【報道参考資料】エボラ出血熱・シエラレオネ 感染者前週より100名以上増える
[14/08/21]
提供元:PRTIMES
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エボラ以外の病気の罹患・死亡が増加
※本信は ユニセフ・シエラレオネ事務所の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は以下でご覧いただけます
http://www.unicef.org/appeals/files/UNICEF_Sierra_Leone_Ebola_Weekly_Sitrep_17_August_2014.pdf
【2014年8月17日 フリータウン(シエラレオネ)発】
本報告書の統計は、シエラレオネ保健衛生省が発行する日刊報告書に基づくものです
(報告期間:8月11日〜17日)。
■概要
・エボラ出血熱と確認された症例は775件でうち297名が死亡、致死率は38.3%
(8月17日時点)
前週より、確認された症例は105名増加
・エボラ出血熱と確認された症例のうち22%は子ども(0〜17歳)
・リベリア国境と近い東部のケネマとカイラフンの隔離施設に入院している患者は
121名、これまでに計215名が回復して退院(前週より40名増加)
・感染者との接触を追跡確認できたのは2,323件(内訳:東部のカイフラン362件、
同ケネマ579件、西部のポート・ロコ488件、北西部のカンビア13件、
南部のボー189件、北部のボンバリ156件、南部のモヤンバ79件、同プジェフン46件、
中部のトンコリリ8件、西部地区の都市部で394件、同農村部で36件)
2,021件は21日間の追跡調査期間を終了し、調査対象外に
■エボラによる影響
・今週、政府は基礎教育修了試験ならびに学校の再開を延期することを発表
(期間不明)
・子どもや女性が基本的な保健サービスを利用できない結果、エボラ以外の病気の
罹患と死亡が増加
・エボラ出血熱による基本的な社会サービスの利用と経済全体への影響を把握する
ために、喫緊に系統だった調査が必要
■ユニセフのエボラ対策に必要な資金総額
349万9,706米ドル(約3億5,697万円 ※1米ドル=102円で換算)
用途:調整、社会への啓発活動、監視と追跡調査、物資供給と輸送、子どもの保護、
治療
現在、76%の資金が不足
補足:シエラレオネ全体での対策費用総額:2,581万7,130米ドル
(約26億3,334万円 ※1米ドル=102円で換算)
■ユニセフの取り組み
<社会への啓発活動>
・国内全世帯の戸別訪問を検討中:質疑応答や感染者と接触した人の追跡調査強化、
エボラの影響を受けている子どもを探し出す、住民と医療従事者の信頼関係の向上
を目指す、訪問した世帯には棒状の石けんを配布し、手洗いを奨励
・エボラにまつわる誤った情報や拒絶などに対する10分の映像を制作し、首都
フリータウンやTVなどで放映予定
・ルンギ国際空港の到着ラウンジのTV放映用に保健メッセージ映像を制作中、また
到着者へ配布するチラシも作成
・シエラレオネ・ジャーナリスト協会とのパートナーシップにより、国内の40の
ラジオ局で30分の番組を引き続き放送、また主要紙の紙面でエボラに関する情報を
掲載
・シエラレオネ全地区の中心都市で、オートバイによる路上での広報活動を1週間実施、
バイク・ライダーを含めた520名が、プラカードやポスター、リーフレットなどを
使ってエボラに関する情報を発信、今週も継続して実施
・現在、エボラに関して一般の知識、態度、習慣、行動に関する調査内容を検討中、
出来次第、調査開始予定、4つの地域の6地区で実施予定、調査結果は、予防策の
立案に役立てられる予定
・啓発活動を行う人員を育成するための研修を実施
・エボラに関する「うわさ銀行(Rumor Bank)」が、国家エボラコールセンター
(通話料無料“117”)と連結、寄せられたうわさは、今後の啓発活動の検討に
盛り込まれていく
<監視/追跡調査>
・ユニセフは、東部のケネマとカイラフンで、医療従事者242名、地域の保健スタッフ
やボランティア1,455名を支援、感染者が確認されている地域で、追跡調査を改善
していくには、地域住民の理解と知識を向上させることが必要
・国際NGOと、追跡調査の拡大を協議中
・4つの地域で新たに追跡調査を行うことを計画しているが、資金不足により実行できず
<物流>
・全地区で、エボラ対応用に使える救急車両を整備すべく、車両の修理などの
対応を実施中
・点滴液やゴム手袋、マスク、消毒剤、ゴーグルなどの物資を提供、今後も継続
・診療所で医療品の在庫切れが起きていることを受け、地域レベルの在庫状況の把握を
開始
<子どもの保護>
・ユニセフは関係省庁などと共に、エボラの影響を受けている子どもたちを見つけ出し、
登録し、支援する取り組みを開始
・エボラの影響を受けている子どもの保護を行う団体の取りまとめ、活動が必要な
場所や不足しているものなどのマッピングを開始
・ケネマとカイラフンでの「エボラによる子どもとコミュニティへの影響緊急調査」
報告書を作成
・社会保健省などと共に、エボラで最も困難な状況にある人たちへ配布する食糧、
非食糧品による支援パッケージを開発
■課題
・エボラの治療にあたっている病院の隔離病棟で働く医療従事者への拒絶
・感染者が治療センターから、家族と一緒に姿を消すケースも
・こうした事態は想定されておらず、なかには医療関係者であることも
・資金、技術、人材の不足により、封じ込めが困難に
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Issa A. Davies ユニセフ・シエラレオネ事務所 広報官
Tel: + 232 76 601 310; +232 78 368 975; idavies@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
※本信は ユニセフ・シエラレオネ事務所の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、
独自に編集したものです
※原文は以下でご覧いただけます
http://www.unicef.org/appeals/files/UNICEF_Sierra_Leone_Ebola_Weekly_Sitrep_17_August_2014.pdf
【2014年8月17日 フリータウン(シエラレオネ)発】
本報告書の統計は、シエラレオネ保健衛生省が発行する日刊報告書に基づくものです
(報告期間:8月11日〜17日)。
■概要
・エボラ出血熱と確認された症例は775件でうち297名が死亡、致死率は38.3%
(8月17日時点)
前週より、確認された症例は105名増加
・エボラ出血熱と確認された症例のうち22%は子ども(0〜17歳)
・リベリア国境と近い東部のケネマとカイラフンの隔離施設に入院している患者は
121名、これまでに計215名が回復して退院(前週より40名増加)
・感染者との接触を追跡確認できたのは2,323件(内訳:東部のカイフラン362件、
同ケネマ579件、西部のポート・ロコ488件、北西部のカンビア13件、
南部のボー189件、北部のボンバリ156件、南部のモヤンバ79件、同プジェフン46件、
中部のトンコリリ8件、西部地区の都市部で394件、同農村部で36件)
2,021件は21日間の追跡調査期間を終了し、調査対象外に
■エボラによる影響
・今週、政府は基礎教育修了試験ならびに学校の再開を延期することを発表
(期間不明)
・子どもや女性が基本的な保健サービスを利用できない結果、エボラ以外の病気の
罹患と死亡が増加
・エボラ出血熱による基本的な社会サービスの利用と経済全体への影響を把握する
ために、喫緊に系統だった調査が必要
■ユニセフのエボラ対策に必要な資金総額
349万9,706米ドル(約3億5,697万円 ※1米ドル=102円で換算)
用途:調整、社会への啓発活動、監視と追跡調査、物資供給と輸送、子どもの保護、
治療
現在、76%の資金が不足
補足:シエラレオネ全体での対策費用総額:2,581万7,130米ドル
(約26億3,334万円 ※1米ドル=102円で換算)
■ユニセフの取り組み
<社会への啓発活動>
・国内全世帯の戸別訪問を検討中:質疑応答や感染者と接触した人の追跡調査強化、
エボラの影響を受けている子どもを探し出す、住民と医療従事者の信頼関係の向上
を目指す、訪問した世帯には棒状の石けんを配布し、手洗いを奨励
・エボラにまつわる誤った情報や拒絶などに対する10分の映像を制作し、首都
フリータウンやTVなどで放映予定
・ルンギ国際空港の到着ラウンジのTV放映用に保健メッセージ映像を制作中、また
到着者へ配布するチラシも作成
・シエラレオネ・ジャーナリスト協会とのパートナーシップにより、国内の40の
ラジオ局で30分の番組を引き続き放送、また主要紙の紙面でエボラに関する情報を
掲載
・シエラレオネ全地区の中心都市で、オートバイによる路上での広報活動を1週間実施、
バイク・ライダーを含めた520名が、プラカードやポスター、リーフレットなどを
使ってエボラに関する情報を発信、今週も継続して実施
・現在、エボラに関して一般の知識、態度、習慣、行動に関する調査内容を検討中、
出来次第、調査開始予定、4つの地域の6地区で実施予定、調査結果は、予防策の
立案に役立てられる予定
・啓発活動を行う人員を育成するための研修を実施
・エボラに関する「うわさ銀行(Rumor Bank)」が、国家エボラコールセンター
(通話料無料“117”)と連結、寄せられたうわさは、今後の啓発活動の検討に
盛り込まれていく
<監視/追跡調査>
・ユニセフは、東部のケネマとカイラフンで、医療従事者242名、地域の保健スタッフ
やボランティア1,455名を支援、感染者が確認されている地域で、追跡調査を改善
していくには、地域住民の理解と知識を向上させることが必要
・国際NGOと、追跡調査の拡大を協議中
・4つの地域で新たに追跡調査を行うことを計画しているが、資金不足により実行できず
<物流>
・全地区で、エボラ対応用に使える救急車両を整備すべく、車両の修理などの
対応を実施中
・点滴液やゴム手袋、マスク、消毒剤、ゴーグルなどの物資を提供、今後も継続
・診療所で医療品の在庫切れが起きていることを受け、地域レベルの在庫状況の把握を
開始
<子どもの保護>
・ユニセフは関係省庁などと共に、エボラの影響を受けている子どもたちを見つけ出し、
登録し、支援する取り組みを開始
・エボラの影響を受けている子どもの保護を行う団体の取りまとめ、活動が必要な
場所や不足しているものなどのマッピングを開始
・ケネマとカイラフンでの「エボラによる子どもとコミュニティへの影響緊急調査」
報告書を作成
・社会保健省などと共に、エボラで最も困難な状況にある人たちへ配布する食糧、
非食糧品による支援パッケージを開発
■課題
・エボラの治療にあたっている病院の隔離病棟で働く医療従事者への拒絶
・感染者が治療センターから、家族と一緒に姿を消すケースも
・こうした事態は想定されておらず、なかには医療関係者であることも
・資金、技術、人材の不足により、封じ込めが困難に
■ 本件に関するお問い合わせ
日本ユニセフ協会 広報室
TEL:03-5789-2016 FAX : 03-5789-2036 Eメール:jcuinfo@unicef.or.jp
または
Issa A. Davies ユニセフ・シエラレオネ事務所 広報官
Tel: + 232 76 601 310; +232 78 368 975; idavies@unicef.org
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進
するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、
その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子ども
たちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのため
に活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する36の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの
任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国36の国と地域にあるユニセフ国内委員会の
ひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動
の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)