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コンゴ民主共和国:イトゥリ州で医療への攻撃、住人の医療奪う

コンゴ民主共和国北西部のイトゥリ州バンブーの路上で10月28日、国境なき医師団(MSF)の車両が何者かに襲撃され、スタッフ2人が負傷した。医療援助活動を終えて戻る途中の襲撃だった。現在も、犯人とその動機は分かっていない。この襲撃以降、MSFは安全確保が困難であるとし、同州のバンブーとニジで行っていた保健省援助の活動を中止している。MSFは人道援助活動を再開するため、コンゴ政府軍、コンゴ開発協同組合(CODECO)、さらに、イトゥリ州での紛争に関わるすべての当事者に対し、安全の確保を要請している。






[画像1: https://prtimes.jp/i/4782/552/resize/d4782-552-0bc1f2533eb7a217537d-1.jpg ]




活動再開の見通し立たず


イトゥリ州においてMSFは、保健省と連携して小児疾患、栄養失調、マラリア、性暴力、心のケアなどの治療を行っている。バンブーとニジでは2021年前半だけで、3万3000件余りの診療を行い、2万1229回の疾患啓発活動を行っていた。

イトゥリ州のニジでMSFのプロジェクトコーディネーターを務めるステファン・ハウザーは「現在この地域では安全を確保できないため、活動再開はできません。全ての紛争当事者の協力を得て、援助活動従事者の安全を確保する必要があります」と話す。MSFは所轄官庁に対し、バンブーでの襲撃事件の調査開始を要請している。


治安悪化の代償



[画像2: https://prtimes.jp/i/4782/552/resize/d4782-552-97a7a751cb6db3ce4958-0.jpg ]


イトゥリ州では2017年から暴力が多発。MSFがプロジェクトを運営している地域では特にその傾向が強く、紛争による負傷者を治療するため前線で活動してきた。

「これまで私たちの援助によって、かろうじて医療を受けられていた人びとは、援助活動を強制的に停止したため、その機会を奪われています。治安悪化の代償を払わされるのは、またもや傷ついた人びとであると、私たちは強い怒りを感じています」とハウザーは話す。

紛争に巻き込まれた人びとのニーズに応えるために、MSFは活動を再開し、全ての紛争地域で中立・公平の原則に基づくMSFの人道援助活動へのアクセスを容易にし、かつ、安全の確保が不可欠であると訴える。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/4782/table/552_1_e9bdbc8a7bae4e0914173307d30ac140.jpg ]
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