明治大学の教育支援情報システム「Oh-o! Meijiシステム」をオープンソースソフトウェアで刷新
[13/04/10]
提供元:PRTIMES
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キヤノンMJ ITグループのキヤノンITソリューションズ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:浅田 和則、以下キヤノンITS)は、明治大学(本部:東京都千代田区、学長:福宮賢一)の教育支援情報システム「Oh-o! Meijiシステム」の刷新を進め、2013年4月より本格稼働を開始しました。
全学3万ユーザー規模で活用される「Oh-o! Meijiシステム」を、「Moodle」や「GateIn」をはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)で構築し、急速に普及が進むスマートフォンやタブレットにも対応しました。キヤノンITSが得意とするOSSの活用によるソリューション提供により、機能面をはじめ運用面やスケーラビリティ、画面デザインや操作性など、さまざまな面で大きく進化しています。
■新システムの特長
(1) 統一された画面デザインによる操作性の向上
Webデザイナーら専門家の画面設計により、使い勝手のよいGUIを実現。ポータル、クラスウェブ(授業支援システム)、シラバスをシームレスに統合。
(2) ポータル機能の強化
学生や教職員が日常的に頻繁に使うお知らせ機能を軸に、多彩な情報の受発信が容易にできるよう機能的な配置に刷新。メール転送機能の強化やトラフィック急増時への対応策も実施。
(3) モバイル機能の拡充
フィーチャーフォンだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応。お知らせやカレンダー、アンケート、ディスカッション、出席登録など複数メニューに対応。
(4) 新機能(グループ、ポートフォリオ等)への対応
授業以外のコミュニティでの情報の受け渡しに対応するグループ機能、学生が4年間の自身の学びの軌跡を振り返るポートフォリオ機能等を新設。
(5)プログラムの可視化
OSSの採用により、自前でのアドオンソフトの開発などにも対応可能。
■導入背景
明治大学ではいち早く学内情報基盤の整備に着手し、教育支援関連でも、2001年よりクラスウェブ(授業支援システム)、2003年よりポータルをそれぞれ構築し、教育支援情報システム「Oh-o! Meijiシステム」として全学レベルでの活用を積極的に進めていましたが、長年に渡る運用によりさまざまな課題が発生していました。
<刷新前の主な課題>
●学生や職員の利用者が増加し、パフォーマンスの問題が発生するようになった
●スマートフォン対応や多言語化など今後必須の機能強化の実現には高いコストが必要だった
●機能向上による改修を重ねていった結果、システムの連携・統一感が図りづらくなっていた
●両システムともGUIの分かりづらい機能があり、搭載機能も徐々に陳腐化していた
●クラスウェブとポータル間の画面遷移や連携が十分できていなかった
■導入ソリューションの概要
今回、明治大学に導入された「Oh-o! Meijiシステム」は、オープンソースの「Moodle」や「GateIn」をベースに構築しています。旧システムでは連携していなかったポータルとクラスウェブ(授業支援システム)をシームレスに統合し、グループ機能、ポートフォリオ機能などを付加しながら、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にも対応するようカスタマイズしています。
(1)「Oh-o! Meijiシステム」のポータル領域
学内に流通する情報を統合管理し、教員や職員、学生が情報を共有・発信するツールを、「GateIn」をベースに開発しました。主な機能は、お知らせ機能、カレンダー機能、時間割/出講表機能、休講情報機能、リンク集機能、アンケート機能 など。
(2)「Oh-o! Meijiシステム」のクラスウェブ(授業支援システム)領域
ポータル領域と連携し、操作画面も一貫性のあるデザインに統一されたシステムを、「Moodle」をベースに開発しました。主な機能は、レポート提出、資料配布、掲示板、アンケート(小テスト)、出席、履修者へのお知らせ、公開レベル設定、更新通知など。
■パートナー選定のポイント
明治大学では「Oh-o! Meijiシステム」の刷新にあたり、システム統合による機能の優位性、操作性、GUIの統一感、スケーラビリティ、ランニングコスト、ソースコードの開示、独自性などの基準を設け、プロポーザル方式により選定しました。設定された基準を総合的に満たす最適解として、オープンソースでの刷新を提案したキヤノンITSがパートナーに選ばれました。
■今後の展開
明治大学では、学生や職員だけでなく教員層の利用率向上に向け、啓蒙活動やPR、利用法のセミナー、動画マニュアルの作成など、さまざまな角度からのアプローチを皮切りに、本格運用後に新たに見えてくるであろう改善点やユーザーからのリクエストへの対応を進め、新たな「Oh-o! Meijiシステム」のブラッシュアップを図っていく方針です。加えて、スマートフォンやタブレットでの機能を充実させる方向でも検討をしています。
キヤノンITSは、今後も明治大学の「Oh-o! Meijiシステム」活用を支援していきます。同時に、本案件で得たOSS活用の技術ノウハウをもとに、他の教育関連のお客様に対する次世代ICTへの移行も支援していきます。
<明治大学からのコメント>
プロポーザル方式による選定を進める中、私たちの提出したRFP(提案依頼書)を総合的に満たしていたことが選定理由です。私たち固有の業務の理解を深めてから要件定義を進めてくれ、安心感を持ってお付き合いできました。また、使い勝手の向上という面では、SEやプログラマーだけでなく、Webデザイナーを擁して画面設計に臨んでくれ、私たちのこだわりをカタチにしてくれました。全学3万ユーザー規模でOSSを活用することに、安定稼働などへの不安もありましたが、緻密な打ち合わせを通して不安を払しょくできました。試験運用段階ではユーザー(教員、学生)から「使いやすいシステムになった」と反響を多数もらっています。キヤノンITSはOSSに強いSIerであることを実感しています。
<明治大学について>
1881年1月、近代国家としての自立が急務とされる中、まだ30歳たらずの青年法律家であった岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操によって明治法律学校として創立される。『権利自由』『独立自治』を建学の基本理念に、「質実剛健」「新しい知の創造」「時代の要請」に応える人材の育成に努め、すでに50万人を超える卒業生を社会に送り出してきた有数の私立大学。近年は建学の精神をもとに『「個」を強くする大学』のスローガンを掲げ、各界の中枢で活躍する多くの卒業生も輩出。2011年には創立130周年を迎えた。
OSS:Open Source Softwareのこと。ソフトウェアのソースコードが無償で公開され、改良や再配布を行うことが誰に対しても許可されているソフトウェアを指す。
<本件に関するお問い合わせ先>
キヤノンITソリューションズ株式会社 SIサービス事業本部 文教事業部 文教営業部 03-5730-7075
全学3万ユーザー規模で活用される「Oh-o! Meijiシステム」を、「Moodle」や「GateIn」をはじめとするオープンソースソフトウェア(OSS)で構築し、急速に普及が進むスマートフォンやタブレットにも対応しました。キヤノンITSが得意とするOSSの活用によるソリューション提供により、機能面をはじめ運用面やスケーラビリティ、画面デザインや操作性など、さまざまな面で大きく進化しています。
■新システムの特長
(1) 統一された画面デザインによる操作性の向上
Webデザイナーら専門家の画面設計により、使い勝手のよいGUIを実現。ポータル、クラスウェブ(授業支援システム)、シラバスをシームレスに統合。
(2) ポータル機能の強化
学生や教職員が日常的に頻繁に使うお知らせ機能を軸に、多彩な情報の受発信が容易にできるよう機能的な配置に刷新。メール転送機能の強化やトラフィック急増時への対応策も実施。
(3) モバイル機能の拡充
フィーチャーフォンだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応。お知らせやカレンダー、アンケート、ディスカッション、出席登録など複数メニューに対応。
(4) 新機能(グループ、ポートフォリオ等)への対応
授業以外のコミュニティでの情報の受け渡しに対応するグループ機能、学生が4年間の自身の学びの軌跡を振り返るポートフォリオ機能等を新設。
(5)プログラムの可視化
OSSの採用により、自前でのアドオンソフトの開発などにも対応可能。
■導入背景
明治大学ではいち早く学内情報基盤の整備に着手し、教育支援関連でも、2001年よりクラスウェブ(授業支援システム)、2003年よりポータルをそれぞれ構築し、教育支援情報システム「Oh-o! Meijiシステム」として全学レベルでの活用を積極的に進めていましたが、長年に渡る運用によりさまざまな課題が発生していました。
<刷新前の主な課題>
●学生や職員の利用者が増加し、パフォーマンスの問題が発生するようになった
●スマートフォン対応や多言語化など今後必須の機能強化の実現には高いコストが必要だった
●機能向上による改修を重ねていった結果、システムの連携・統一感が図りづらくなっていた
●両システムともGUIの分かりづらい機能があり、搭載機能も徐々に陳腐化していた
●クラスウェブとポータル間の画面遷移や連携が十分できていなかった
■導入ソリューションの概要
今回、明治大学に導入された「Oh-o! Meijiシステム」は、オープンソースの「Moodle」や「GateIn」をベースに構築しています。旧システムでは連携していなかったポータルとクラスウェブ(授業支援システム)をシームレスに統合し、グループ機能、ポートフォリオ機能などを付加しながら、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末にも対応するようカスタマイズしています。
(1)「Oh-o! Meijiシステム」のポータル領域
学内に流通する情報を統合管理し、教員や職員、学生が情報を共有・発信するツールを、「GateIn」をベースに開発しました。主な機能は、お知らせ機能、カレンダー機能、時間割/出講表機能、休講情報機能、リンク集機能、アンケート機能 など。
(2)「Oh-o! Meijiシステム」のクラスウェブ(授業支援システム)領域
ポータル領域と連携し、操作画面も一貫性のあるデザインに統一されたシステムを、「Moodle」をベースに開発しました。主な機能は、レポート提出、資料配布、掲示板、アンケート(小テスト)、出席、履修者へのお知らせ、公開レベル設定、更新通知など。
■パートナー選定のポイント
明治大学では「Oh-o! Meijiシステム」の刷新にあたり、システム統合による機能の優位性、操作性、GUIの統一感、スケーラビリティ、ランニングコスト、ソースコードの開示、独自性などの基準を設け、プロポーザル方式により選定しました。設定された基準を総合的に満たす最適解として、オープンソースでの刷新を提案したキヤノンITSがパートナーに選ばれました。
■今後の展開
明治大学では、学生や職員だけでなく教員層の利用率向上に向け、啓蒙活動やPR、利用法のセミナー、動画マニュアルの作成など、さまざまな角度からのアプローチを皮切りに、本格運用後に新たに見えてくるであろう改善点やユーザーからのリクエストへの対応を進め、新たな「Oh-o! Meijiシステム」のブラッシュアップを図っていく方針です。加えて、スマートフォンやタブレットでの機能を充実させる方向でも検討をしています。
キヤノンITSは、今後も明治大学の「Oh-o! Meijiシステム」活用を支援していきます。同時に、本案件で得たOSS活用の技術ノウハウをもとに、他の教育関連のお客様に対する次世代ICTへの移行も支援していきます。
<明治大学からのコメント>
プロポーザル方式による選定を進める中、私たちの提出したRFP(提案依頼書)を総合的に満たしていたことが選定理由です。私たち固有の業務の理解を深めてから要件定義を進めてくれ、安心感を持ってお付き合いできました。また、使い勝手の向上という面では、SEやプログラマーだけでなく、Webデザイナーを擁して画面設計に臨んでくれ、私たちのこだわりをカタチにしてくれました。全学3万ユーザー規模でOSSを活用することに、安定稼働などへの不安もありましたが、緻密な打ち合わせを通して不安を払しょくできました。試験運用段階ではユーザー(教員、学生)から「使いやすいシステムになった」と反響を多数もらっています。キヤノンITSはOSSに強いSIerであることを実感しています。
<明治大学について>
1881年1月、近代国家としての自立が急務とされる中、まだ30歳たらずの青年法律家であった岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操によって明治法律学校として創立される。『権利自由』『独立自治』を建学の基本理念に、「質実剛健」「新しい知の創造」「時代の要請」に応える人材の育成に努め、すでに50万人を超える卒業生を社会に送り出してきた有数の私立大学。近年は建学の精神をもとに『「個」を強くする大学』のスローガンを掲げ、各界の中枢で活躍する多くの卒業生も輩出。2011年には創立130周年を迎えた。
OSS:Open Source Softwareのこと。ソフトウェアのソースコードが無償で公開され、改良や再配布を行うことが誰に対しても許可されているソフトウェアを指す。
<本件に関するお問い合わせ先>
キヤノンITソリューションズ株式会社 SIサービス事業本部 文教事業部 文教営業部 03-5730-7075