高校生から60代までの約3,000名を対象「第1回 現代人の語彙(ごい)に関する調査」 結果速報〜厳選540語について、熟知度とその背景を探る〜
[16/09/15]
提供元:PRTIMES
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語彙の世代間ギャップ鮮明! 「ディスる」「イミフ」は40%差「語彙(ごい)力」の向上には、会話などアウトプットの機会の多さがカギ
情報を正しく理解し、自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーション力の必要性がますます高まる現代、それを支える「語彙力」の重要性も年々増しています。そこで、「語彙・読解力検定※」を主催する株式会社ベネッセコーポレーション(株式会社ベネッセホールディングスの子会社。本社:岡山市)は、グループ内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」の協力のもと、2016年7月に全国の高校生から社会人全3,130名を対象に「第1回 現代人の語彙に関する調査」(略称:語彙調査)を実施しました。
「語彙・読解力検定」が辞書語彙※・新聞語彙※の2領域から厳選した540語の「熟知度※」を調べ、現代を生きる人々の言語活動の実態、及びその年代、生活、行動などによる「語彙力※」の違いを明らかにすることで、現代人に必要な言葉の力を高めるにはどうすればよいかを検討することを目的としています。
(※3ページ「※補足」を参照ください。)
【主な調査結果】 <項目2以降については、詳細を後半に掲載しています>
1.高校生の方が親世代より「知っている」語彙は「新語」
スマートフォン、SNS世代の高校生と、その親世代である40代以上の社会人とで、知っている割合に差がある言葉を見てみると、高校生の方が「知っている」言葉は、ほとんどがカタカナかひらがなで表される略語、いわゆる「新語」だった。LINEなどをするのに便利な、短くて漢字変換が必要ない言葉も積極的に取り入れていることが分かる。
一方、親世代である40代以上の社会人の方が高校生よりも「知っている」言葉は、日常的に口語として使われる言葉が少なく、社会的な時事用語も含まれる。また、同じ意味の言葉であっても、例えば親世代では8位に「こきおろす」、高校生では1位に「ディスる」があり、世代間で用いる語彙の違いがうかがえる。
<高校生とその親世代とで、知っている割合に差がある言葉>
[画像1: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-206785-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-703813-1.jpg ]
2. 読書量や読書の分野の幅が「語彙力」に影響
年代を問わず、読書量が多い人、読書をする分野が幅広い人の方が「語彙力」が高かった。また、特定の分野では、「ノンフィクションのみ」を読む人の「語彙力」は「新聞・ノンフィクション以外の複数種類」を読む人の「語彙力」を上回っており、「ノンフィクション」の本を読むことが「語彙力」によい影響を与えている可能性がある。
3.対話の機会が「語彙力」を高める
高校生では親や学校の先生など、社会人では職場や仕事関係の人など、多様な年齢層や関係の人々と対話する頻度が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
4.高校生、大学生にとって「語彙力」に差をつけるのは、関心や意欲
高校生・大学生という若い世代で「語彙力」の差につながる要素は、高校生では社会や言葉への「関心」「意欲」の高さ、大学生では「読書好き」「読書量の多さ」である。
高校生では、社会や言葉への「関心」や「意欲」は「読書量」よりも「語彙力」との関連が高く、社会や言葉への関心を高め、新聞やニュースを読んだり、こまめに辞書を調べたりすることは高校生にとって「語彙力」を高める有効な方法の一つであるといえる。大学生でも、「読書」に次いで社会や言葉への「関心」「意欲」との関連が高かった。
5.世帯年収が高いほど、「語彙力」が高い
世帯年収が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
6.主観的幸福度が高い人ほど、「語彙力」が高い
自分は現在どのくらい幸福だと思うかを、10点(とても幸福)、0点(とても不幸)までの11段階で答えてもらった「主観的幸福度」と「語彙力」の関係を見ると、「主観的幸福度」が高い人ほど「語彙力」が高い傾向がある。
【調査結果からの考察】
語彙調査の結果として、語彙の熟知度は世代によって大きな特徴があり、若い世代ほど「新語」と呼ばれる新しい言葉をよく知っていることが分かった。社会人は今までに身につけてきた語彙を使う傾向が強いのに対して、若い世代は新しい言葉を次々に生み出し、積極的に使っていることがよく分かる。しかし、世代を問わず、言葉をインプットする機会や、多様な人との会話の頻度などアウトプットする機会が多い方が語彙力が高い。言葉に触れる体験をいかに増やすかが重要だろう。今回の結果では、語彙力と世帯年収、主観的幸福度に関連があることも分かった。因果関係は分からないが、豊かな語彙は社会に対する見聞を広め、よりよい生活につながる可能性が高い。ベネッセでも、広く語彙を身につける大切さを伝えていきたい。
【調査概要】
[表: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/537_1.jpg ]
※補足
■「語彙・読解力検定」は、ベネッセコーポレーションと朝日新聞社の主催で、2011年の開始以来、累計約27万人が受検している検定です。
http://www.goi-dokkai.jp/
■「辞書語彙」「新聞語彙」
「語彙・読解力検定」の出題領域に合わせて分類した。
辞書語彙:主に国語辞典に掲載されている、文章や会話を理解し、的確に表現するために必要な語彙。
新聞語彙:新聞に掲載されることの多い、社会生活で必要な基礎知識や時事知識に関する語彙。
■調査方法について
今回の調査では、「語彙力」「熟知度」を測るにあたり、2段階評定尺度法を用いた。
・各語彙について、意味を「知っている」「知らない」の2段階評定尺度法で回答してもらった。
・一部の語については、正しい意味を5つの選択肢から選ばせる多肢選択型設問も併せて設け、2段階評定尺度法の精度を確認した。
■調査結果の集計・分析について
今回の調査では、回答結果をもとに、以下のように集計・分析を行う。
1.回答者の「語彙力」
各回答者が、自身が回答した調査対象語のうち、「知っている」と答えた語の割合。
(各回答者が「知っている」と答えた語の数/回答した語の数×100(%))
また、例えば「高校生の語彙力」といった場合、高校生の回答者の「語彙力」の平均を指す。
2.語の「熟知度」
調査対象の各語について、「知っている」と回答した回答者の割合。(各語彙について 「知っている」と答えた人の数/回答者数×100(%))
【調査結果の詳細】
● 読書量や読書の分野の幅が「語彙力」に影響
1か月の読書量が多いほど、「語彙力」は高くなる傾向がある。本を「まったく読まない」人と1か月に「1〜2冊」読む人とでは13.2%の差があり、少しでも本を読むことが「語彙力」につながっていくと考えられる(図1)。なお、「まったく読まない」人は全体の3割にのぼった。
[画像3: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-347007-7.jpg ]
また、読むことがある本・文章の種類を複数選択で聞いた結果を見ると、「語彙力」は以下の順に高いという結果となった(図2)。幅広く複数の分野の本・文章を読んでいる人の方が「語彙力」が高く、特に「ノンフィクション」、次いで「新聞」を含む複数分野を読んでいる人の「語彙力」が高いことがわかる。1分野のみの場合も、「ノンフィクション」を読む人は「語彙力」が高い。
[画像4: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-708089-2.jpg ]
● 対話の機会が「語彙力」を高める
身近な人との対話の頻度や対話の相手によって「語彙力」が異なる傾向がある。高校生の場合は、「友だち」より「学校の先輩・後輩」、家族など年齢差がある相手、社会人の場合は、「職場、仕事関係の人」との対話の機会が多い方が語彙力が高い(図3)。読書によるインプットだけではなく、周りと会話をしたり、考えたことを書いたりするなど、自分が得た知識や考えを実際にアウトプットする機会が多い方が「語彙力」が高い、という結果が出た。
[画像5: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-203275-3.jpg ]
● 高校生、大学生にとって「語彙力」に差をつけるのは、「関心」「意欲」
高校生では、「社会への関心」や「言葉への関心」、「意欲」の高さと「語彙力」との関連が、読書量と「語彙力」との関連よりも高かった。社会や言葉への関心を高め、新聞やテレビのニュースに触れたり、こまめに辞書を調べたりすることは高校生にとって「語彙力」を高める有効な方法の一つであるといえる。
一方、大学生では「読書が好きか」「1日に文章を読む量」「1か月の読書量」などの読書に関する項目と「語彙力」との関連が最も高く、次いで「社会への関心」 という順になっている。また、大学生では、読む本の種類で「ノンフィクション」と答えたかどうかで「語彙力」に大きな差がついた。高校生と同様に「社会への関心」や「意欲」が「語彙力」の土台となるが、大学生になると、読書の量や読書のジャンルの幅を広く持つことが「語彙力」を高めることにつながると考えられる。
高校生、大学生それぞれの、「語彙力」が高いグループと「語彙力」が低いグループの特徴は図4のとおり。
[画像6: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-304925-4.jpg ]
● 世帯年収
世帯年収が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
[画像7: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-704484-5.jpg ]
● 主観的幸福度
「自分は現在どのくらい幸福だと思うか」を、10点(とても幸福)、0点(とても不幸)までの11段階で答えてもらった「主観的幸福度」と「語彙力」の関係を見ると、「主観的幸福度」が高い人ほど「語彙力」が高い傾向がある。
[画像8: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-945545-6.jpg ]
<その他 調査からわかったトピックス> ※詳細データは割愛
・新聞、雑誌は、デジタルで読む人より、紙媒体で読む人のほうが「語彙力」が高い。
・読書を好きになったきっかけのうち、「子どもの頃に本を読み聞かせてもらったこと」「身近な人が本好きだったこと」を選んだ人は読書量も多く、「語彙力」が高い傾向がある。幼少からの読書に対する周りの意識や環境が影響すると考えられる。
本リリースの内容につきましては、「語彙・読解力検定」公式ホームページ(http://www.goi-dokkai.jp/「ごいどっかい」で検索)に掲載いたします。併せてご覧ください。
情報を正しく理解し、自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーション力の必要性がますます高まる現代、それを支える「語彙力」の重要性も年々増しています。そこで、「語彙・読解力検定※」を主催する株式会社ベネッセコーポレーション(株式会社ベネッセホールディングスの子会社。本社:岡山市)は、グループ内シンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」の協力のもと、2016年7月に全国の高校生から社会人全3,130名を対象に「第1回 現代人の語彙に関する調査」(略称:語彙調査)を実施しました。
「語彙・読解力検定」が辞書語彙※・新聞語彙※の2領域から厳選した540語の「熟知度※」を調べ、現代を生きる人々の言語活動の実態、及びその年代、生活、行動などによる「語彙力※」の違いを明らかにすることで、現代人に必要な言葉の力を高めるにはどうすればよいかを検討することを目的としています。
(※3ページ「※補足」を参照ください。)
【主な調査結果】 <項目2以降については、詳細を後半に掲載しています>
1.高校生の方が親世代より「知っている」語彙は「新語」
スマートフォン、SNS世代の高校生と、その親世代である40代以上の社会人とで、知っている割合に差がある言葉を見てみると、高校生の方が「知っている」言葉は、ほとんどがカタカナかひらがなで表される略語、いわゆる「新語」だった。LINEなどをするのに便利な、短くて漢字変換が必要ない言葉も積極的に取り入れていることが分かる。
一方、親世代である40代以上の社会人の方が高校生よりも「知っている」言葉は、日常的に口語として使われる言葉が少なく、社会的な時事用語も含まれる。また、同じ意味の言葉であっても、例えば親世代では8位に「こきおろす」、高校生では1位に「ディスる」があり、世代間で用いる語彙の違いがうかがえる。
<高校生とその親世代とで、知っている割合に差がある言葉>
[画像1: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-206785-0.jpg ]
[画像2: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-703813-1.jpg ]
2. 読書量や読書の分野の幅が「語彙力」に影響
年代を問わず、読書量が多い人、読書をする分野が幅広い人の方が「語彙力」が高かった。また、特定の分野では、「ノンフィクションのみ」を読む人の「語彙力」は「新聞・ノンフィクション以外の複数種類」を読む人の「語彙力」を上回っており、「ノンフィクション」の本を読むことが「語彙力」によい影響を与えている可能性がある。
3.対話の機会が「語彙力」を高める
高校生では親や学校の先生など、社会人では職場や仕事関係の人など、多様な年齢層や関係の人々と対話する頻度が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
4.高校生、大学生にとって「語彙力」に差をつけるのは、関心や意欲
高校生・大学生という若い世代で「語彙力」の差につながる要素は、高校生では社会や言葉への「関心」「意欲」の高さ、大学生では「読書好き」「読書量の多さ」である。
高校生では、社会や言葉への「関心」や「意欲」は「読書量」よりも「語彙力」との関連が高く、社会や言葉への関心を高め、新聞やニュースを読んだり、こまめに辞書を調べたりすることは高校生にとって「語彙力」を高める有効な方法の一つであるといえる。大学生でも、「読書」に次いで社会や言葉への「関心」「意欲」との関連が高かった。
5.世帯年収が高いほど、「語彙力」が高い
世帯年収が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
6.主観的幸福度が高い人ほど、「語彙力」が高い
自分は現在どのくらい幸福だと思うかを、10点(とても幸福)、0点(とても不幸)までの11段階で答えてもらった「主観的幸福度」と「語彙力」の関係を見ると、「主観的幸福度」が高い人ほど「語彙力」が高い傾向がある。
【調査結果からの考察】
語彙調査の結果として、語彙の熟知度は世代によって大きな特徴があり、若い世代ほど「新語」と呼ばれる新しい言葉をよく知っていることが分かった。社会人は今までに身につけてきた語彙を使う傾向が強いのに対して、若い世代は新しい言葉を次々に生み出し、積極的に使っていることがよく分かる。しかし、世代を問わず、言葉をインプットする機会や、多様な人との会話の頻度などアウトプットする機会が多い方が語彙力が高い。言葉に触れる体験をいかに増やすかが重要だろう。今回の結果では、語彙力と世帯年収、主観的幸福度に関連があることも分かった。因果関係は分からないが、豊かな語彙は社会に対する見聞を広め、よりよい生活につながる可能性が高い。ベネッセでも、広く語彙を身につける大切さを伝えていきたい。
【調査概要】
[表: http://prtimes.jp/data/corp/120/table/537_1.jpg ]
※補足
■「語彙・読解力検定」は、ベネッセコーポレーションと朝日新聞社の主催で、2011年の開始以来、累計約27万人が受検している検定です。
http://www.goi-dokkai.jp/
■「辞書語彙」「新聞語彙」
「語彙・読解力検定」の出題領域に合わせて分類した。
辞書語彙:主に国語辞典に掲載されている、文章や会話を理解し、的確に表現するために必要な語彙。
新聞語彙:新聞に掲載されることの多い、社会生活で必要な基礎知識や時事知識に関する語彙。
■調査方法について
今回の調査では、「語彙力」「熟知度」を測るにあたり、2段階評定尺度法を用いた。
・各語彙について、意味を「知っている」「知らない」の2段階評定尺度法で回答してもらった。
・一部の語については、正しい意味を5つの選択肢から選ばせる多肢選択型設問も併せて設け、2段階評定尺度法の精度を確認した。
■調査結果の集計・分析について
今回の調査では、回答結果をもとに、以下のように集計・分析を行う。
1.回答者の「語彙力」
各回答者が、自身が回答した調査対象語のうち、「知っている」と答えた語の割合。
(各回答者が「知っている」と答えた語の数/回答した語の数×100(%))
また、例えば「高校生の語彙力」といった場合、高校生の回答者の「語彙力」の平均を指す。
2.語の「熟知度」
調査対象の各語について、「知っている」と回答した回答者の割合。(各語彙について 「知っている」と答えた人の数/回答者数×100(%))
【調査結果の詳細】
● 読書量や読書の分野の幅が「語彙力」に影響
1か月の読書量が多いほど、「語彙力」は高くなる傾向がある。本を「まったく読まない」人と1か月に「1〜2冊」読む人とでは13.2%の差があり、少しでも本を読むことが「語彙力」につながっていくと考えられる(図1)。なお、「まったく読まない」人は全体の3割にのぼった。
[画像3: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-347007-7.jpg ]
また、読むことがある本・文章の種類を複数選択で聞いた結果を見ると、「語彙力」は以下の順に高いという結果となった(図2)。幅広く複数の分野の本・文章を読んでいる人の方が「語彙力」が高く、特に「ノンフィクション」、次いで「新聞」を含む複数分野を読んでいる人の「語彙力」が高いことがわかる。1分野のみの場合も、「ノンフィクション」を読む人は「語彙力」が高い。
[画像4: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-708089-2.jpg ]
● 対話の機会が「語彙力」を高める
身近な人との対話の頻度や対話の相手によって「語彙力」が異なる傾向がある。高校生の場合は、「友だち」より「学校の先輩・後輩」、家族など年齢差がある相手、社会人の場合は、「職場、仕事関係の人」との対話の機会が多い方が語彙力が高い(図3)。読書によるインプットだけではなく、周りと会話をしたり、考えたことを書いたりするなど、自分が得た知識や考えを実際にアウトプットする機会が多い方が「語彙力」が高い、という結果が出た。
[画像5: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-203275-3.jpg ]
● 高校生、大学生にとって「語彙力」に差をつけるのは、「関心」「意欲」
高校生では、「社会への関心」や「言葉への関心」、「意欲」の高さと「語彙力」との関連が、読書量と「語彙力」との関連よりも高かった。社会や言葉への関心を高め、新聞やテレビのニュースに触れたり、こまめに辞書を調べたりすることは高校生にとって「語彙力」を高める有効な方法の一つであるといえる。
一方、大学生では「読書が好きか」「1日に文章を読む量」「1か月の読書量」などの読書に関する項目と「語彙力」との関連が最も高く、次いで「社会への関心」 という順になっている。また、大学生では、読む本の種類で「ノンフィクション」と答えたかどうかで「語彙力」に大きな差がついた。高校生と同様に「社会への関心」や「意欲」が「語彙力」の土台となるが、大学生になると、読書の量や読書のジャンルの幅を広く持つことが「語彙力」を高めることにつながると考えられる。
高校生、大学生それぞれの、「語彙力」が高いグループと「語彙力」が低いグループの特徴は図4のとおり。
[画像6: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-304925-4.jpg ]
● 世帯年収
世帯年収が高い人ほど、「語彙力」が高い傾向がある。
[画像7: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-704484-5.jpg ]
● 主観的幸福度
「自分は現在どのくらい幸福だと思うか」を、10点(とても幸福)、0点(とても不幸)までの11段階で答えてもらった「主観的幸福度」と「語彙力」の関係を見ると、「主観的幸福度」が高い人ほど「語彙力」が高い傾向がある。
[画像8: http://prtimes.jp/i/120/537/resize/d120-537-945545-6.jpg ]
<その他 調査からわかったトピックス> ※詳細データは割愛
・新聞、雑誌は、デジタルで読む人より、紙媒体で読む人のほうが「語彙力」が高い。
・読書を好きになったきっかけのうち、「子どもの頃に本を読み聞かせてもらったこと」「身近な人が本好きだったこと」を選んだ人は読書量も多く、「語彙力」が高い傾向がある。幼少からの読書に対する周りの意識や環境が影響すると考えられる。
本リリースの内容につきましては、「語彙・読解力検定」公式ホームページ(http://www.goi-dokkai.jp/「ごいどっかい」で検索)に掲載いたします。併せてご覧ください。