保護者とはぐれたロヒンギャ難民の子ども1600人【報道参考資料】
[17/09/27]
提供元:PRTIMES
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コレラ等、感染のリスク高まる
[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1018/resize/d5176-1018-362350-0.jpg ]
【2017年9月26日 ジュネーブ 発】
本日、国連ジュネーブ事務所における定例プレスブリーフィングで、ユニセフ(国連児童基金)の広報官は、バングラデシュに逃れたロヒンギャ難民に対するユニセフの緊急支援の現状について下記の通り報告しました。
* * *
8月25日以降、コックス・バザールには25万人を超えるロヒンギャの子どもたちが逃れてきています。仮設住居で暮らすこれらの子どもたちとその家族が必要とするサービスは増え続けています。私は、コックス・バザールから戻ってきたばかりですが、家族の苦難は深刻で、子どもたちの苦難も深刻です。私たちが今突き付けられている難題は、すでに厳しい状況に陥っている子どもたちを守ることです。
最新の推計では、今日までの難民の数は43万6,000人でそのうち60%が子どもです。
1. 緊急支援物資の輸送
緊急支援物資の調達・輸送が続けられています。物資は現地での調達と海外からの輸送の両方を行っており、物資を載せたトラックや輸送機が現地に到着しています。
ユニセフの緊急支援物資を載せた貨物輸送機の第一便は、日曜日にバングラデシュの首都ダッカに到着しました。コペンハーゲンから到着したその貨物輸送機には、浄水剤、家庭向け衛生キット、衛生用品、防水シートや子どものためのリクリエーション・キットなどの100トンの支援物資が積まれていました。
緊急支援物資を載せた貨物輸送機の第二便も、今週予定されています。第二便には、通学バッグ、学用品、仮設テント、家庭用衛生・尊厳回復キット、防水シート、予防接種資材および栄養関連物資などの支援物資が含まれます。
さらに、水と衛生用品の支援物資を輸送する手配も進めています。これらの物資は、40万人に安全な水を4カ月間提供し、3万5,000人に改善された衛生環境を提供するものです。
2. 予防接種キャンペーン
バングラデシュ政府は10日前から、ユニセフからワクチンとコールド・チェーン(ワクチンの保冷輸送システム)の支援を受け、5歳未満児5万人を対象にしたポリオの予防接種や、15歳未満のロヒンギャ難民の子ども計15万人を対象にしたはしか、風疹予防接種キャンペーンを始めています。予防接種と同時に、虫下しおよびビタミンAカプセルの提供も行います。
予防接種キャンペーンは最終段階に入り、当局が新たに開設した29カ所の診療所(移動式診療所7カ所、設置型診療所22カ所)に対して、ユニセフは注射器とワクチンを提供しています。
3. 水と衛生分野の支援強化
子どもたちは、水に起因する病気にとても感染しやすく、安全な水の不足と衛生環境の悪化は、栄養不良になる危険をさらに高めます。現在、安全な水が不足しており、コレラ感染のリスクが高まっています。
ユニセフの水と衛生チームはパートナー団体と協力して、飲み水だけで、1日7万リットルを提供しています。来週からは1日10万リットルの提供を開始します。また、計150基の手押式井戸を設置します。現在、難民キャンプ内で35基の深井戸を新設しています。
4. ユニセフは、到着した物資を使い、栄養プログラムを強化しています
栄養治療食を満載したトラック2台がコックス・バザールに到着しました。これにより、重度の栄養不良に苦しむ5歳未満児1万人を治療することができます。
今回新たに到着した子どもも以前から身を寄せている子どもも含め、5歳未満の子ども24万人が栄養プログラムの対象となります。重度の栄養不良に陥っている子ども6,500人には、すぐ口にすることができる栄養治療食が提供され、中度の栄養不良に陥っている子ども2万1,000人には微量栄養素パウダーが提供されます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1018/resize/d5176-1018-944291-1.jpg ]
5. 子どもの保護
ユニセフは危機の発生以降、「子どもにやさしい空間」を41カ所設置し、パートナー団体と協力して親と離ればなれになった子ども約1,600人を確認しました。さらにユニセフは、バングラデシュの倉庫に保管されていた緊急リクリエーション・キット67セットを子どもにやさしい空間に、緊急時の教育キット400セットをコックス・バザールの学習センターに提供しました。
* * *
危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。
<ロヒンギャ難民 緊急募金>
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *送金手数料は免除されます。
※公式ホームページでは、インターネットからの募金を受け付けています。
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/
* * *
■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)
[画像1: https://prtimes.jp/i/5176/1018/resize/d5176-1018-362350-0.jpg ]
【2017年9月26日 ジュネーブ 発】
本日、国連ジュネーブ事務所における定例プレスブリーフィングで、ユニセフ(国連児童基金)の広報官は、バングラデシュに逃れたロヒンギャ難民に対するユニセフの緊急支援の現状について下記の通り報告しました。
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8月25日以降、コックス・バザールには25万人を超えるロヒンギャの子どもたちが逃れてきています。仮設住居で暮らすこれらの子どもたちとその家族が必要とするサービスは増え続けています。私は、コックス・バザールから戻ってきたばかりですが、家族の苦難は深刻で、子どもたちの苦難も深刻です。私たちが今突き付けられている難題は、すでに厳しい状況に陥っている子どもたちを守ることです。
最新の推計では、今日までの難民の数は43万6,000人でそのうち60%が子どもです。
1. 緊急支援物資の輸送
緊急支援物資の調達・輸送が続けられています。物資は現地での調達と海外からの輸送の両方を行っており、物資を載せたトラックや輸送機が現地に到着しています。
ユニセフの緊急支援物資を載せた貨物輸送機の第一便は、日曜日にバングラデシュの首都ダッカに到着しました。コペンハーゲンから到着したその貨物輸送機には、浄水剤、家庭向け衛生キット、衛生用品、防水シートや子どものためのリクリエーション・キットなどの100トンの支援物資が積まれていました。
緊急支援物資を載せた貨物輸送機の第二便も、今週予定されています。第二便には、通学バッグ、学用品、仮設テント、家庭用衛生・尊厳回復キット、防水シート、予防接種資材および栄養関連物資などの支援物資が含まれます。
さらに、水と衛生用品の支援物資を輸送する手配も進めています。これらの物資は、40万人に安全な水を4カ月間提供し、3万5,000人に改善された衛生環境を提供するものです。
2. 予防接種キャンペーン
バングラデシュ政府は10日前から、ユニセフからワクチンとコールド・チェーン(ワクチンの保冷輸送システム)の支援を受け、5歳未満児5万人を対象にしたポリオの予防接種や、15歳未満のロヒンギャ難民の子ども計15万人を対象にしたはしか、風疹予防接種キャンペーンを始めています。予防接種と同時に、虫下しおよびビタミンAカプセルの提供も行います。
予防接種キャンペーンは最終段階に入り、当局が新たに開設した29カ所の診療所(移動式診療所7カ所、設置型診療所22カ所)に対して、ユニセフは注射器とワクチンを提供しています。
3. 水と衛生分野の支援強化
子どもたちは、水に起因する病気にとても感染しやすく、安全な水の不足と衛生環境の悪化は、栄養不良になる危険をさらに高めます。現在、安全な水が不足しており、コレラ感染のリスクが高まっています。
ユニセフの水と衛生チームはパートナー団体と協力して、飲み水だけで、1日7万リットルを提供しています。来週からは1日10万リットルの提供を開始します。また、計150基の手押式井戸を設置します。現在、難民キャンプ内で35基の深井戸を新設しています。
4. ユニセフは、到着した物資を使い、栄養プログラムを強化しています
栄養治療食を満載したトラック2台がコックス・バザールに到着しました。これにより、重度の栄養不良に苦しむ5歳未満児1万人を治療することができます。
今回新たに到着した子どもも以前から身を寄せている子どもも含め、5歳未満の子ども24万人が栄養プログラムの対象となります。重度の栄養不良に陥っている子ども6,500人には、すぐ口にすることができる栄養治療食が提供され、中度の栄養不良に陥っている子ども2万1,000人には微量栄養素パウダーが提供されます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/5176/1018/resize/d5176-1018-944291-1.jpg ]
5. 子どもの保護
ユニセフは危機の発生以降、「子どもにやさしい空間」を41カ所設置し、パートナー団体と協力して親と離ればなれになった子ども約1,600人を確認しました。さらにユニセフは、バングラデシュの倉庫に保管されていた緊急リクリエーション・キット67セットを子どもにやさしい空間に、緊急時の教育キット400セットをコックス・バザールの学習センターに提供しました。
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危機下にあるロヒンギャ難民の子どもたちと家族に、人道支援を届けるユニセフの活動を支えるため、日本ユニセフ協会は『ロヒンギャ難民緊急募金』を受け付けています。
<ロヒンギャ難民 緊急募金>
郵便局(ゆうちょ銀行)募金口座 振替口座:00190-5-31000
口座名義:公益財団法人 日本ユニセフ協会
*通信欄に「ロヒンギャ」と明記願います。 *送金手数料は免除されます。
※公式ホームページでは、インターネットからの募金を受け付けています。
http://www.unicef.or.jp/kinkyu/rohingya/
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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。(www.unicef.org)
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています
■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 (www.unicef.or.jp)