スチールドア等の生産サプライチェーンにおけるBIM活用で、「見積・作図承認・スチールドア生産」の各工数を最大50%削減
[23/04/18]
提供元:PRTIMES
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~令和4年度 国土交通省BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業の実証結果〜
建設DXに取り組む野原グループの野原ホールディングス株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:野原弘輔)は、野原産業エンジニアリング株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:及川通)、東亜建設工業株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長 早川毅)と共同で実施した「鋼製建具生産サプライチェーンにおける生産性向上のためのBIM活用方法の検証」(令和4年度 BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業「パートナー事業者型」、実施体制等の詳細は別紙参照)において、以下の通り、実証結果を発表いたします。
実証結果概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/176_1_16ba5cb3fa76eb580060259f8a398fa8.jpg ]
【補足】上記に加え、「BIMデータの活用・連携に伴う課題分析」も実施し、国土交通省WEBにて結果公開中です。https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000178.html
【参考】実証結果解説の動画も試聴できます。(YouTubeに遷移します)
・野原ホールディングス株式会社建設DX推進統括部 VDC開発センター 部長 石田渉による結果説明
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=-ksEx106L0c ]
・東亜建設工業株式会社 経営企画本部DX推進部 部長 兼DX企画課長 中野亘氏による実証結果の意義解説
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=nY8DQ_w2hqw ]
鋼製建具の中でも、スチールドアは、開き方や金具の組み合わせにより、数えきれないほどの種類があります。オフィスや配送センター、工場、病院、集合住宅などの出入り口(開口部)や防火区間に設置が必要とされます。一方で、従来の見積、製作図の作成、工場生産のプロセスは人の手による作業がほとんどで、生産工場数の減少や担い手不足が深刻化する中では、今後スチールドアの製造需要に供給が追い付かない場合も想定され、システム化が求められる領域でもあります。
今後、野原ホールディングスおよび野原産業エンジニアリングは、スチールドアなどの鋼製建具メーカー及び専門工事会社の立場から、東亜建設工業は施工者(ゼネコン)の立場から、BIM設計-生産-施工支援プラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」を用い、スチールドアなどの鋼製建具の見積、製作図、工場生産までのプロセスをBIMデータでつなぐ仕組みの構築・改良、サプライチェーン全体(施工者・専門工事会社・メーカー・工場など)の生産性向上を進めます。同時に、国土交通省が主導する「建築BIM推進会議」等において本実証結果を踏まえた提言を行い、「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」の改良や業界内の建具BIM標準化を目指します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-2fb56dcc6b2bcf2db35a-0.png ]
建設業界のサプライチェーン変革に向けて
今回、野原ホールディングスと野原産業エンジニアリングは内装建具、東亜建設工業は建築施工の各業界経験・知見をもとに、BIMなどのデジタル技術を活用して、業界が抱える担い手不足、工程間連携に関わる主要課題をサプライチェーン全体(施工者・専門工事会社・メーカー・工場など)で解決していく試みを検証しました。
東亜建設工業株式会社 経営企画本部DX推進部 部長 兼DX企画課長 中野亘氏より
[画像2: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-e4b00686c82102708d89-1.jpg ]
BIMとは、単なる3Dモデルで可視化できることだけがメリットではなく、データベースであり、それをもっと活用すべきと考えていました。
BIMに含まれている属性情報を使ってこそ、BIMの本来の活用といえます。
今回の取組みは、鋼製建具のサプライチェーンにおいて「BIM=データベース」を活用した取組みそのものです。
現場に建具を設置するためには、設計図、施工図、製作図(姿図、断面図、平面図)というように膨大な量の図面が必要です。
特に施工図、製作図に間違いがないかの確認作業は、私たち元請業者の最も重要な業務の1つです。
この確認作業には、従来、2Dの図面を何枚も目視して間違いがあるたびに修正、修正図の確認を繰り返すため、業務時間を多く費やす時期があります。
しかし、今回の取組みのように、「BIM=データベース」を活用すると、1つのデータベースから作成される製作図の確認作業は、間違いが発生することはほぼ無く、図面の確認作業の業務時間が圧倒的に削減されると考えられます。
これは、図面確認に責任のあるゼネコンにとっては、まさにプロセス変革です。
設計図から施工図へのデータ展開はBIMで可能になってきていますが、今回の取組みのように、施工図から製作図への展開プロセスが、BIMを活用して可能になることは非常に画期的なことです。
建物を造る為には、様々な関係者が非常に多く関わってきます。ここに、最初から最後まで一元管理できるデータベース(BIM)があれば、多くのシーンで業務効率化に繋がります。
建築主、設計者、元請業者だけでなく、協力業者まで含んだ、サプライチェーン全体の業務改善、効率化は画期的な取組みであり、単なるチャレンジではなく、「新しい建設業界の仕組み」をつくるスタートであり、業界の変革、まさにDXの本質的な取組みの第一歩だと考えています。
野原ホールディングス株式会社 建設DX推進統括部 VDC開発センター 部長 石田渉より
[画像3: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-f3041f194bf26e5b658e-2.jpg ]
今回の実証プロジェクトは「令和4年度の国土交通省BIMモデル」として採択された案件でしたので、実施前からBIM実証計画書(BEP)の作成や検証内容に基づく関係者との協力体制など、計画的に進めることができました。
BIMモデルに配置されている各オブジェクトが持つ属性情報は正にデータベースであり、今回の取組みもスチールドアオブジェクトパーツが持つ属性情報を施工フェーズで如何に有効活用できるかが大きなポイントでした。
検証結果は、関係各社の連携(実施体制は別紙を参照)とご協力により、概ね想定した結果が得られました。
今後も実証を重ねながら、情報連携の精度を上げ、サプライチェーン全体の課題解決に取り組んで参ります。
BIM設計-生産-施工支援プラットフォーム「BuildApp」(ビルドアップ)
[画像4: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-193aa7611d0d9a3db7df-3.jpg ]
「BuildApp(ビルドアップ)」は、設計積算、生産、流通、施工管理、維持管理の5つのプロセスごとに次工程との連携が容易になるサービス群を整備しています。BIMを起点としたデータが、設計から維持管理までの建設プロセス全体と関係者をつなぎます。
野原ホールディングスは、「BuildApp」をご利用いただくことで、「建設プロセスの断裂の解消とサプライチェーン変革」が実現できると考えています。(サービス群の詳細は、以下のサービスWEBで確認できます。)
【WEB】https://build-app.jp/
【問合せ先】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/176_2_4607a4c565c91c29aae62e0a62ba15dd.jpg ]
野原ホールディングス株式会社について
[画像5: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-1030d01c36be44607c8a-4.jpg ]
野原ホールディングスを中心とする野原グループは、「CHANGE THE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のミッションのもと、これまで培ってきた知見をさらに磨き未来につなげていくことで、より一層社会に貢献して参ります。
https://nohara-inc.co.jp
お客さまからの問い合わせ先
野原ホールディングス株式会社
建設DX推進統括部
e-mail:info@build-app.jp
東亜建設工業株式会社
経営企画本部DX推進部
e-mail:toa-webmaster@toa-const.co.jp
TEL:03-6757-3806
資料
【リリースPDF】https://prtimes.jp/a/?f=d19866-20230418-89a6671c53d1937b76d16d752b17f7ab.pdf
【別紙(実施体制と実証結果)】https://prtimes.jp/a/?f=d19866-20230417-bddd38ad7e2f1d7a45b23d0a2cea9646.pdf
参考
・BIM(ビム)とは
国土交通省によれば、「Building Information Modelling」の略称で、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。
建設DXに取り組む野原グループの野原ホールディングス株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:野原弘輔)は、野原産業エンジニアリング株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:及川通)、東亜建設工業株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長 早川毅)と共同で実施した「鋼製建具生産サプライチェーンにおける生産性向上のためのBIM活用方法の検証」(令和4年度 BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業「パートナー事業者型」、実施体制等の詳細は別紙参照)において、以下の通り、実証結果を発表いたします。
実証結果概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/176_1_16ba5cb3fa76eb580060259f8a398fa8.jpg ]
【補足】上記に加え、「BIMデータの活用・連携に伴う課題分析」も実施し、国土交通省WEBにて結果公開中です。https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukentiku_house_tk_000178.html
【参考】実証結果解説の動画も試聴できます。(YouTubeに遷移します)
・野原ホールディングス株式会社建設DX推進統括部 VDC開発センター 部長 石田渉による結果説明
[動画1: https://www.youtube.com/watch?v=-ksEx106L0c ]
・東亜建設工業株式会社 経営企画本部DX推進部 部長 兼DX企画課長 中野亘氏による実証結果の意義解説
[動画2: https://www.youtube.com/watch?v=nY8DQ_w2hqw ]
鋼製建具の中でも、スチールドアは、開き方や金具の組み合わせにより、数えきれないほどの種類があります。オフィスや配送センター、工場、病院、集合住宅などの出入り口(開口部)や防火区間に設置が必要とされます。一方で、従来の見積、製作図の作成、工場生産のプロセスは人の手による作業がほとんどで、生産工場数の減少や担い手不足が深刻化する中では、今後スチールドアの製造需要に供給が追い付かない場合も想定され、システム化が求められる領域でもあります。
今後、野原ホールディングスおよび野原産業エンジニアリングは、スチールドアなどの鋼製建具メーカー及び専門工事会社の立場から、東亜建設工業は施工者(ゼネコン)の立場から、BIM設計-生産-施工支援プラットフォーム「BuildApp(ビルドアップ)」を用い、スチールドアなどの鋼製建具の見積、製作図、工場生産までのプロセスをBIMデータでつなぐ仕組みの構築・改良、サプライチェーン全体(施工者・専門工事会社・メーカー・工場など)の生産性向上を進めます。同時に、国土交通省が主導する「建築BIM推進会議」等において本実証結果を踏まえた提言を行い、「建築分野におけるBIMの標準ワークフローとその活用方策に関するガイドライン(第2版)」の改良や業界内の建具BIM標準化を目指します。
[画像1: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-2fb56dcc6b2bcf2db35a-0.png ]
建設業界のサプライチェーン変革に向けて
今回、野原ホールディングスと野原産業エンジニアリングは内装建具、東亜建設工業は建築施工の各業界経験・知見をもとに、BIMなどのデジタル技術を活用して、業界が抱える担い手不足、工程間連携に関わる主要課題をサプライチェーン全体(施工者・専門工事会社・メーカー・工場など)で解決していく試みを検証しました。
東亜建設工業株式会社 経営企画本部DX推進部 部長 兼DX企画課長 中野亘氏より
[画像2: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-e4b00686c82102708d89-1.jpg ]
BIMとは、単なる3Dモデルで可視化できることだけがメリットではなく、データベースであり、それをもっと活用すべきと考えていました。
BIMに含まれている属性情報を使ってこそ、BIMの本来の活用といえます。
今回の取組みは、鋼製建具のサプライチェーンにおいて「BIM=データベース」を活用した取組みそのものです。
現場に建具を設置するためには、設計図、施工図、製作図(姿図、断面図、平面図)というように膨大な量の図面が必要です。
特に施工図、製作図に間違いがないかの確認作業は、私たち元請業者の最も重要な業務の1つです。
この確認作業には、従来、2Dの図面を何枚も目視して間違いがあるたびに修正、修正図の確認を繰り返すため、業務時間を多く費やす時期があります。
しかし、今回の取組みのように、「BIM=データベース」を活用すると、1つのデータベースから作成される製作図の確認作業は、間違いが発生することはほぼ無く、図面の確認作業の業務時間が圧倒的に削減されると考えられます。
これは、図面確認に責任のあるゼネコンにとっては、まさにプロセス変革です。
設計図から施工図へのデータ展開はBIMで可能になってきていますが、今回の取組みのように、施工図から製作図への展開プロセスが、BIMを活用して可能になることは非常に画期的なことです。
建物を造る為には、様々な関係者が非常に多く関わってきます。ここに、最初から最後まで一元管理できるデータベース(BIM)があれば、多くのシーンで業務効率化に繋がります。
建築主、設計者、元請業者だけでなく、協力業者まで含んだ、サプライチェーン全体の業務改善、効率化は画期的な取組みであり、単なるチャレンジではなく、「新しい建設業界の仕組み」をつくるスタートであり、業界の変革、まさにDXの本質的な取組みの第一歩だと考えています。
野原ホールディングス株式会社 建設DX推進統括部 VDC開発センター 部長 石田渉より
[画像3: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-f3041f194bf26e5b658e-2.jpg ]
今回の実証プロジェクトは「令和4年度の国土交通省BIMモデル」として採択された案件でしたので、実施前からBIM実証計画書(BEP)の作成や検証内容に基づく関係者との協力体制など、計画的に進めることができました。
BIMモデルに配置されている各オブジェクトが持つ属性情報は正にデータベースであり、今回の取組みもスチールドアオブジェクトパーツが持つ属性情報を施工フェーズで如何に有効活用できるかが大きなポイントでした。
検証結果は、関係各社の連携(実施体制は別紙を参照)とご協力により、概ね想定した結果が得られました。
今後も実証を重ねながら、情報連携の精度を上げ、サプライチェーン全体の課題解決に取り組んで参ります。
BIM設計-生産-施工支援プラットフォーム「BuildApp」(ビルドアップ)
[画像4: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-193aa7611d0d9a3db7df-3.jpg ]
「BuildApp(ビルドアップ)」は、設計積算、生産、流通、施工管理、維持管理の5つのプロセスごとに次工程との連携が容易になるサービス群を整備しています。BIMを起点としたデータが、設計から維持管理までの建設プロセス全体と関係者をつなぎます。
野原ホールディングスは、「BuildApp」をご利用いただくことで、「建設プロセスの断裂の解消とサプライチェーン変革」が実現できると考えています。(サービス群の詳細は、以下のサービスWEBで確認できます。)
【WEB】https://build-app.jp/
【問合せ先】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/19866/table/176_2_4607a4c565c91c29aae62e0a62ba15dd.jpg ]
野原ホールディングス株式会社について
[画像5: https://prtimes.jp/i/19866/176/resize/d19866-176-1030d01c36be44607c8a-4.jpg ]
野原ホールディングスを中心とする野原グループは、「CHANGE THE GAME.クリエイティブに、面白く、建設業界をアップデートしていこう」のミッションのもと、これまで培ってきた知見をさらに磨き未来につなげていくことで、より一層社会に貢献して参ります。
https://nohara-inc.co.jp
お客さまからの問い合わせ先
野原ホールディングス株式会社
建設DX推進統括部
e-mail:info@build-app.jp
東亜建設工業株式会社
経営企画本部DX推進部
e-mail:toa-webmaster@toa-const.co.jp
TEL:03-6757-3806
資料
【リリースPDF】https://prtimes.jp/a/?f=d19866-20230418-89a6671c53d1937b76d16d752b17f7ab.pdf
【別紙(実施体制と実証結果)】https://prtimes.jp/a/?f=d19866-20230417-bddd38ad7e2f1d7a45b23d0a2cea9646.pdf
参考
・BIM(ビム)とは
国土交通省によれば、「Building Information Modelling」の略称で、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。