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東京国立博物館とTOPPAN、世界遺産バイヨン寺院を完全再現したVRを上演

デジタルアーカイブの先駆的な作品であるVR作品『アンコール遺跡バイヨン寺院 尊顔の記憶』を「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて10月16日よりリバイバル上演

独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:大美 慶昌)とTOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、世界遺産「バイヨン寺院」をテーマとしたVR作品『アンコール遺跡バイヨン寺院 尊顔の記憶』を、東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて、2024年10月16日(水)から12月22日(日)まで再上演します。




[動画: https://www.youtube.com/watch?v=ykpXcOHULsE ]

[画像1: https://prtimes.jp/i/33034/1526/resize/d33034-1526-678904fa3e07c7cdd972-0.png ]

 本VR作品は、クメール王朝の最盛期12世紀後半に建造された都城「アンコール・トム」の中心に位置する「バイヨン寺院」をテーマに、この巨大な文化遺産を後世へと守り伝えるべく製作したものです。約20年前、ドローンも無くIoT機器もまだ限られていた時代に、当時の研究者たちが、気球にセンサーを吊り下げ上空から計測するなど、巨大な遺産を計測するための仕組みを開発して挑みました。100万?におよぶ石造遺跡や、その石塔の4面に彫られた慈愛に満ちた「尊顔」をバーチャルリアリティ技術で再現した本VR作品は、デジタルアーカイブの先駆けと言えるでしょう。
 今回、製作から約20年を経ても色褪せることのないデジタルアーカイブの成果として本VR作品をリバイバル上演することで、文化財をデジタルデータとして保存し継承することの意義について、理解を深める機会を提供します。

■ ミュージアムシアター前でデジタルアーカイブの活動を紹介
 現在、さまざまな文化財の記録に活用されているデジタルアーカイブの仕組みや、本VR作品では実際にどのような技術を用いて撮影や計測が行われたのかという当時の様子をミュージアムシアター前にて紹介します。本VR作品と併せて鑑賞することで、デジタルアーカイブの意義についての理解がいっそう深まります。


[画像2: https://prtimes.jp/i/33034/1526/resize/d33034-1526-9eedc571b54cf6a7685b-0.png ]

■上演終了後に記念撮影が可能
 上演終了後、高精細なデータを活用して「尊顔」を実物大でスクリーンに投影する、記念撮影タイムを実施します。来場記念として画像を撮影できるだけでなく、「尊顔」の実際の大きさを体験できる、デジタルアーカイブならではの付加価値を来場者に提供します。
※撮影は記念撮影タイムのみ。上演中の撮影はできません。


■ VR作品 『アンコール遺跡バイヨン寺院 尊顔の記憶』について(※)
 「バイヨン寺院」は、アンコール王朝の最盛期12世紀後半に、ジャヤーヴァルマン7世によって建造された都城「アンコール・トム」の中心に位置する仏教寺院です。寺院には高さ約45mの祠堂を中心に50近い石塔がそびえ、その石塔の4面には慈愛に満ちた顔が彫刻されています。この「クメールの微笑」と言われる「尊顔」は、現在も数多く遺されています。東西160m、南北140m、高さ45mに拡がる、100万m?にも及ぶ巨大な石造遺跡を、カンボジア王国政府の承認を得てデジタルアーカイブ化。CGでありながら、現地にいるかのような没入感を伴う写実的な表現や日の光の移り変わりによって変化する「尊顔」の様子の再現など、2007年公開当時最先端のバーチャルリアリティ技術を用いています。また、上演時にはコンピュータでリアルタイムCG映像を生成するため、今もなお、古さを感じさせない映像を鑑賞することができます。
 製作には、日本国アンコール救済チームの協力を得て、東京大学池内研究室が「バイヨン寺院」の全貌を計測した当時世界最大級の三次元形状計測データと、写真家BAKU斉藤氏が撮影をした「尊顔」の写真を活用しています。現地ではカビや汚れで見にくくなっている、回廊の壁面レリーフに描かれた神話や戦いの歴史とその当時の人々の様子を、デジタル技術を用いて可視化。その様子を明確に確認できます。この世界でも類を見ない神秘的な「アンコール芸術」の真髄を、現地では体験できない視点から、臨場感と感動を共に紹介します。


[画像3: https://prtimes.jp/i/33034/1526/resize/d33034-1526-5ee9add95fb414bd7ec1-0.png ]

 さらに、本VR作品では「バイヨン寺院」に関連した文化財として、東洋館11室に展示されている「ナーガ上の仏陀坐像」、「浮彫アプサラス像」(ともに東京国立博物館蔵)も三次元形状計測データによりコンテンツ化しており、実物展示と合わせて楽しめます。
※本VR作品は、2007年にTOPPANが「バイヨン寺院」をテーマに製作・公開した作品に、2013年に東京国立博物館の収蔵品をデジタルアーカイブ・可視化した情報を追加し、2013年・2014年に同館で上演したものです。

■ VR作品 『アンコール遺跡バイヨン寺院 尊顔の記憶』上演案内
場所東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間2024年10月16日(水)〜12月22日(日)
上演日時
水・木・金  12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日  11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
*所要時間約35分、 各回定員90名
*上演スケジュール、定員は都合により変更する場合があります。
鑑賞料金
高校生以上:600円 中学生・小学生:300円
未就学児、障がい者とその介護者各1名:無料
*チケットは、シアター前券売機で購入してください。
*開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
*高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途博物館入館料が必要です。
シアターウェブサイトhttps://www.toppan-vr.jp/mt/

■ 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について
 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターウェブサイト: https://www.toppan-vr.jp/mt/


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以 上
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