業界初 HEMS制御による家庭用リチウムイオン蓄電池搭載 スマートハウス第一弾「スマ・エコ オリジナル」発売(ニュースリリース)
[11/09/20]
提供元:PRTIMES
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大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市、社長:大野直竹)は、2011年10月1日、
家庭用リチウムイオン蓄電池、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム(※1))、太陽光発電システムを搭載したスマートハウス第一弾「スマ・エコ オリジナル」を発売します。
当社は、2010年7月、生活の質を向上させながら、2020年までに環境負荷「0(ゼロ)」(CO2排出量をゼロ、光熱費をゼロ)となるエネルギー自給住宅に進化させるためのプロジェクト「Smart xevo Eco Project(スマート・ジーヴォ・エコ・プロジェクト)」をスタートさせました。
その第一ステップとして、2010年7月より、国内初となる家庭用リチウムイオン蓄電池を搭載した住宅展示場「SMA×Eco HOUSE(スマ・エコハウス)」での実証実験を全国3ヵ所(※2)で行っています。
そしてこのたび、実証実験で得られたノウハウを活かし、スマートハウスの第一弾として、戸建住宅「xevo」に2.5kWhの家庭用リチウムイオン蓄電池、当社独自開発の「D-HEMS」、太陽光発電システムを組み合わせた「スマ・エコ オリジナル」を発売します。
※1.ICT 技術の活用により、人に代わって住宅のエネルギー管理などを支援するシステムのこと。
※2.「埼玉県春日部住宅展示場」、愛知県名古屋市「メ〜テレ八事ハウジング」、大阪府吹田市「ABCハウジング千里住宅公園」(2011年1月より開始)の3ヶ所。
●ポイント
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1.家庭用リチウムイオン蓄電池・「D-HEMS」・太陽光発電システムを組み合わせることにより、エネルギー使用量を削減し、非常時の安心を提供
2.「iPad(R) 2(※3)」をモニターに採用、「D-HEMS」による業界初の蓄電池制御と
電力情報の「見える化」
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※3.Apple Incの商標です。
■商品特長
1.家庭用リチウムイオン蓄電池・「D-HEMS」・太陽光発電システムを組み合わせることにより、エネルギー使用量を削減し、非常時の安心を提供
「スマ・エコ オリジナル」は、家庭用リチウムイオン蓄電池、「D-HEMS」、太陽光発電システムを組み合せたことで、無理な節電をせずに、旧省エネ基準による住宅と比べエネルギー使用量を78%(※4)削減、CO2排出量は70%削減できます。
※4.太陽光発電システム3.5kW、家庭用リチウムイオン蓄電池2.5kWh、「D-HEMS」搭載
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●平常時
昼間は、電力使用量を削減するために、太陽光発電システムで発電された電力を家庭内で使用し、余剰電力を電力会社に売電。夜間は、深夜電力を蓄電池に蓄え、蓄えた電力は昼間に優先的にリビングやダイニングなどの照明や家電に利用するので、電力会社から購入する電力を最大2kWh低減することができ、太陽光発電システムにより売電できる余剰電力を22%増やすこともできます。
●停電時
自動的に蓄電池からの放電モードに切り替わり、非常用電源として特定の照明や家電に電力を供給します。また、太陽光発電システムが発電している間は、充電しながら安定的に放電することができるため、長時間電力を供給することができます。
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(1)エリーパワー社製の家庭用リチウムイオン蓄電池
リチウムイオン蓄電池は、鉛蓄電池やニッケル水素蓄電池と比べ高効率で長寿命なため、電池の性能を最大限に活かしながら、長期間使用することができます。
今回採用した家庭用リチウムイオン蓄電池に搭載されている電池セルは、2011年8月、世界的な第三者認証機関であるテュフラインランドジャパン社(※5)の認証を世界で初めて取得したエリーパワー株式会社の製品です。
蓄電池の大きさは、幅32cm、奥行55cm、高さ67cmとコンパクトなため、階段室下のスペースなどに設置することができます。
※最終製品とデザインが異なる場合があります。
※5.ドイツに本社を置く第三者認証機関。ドイツをはじめヨーロッパ諸国各地、海外へ輸出される電気機器等の工業製品の安全試験・認証を行っています。
(2)年間光熱費を約27万円削減
「スマ・エコ オリジナル」では、昼間に太陽光発電システムの余剰電力を売電でき、夜間に購入単価が安い深夜電力を蓄電できるため、光熱費を抑えることができます。
旧省エネ基準による住宅は、年間253,350円の光熱費が発生しますが、「スマ・エコ オリジナル」の場合、268,550円削減(▲106%)(※6)でき、年間光熱費が差引でお得になります。
※6.関西電力、大阪ガスの料金体系による「xevo」(136.23m2 )での試算。(2011年9月1日時点)
(3)非常時の安心
「スマ・エコ オリジナル」では、地震や落雷などの停電時に、家庭用リチウムイオン蓄電池が非常用電源として最低限の電力供給を可能にします。
満充電の場合、夏季は、1室の照明+テレビ+冷蔵庫+扇風機を同時使用した場合、約5時間45分連続運転が可能です。冬季は、1室の照明+テレビ+冷蔵庫+電気ストーブを同時使用しても約2時間45分連続運転が可能となります。
2.「iPad(R) 2」をモニターに採用、「D-HEMS」による業界初の蓄電池制御と電力情報の「見える化」
「スマ・エコ オリジナル」は、業界で初めて、家庭用リチウムイオン蓄電池を制御できる「D-HEMS」を搭載し、電力をどの時間帯に充電し、いつ放電するかを、経済メリットが出るようコントロールしています。
「D-HEMS」は、当社がスマートハウスの共通ソフトウェアとして開発してきた「住宅API」を活用したアプリケーションの一つです。蓄電池と分電盤の回路に設置した電力量センサーと合わせて家庭内のエネルギーマネジメントを行います。
また、「iPad(R) 2」(※7)を採用したことで、家の中でいつでも手軽にエネルギー利用状況の確認(見える化)できるため、家庭での自発的な節電行為の効果として、年間約10%のエネルギー使用量を削減することが見込まれます。
あわせて、家庭内のエネルギー情報履歴を収集する機能(※8)を設け、家庭内で消費された電力が一目で確認できます。
※7.一般家庭で利用されているパソコン画面をモニターにすることができます。
※8.過去3年分のエネルギー履歴を表示可能です。
●「D-HEMS」によるエネルギーの「見える化」
住宅全体の消費電力や、太陽光発電システムの発電・売電量、蓄電池の充放電状況など、家庭内でのエネルギーの利用状況を一覧表示します。電力の流れやエネルギーの自給率を、アニメーションにより確認できます。
蓄電池の制御モードとして、自動運転(平常時)、手動充電、手動放電、停止の4つのモードを選択することができます。
家庭内での消費電力、太陽光発電システムの発電量や売電量、蓄電池充電量などの履歴を電力量や料金で確認することができます。
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■今後の方向性
今後は、ホームサーバーに接続できる機器を、エアコンやエコキュート、エネファームなどの家電・設備機器にも広げ、蓄電池の系統連系(※9)も含めたエネルギーの最適制御システムに拡張していきます。また、家庭内の家電・設備機器の情報を活用した周辺サービスの拡充のため、様々な企業とのコラボレーションを推進し、スマートハウスの可能性を広げていく予定です。
※9.家庭内において電力会社からの電力と蓄電池からの電力を同時に利用すること
■モニターキャンペーン
2011年10月1日〜11月30日までの期間に家庭用リチウムイオン蓄電池、D-HEMS、太陽光発電システムを搭載した戸建住宅「xevo」を契約し、入居後一定期間、電力利用状況の報告などについてご協力いただけるお客さまには、建物価格より1,638,000円(税込)減額したモニター価格にて販売します。
モニターによって得られた情報は、今後のスマートハウス開発に活用していきます。
■商品概要
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商 品 名 : 「スマ・エコ オリジナル」
発 売 日 : 2011年10月1日
販売地域 : 建設地が東北電力、東京電力、中部電力、関西電力管内の物件
「スマ・エコ : 合計 :3,921,750円(税込)
オリジナル」仕様 家庭用リチウムイオン蓄電池 :1,621,200円(税込)
への変更差額 D-HEMS(iPad(R) 2含む) : 279,300円(税込)
太陽光発電システム(3.5kW) : 577,500円/kW(税込)
販売目標 : 300台(2012年3月末まで)
URL : http://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/smart/original/index.html
住宅APIURL : http://www.daiwahouse.co.jp/lab/HousingAPI/
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