ワーカーの成長とオフィス環境の関連性についての調査・研究データを公開
[24/11/14]
提供元:PRTIMES
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オカムラのワークデザイン研究所による調査・研究データ『KNOWLEDGE 2024年号』
株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:中村 雅行)は、働き方・働く空間に関する研究の一環として、ワーカーの成長とオフィス環境の関連性についての調査・研究データを『KNOWLEDGE 2024年号』にまとめ、ウェブサイトにて公開しました。
オカムラでは、1980年に働き方や働く空間に関する研究機関であるオフィス研究所(現:ワークデザイン研究所)を設け、調査・研究を続けています。
昨今、働き方の変化への対応やさまざまな経営課題の解決に向けて、オフィス環境の整備が注目されています。オカムラでは、オフィス環境を整えるためのヒントとなるさまざまなエビデンスを、研究データとして公開しています。今回は、「良いオフィスで働くことがワーカーの成長を促進するのではないか」という仮説のもと、ワーカーの成長に焦点をあてて調査・研究を行い、研究成果をとりまとめました。
■トピックス
- 仕事を通じて自分自身が順調に成長していると感じているワーカーは6割以上。
- 自分自身の成長を実感しているワーカーの9割は、良いオフィスで働くことが成長に良い影響を与えると思っている。
- オフィス環境の整備が仕事をスムーズ※1に行うために役立った経験がある人は約5割。管理職、一般職ともに、集中できる環境が仕事のスムーズさに最も影響を与えている。
- 優秀なワーカー※2は、空間に余裕があり、開放的で整理整頓がなされているオフィス空間を好む傾向がある。
※1 仕事が滞ることなく、個人・職場として求められる成果を上げることができている状態
※2 ジョブクラフティング(自ら工夫しながら働く行動)の頻度の平均値で優秀さの高低を定義
■調査・研究データについて
1.ワーカーの成長の実感
「仕事を通じて順調に成長している」と感じているワーカーは、6割以上いました(図1)。成長していると思う理由は、「業務の幅が広がったと感じているから」が最も多く48.5%、次いで「十分な評価(昇給や昇格など)が得られているから」が29.7 %、「担当業務の難易度が年々あがっているから」が27.3%になっています。一方、成長していると思わない理由は「モチベーションを上げられていないから」が60.2%で最も多く挙げられました(図2)。
図1 仕事を通じて順調に成長していると思うか
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-7aef4259118a246484a21ad5fdaa2cdb-3060x1660.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2 成長していると思う理由・思わない理由
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-eb2c46f058c23ab154b288fce6c68358-3392x1563.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2.オフィス環境が成長実感に与える影響
良いオフィス環境で働くことが成長に良い影響を与えるかどうかを、成長実感別に分析すると、成長していると感じているワーカーは9割が良いオフィス環境が成長実感に良い影響を与えていると考えており、成長していると感じていないワーカーでは約6割でした(図3)。オフィス環境と成長の実感については少なからず関係があると言えます。
図3 良いオフィス環境で働くことが成長に良い影響を与えると思うか
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-a39a79c0e85777b4929272114ae66fe0-2777x1535.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3.オフィス環境の整備が仕事をスムーズに行うことに与える影響
仕事がスムーズに進められるようになると自分の成長を実感できると、8割以上のワーカーが回答し、仕事のスムーズな進行が成長実感に大きな影響を与えていることがわかりました。仕事をスムーズに行うために、オフィス環境の整備が役立つかどうかを聞いたところ、5割が役立つと回答しました(図4)。
また、仕事のスムーズさに良い影響を与えた経験に関する自由記述から、テキストマイニングという手法で単語を抽出し、管理職と一般職の傾向をみると、ともに「集中できる環境」が大きく現れました。特に、管理職は個人で集中できる環境に加え、プロジェクトルームなどチームで集中できる環境が良い影響を与えるという回答が多くみられました(図5)。
図4 オフィス環境の整備が仕事をスムーズに行うために役立った経験がある人の割合(管理職・一般職)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-62d5019f7c7008d7ca6006761b8e9297-2449x1297.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図5 オフィス環境の整備が仕事のスムーズさに良い影響を与えた経験(管理職/一般職)
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-b84d966c1f7b55f9eec7acfadc140624-3624x1903.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
4.優秀なワーカーが好むオフィス空間の特徴
ワーカーが好むオフィス環境とはどういうものかを知るために、「ワーカーの優秀さ」との関連を調査しました。優秀なワーカーの基準として、自己評価・客観的評価とともに過去の研究データを含めて特徴の相関関係を分析し、今回の調査ではジョブクラフティング(自ら工夫しながら働く行動)の頻度の平均値で高低を分け、優秀さの高低として定義しました。
管理職、一般職それぞれに自分が好む自席周りの広さや素材、デザインなどの特徴をきいたところ、どちらも「余裕」「開放感」「周囲の人」「整頓」の項目で、有意な差がありました。優秀なワーカーは、開放感を感じる空間で余裕があり、整理整頓がなされていることをより好む傾向があることがわかりました(図6、図7)。
図6 優秀な管理職が好むオフィス空間の特徴
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-8829795703c5c9ccc953fef8b0bc8b64-2366x2167.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図7 優秀な一般職が好むオフィス空間の特徴
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-56b10ecc53b4c3c50774f991cc302b9d-2332x2139.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
□オカムラウェブサイト KNOWLEDGE 2024 「成長を促すオフィス」
https://www.okamura.co.jp/office/knowledge/007978.html
出典・調査概要
・「働き方・働く環境の変化に関する調査2024」、調査:株式会社オカムラ、2024年、調査概要:全国の従業員100 人以上の企業に所属する正社員・経営者・役員(n=3000)を対象にしたインターネット上のアンケート調査
・「オフィスにおいてスムーズに仕事が進められる要因に関する研究」、株式会社オカムラと正木郁太郎氏(東京女子大学 現代教養学部)の共同研究、2024年、調査概要:首都圏、中京圏、関西圏、福岡県に勤務地があり、従業員100人以上の企業に勤める正社員(管理職855名と一般職885名)を対象としたアンケート調査
・「優秀な人が好む働くための環境に関する研究」、株式会社オカムラと正木郁太郎氏(東京女子大学 現代教養学部)の共同研究、2024年、調査概要:首都圏、中京圏、関西圏、福岡県に勤務地があり、従業員100人以上の企業に勤める正社員(管理職1171名と一般職1201名)を対象としたアンケート調査
―ワークデザイン研究所について―
オカムラは、1945年の創業以来、オフィス家具を製造・販売するとともに働く環境・空間を作ってきました。1980年より働き方や働く空間に関する研究機関を設け、調査・研究を続けており、各種学会や研究会、冊子の発行、オカムラウェブサイトでの情報公開などを通して、その知見を広く社会に発信しています。
□オカムラウェブサイト 働き方・働く場の研究と視点 KNOWLEDGE
働き方のトレンドや働く場の変化に関するデータ集を発信しています。調査、研究から得られたデータに基づく特集や、有識者インタビューを通じて「はたらく」の未来を描く手がかりを探ります。
https://www.okamura.co.jp/office/research/
株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:中村 雅行)は、働き方・働く空間に関する研究の一環として、ワーカーの成長とオフィス環境の関連性についての調査・研究データを『KNOWLEDGE 2024年号』にまとめ、ウェブサイトにて公開しました。
オカムラでは、1980年に働き方や働く空間に関する研究機関であるオフィス研究所(現:ワークデザイン研究所)を設け、調査・研究を続けています。
昨今、働き方の変化への対応やさまざまな経営課題の解決に向けて、オフィス環境の整備が注目されています。オカムラでは、オフィス環境を整えるためのヒントとなるさまざまなエビデンスを、研究データとして公開しています。今回は、「良いオフィスで働くことがワーカーの成長を促進するのではないか」という仮説のもと、ワーカーの成長に焦点をあてて調査・研究を行い、研究成果をとりまとめました。
■トピックス
- 仕事を通じて自分自身が順調に成長していると感じているワーカーは6割以上。
- 自分自身の成長を実感しているワーカーの9割は、良いオフィスで働くことが成長に良い影響を与えると思っている。
- オフィス環境の整備が仕事をスムーズ※1に行うために役立った経験がある人は約5割。管理職、一般職ともに、集中できる環境が仕事のスムーズさに最も影響を与えている。
- 優秀なワーカー※2は、空間に余裕があり、開放的で整理整頓がなされているオフィス空間を好む傾向がある。
※1 仕事が滞ることなく、個人・職場として求められる成果を上げることができている状態
※2 ジョブクラフティング(自ら工夫しながら働く行動)の頻度の平均値で優秀さの高低を定義
■調査・研究データについて
1.ワーカーの成長の実感
「仕事を通じて順調に成長している」と感じているワーカーは、6割以上いました(図1)。成長していると思う理由は、「業務の幅が広がったと感じているから」が最も多く48.5%、次いで「十分な評価(昇給や昇格など)が得られているから」が29.7 %、「担当業務の難易度が年々あがっているから」が27.3%になっています。一方、成長していると思わない理由は「モチベーションを上げられていないから」が60.2%で最も多く挙げられました(図2)。
図1 仕事を通じて順調に成長していると思うか
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-7aef4259118a246484a21ad5fdaa2cdb-3060x1660.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2 成長していると思う理由・思わない理由
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-eb2c46f058c23ab154b288fce6c68358-3392x1563.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
2.オフィス環境が成長実感に与える影響
良いオフィス環境で働くことが成長に良い影響を与えるかどうかを、成長実感別に分析すると、成長していると感じているワーカーは9割が良いオフィス環境が成長実感に良い影響を与えていると考えており、成長していると感じていないワーカーでは約6割でした(図3)。オフィス環境と成長の実感については少なからず関係があると言えます。
図3 良いオフィス環境で働くことが成長に良い影響を与えると思うか
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-a39a79c0e85777b4929272114ae66fe0-2777x1535.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
3.オフィス環境の整備が仕事をスムーズに行うことに与える影響
仕事がスムーズに進められるようになると自分の成長を実感できると、8割以上のワーカーが回答し、仕事のスムーズな進行が成長実感に大きな影響を与えていることがわかりました。仕事をスムーズに行うために、オフィス環境の整備が役立つかどうかを聞いたところ、5割が役立つと回答しました(図4)。
また、仕事のスムーズさに良い影響を与えた経験に関する自由記述から、テキストマイニングという手法で単語を抽出し、管理職と一般職の傾向をみると、ともに「集中できる環境」が大きく現れました。特に、管理職は個人で集中できる環境に加え、プロジェクトルームなどチームで集中できる環境が良い影響を与えるという回答が多くみられました(図5)。
図4 オフィス環境の整備が仕事をスムーズに行うために役立った経験がある人の割合(管理職・一般職)
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-62d5019f7c7008d7ca6006761b8e9297-2449x1297.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図5 オフィス環境の整備が仕事のスムーズさに良い影響を与えた経験(管理職/一般職)
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-b84d966c1f7b55f9eec7acfadc140624-3624x1903.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
4.優秀なワーカーが好むオフィス空間の特徴
ワーカーが好むオフィス環境とはどういうものかを知るために、「ワーカーの優秀さ」との関連を調査しました。優秀なワーカーの基準として、自己評価・客観的評価とともに過去の研究データを含めて特徴の相関関係を分析し、今回の調査ではジョブクラフティング(自ら工夫しながら働く行動)の頻度の平均値で高低を分け、優秀さの高低として定義しました。
管理職、一般職それぞれに自分が好む自席周りの広さや素材、デザインなどの特徴をきいたところ、どちらも「余裕」「開放感」「周囲の人」「整頓」の項目で、有意な差がありました。優秀なワーカーは、開放感を感じる空間で余裕があり、整理整頓がなされていることをより好む傾向があることがわかりました(図6、図7)。
図6 優秀な管理職が好むオフィス空間の特徴
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-8829795703c5c9ccc953fef8b0bc8b64-2366x2167.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図7 優秀な一般職が好むオフィス空間の特徴
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/103401/152/103401-152-56b10ecc53b4c3c50774f991cc302b9d-2332x2139.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
□オカムラウェブサイト KNOWLEDGE 2024 「成長を促すオフィス」
https://www.okamura.co.jp/office/knowledge/007978.html
出典・調査概要
・「働き方・働く環境の変化に関する調査2024」、調査:株式会社オカムラ、2024年、調査概要:全国の従業員100 人以上の企業に所属する正社員・経営者・役員(n=3000)を対象にしたインターネット上のアンケート調査
・「オフィスにおいてスムーズに仕事が進められる要因に関する研究」、株式会社オカムラと正木郁太郎氏(東京女子大学 現代教養学部)の共同研究、2024年、調査概要:首都圏、中京圏、関西圏、福岡県に勤務地があり、従業員100人以上の企業に勤める正社員(管理職855名と一般職885名)を対象としたアンケート調査
・「優秀な人が好む働くための環境に関する研究」、株式会社オカムラと正木郁太郎氏(東京女子大学 現代教養学部)の共同研究、2024年、調査概要:首都圏、中京圏、関西圏、福岡県に勤務地があり、従業員100人以上の企業に勤める正社員(管理職1171名と一般職1201名)を対象としたアンケート調査
―ワークデザイン研究所について―
オカムラは、1945年の創業以来、オフィス家具を製造・販売するとともに働く環境・空間を作ってきました。1980年より働き方や働く空間に関する研究機関を設け、調査・研究を続けており、各種学会や研究会、冊子の発行、オカムラウェブサイトでの情報公開などを通して、その知見を広く社会に発信しています。
□オカムラウェブサイト 働き方・働く場の研究と視点 KNOWLEDGE
働き方のトレンドや働く場の変化に関するデータ集を発信しています。調査、研究から得られたデータに基づく特集や、有識者インタビューを通じて「はたらく」の未来を描く手がかりを探ります。
https://www.okamura.co.jp/office/research/