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AstraZeneca PLC 2019年第1四半期業績

前四半期に続き堅調な売上業績を達成、営業レバレッジによる圧倒的な利益成長も




2019年第1四半期の業績は、複数の新薬(1)の持続的成長(77%増、CER(2)ベースでは83%増)に支えられ、製品売上は10%伸長して54億6,500万ドル(CERベースでは14%増)に達しました。全世界のオンコロジー領域の売上は54%増加(CERベースでは59%増)、New CVRM領域(3)の売上は15%増加し(CERベースでは19%増)、ファセンラの堅調な業績が寄与した呼吸器領域の売上は9%増加しました(CERベースでは14%増)。新興市場の売上は14%伸長(CERベースでは22%増)、中国の売上は21%増加し(CERベースでは28%増)、中国を除く新興市場もCERベースでは堅調な売上増を達成しました。米国の売上は20%伸長したものの、ヨーロッパの売上は12%減少しました(CERベースでは6%減)。日本の売上は26%伸長し5億100万ドルでした(CERベースでは27%増)。

報告ベースの営業利益率は7ポイント改善し20%となり、中核営業利益率は13ポイント改善し30%でした。これら財務業績とともに更なる良好なパイプラインの進展が見られ、2019年は引き続き多くのニュース配信が予想される年となります。
[画像1: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-466030-0.png ]


最高経営責任者(CEO)パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「複数の新薬と新興市場の成功を反映し、今期の製品売上は14%伸長しました。オンコロジー領域では、タグリッソ、イミフィンジおよびリムパーザが引き続き好業績を達成するとともに、バイオファーマ領域ではフォシーガ(米国商標名 Farxiga)、ブリリンタおよびファセンラも力強い成長を果たしました。当社の最大の売上規模を有する地域である新興市場は22%増という傑出した業績を達成し、28%成長した中国を含む同市場のすべての構成地域が堅調な成長を示しました。

当社の中核営業利益は、営業利益率の大幅な改善によりほぼ倍増しました。本年度最初の四半期におけるこのような有望な財務業績に加え、当社の生産性の高い持続可能なパイプラインは引き続き結果を出しています。その顕著な例としてはEU における転移乳がん治療薬としてのリムパーザの薬事承認、およびフォシーガの1 型糖尿病の承認が挙げられます。また、先日発表された第一三共株式会社との提携により、世界中の患者さんに恩恵を享受しうる革新的ながん治療薬候補を獲得し、有望なオンコロジー領域のポートフォリオを拡大しました。当社はこの格別の機会を実現するにあたっての株主の皆様のご支援に感謝いたします」。

財務サマリー


本四半期の製品売上は10%増の54 億6,500 万ドル(CER ベースでは14%増)。
報告ベースの総利益率は、製品売上の構成を一部反映し2 ポイント増の79%(CER ベースでは3%増)。中核総利益率は2 ポイント増の80%。
報告ベース営業費用は1%増の38 億5,800 万ドル(CER ベースでは5%増)で、総売上の70%(2018 年第1 四半期:74%)。中核営業費用は1%増の33 億6,900 万ドル(CERベースでは5%増)で総収益の61%(2018 年第1 四半期:65%)。
報告ベース研究開発費は1%減の12 億6600 万ドル(CER ベースでは3%増)。中核研究開発費は1%減の12 億2,500 万ドル(CER ベースでは3%増)。
報告ベース販売・一般管理費は2%増の25 億1,400 万ドル(CER ベースでは7%増)。中核販売・一般管理費は新薬と中国の成長への継続的な追加投資を反映し、2%増の20億6,600 万ドル(CER ベースでは6%増)。
報告ベースその他営業利益・費用は、主に米国でのSynagis の権利売却の影響を反映し、26%増の5 億9,300 万ドル(CER ベースでは27%増)。中核その他営業利益・経費は379%増の5 億9,400 万ドル(CER ベースでは383%増)。
報告ベース営業利益率は7%増の20%。中核営業利益率は13%増の30%。
12 億6,700 万株の加重平均株式数に基づく報告ベースEPS は75%増の0.47 ドル(CERベースでは90%増)。報告ベース税率は26%(2018 年第1 四半期:16%)。中核EPS は85%増の0.89 ドル(CER ベースでは100%増)。中核税率は23%(2018 年第1 四半期:18%)。これら税率は利益の地理的構成と売却案件の影響を反映しています。
2018 年3 月29 日、当社は第一三共株式会社との戦略的提携に伴う35 億ドルの新株割当を実施しました。本増資は、本提携の契約一時金と短期的なマイルストーン達成報酬の支払いのための資金を調達するとともに、アストラゼネカの貸借対照表を強化することを目的として実施されました。高い信用格付けを維持することは、当社の資本配分上の優先事項の一つであり、新株割当によって当社の出資者と債権者の利益を適切に両立させました。


営業サマリー
? オンコロジー領域:下記を含む本四半期売上は54%成長し、18 億9,200 万ドル(CERベースでは59%増)を達成

タグリッソの売上は、2018 年に取得したEGFR(7)変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)(8)の1 次治療の新たな標準治療(SoC)としての複数の承認にけん引され、86%増の6 億3000 万ドル(CER ベースでは92%増)でした。タグリッソの米国の売上は、在庫の動向およびGross-to-net への移行を反映して連続的に減少しましたが、潜在需要の増加は依然として高水準にありました。世界的に、タグリッソは本四半期において当社の医薬品の中で最高売上を達成しました。
イミフィンジの売上は376%増の2 億9,500 万ドル(CER ベースでは381%増)。この売上は切除不能なステージIII NSCLC 患者さんの治療薬として、複数国において継続的に上市された結果です。イミフィンジの売上の大半は米国におけるもので、米国においてイミフィンジは、切除不能なステージIII NSCLC 患者さんの治癒を目的として、標準治療である化学放射線療法後の治療薬として承認されている唯一の製品です。
リムパーザの売上は、99%成長し2 億3,700 万ドル(CER ベースでは105%増)。米国での卵巣がんの1 次治療としての堅調な上市を含む、卵巣がんおよび乳がんの治療への使用拡大にけん引されました。
新興市場のオンコロジー領域の売上は35%増の4 億9,000 万ドル(CER ベースでは46%増)


? New CVRM 領域:下記により、本四半期売上は15%成長し、10 億3,300 万ドル(CERベースでは19%増)を達成

フォシーガの売上は、17%増(CER ベースでは23%増)。今後主要市場において、DECLARE 試験の結果による適応追加が期待される。
ブリリンタの売上は、急性冠症候群と心筋梗塞既往歴がある高リスクの患者さんの治療における継続的な市場浸透により、19%増の3 億4,800 万ドル(CER ベースでは24%増)。
ビデュリオンの売上は、サプライチェーンにおける制限(本年度中に緩和されると予測)を受けてもなお2%増の1 億4,200 ドル(CER ベースでは4%増)。
新興市場のNew CVRM 領域の売上は、26%増の2 億3,900 万ドル(CER ベースでは40%増)。


? 呼吸器領域:下記により、本四半期売上は9%増の12 億8,300 万ドル(CER ベースでは14%増)を達成

シムビコートの売上は、8%減(CER ベースでは3%減)。米国の売上は、政府による良好な購入量やGross-to-net の調整によって、継続する価格圧力とマネジドケア市場のリベート額が一部相殺されましたが、4%減の1 億7,600 万ドルでした。新興市場の売上は4%増の1 億3,300 万ドル(CER ベースでは13%増)。
パルミコートの売上は11%増の3 億8,300 万ドル(CER ベースでは16%増)。
ファセンラの売上は514%増の1 億2,900 万ドル(CER ベースでは524%増)。米国においてファセンラは、新規処方医薬品データにより市場参入三番手であるにもかかわらず、重症喘息の治療において優先的に選択された新規生物学的製剤であることが本四半期に示されました。
新興市場の呼吸器領域の売上は、上記パルミコートの売上増により18%増の5 億1,800万ドル(CER ベースでは26%増)。


? 新興市場:当社の最大の製品売上地域である新興市場の本四半期売上は、14%増の20 億400 万ドル(CER ベースでは22%増)

中国の売上は21%増の12 億4,200 万ドル(CER ベースでは28%増)。主な業績として、オンコロジー領域の売上が43%増の2 億8,400 ドル(CER ベースでは51%増)および呼吸器領域の売上が25%増加し4 億ドル(CER ベースでは31%増)が挙げられます。
中国以外の売上は3%増の7 億6,200 万ドル(CER ベースでは13%増)。新興市場のすべての構成地域がCER ベースで力強く成長しました。顕著な業績としてはアジア太平洋地域(中国を除く)の売上2 億8,100 万ドル(5%増、CER ベースでは9%増)、およびロシアの売上4,900 万ドル(44%増、CER ベースでは68%増)が挙げられます。


パイプラインハイライト
下記の表は前回業績発表以降の後期段階パイプラインの重要な展開を示すものです。

[画像2: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-592127-1.png ]


2019 年度ガイダンスに変更なし
当社は本日2019 年度ガイダンスに変更がないことを提示します。本項の全ての数字は恒常為替レート(CER)に基づくものであるとともに、当社は製品売上および中核EPS に関してのみガイダンスを提示します。提供されるすべてのガイダンスおよび指標は近い将来予定されている英国の欧州連合からの離脱を前提としていますが、離脱しなかった場合においても、その結末に対し当社はすでに広範な準備を行っているため、その影響の範囲は想定内で
あると考えています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-667666-2.png ]

前述の製品売上の成長に加え、当社は2019年度に生産性の向上と営業レバレッジを予測しています。対前年度比提携収入および中核その他営業利益・費用が減少すると予想されますが、中核営業利益は製品売上を上回る速さで成長することが見込まれます。さらなる詳細は下記に示します。

[画像4: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-346796-3.png ]

四半期間の業績変動は継続すると予想されます。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用、および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することは不可能です。英語原文発表の末尾にある「将来予想に関する記述についての警告文」をご参照ください。

2019年度指標
ガイダンスに加えて、当社は対前年度比の2019年度の指標をCERベースで提示します。

当社は、営業レバレッジに伴う力強く持続可能な製品売上の成長が、収益性の改善につながると想定しています。2019年度は、これまでの事業開発案件に関連する多くの一時金の支払いにより、現金収支はマイナス影響を受けると予想されます。これら支払いの大半は2019年第1四半期に実施されました。
長期成長戦略の一環として、パイプラインの持続的生産性および主要治療領域に対するさらなる注力を受け、現金創出および価値増大に資する適切な提携活動に対する努力を継続します。しかしながら、提携収入額および中核その他営業収入・経費は、対前年度比で減少することが見込まれます。
中核営業費用は1桁台前半の伸びが予想されます。新規上市製品および中国市場への特定の支援はこれまでも優れた成果を生み出し、その支援の一部は継続します。当社は投資における柔軟性を維持します。
中核営業利益は対前年度比で10%台半ばという製品売上よりも高い水準で増加すると予想されます。
資本支出は概ね安定すると予想され、事業再構築費用は対前年度比の減少を目標としています。
中核税率は18-22%(2018年度:11%)。


為替の影響
為替レートが2019年1月から3月までの期間の平均為替レートの水準にあれば、製品売上および中核EPSに対し1桁台前半の為替変動によるマイナス影響が予想されます。加えて当社の為替レート感度分析は英語原文の営業・ファイナンシャルレビューに含まれています。

持続可能性
アストラゼネカの持続可能性に関する意欲的な目標は、サイエンスをアクセス可能にするとともに、ビジネスや人々、地球の健康状態が相互に関連し、お互いに影響を与えているという理解のもと、事業活動を実践していくことです。本目標は当社のビジネスモデルに本来備わっている当社の目的と行動指針(バリュー)に裏付けられており、その戦略を実行することで医薬品へのアクセスを拡大し、当社の事業活動や医薬品、そのプロセスが環境に与えるフットプリントを最小化し、すべての事業活動が最高水準の倫理と透明性に基づいて実施されていることを示しています。当社の持続可能性に関する進捗の最新情報の詳細については英語原文発表の「持続可能性」の項をご参照ください。

注:
下記の注釈は1ページから5ページまでに関するものです。
1. タグリッソ、イミフィンジ、リムパーザ、Calquence、フォシーガ、ブリリンタ、Lokelma、ファセンラおよびBevespi。これらの新薬は主要治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。
2. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
3. New Cardiovascular(CV)、Renal and Metabolism(循環器・腎・代謝疾患)領域には、複数の糖尿病治療薬、ブリリンタおよびLokelmaが含まれます。
4. 旧社外提携収入。2019年1月1日から当社は総売上高の当該項目の表示を更新し包括利益計算書中に提示しています。上記注2.参照
5. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。
6. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループの財務諸表にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英文原本の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
7. 上皮成長因子受容体
8. 非小細胞肺がん
9. 乳がん感受性遺伝子1/2変異陽性
10. T1DM(Type-1 diabetes)
11. 慢性閉塞性肺疾患
12. T2DM(Type-2 diabetes)
13. 心血管アウトカム試験
14. NF1(Neurofibromatosis type 1)
15. CAD(Coronary artery disease)
16. IPF (Idiopathic pulmonary fibrosis)

パイプライン:予定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。

[画像5: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-797455-4.png ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-646512-5.png ]


コンファレンスコール
投資家およびアナリスト向けのコンファレンスコールおよびウェブキャストを英国時間4月26日12時に実施しました。詳細は https://www.astrazeneca.com/investors からアクセス可能です。

業績発表日程
当社は2019年7月25日に上半期・第2四半期財務業績を発表する予定です。

製品売上
新製品および従来製品の売上を以下に示します。
[画像7: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-254230-6.png ]

[画像8: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-566033-16.png ]



[画像9: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-349725-14.png ]


Table 3: 新興市場の地域別製品売上高

[画像10: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-258310-10.png ]


Table 4: 米国の領域別製品売上高

[画像11: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-361477-11.png ]


Table 5: ヨーロッパの領域別製品売上高

[画像12: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-840345-12.png ]


Table 6: ROW既成市場の領域別製品売上高

[画像13: https://prtimes.jp/i/24308/124/resize/d24308-124-671307-13.png ]


プレスリリース全文は当社ウェブサイト( https://www.astrazeneca.co.jp/media.html )をご覧下さい。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患(CVRM)、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については http://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
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