い業界にてフルスクラッチで数多くのWMS開発、並びに日本におけるロボットの物流適用に携わられてきました。その経験を基にラピュタASRSとそのWMSをより強固なものとし、将来的にラピュタASRSのWMSを独立したシステムとして消費流通以外の業種でも汎用的に活用できるものとできるよう、その基盤構築に大きなご助力をいただいています。ホビーリンク・ジャパン様も、今後段階的にラピュタASRS内に保管しないアイテムを含めて従来使用されていたWMSからラピュタASRSのWMSへの移行を計画されています。
●株式会社ホビーリンク・ジャパンについて
所在地:栃木県佐野市黒袴町162-1
代表取締役社長:渡邊泰太郎
延床面積:約1,710平米
事業内容:模型、プラモデル、玩具等の販売及び輸出
URL:https://www.hlj.com/
https://www.hlj.co.jp/
●ラピュタロボティクスについて
ラピュタロボティクスは、アインシュタインをはじめ、数々の著名研究者を輩出しているチューリッヒ工科大学(ETH Zürich)発のベンチャー企業です。「ロボットを便利で身近に」(Making robotics attainable and useful for anyone)をビジョンに掲げ、世界最先端の制御技術および人工知能技術を活用した次世代クラウドロボティクスプラットフォームの開発と、ロボットソリューションの開発・導入・運用支援を行っています。世界30ヵ国以上から結集した、高い開発技術力を誇る優秀なエンジニアとバイリンガルでロボティクスに精通した営業チーム、カスタマーサクセスチームのタッグにより、お客様に最適なソリューションをご提案します。