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TIS、NTT Comと連携しスマートビルディングのロボット活用の高度化を実現

複数メーカーのロボットとビル設備の連携によりロボットの稼働領域を拡張、自律的なエレベーター乗降も実現

TISインテックグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岡本 安史、以下:TIS)は、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡 亨、以下:NTT Com)との協業(以下:本協業)の成果として、スマートビルディングでのロボット活用の高度化を実現したことを発表します。




TISは、NTT Comと2021年4月からNTT Comの「CROSS LAB for Smart City」(以下、「CROSS LAB」‐港区芝浦‐)にて、2つのプラットフォームの相互接続の実証実験を行い、TISのマルチロボットを制御できるプラットフォーム「RoboticBase(R)」と、NTT Comが提供するスマートシティ・スマートビルディング向けのデータ連携基盤「Smart Data Platform for City」(以下、「SDPF for City」)を相互接続し、三井不動産株式会社が八重洲二丁目北地区市街地再開発組合の一員として事業を推進している「東京ミッドタウン八重洲」にて複数メーカーのロボットとビル設備の連携を実現しました。


■TISとNTT Comの協業の背景
 NTT Comの「SDPF for City」は、ビルや施設の空調・照明・カメラ・エレベーター等ばらばらに管理されていたデータを同一の基盤に統合し、各設備が連携した動作を行うことができるプラットフォームです。近年、建設業や自治体などのお客様からロボットについてもビル設備との連携を望む声が上がっており、NTT Comでは、ロボット制御の技術開発に取り組んできました。しかし、複数メーカーのロボットとビル設備の連携には、各社が提供する独自のロボット制御のネットワークと「SDPF for City」をつなぐための個別のシステム開発が必要でした。また、実際の運用時は、全ロボットの動きを把握しお互いの衝突を避けるといったメーカーの壁を超えた高度な制御技術も求められていました。
 そこでNTT Comは、ロボット制御の技術に長けたパートナーと協業して「SDPF for City」の機能強化を図ることを計画し、マルチロボットを制御できるプラットフォーム「RoboticBase」の以下特長を評価し、TISと協業することになりました。

<「RoboticBase」の特長>
1. サービスロボット同士が効率的に連携し、特定業務の分担ができる
2. カメラやIoTデバイスとのデータ連携により、各サービスロボットの稼働状況のモニタリングなどさまざまな付加サービスを提供可能
3. 「RoboticBase」を介して複数機種のサービスロボットを束ねて統合的な業務利活用ができる


■実証実験の内容
「CROSS LAB」では実際のビルを想定したカメラ、センサー、顔認証機器などの設備が整備され、スマートビル向けの新技術を共創する場として活用されており、ラボ内で複数メーカーのロボットを稼働させて実証実験を進めました。
実証実験ではデータを確実にやり取りするためのAPIの開発という難所もクリアし、十分なサービス品質で相互接続が可能という、技術的な裏付けを得ることができました。


<実証実験における各プラットフォームの役割>
「SDPF for City」:天井のビーコン受信機等で把握したロボットの位置を取得
「RoboticBase」 :「SDPF for City」から連携された情報をもとに各ロボットに動作
(走る・停止する等)を指示



■協業成果
 TISはNTT Comとの実証実験の成果を踏まえて、運搬/清掃ロボットの自律走行によるエレベーター乗降やセキュリティドアの通過を可能にする仕組みを、「東京ミッドタウン八重洲」(2023年3月グランドオープン)に提案し、「SDPF for City」と「RoboticBase」の採用が決まりました。
「東京ミッドタウン八重洲」では複数企業の搬送・清掃・警備のロボット計19台が本導入され、オフィスビル内のDX活性化への貢献が期待されています。
 想定利用例としては、フードデリバリーの自動運搬として、ロボットが1Fロビーで配達員から商品を受け取り、自律的にエレベーターに乗ってオフィスの注文者に直接届けるといった活用を想定しています。また、同時に導入された清掃ロボットは、自らエレベーターに乗って移動し、共用廊下部分の清掃ができます。


[画像: https://prtimes.jp/i/11650/1357/resize/d11650-1357-85c88fd3ff4aa00f2924-0.png ]


■NTTコミュニケーションズ株式会社 ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部 第二マネージドソリューション部門 第三グループ 井上 雅士氏 コメント
TISとともに始めた実証実験が、「東京ミッドタウン八重洲」での本採用に結びついたことをうれしく思います。建物の付加価値を向上できたことで、三井不動産様にも大いに喜んでいただいています。次に挑戦するテーマとして、ロボットの「防災」への活用も有望と考えています。ロボットが先導して人々を安全な場所へ誘導したり、避難所へ緊急物資を運ぶ用途で活躍が期待できます。
TISはプラットフォームはもちろん、スマホ向けのアプリ開発でも技術力の高さを感じました。今後も、新しいロボットの活用方法の実証実験に協力いただき、技術面でサポートをお願いしたいと思います。


本件の詳細は以下URLもご参照ください。
https://www.tis.jp/casestudy/casestudy_144.html


■「SDPF for City」について
「SDPF for City」は、人の流れや施設内外の情報、ロボットなどのモノの情報など都市に点在するさまざまなデータをシームレスに融合できるプラットフォームです。「SDPF for City」上にデータを整理し、連携しやすくすることで、日々の活動から生まれるデータを企業成長のエンジンへと変える、次世代のプラットフォームです。
https://www.ntt.com/business/dx/smart/city/ 


■「CROSS LAB」について
「CROSS LAB」はSmart Cityにおけるさまざまなパートナーの皆様と、知見や技術を持ち寄り、オープンかつアジャイルな開発ができる共創の場として、NTT Comが2021年4月に開設しました。グリーンフィールド型Smart Cityなど、実際のフィールドでの実証実験が困難な場合の実証実験や、センサーなどを用いた技術検証を行うことができ、Smart City分野でのサービス/ソリューションの価値創造の加速に寄与する施設です。
https://www.ntt.com/business/dx/smart/city/cross-lab.html 


■「RoboticBase(R)」について
「RoboticBase(R)」はサービスロボットをインテグレーションするための統合管理機能を提供するソフトウェアです。本プラットフォーム上では、さまざまな企業が開発・提供する警備や案内などの業務に特化した各種サービスロボットを束ね、統合的に業務利活用することができます。運搬、清掃、案内、警備など種類の違うサービスロボットやセンサー、カメラ、サイネージなどのIoTデバイスを統合管理する基本機能を備え、エレベータやセキュリティドア等との設備連携や、企業システム、外部データとの連携などを実現します。



TIS株式会社について(https://www.tis.co.jp/
TISインテックグループのTISは、金融、産業、公共、流通サービス分野など多様な業種3,000社以上のビジネスパートナーとして、お客様のあらゆる経営課題に向き合い、「成長戦略を支えるためのIT」を提供しています。50年以上にわたり培ってきた業界知識やIT構築力で、日本・ASEAN地域の社会・お客様と共創するITサービスを提供し、豊かな社会の実現を目指しています。


TISインテックグループについて
TISインテックグループは、国内外グループ2万人を超える社員が『ITで、社会の願い叶えよう。』を合言葉に、「金融包摂」「都市集中・地方衰退」「低・脱炭素化」「健康問題」を中心とした様々な社会課題の解決に向けてITサービスを提供しています。デジタル技術を駆使したムーバーとして新たな価値を創造し、人々の幸せと持続可能な豊かな社会の実現に貢献します。


※ 記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
※ 記載されている情報は、発表日現在のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。


◆本サービスに関するお問い合わせ先
TIS株式会社 ビジネスイノベーションユニット
ビジネスイノベーション事業推進部 マーケティング窓口
E-mail:biu_marketing@tis.co.jp
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