小学5・6年生のこども記者20名が日本有数の雨が多い地域・尾鷲の海を調査!体験取材し学びをPRする「みえのうみ通信社」を開催しました!
[23/08/29]
提供元:PRTIMES
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2023年8月21日(月)〜22日(火) 【三重県尾鷲市・紀北町】
一般社団法人海と日本プロジェクトin三重県は、三重県内の小学5・6年生計20人が「こども記者」となり、本州で最も雨量が多い尾鷲地域の海・山・川をめぐって、それぞれの役割やそのつながり、また近年起きている海の変化について体験取材するイベント「みえのうみ通信社〜日本有数の雨が多い”おわせ”の海を調査せよ!〜」を8月21日(月)・22日(火)の2日間で開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-e25bfa3817dfafbdc6fd-0.png ]
イベント概要
・開催概要
みえのうみ通信社 〜日本有数の雨が多い”おわせ”の海を調査せよ!〜
・日程
2023年8月21日(月)・22日(火)
・開催場所
三重県尾鷲市・紀北町
・参加人数
三重県内の小学5・6年生20人
・協力団体
三重大学、紀北町観光協会、孫太郎オートキャンプ場、尾鷲市役所、大瀬勇商店 など
尾鷲の雨量が多いのはなぜ? 雨のメカニズムから、その循環までを取材!
1日目、子どもたちは、5人ずつの班に分かれ、各班のキャップとともにこども記者として取材にあたります。
県庁所在地の津市からバスで南へ約2時間。尾鷲市に着いた子どもたちは、まず尾鷲の雨量が多い理由や雨が降るメカニズムなどを、気象学のエキスパートである三重大学の立花義裕教授から学びました。山と海の距離が近く、市の約9割を山林が占める尾鷲の地形や、その南の海を流れる黒潮の影響により、多くの雲が発生して大量の雨が降ることなどを座学で学びました。学んだ後は、ペットボトル中に雲を作る実験を行いました。実験では、ペットボトルに強い力を加える必要があるため、中にはうまくいかない子もいましたが、うまく雲ができると、その変化にとても驚いている様子でした。
雨についての様々なメカニズムを学んだ子どもたちは、雨を循環させる役割を担う川と海へ向かい、実際にその様子を取材します。水の透明度の高さで有名な銚子川では、山に降った大量の雨がろ過され、ミネラルを含んだ豊かな水が川を通じて海へ運ばれていくことを学びました。その後は、紀北町の城ノ浜ビーチからスケルトンのシーカヤックに乗って海へ。これまでの取材や学びを生かして海の上から尾鷲の地形を観察しつつ、海水温の上昇など海洋環境の変化によってもたらされた、ガンガゼという生き物の増加による磯焼けの様子などを、自分たちの目で見て取材し、このままでは豊かな尾鷲の海の環境が変わってしまうかもしれないという危機感を、子どもたちは身をもって感じていました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-668de027d9db30080497-0.png ]
海と山は恋人!? 尾鷲の地を豊かにする、海・山・川の素敵な関係
2日目は、なんと朝から雨。子どもたちは、尾鷲の雨量の多さを身をもって感じました。前日は、海と川の役割について体験取材を通して学んだため、この日は山の取材からスタート。尾鷲市九鬼町の「みんなの森」で、尾鷲市の水産農林課の職員の方から、山の整備と海の環境の関係性について話を聞きました。ここで伝えられたワードが、「海と山は恋人」ということ。この尾鷲の森林は、日本独自に設けている保安林の区分「魚つき保安林」に指定され、大切に保護・管理され、森林の栄養分が海に届き、海の豊かな環境と生物の繁殖を支えていることを学びました。
その後、近年の尾鷲の海における魚の種類や漁獲量の変化についても学び、この土地の循環にも大きな変化が生じていることを知った子どもたちは、地域の人たちがその海の恵みをどのように活用してきたのかを学ぶため、魚介類の加工品の製造・販売を行う明治35年創業の「大瀬勇商店」へと向かいます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-d6b1244521c8857d163f-0.png ]
尾鷲の伝統食で海・山・川の循環をPR!
「大瀬勇商店」は、尾鷲の伝統食であるカツオの生節や鰹節のほか、地元で獲れる様々な魚介類の加工を行っていて、昔ながらの製法で尾鷲の味を守り続けています。ここでは、海の恵みを無駄にしないよう、古くから様々な技術を使って魚が加工されてきたため、保存の技術がこの地に根付いていること、またその味を地域の人たちが愛し、大切にしていることを学びました。
各地での体験取材を通して様々なことを学んだ子どもたちは、今回学んだことをいかに広く伝えるためにはどうしたらいいのか、考えながらまとめの作業に入ります。この時、子どもたちから多く聞かれたのは、海・山・川の循環に関する学びの成果について、海も山も川もどこかが欠けてしまえば、この地の恵みが失われてしまうことを、子どもたちは今回の取材を通して感じていたようです。
このことを広く伝えるため、今回は、循環の大切さを伝えるメッセージと、それをイラストで表現することにしました。
子どもたちが製作したメッセージとイラストは、このイベントの中で訪れた「大瀬勇商店」とコラボレーションして、カツオの加工商品のパッケージに掲載されることになっています。商品は、道の駅や土産物店、インターネットでの販売などを予定しています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-1d3e6cb6232e29ab60f9-0.png ]
参加した子どもの声
・このイベントを通して、山や川は海を支えていて魚のエサとなる栄養分などを届けていることを学ぶことができた。山や川が海を支えているように、私たちも海を支えていきたい。
・黒潮大蛇行の影響で、尾鷲の海で、今までの水温を好んでいた魚が減ってしまったことを知り、その影響の大きさが実感できた。
・銚子川は水がきれいだから魚がたくさんいた。また、家族でも行ってみたいと思った。
・海から生まれた水蒸気が上昇して雲になり、山で雨を降らせるという仕組みが印象に残った。そして、その雨となって降った水が土の栄養を含み、川を通じて海にもどることで海の水が栄養豊富になるという循環を知って驚いた。
・尾鷲は日本でも有数の雨の多い地域で、その雨は海水から来ていて、山で雨を降らせて海へもどっていく、この行程を自然が行っていることに興味をもったので、もっと知りたいと思った。
・海上で発生した水蒸気がどのように海にもどってくるか、雲ができる理由などを知ることができた。
・尾鷲は雨の量が多いと聞いて、大変そうだと思ったが、海に栄養を届けるという良いこともあると知って、勉強になった。山や海の環境を今後もきれいに保っていきたい。
・今回の活動を通して、森の環境整備が海にとって良い影響を与えることを学んだ。身近なところでまだまだ知らないところがたくさんあると知り、関心を持つようになった。
・海の水が雲になるのは知っていたが、海にもどっていくとは思っていなかった。さらに山のミネラルなどを運んで海を豊かにしていることを聞いてびっくりした。海と山のつながりを知ることができた。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクトin三重県
URL:https://mie.uminohi.jp/
活動内容 :三重県には南北180キロにわたる海岸線があり、海とともに経済や文化が育まれてきました。そんな海が果たしてきた役割や歴史、そして私たちに与えてくれる恵みや楽しさを再発見し、海ともっとふれあい、海のことを「自分ごと」としてとらえてもらうきっかけを提供しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-7589d9ee3926b700dd71-4.png ]
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
一般社団法人海と日本プロジェクトin三重県は、三重県内の小学5・6年生計20人が「こども記者」となり、本州で最も雨量が多い尾鷲地域の海・山・川をめぐって、それぞれの役割やそのつながり、また近年起きている海の変化について体験取材するイベント「みえのうみ通信社〜日本有数の雨が多い”おわせ”の海を調査せよ!〜」を8月21日(月)・22日(火)の2日間で開催いたしました。
このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
[画像1: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-e25bfa3817dfafbdc6fd-0.png ]
イベント概要
・開催概要
みえのうみ通信社 〜日本有数の雨が多い”おわせ”の海を調査せよ!〜
・日程
2023年8月21日(月)・22日(火)
・開催場所
三重県尾鷲市・紀北町
・参加人数
三重県内の小学5・6年生20人
・協力団体
三重大学、紀北町観光協会、孫太郎オートキャンプ場、尾鷲市役所、大瀬勇商店 など
尾鷲の雨量が多いのはなぜ? 雨のメカニズムから、その循環までを取材!
1日目、子どもたちは、5人ずつの班に分かれ、各班のキャップとともにこども記者として取材にあたります。
県庁所在地の津市からバスで南へ約2時間。尾鷲市に着いた子どもたちは、まず尾鷲の雨量が多い理由や雨が降るメカニズムなどを、気象学のエキスパートである三重大学の立花義裕教授から学びました。山と海の距離が近く、市の約9割を山林が占める尾鷲の地形や、その南の海を流れる黒潮の影響により、多くの雲が発生して大量の雨が降ることなどを座学で学びました。学んだ後は、ペットボトル中に雲を作る実験を行いました。実験では、ペットボトルに強い力を加える必要があるため、中にはうまくいかない子もいましたが、うまく雲ができると、その変化にとても驚いている様子でした。
雨についての様々なメカニズムを学んだ子どもたちは、雨を循環させる役割を担う川と海へ向かい、実際にその様子を取材します。水の透明度の高さで有名な銚子川では、山に降った大量の雨がろ過され、ミネラルを含んだ豊かな水が川を通じて海へ運ばれていくことを学びました。その後は、紀北町の城ノ浜ビーチからスケルトンのシーカヤックに乗って海へ。これまでの取材や学びを生かして海の上から尾鷲の地形を観察しつつ、海水温の上昇など海洋環境の変化によってもたらされた、ガンガゼという生き物の増加による磯焼けの様子などを、自分たちの目で見て取材し、このままでは豊かな尾鷲の海の環境が変わってしまうかもしれないという危機感を、子どもたちは身をもって感じていました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-668de027d9db30080497-0.png ]
海と山は恋人!? 尾鷲の地を豊かにする、海・山・川の素敵な関係
2日目は、なんと朝から雨。子どもたちは、尾鷲の雨量の多さを身をもって感じました。前日は、海と川の役割について体験取材を通して学んだため、この日は山の取材からスタート。尾鷲市九鬼町の「みんなの森」で、尾鷲市の水産農林課の職員の方から、山の整備と海の環境の関係性について話を聞きました。ここで伝えられたワードが、「海と山は恋人」ということ。この尾鷲の森林は、日本独自に設けている保安林の区分「魚つき保安林」に指定され、大切に保護・管理され、森林の栄養分が海に届き、海の豊かな環境と生物の繁殖を支えていることを学びました。
その後、近年の尾鷲の海における魚の種類や漁獲量の変化についても学び、この土地の循環にも大きな変化が生じていることを知った子どもたちは、地域の人たちがその海の恵みをどのように活用してきたのかを学ぶため、魚介類の加工品の製造・販売を行う明治35年創業の「大瀬勇商店」へと向かいます。
[画像3: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-d6b1244521c8857d163f-0.png ]
尾鷲の伝統食で海・山・川の循環をPR!
「大瀬勇商店」は、尾鷲の伝統食であるカツオの生節や鰹節のほか、地元で獲れる様々な魚介類の加工を行っていて、昔ながらの製法で尾鷲の味を守り続けています。ここでは、海の恵みを無駄にしないよう、古くから様々な技術を使って魚が加工されてきたため、保存の技術がこの地に根付いていること、またその味を地域の人たちが愛し、大切にしていることを学びました。
各地での体験取材を通して様々なことを学んだ子どもたちは、今回学んだことをいかに広く伝えるためにはどうしたらいいのか、考えながらまとめの作業に入ります。この時、子どもたちから多く聞かれたのは、海・山・川の循環に関する学びの成果について、海も山も川もどこかが欠けてしまえば、この地の恵みが失われてしまうことを、子どもたちは今回の取材を通して感じていたようです。
このことを広く伝えるため、今回は、循環の大切さを伝えるメッセージと、それをイラストで表現することにしました。
子どもたちが製作したメッセージとイラストは、このイベントの中で訪れた「大瀬勇商店」とコラボレーションして、カツオの加工商品のパッケージに掲載されることになっています。商品は、道の駅や土産物店、インターネットでの販売などを予定しています。
[画像4: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-1d3e6cb6232e29ab60f9-0.png ]
参加した子どもの声
・このイベントを通して、山や川は海を支えていて魚のエサとなる栄養分などを届けていることを学ぶことができた。山や川が海を支えているように、私たちも海を支えていきたい。
・黒潮大蛇行の影響で、尾鷲の海で、今までの水温を好んでいた魚が減ってしまったことを知り、その影響の大きさが実感できた。
・銚子川は水がきれいだから魚がたくさんいた。また、家族でも行ってみたいと思った。
・海から生まれた水蒸気が上昇して雲になり、山で雨を降らせるという仕組みが印象に残った。そして、その雨となって降った水が土の栄養を含み、川を通じて海にもどることで海の水が栄養豊富になるという循環を知って驚いた。
・尾鷲は日本でも有数の雨の多い地域で、その雨は海水から来ていて、山で雨を降らせて海へもどっていく、この行程を自然が行っていることに興味をもったので、もっと知りたいと思った。
・海上で発生した水蒸気がどのように海にもどってくるか、雲ができる理由などを知ることができた。
・尾鷲は雨の量が多いと聞いて、大変そうだと思ったが、海に栄養を届けるという良いこともあると知って、勉強になった。山や海の環境を今後もきれいに保っていきたい。
・今回の活動を通して、森の環境整備が海にとって良い影響を与えることを学んだ。身近なところでまだまだ知らないところがたくさんあると知り、関心を持つようになった。
・海の水が雲になるのは知っていたが、海にもどっていくとは思っていなかった。さらに山のミネラルなどを運んで海を豊かにしていることを聞いてびっくりした。海と山のつながりを知ることができた。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクトin三重県
URL:https://mie.uminohi.jp/
活動内容 :三重県には南北180キロにわたる海岸線があり、海とともに経済や文化が育まれてきました。そんな海が果たしてきた役割や歴史、そして私たちに与えてくれる恵みや楽しさを再発見し、海ともっとふれあい、海のことを「自分ごと」としてとらえてもらうきっかけを提供しています。
[画像5: https://prtimes.jp/i/77920/1899/resize/d77920-1899-7589d9ee3926b700dd71-4.png ]
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/