AstraZeneca PLC 2019年第4四半期・通年業績
[20/03/11]
提供元:PRTIMES
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患者さんにとって重要なイノベーションの年;戦略的移行を加速
アストラゼネカは、複数の新薬の上市(1)や、承認およびdata readout(データの読み出し)など、パイプラインの更なる良好な進捗に支えられ、堅調な収益成長の年を実現しました。これらの傾向は、利益および現金の増大を伴い、2020年も継続することが予想されます。当社はその意欲的な戦略的目標の達成に向けて順調に進みながら、患者さんとサイエンスへのフォーカスを維持していきます。
通年の製品売上は12%増加し、235億6,500万ドル(CERベース(2)では15%増)。この業績には第4四半期の製品売上62億5,000万ドル (8%増、CERベースでは9%増)が含まれています。3つの治療領域および全ての売上地域において本四半期および年間を通じCERベースで成長しました。本年度のハイライトとして下記が挙げられます:
- 複数の新薬の売上は、75%増加した新興市場での新薬の売上18億6,500万ドル (CERベースでは84%増)を含む59%増の99億600万ドル(CERベースでは62%増)。新薬は製品売上合計の42%を占めました(2018年度:30%)。
- 通年の治療領域別売上成長:オンコロジー領域の売上は44%増の86億6,700万ドル(CERベースでは47%増)、New CVRM領域(3)の売上は9%増の43億7,600万ドル(CERベースでは12%増)、呼吸器領域の売上は10%増の53億9,100万ドル(CERベースでは13%増)。
- 本年度、初めて通年の製品売上の約半分をスペシャリティケア領域(4)が占めました。
- 通年の地域別売上成長:新興市場の売上合計は18%伸長し81億6,500万ドル(CERベースでは24%増)、うち中国の売上は29%成長しました(CERベースでは35%増)。中国の売上は本四半期25%伸長し11億8,900万ドル (CERベースでは28%増)。米国の通年売上は13%増の77億4,700万ドル、ヨーロッパの通年売上は2%減の43億5,000万ドル (CERベースでは2%増)。日本の売上は27%増の25億4,800万ドル(CERベースでは26%増)。
[画像1: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-945266-0.png ]
最高経営責任者(CEO) パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「成長への回帰にむけた最初の年度において、当社は戦略に沿って順調に前進しました。複数の新薬および新興市場の業績は、直近では乳がん治療薬のEnhertuおよび白血病治療薬のCalquenceの薬事承認を含む患者さんにとっても朗報を伴うものでした。また、第一三共株式会社との提携を含む社外提携も良好に進捗したことに加え、リムパーザが卵巣がんの1次治療として承認されるなど、年度末に中国において数件の薬事承認を取得しました。
強力なチームにけん引され、2020年も昨年に続きアストラゼネカにとって飛躍の年となることが予想されます。当社は、地域的にも製品構成の観点からも、よりいっそうバランスの良い医薬品企業になりつつあります。この移行は営業レバレッジおよび現金創出の改善に向けたさらなる一歩となります。長期的な気候変動への対応および脱炭素化の目標達成に向けての取り組みを加速しつつ、サイエンスと患者さんを中心に据えた戦略遂行に引き続き注力していきます」。
ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスをCERベースで提供します。当社のガイダンスは下記に関するものです。
- 製品売上および提携収入により構成される総売上高
- 中核EPS
過去のガイダンスは製品売上および中核EPSに関するものでした。総売上高と中核EPSに関するガイダンスへの変更は、主に下記の既存の提携の潜在的な収入からなる提携収入の性質の変化および戦略的インパクトの増大を反映しています。
- 売上は第一三共株式会社(以下、第一三共)により計上されている複数の市場におけるEnhertu (トラスツズマブ デルクステカン) の売上により派生する総利益の持ち分
- FibroGen Inc.(以下、FibroGen)(8)により計上されている中国のroxadustatの売上により派生する総利益の持ち分
- リムパーザおよびselumetinibに関するMSD(9)との提携によるマイルストーン収入
- 上記より低額となる他の既存医薬品および開発中の医薬品のマイルストーンおよびロイヤリティ収入
すべてのガイダンスは、最近発生した新型コロナウイルスの感染拡大の結果として、数カ月間継続するであろう中国における好ましくない影響を想定しています。当社は、本ウイルスのまん延の今後の展開を注意深く監視し、2020年第1四半期の業績発表時に最新情報を提供する予定です。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響次第では、総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージ増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。
四半期毎の業績の変動は継続すると予想されます。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することは不可能です。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。
指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。
- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。
- 中核税率は18-22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。
- 資本支出は対前年度比で概ね安定すると予想されます。
為替の影響
2020年2月から12月までの外国為替レートが2020年1月の平均為替レートの水準にあれば、前年度比で、総売上高に対する影響は中立的であると予想され、中核EPSに対しては1桁台前半のマイナス影響が予想されます。加えて、当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。
財務サマリー
- 通年の製品売上は、新薬と新興市場の業績にけん引され12%増の235億6,500万ドル(CERベースでは15%増)。
- 通年の報告ベース総利益率は、売上構成を一部反映し、3ポイント増の79%(CERベースでは2ポイント増)。中核総利益率は増減なしの80%。本業績は、報告ベースおよび中核売上原価として計上されたEpanovaの在庫および供給関連コスト1億1,500万ドルに関する規定の影響にも関わらず、達成されました。
- 通年の報告ベース営業費用は11%増の180億8,000万ドル(CERベースでは14%増)で、総売上高の74 %を占めました(2018年通年:74%)。費用増の一部は無形資産減損の水準が上昇したことを反映しています。中核営業費用は4%増の147億4,800万ドル(CERベースでは7%増)で総売上高の60%(2018年通年:64%)この増加は複数の新薬の上市および新興市場への投資によるものです。
- 通年の報告ベース営業利益率は3ポイント減の12%(CERベースでは4ポイント減);中核営業利益率は1ポイント増の26%(CERベースでは増減なし)。
- 13億100万株の加重平均株式数に基づく通年の報告ベースEPSは、40%減の1.03ドル(CERベースでは44%減)。中核EPSは1%増の3.50ドル(CERベースでは増減なし)。
- 取締役会はその累進的配当政策の堅持を再確認しました。1株当たり1.90ドルの第2回中間配当が発表され、1株当たり年間配当を従来の2.80ドルとしました。
営業サマリー
オンコロジー領域
下記により通年売上は44%成長し、86億6,700万ドル(CERベースでは47%増)を達成
Table 1: オンコロジー領域の売上(抜粋)
[画像2: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-392073-1.png ]
堅調なオンコロジー領域の業績は引き続きタグリッソ、リムパーザおよびイミフィンジなどの新薬から恩恵を受けました。CalquenceおよびEnhertuの最近の薬事承認の全面的な影響は2020年の総売上高にプラスの影響を与えると予想されます。
オンコロジー領域における従来製品の通年の業績は、13%減少したフェソロデックスの売上8億9,200万ドル(CERベースでは11%減)を含みます。第4四半期に39%減少したフェソロデックスの売上は1億6,600万ドルでした(CERベースでは38%減)。これらの売上減少は米国における2019年の複数のフェソロデックス後発品の発売を反映しています。イレッサの売上も通年で18%減少し4億2,300万ドル(CERベースでは15%減)、当四半期では29%減少し8,000万ドルでした(CERベースでは28%減)。イレッサは引き続き中国の数量ベースの年間調達プログラムに含まれていました。当社は両製品の売上は引き続き減少すると想定しています。
新興市場のオンコロジー領域の売上は45%増の22億1,100万ドル(CERベースでは52%増)でした。
New CVRM領域
下記により通年売上は9%増の43億7,600万ドル(CERベースでは12%増)を達成
Table 2: New CVRM 領域の売上(抜粋)
[画像3: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-405245-2.png ]
当社はroxadustatの売上に関する報告を総売上高の一環として遅滞なく行うことを想定しています。
新興市場のNew CVRM領域の売上は33%増の11億3,300万ドル(CERベースでは41%増)でした。
呼吸器領域
下記により通年売上は10%増の53億9,100万ドル(CERベースでは13%増)を達成
Table 3: 呼吸器領域の売上 (抜粋)
[画像4: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-738472-18.png ]
新興市場の呼吸器領域の売上は21%増の19億8,700万ドル(CERベースでは27%増)でした。
新興市場
当社の全製品売上の35%を占める製品売上最大地域である新興市場での下記を含む通年売上は、18%増の81億6,500万ドル(CERベースでは24%増)でした。
- 中国の売上は29%増の48億8,000万ドル(CERベースでは35%増)。
- 中国以外の売上は6%増の32億8,500万ドル (CERベースでは12%増)。
サステナビリティ(持続可能性)概要
当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。
- 医療アクセス:当社はそのYoung Health Programme (YHP)プログラムが若者の非感染症予防を目的としてUNICEF(10)と提携することを発表しました。アストラゼネカとUNICEFは500万人以上の若者を対象とし、約1,000人の若い提唱者を養成し、世界中の公共政策の形成を支援に有望なイニシアチブに対して今後6年間協力します。
- 環境保護:アストラゼネカは、2025年までにその世界中の事業における炭素排出量ゼロ、および2030年までにバリューチェーンの二酸化炭素収支マイナスを目指す意欲的なプログラムを先日発表しました。この戦略は脱炭素化計画を10年以上加速させることが目的です。2019年、環境調査およびメディアグループであるCorporate Knightsによる世界で最もサステナブルな(持続可能な)企業100社のうちの1社として当社は全体で56位、およびバイオ医薬品企業中では2位にランクされました。
- 倫理と透明性:取締役レベルおよびそのレベルからから2段階下までの上級管理職における女性参画の改善を支援する活動を行っているHampton-Alexander 独立審査組織がその最新評価を先日発表しました。その評価において、FTSE100指数銘柄ランキングにおいて、アストラゼネカは経営管理層の上位3層における女性参画に関し、2018年の7位から2019年の6位にランクアップしました。
より広範なサステナビリティの最新情報は英語原文発表文書の後段に提供されています。
注:
下記の注釈は1ページから5ページまでに関するものです。
1. タグリッソ、イミフィンジ、リムパーザ、Calquence、フォシーガ、ブリリンタ、Lokelma、ファセンラ、ビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬は主要治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。今後、Enhertuおよびroxadustatが本リストに追加されます。
2. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
3. New Cardiovascular(CV), Renal & Metabolism(循環器・腎・代謝疾患)領域には、複数の糖尿病治療薬、ブリリンタおよびLokelmaが含まれます。今後、roxadustatが本リストに追加されます。
4. スペシャルティケア医薬品はすべてのオンコロジー領域の医薬品、ブリリンタ、Lokelmaおよびファセンラを含みます。
5. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫定的に欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
6. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループの財務諸表にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
7. 1株当たり利益
8. FibroGenとアストラゼネカは、米国、中国および他の世界市場においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。FibroGenとアステラス製薬株式会社は日本、ヨーロッパ、独立国家共同体、中東および南アフリカを含む地域においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。
9. 米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(北米およびカナダ以外ではMSD)
10. 国際連合国際児童緊急基金
Table 4: パイプラインハイライト
下記の表は前回業績発表以降の後期段階パイプラインの重要な進捗を示すものです。
[画像5: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-395720-17.png ]
10. 切除不能腫瘍とは手術により完全に除去できない腫瘍
11. 非小細胞肺がん
12. 進行、転移がんの初期治療
13. 乳がん感受性遺伝子1/2変異陽性
14. ヒト上皮成長因子受容体2陽性
15. 慢性リンパ球性白血病
16. 2型糖尿病
17. 慢性閉塞性肺疾患
18. 小細胞肺がん
19. 進展病期
20. 神経線維腫症1型
21. 心不全
22. CV(心血管) アウトカム試験
23. 冠状動脈疾患
24. 慢性腎臓病
25. 無増悪生存期間
26. 肝細胞腫瘍(肝臓がん)
27. 全生存期間
28. 非アルコール性脂肪性肝炎(非アルコール性脂肪肝疾患)
Table 5: パイプライン:想定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。
[画像6: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-636710-5.png ]
[画像7: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-967104-6.png ]
[画像8: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-316743-7.png ]
29. 全身性エリテマトーデス
30. Limited-disease stage(限局型疾患ステージ)
31. 骨髄が健康な血液細胞を産生できなくなる一連の疾患
業績発表日程
当社は2020年4月29日に第1四半期財務業績を発表する予定です。
製品売上
新製品および従来製品の業績を下記に示すとともに、地域別業績に関しては英語原文発表文書にあるNote 7 およびNote 8に示します。
Table 6: 治療領域別製品売上
[画像9: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-337559-8.png ]
[画像10: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-357244-9.png ]
[画像11: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-161994-19.png ]
[画像12: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-587236-20.png ]
32. 従来製品
地域別製品売上
Table 7: 地域別製品売上
[画像13: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-482324-12.png ]
Table 8: 新興市場の製品売上
[画像14: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-702550-13.png ]
Table 9: 新興市場における顕著な新薬の業
[画像15: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-387210-14.png ]
Table 10: 新興市場におけるその他の顕著な業績
[画像16: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-467287-15.png ]
Table 11: 中国以外の新興市場
[画像17: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-752481-16.png ]
プレスリリース全文は、当社ウェブサイト(https://www.astrazeneca.co.jp/media.html)をご覧下さい。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患(CVRM)、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
アストラゼネカは、複数の新薬の上市(1)や、承認およびdata readout(データの読み出し)など、パイプラインの更なる良好な進捗に支えられ、堅調な収益成長の年を実現しました。これらの傾向は、利益および現金の増大を伴い、2020年も継続することが予想されます。当社はその意欲的な戦略的目標の達成に向けて順調に進みながら、患者さんとサイエンスへのフォーカスを維持していきます。
通年の製品売上は12%増加し、235億6,500万ドル(CERベース(2)では15%増)。この業績には第4四半期の製品売上62億5,000万ドル (8%増、CERベースでは9%増)が含まれています。3つの治療領域および全ての売上地域において本四半期および年間を通じCERベースで成長しました。本年度のハイライトとして下記が挙げられます:
- 複数の新薬の売上は、75%増加した新興市場での新薬の売上18億6,500万ドル (CERベースでは84%増)を含む59%増の99億600万ドル(CERベースでは62%増)。新薬は製品売上合計の42%を占めました(2018年度:30%)。
- 通年の治療領域別売上成長:オンコロジー領域の売上は44%増の86億6,700万ドル(CERベースでは47%増)、New CVRM領域(3)の売上は9%増の43億7,600万ドル(CERベースでは12%増)、呼吸器領域の売上は10%増の53億9,100万ドル(CERベースでは13%増)。
- 本年度、初めて通年の製品売上の約半分をスペシャリティケア領域(4)が占めました。
- 通年の地域別売上成長:新興市場の売上合計は18%伸長し81億6,500万ドル(CERベースでは24%増)、うち中国の売上は29%成長しました(CERベースでは35%増)。中国の売上は本四半期25%伸長し11億8,900万ドル (CERベースでは28%増)。米国の通年売上は13%増の77億4,700万ドル、ヨーロッパの通年売上は2%減の43億5,000万ドル (CERベースでは2%増)。日本の売上は27%増の25億4,800万ドル(CERベースでは26%増)。
[画像1: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-945266-0.png ]
最高経営責任者(CEO) パスカル・ソリオの業績に関するコメント:
「成長への回帰にむけた最初の年度において、当社は戦略に沿って順調に前進しました。複数の新薬および新興市場の業績は、直近では乳がん治療薬のEnhertuおよび白血病治療薬のCalquenceの薬事承認を含む患者さんにとっても朗報を伴うものでした。また、第一三共株式会社との提携を含む社外提携も良好に進捗したことに加え、リムパーザが卵巣がんの1次治療として承認されるなど、年度末に中国において数件の薬事承認を取得しました。
強力なチームにけん引され、2020年も昨年に続きアストラゼネカにとって飛躍の年となることが予想されます。当社は、地域的にも製品構成の観点からも、よりいっそうバランスの良い医薬品企業になりつつあります。この移行は営業レバレッジおよび現金創出の改善に向けたさらなる一歩となります。長期的な気候変動への対応および脱炭素化の目標達成に向けての取り組みを加速しつつ、サイエンスと患者さんを中心に据えた戦略遂行に引き続き注力していきます」。
ガイダンス
当社は2020年度のガイダンスをCERベースで提供します。当社のガイダンスは下記に関するものです。
- 製品売上および提携収入により構成される総売上高
- 中核EPS
過去のガイダンスは製品売上および中核EPSに関するものでした。総売上高と中核EPSに関するガイダンスへの変更は、主に下記の既存の提携の潜在的な収入からなる提携収入の性質の変化および戦略的インパクトの増大を反映しています。
- 売上は第一三共株式会社(以下、第一三共)により計上されている複数の市場におけるEnhertu (トラスツズマブ デルクステカン) の売上により派生する総利益の持ち分
- FibroGen Inc.(以下、FibroGen)(8)により計上されている中国のroxadustatの売上により派生する総利益の持ち分
- リムパーザおよびselumetinibに関するMSD(9)との提携によるマイルストーン収入
- 上記より低額となる他の既存医薬品および開発中の医薬品のマイルストーンおよびロイヤリティ収入
すべてのガイダンスは、最近発生した新型コロナウイルスの感染拡大の結果として、数カ月間継続するであろう中国における好ましくない影響を想定しています。当社は、本ウイルスのまん延の今後の展開を注意深く監視し、2020年第1四半期の業績発表時に最新情報を提供する予定です。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響次第では、総売上高は1桁台後半から2桁台前半のパーセンテージ増加することが予想され、中核EPSは10%台半ばから後半程度増加することが予想されます。
四半期毎の業績の変動は継続すると予想されます。買収関連債務により生じる公正価格調整、無形資産減損費用および訴訟和解引当金を含む報告ベースの結果の重要な要素を正確に予測することはできませんので、報告ベースのガイダンスならびに指標を提供することは不可能です。英語原文発表文書の末尾にある「将来予想に関する記述についての注意事項」をご参照ください。
指標
当社は2020年度の指標をCERベースで提供します。
- 当社は営業レバレッジの改善に注力しています。
- 中核税率は18-22%。四半期ごとの中核税率の変動は継続すると予想されます。
- 資本支出は対前年度比で概ね安定すると予想されます。
為替の影響
2020年2月から12月までの外国為替レートが2020年1月の平均為替レートの水準にあれば、前年度比で、総売上高に対する影響は中立的であると予想され、中核EPSに対しては1桁台前半のマイナス影響が予想されます。加えて、当社の外国為替レート感度分析は英語原文発表にある営業・ファイナンシャルレビューの項に含まれています。
財務サマリー
- 通年の製品売上は、新薬と新興市場の業績にけん引され12%増の235億6,500万ドル(CERベースでは15%増)。
- 通年の報告ベース総利益率は、売上構成を一部反映し、3ポイント増の79%(CERベースでは2ポイント増)。中核総利益率は増減なしの80%。本業績は、報告ベースおよび中核売上原価として計上されたEpanovaの在庫および供給関連コスト1億1,500万ドルに関する規定の影響にも関わらず、達成されました。
- 通年の報告ベース営業費用は11%増の180億8,000万ドル(CERベースでは14%増)で、総売上高の74 %を占めました(2018年通年:74%)。費用増の一部は無形資産減損の水準が上昇したことを反映しています。中核営業費用は4%増の147億4,800万ドル(CERベースでは7%増)で総売上高の60%(2018年通年:64%)この増加は複数の新薬の上市および新興市場への投資によるものです。
- 通年の報告ベース営業利益率は3ポイント減の12%(CERベースでは4ポイント減);中核営業利益率は1ポイント増の26%(CERベースでは増減なし)。
- 13億100万株の加重平均株式数に基づく通年の報告ベースEPSは、40%減の1.03ドル(CERベースでは44%減)。中核EPSは1%増の3.50ドル(CERベースでは増減なし)。
- 取締役会はその累進的配当政策の堅持を再確認しました。1株当たり1.90ドルの第2回中間配当が発表され、1株当たり年間配当を従来の2.80ドルとしました。
営業サマリー
オンコロジー領域
下記により通年売上は44%成長し、86億6,700万ドル(CERベースでは47%増)を達成
Table 1: オンコロジー領域の売上(抜粋)
[画像2: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-392073-1.png ]
堅調なオンコロジー領域の業績は引き続きタグリッソ、リムパーザおよびイミフィンジなどの新薬から恩恵を受けました。CalquenceおよびEnhertuの最近の薬事承認の全面的な影響は2020年の総売上高にプラスの影響を与えると予想されます。
オンコロジー領域における従来製品の通年の業績は、13%減少したフェソロデックスの売上8億9,200万ドル(CERベースでは11%減)を含みます。第4四半期に39%減少したフェソロデックスの売上は1億6,600万ドルでした(CERベースでは38%減)。これらの売上減少は米国における2019年の複数のフェソロデックス後発品の発売を反映しています。イレッサの売上も通年で18%減少し4億2,300万ドル(CERベースでは15%減)、当四半期では29%減少し8,000万ドルでした(CERベースでは28%減)。イレッサは引き続き中国の数量ベースの年間調達プログラムに含まれていました。当社は両製品の売上は引き続き減少すると想定しています。
新興市場のオンコロジー領域の売上は45%増の22億1,100万ドル(CERベースでは52%増)でした。
New CVRM領域
下記により通年売上は9%増の43億7,600万ドル(CERベースでは12%増)を達成
Table 2: New CVRM 領域の売上(抜粋)
[画像3: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-405245-2.png ]
当社はroxadustatの売上に関する報告を総売上高の一環として遅滞なく行うことを想定しています。
新興市場のNew CVRM領域の売上は33%増の11億3,300万ドル(CERベースでは41%増)でした。
呼吸器領域
下記により通年売上は10%増の53億9,100万ドル(CERベースでは13%増)を達成
Table 3: 呼吸器領域の売上 (抜粋)
[画像4: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-738472-18.png ]
新興市場の呼吸器領域の売上は21%増の19億8,700万ドル(CERベースでは27%増)でした。
新興市場
当社の全製品売上の35%を占める製品売上最大地域である新興市場での下記を含む通年売上は、18%増の81億6,500万ドル(CERベースでは24%増)でした。
- 中国の売上は29%増の48億8,000万ドル(CERベースでは35%増)。
- 中国以外の売上は6%増の32億8,500万ドル (CERベースでは12%増)。
サステナビリティ(持続可能性)概要
当社のサステナビリティ優先事項に関する最近の動向および進捗を下記に報告します。
- 医療アクセス:当社はそのYoung Health Programme (YHP)プログラムが若者の非感染症予防を目的としてUNICEF(10)と提携することを発表しました。アストラゼネカとUNICEFは500万人以上の若者を対象とし、約1,000人の若い提唱者を養成し、世界中の公共政策の形成を支援に有望なイニシアチブに対して今後6年間協力します。
- 環境保護:アストラゼネカは、2025年までにその世界中の事業における炭素排出量ゼロ、および2030年までにバリューチェーンの二酸化炭素収支マイナスを目指す意欲的なプログラムを先日発表しました。この戦略は脱炭素化計画を10年以上加速させることが目的です。2019年、環境調査およびメディアグループであるCorporate Knightsによる世界で最もサステナブルな(持続可能な)企業100社のうちの1社として当社は全体で56位、およびバイオ医薬品企業中では2位にランクされました。
- 倫理と透明性:取締役レベルおよびそのレベルからから2段階下までの上級管理職における女性参画の改善を支援する活動を行っているHampton-Alexander 独立審査組織がその最新評価を先日発表しました。その評価において、FTSE100指数銘柄ランキングにおいて、アストラゼネカは経営管理層の上位3層における女性参画に関し、2018年の7位から2019年の6位にランクアップしました。
より広範なサステナビリティの最新情報は英語原文発表文書の後段に提供されています。
注:
下記の注釈は1ページから5ページまでに関するものです。
1. タグリッソ、イミフィンジ、リムパーザ、Calquence、フォシーガ、ブリリンタ、Lokelma、ファセンラ、ビベスピおよびビレーズトリ。これらの新薬は主要治療領域の柱であるとともに今後の成長の重要な基盤です。今後、Enhertuおよびroxadustatが本リストに追加されます。
2. Constant exchange rates(恒常為替レート):これらは報告ベースの結果から為替変動の影響を除外しているため一般に公正妥当と認められている会計原則(GAAP)とは異なる指標です。
3. New Cardiovascular(CV), Renal & Metabolism(循環器・腎・代謝疾患)領域には、複数の糖尿病治療薬、ブリリンタおよびLokelmaが含まれます。今後、roxadustatが本リストに追加されます。
4. スペシャルティケア医薬品はすべてのオンコロジー領域の医薬品、ブリリンタ、Lokelmaおよびファセンラを含みます。
5. 報告ベースの財務指標は欧州連合により採用され、国際会計基準審議会により発行された国際会計基準に準拠して提示された財務業績です。英国は未だIFRS承認プロセス発表しておらず、暫定的に欧州連合の承認プロセスに引き続き従うことが予想されます。
6. 中核財務指標:これらは報告ベースの業績とは異なり、グループの財務諸表にある情報から直接算出できないためGAAPとは異なる指標です。中核財務指標および中核ベースから報告ベースへの財務指標の調整の定義は、英語原文の営業・ファイナンシャルレビューを参照ください。
7. 1株当たり利益
8. FibroGenとアストラゼネカは、米国、中国および他の世界市場においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。FibroGenとアステラス製薬株式会社は日本、ヨーロッパ、独立国家共同体、中東および南アフリカを含む地域においてroxadustatの開発および商業化において協力しています。
9. 米国ニュージャージー州ケニワースを拠点とするMerck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.(北米およびカナダ以外ではMSD)
10. 国際連合国際児童緊急基金
Table 4: パイプラインハイライト
下記の表は前回業績発表以降の後期段階パイプラインの重要な進捗を示すものです。
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10. 切除不能腫瘍とは手術により完全に除去できない腫瘍
11. 非小細胞肺がん
12. 進行、転移がんの初期治療
13. 乳がん感受性遺伝子1/2変異陽性
14. ヒト上皮成長因子受容体2陽性
15. 慢性リンパ球性白血病
16. 2型糖尿病
17. 慢性閉塞性肺疾患
18. 小細胞肺がん
19. 進展病期
20. 神経線維腫症1型
21. 心不全
22. CV(心血管) アウトカム試験
23. 冠状動脈疾患
24. 慢性腎臓病
25. 無増悪生存期間
26. 肝細胞腫瘍(肝臓がん)
27. 全生存期間
28. 非アルコール性脂肪性肝炎(非アルコール性脂肪肝疾患)
Table 5: パイプライン:想定されている主なニュース
イノベーションはアンメット・メディカルニーズへの対応に不可欠であり、当社の成長戦略の中心にあります。研究開発への集中はパイプラインの強い結果を生み出すことを目的としています。
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29. 全身性エリテマトーデス
30. Limited-disease stage(限局型疾患ステージ)
31. 骨髄が健康な血液細胞を産生できなくなる一連の疾患
業績発表日程
当社は2020年4月29日に第1四半期財務業績を発表する予定です。
製品売上
新製品および従来製品の業績を下記に示すとともに、地域別業績に関しては英語原文発表文書にあるNote 7 およびNote 8に示します。
Table 6: 治療領域別製品売上
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32. 従来製品
地域別製品売上
Table 7: 地域別製品売上
[画像13: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-482324-12.png ]
Table 8: 新興市場の製品売上
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Table 9: 新興市場における顕著な新薬の業
[画像15: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-387210-14.png ]
Table 10: 新興市場におけるその他の顕著な業績
[画像16: https://prtimes.jp/i/24308/175/resize/d24308-175-467287-15.png ]
Table 11: 中国以外の新興市場
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プレスリリース全文は、当社ウェブサイト(https://www.astrazeneca.co.jp/media.html)をご覧下さい。
アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患(CVRM)、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。