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テレビ・ラジオにも音のユニバーサルデザインを 全国16のテレビ局・ラジオ局と連携 「SoundUD」を活用した字幕支援事業に着手

− 総務省 平成30年度「視聴覚障害者等のための放送視聴支援事業」として採択 −

ヤマハ株式会社(本社:静岡県浜松市中区、代表執行役社長:中田卓也、以下、ヤマハ)は、国立研究開発法人情報通信研究機構(本部:東京都小金井市、理事長:徳田英幸、以下、NICT)と、全国16の放送局と連携し、視聴覚障がい者や高齢者を含む全ての視聴者がテレビ・ラジオ放送の内容を理解できる平等な情報アクセスの機会を確保することを目的に、これまで主に交通や防災などの分野で活用を進めてきたシステム「SoundUD※クラウド」を用いて、スマートフォンによるセカンドスクリーンを活用した字幕支援事業に着手します。
※Sound Universal Design:音のユニバーサルデザイン




■参加局一覧:
テレビ朝日 フジテレビジョン テレビ東京 中京テレビ放送 福島中央テレビ テレビ埼玉 テレビ神奈川 群馬テレビ 千葉テレビ放送 とちぎテレビ サンテレビジョン 京都放送 エフエム東京 J-WAVE エフエムナックファイブ 放送大学学園


本事業は総務省の平成30年度「視聴覚障害者等のための放送視聴支援事業」として採択されたものであり、平成30年度中にシステムを構築し、実放送環境で試験を行います。その際、視聴覚障がい者や高齢者の協力のもとで評価を行い、その結果をシステムに反映させ、平成31年度以降に継続して事業を行えるよう推進していきます。また、放送内容の字幕化以外の様々な事業に繋げていくことも合わせて検討します。
当社は今後、総務省、NICT、放送事業者と積極的に連携を図ることで、視聴覚障がい者や高齢者の利便性のさらなる向上を目指し、自宅にいるときも出掛けているときも、あらゆる環境において「音のユニバーサルデザイン」が実現された社会づくりをさらに推進していきたいと考えています。

[画像1: https://prtimes.jp/i/10701/231/resize/d10701-231-920519-3.jpg ]



<本事業の概要>
すべての視聴者がテレビやラジオの放送内容を理解できる平等な情報アクセスの機会を確保できるようにするために、視聴覚障がい者や高齢者等に向けた字幕放送の充実が求められています。良質な字幕放送の視聴環境を提供するにあたっては、字幕によって画面が見づらくなってしまう問題や、視聴者に専用機器の導入負担が発生する場合があるといった課題を解決する必要があります。また、放送局側の字幕放送対応への負担増も大きな課題の一つです。
そこで本事業では、従来の字幕情報の提供とは異なり、視聴者が普段使用しているスマートフォンを利用したセカンドスクリーンでの字幕提供を行うことでこうした課題の解決を図ります。
テレビやラジオの音声の字幕情報を視聴者のスマートフォンに届ける手段として、当社の「SoundUDクラウド」の中核技術である「SoundUD音声トリガー」(以下、「音声トリガー」)を利用します。この「音声トリガー」は、テレビ内蔵を含む一般的なスピーカーから送出できる音声で、対応アプリで受信することでトリガーの種類に応じた情報を表示できるという特徴を持っています。また、通常の放送音声などとミックスして流しても聴覚上の変化を与えることなく放送できるという特徴があります。
今回、この音声トリガーと番組音声とを一緒に放送します。番組内で流れる「音声トリガー」を「SoundUD」に対応したスマートフォンアプリ(例:「おもてなしガイド」)で受信すると、特別な操作や設定をすることなく、テレビのチャンネルを変えるだけで必要な字幕テキストがアプリ内に表示されます。また、これらの字幕テキストは、スマートフォンに標準搭載されている音声読み上げ機能にも対応しており、視覚障がい者の方が放送内容を改めて音声で確認できるようにもなっています。

[画像2: https://prtimes.jp/i/10701/231/resize/d10701-231-371900-0.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/10701/231/resize/d10701-231-249571-1.jpg ]


なお、本事業では、NICTが開発した音声自動認識技術を用いて、ニュースおよび報道番組などでアナウンサーが発話した内容を音声認識して文字情報を提供する「音声認識型」と、インターネットがなくても定型文の文字情報を提供できる「定型文型」の2種類のシステムを利用します。「音声認識型」では、音声自動認識技術を活用することで放送局の字幕付与にかかる負荷を低減し、字幕提供の機会の増加につなげることを狙いとしています。「定形文型」では、緊急情報などを誤りなく伝えるため、予め登録した字幕情報をタイムリーに提供することを狙いとしたシステムとなっています。


<SoundUD事業について>
当社は2014年に、音のユニバーサルデザイン化支援システム「おもてなしガイド」を開発しました。「音声トリガー」を用いて開発されたサービスの一例で、日本語音声と連動してスマートフォンなどに多言語の情報を瞬時に提供することができます。日本語が分からない訪日外国人や耳が聴こえづらい高齢者や障がい者にも音声の内容を等しく伝えることができる有効な手段として認知され、多くの企業や組織と実証実験や技術検証を行ってきました。2017年10月には、言語や聴力への不安がない音のユニバーサルデザイン化社会づくりを推進するための組織「SoundUD推進コンソーシアム」を設立し、現在、230を超える企業・団体とその普及に取り組んでいます。こうした中、様々な業界・業種において、日本語音声の多言語化のみならず、音を活用した新たなビジネス展開のニーズが高まりつつあり、「音声トリガー」を多様な目的に用いることで音のICT化を支援する「SoundUD事業」を展開しています。

[画像4: https://prtimes.jp/i/10701/231/resize/d10701-231-167325-2.jpg ]



<参加放送局一覧(全16局)>
株式会社テレビ朝日(本社:東京都港区、代表取締役社長:角南源五)
株式会社フジテレビジョン(本社:東京都港区、代表取締役社長:宮内正喜)
株式会社テレビ東京(本社: 東京都港区、代表取締役社長:小孫茂)
中京テレビ放送株式会社(本社:愛知県名古屋市中村区、代表取締役社長:小松伸生)
株式会社福島中央テレビ(本社:福島県郡山市、代表取締役社長 :河田卓司)
株式会社テレビ埼玉(本社:埼玉県さいたま市浦和区、代表取締役社長:平本一郎)
株式会社テレビ神奈川(本社:神奈川県横浜市中区、代表取締役社長:中村行宏)
群馬テレビ株式会社(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:武井和夫)
千葉テレビ放送株式会社(本社:千葉県千葉市中央区、代表取締役社長:篠塚泉)
株式会社とちぎテレビ(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役社長:黒内和男)
株式会社サンテレビジョン(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役社長:沼田伸彦)
株式会社京都放送(本社:京都府京都市上京区、代表取締役社長:細井俊介)
株式会社エフエム東京(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:千代勝美)
株式会社J-WAVE(本社:東京都港区、代表取締役社長:中岡壮生)
株式会社エフエムナックファイブ(本社:埼玉県さいたま市大宮区、代表取締役社長:片岡尚)
放送大学学園(本部:千葉県千葉市美浜区、理事長:有川節夫)


おもてなしガイド
http://omotenashiguide.jp/
SoundUD推進コンソーシアム
https://soundud.org/
ヤマハ 企業情報サイト/ニュースリリース
https://www.yamaha.com/ja/news_release/

※「音のユニバーサルデザイン」「SoundUD」は、当社の登録商標です。
※そのほかの文中の商品名、組織名などは当社や各社、各機関の商標または登録商標です。
※このニュースリリースに掲載されている情報などは、発表日現在の情報です。
 発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。
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