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阪急阪神ホールディングス、ウェルビーイング阪急阪神、おいしい健康、日立製作所の4社がシニア層に向けてデジタル×リアルで食事・運動を支援するサービスの実証をします

経済産業省「日常生活におけるPHRを活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」に採択されました




[画像1: https://prtimes.jp/i/67590/380/resize/d67590-380-0ce441a2ba3826a6784a-0.jpg ]

 阪急阪神ホールディングス株式会社(以下、阪急阪神HD)と株式会社ウェルビーイング阪急阪神(以下、WB阪急阪神)、株式会社おいしい健康(以下、おいしい健康)、株式会社日立製作所(以下、日立) の4社は、経済産業省が推進する「令和6年度日常生活におけるPHRを活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」※1の実証事業者として採択されましたのでお知らせします。
 本実証では、2024年10月〜12月の間、60歳以上のシニア層を対象とし、日々の健康データおよび介護現場における担当者間の情報連携等のPHR(健康・医療・介護に関する患者の情報)データについて、各種アプリ※2を通じて集めます。集めたデータをもとに、健康状態に応じた料理レシピの提案や健康イベント、デイサービス、食品宅配、運動支援サービス等のリアルサービスを併せて提供し、シニアの健康行動の継続と消費促進効果、それに伴う事業者のサービスの向上や経済効果の創出力を検証・評価します。
 本実証を行う背景やめざす成果等については次ページ以降のとおりです。

■実証を行う背景について
 日本の医療・介護費は、2018年度に約50兆円となった後も増え続け、2040年度には約94兆円に達する見込み※3であることから、国民一人ひとりが健康に暮らすうえで、社会保障制度の充実とその費用の抑制の両立は大きな社会課題となっています。
 特にシニア層では、すでに疾患を発症している人が多く、医療費負担の増加要因の一つとなっています。また、QOL(Quality of life:生活の質)の低下を招く心不全や脳卒中等の「循環器疾患」等の重大疾患は、本人だけでなく、雇用者や医師などの利害関係者も現状に対する問題意識が強く、PHRデータの活用ニーズの顕在化が期待できます。

■実証のめざす成果について
 阪急阪神HDグループでは、沿線の価値向上をめざし、沿線住民の健康寿命の伸長に資するさまざまな取組を「官・民・学」で連携しながら推進してきました。本実証を通じて、シニア層の疾病予防や再発・重症化予防をサポートすることで、支援者(家族等)の介護による離職を防ぎ、生産年齢人口の確保につなげるとともに、元気な沿線住民による消費促進を通じて地域経済の活性化をめざします。
 また、阪急・阪神沿線で事業モデルを確立させた後、2025年度以降には、アプリやサービスを拡充するとともに活動で得られる健康維持・改善効果のエビデンスを蓄積し、関西から関東、さらには全国へと広くモデル展開をめざします。

■実証の内容について
[画像2: https://prtimes.jp/i/67590/380/resize/d67590-380-6546d19bec8f2e56006a-1.jpg ]

1.アプリをダウンロード
 健康に不安のあるシニア層に、デイサービス等のリアルの場で「いきいき羅針盤」や「おいしい健康」、「ハートノート」などのPHRアプリをダウンロードしてもらい、その使い方のサポートを行います。
2.PHRデータを活用し、リアルなサービスを提供
 アプリで収集したPHRデータを活用し、個人にあわせたウェルネスプログラムや食材セットの宅配等、運動・食事支援を提供します。
3.PHRデータを確認しながら健康アドバイスを提供
 リアル及びオンラインで開催する健康イベントで、管理栄養士や理学療法士等の専門家から健康アドバイスの提供を受けることができます。また、必要があれば医師の診察を受けることもできます。
 このように、デジタルとリアルのサービスを受けながら、運動や食事等の健康行動を継続させることで、QOLの維持向上につながるかどうか、またサービスを提供する事業者等においては、新たなサービスや利用者の拡大につながるかどうかを検証します。
 そして、健康な生活への行動変容や継続、ヘルスリテラシーの向上に加え、経済効果も生み出す好循環モデル・エコシステムの構築に取り組みます。

■実証の対象者とアプローチ方法について
1.ターゲットユーザー
「働くシニア層」と「フレイル※4予防・介護予防層」の中で、以下のような課題をお持ちの方。
(1)働くシニア層(60歳〜75歳)
 ・家族のためにも自身の老後のためにも、まだしばらくは元気に働き続けたい
 ・運動や食事改善の必要性は感じていても、仕事もある中で何をすればよいのかわからない
(2)フレイル予防・介護予防層(70歳以上)
 ・症状を悪化させ、要介護にはなりたくない。家族には迷惑をかけたくない
 ・運動の機会がなく、食事をどう改善すべきかわからない
 ・スマホアプリが使いこなせるか不安、継続利用はむずかしい

2.アプローチ方法
ターゲット層に合わせて以下のアプローチを行います。
(1)働くシニア層
 日々のバイタルや活動量等を記録するPHRアプリ「いきいき羅針盤」(提供元:阪急阪神HD)および食事管理やレシピを検索するアプリ「おいしい健康」(提供元:おいしい健康)を利用することで、適切な運動や食事に配慮した生活をサポートします。併せて、オンラインでのプログラムにより、健康状態や嗜好にあわせた健康知識や料理教室、ウェルネスプログラム(心と体の健康づくりに向けた体操やヨガ等の体を動かすプログラム)等を提供し、健康な生活の継続を図ります。
(2)フレイル予防・介護予防層
 「いきいき羅針盤」と「おいしい健康」に加えて、関係する医療・介護事業者間で日々の生活・介護情報を共有するサービス「阪急阪神みなとわ」(提供元:阪急阪神HD、WB阪急阪神、日立社会情報サービス)を利用することで、医療・介護事業者による見守りのなかで、適切な運動や食事を自ら意識し実践するサポートを行います。また、「おいしい健康」の料理レシピに合わせて食材セットを宅配する「阪急キッチンエール」(提供元:阪急キッチンエール関西)のサービスや「はんしんいきいきデイサービス」の施設(運営:WB阪急阪神)でのウェルネスプログラム、アプリ導入支援等のサポートにより、継続的な利用につなげるモチベーションの維持・向上を図ります。

■実証事業者(4社)について
[画像3: https://prtimes.jp/i/67590/380/resize/d67590-380-d82eb133e0331d64d5de-2.png ]

※1 経済産業省「令和6 年度日常生活におけるPHR を活用したユースケース創出に向けた実証調査事業」に係る実証事業者の公募について https://www.meti.go.jp/information/publicoffer/kobo/2024/k240508001.html
※2 PHRアプリ:PHRとはPersonal Health Recordの略称で、健康・医療・介護に関する患者の情報を総合的に取集し、活用できるアプリのことをいう。阪急阪神HDではこうした機能を有するアプリとして「からだサポートアプリ『いきいき羅針盤』」を運営 https://healthcare.hankyu-hanshin.co.jp/info/15159/
※3 厚生労働省「2040年を見据えた社会保障の将来見通し(議論の素材)」より
※4 フレイル:健康な状態と要介護状態の中間の段階のこと

以上
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