“史上最大の番狂わせ”からのリベンジなるか!?『UFC277』WOWOWで独占生中継&ライブ配信!世界のTK「どれだけ戦略を練ってくるかが、一つの鍵になる」
[22/07/27]
提供元:PRTIMES
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7/31(日)午前11:00[WOWOWプライム]※生中継(WOWOWオンデマンドで同時配信)
■詳しくはWOWOW UFCオフシャルサイト(https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/)をチェック!
[画像1: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-610da3518b2976a85fda-0.jpg ]
日本時間の7月31日(日)、アメリカ・テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで『UFC277』が開催される。
メインイベントは、王者ジュリアナ・ペーニャが前王者の挑戦者アマンダ・ヌネスを迎え撃つ女子バンタム級タイトルマッチ。さらにブランドン・モレノvsカイ・カラ・フランスのフライ級暫定王座決定戦も組まれている。この2試合の見どころをWOWOW「UFC-究極格闘技-」解説者としても知られる“世界のTK”高坂剛に語ってもらった。
“強いヌネス”から“うまいヌネス”になれるかどうか
——『UFC277』のメインは、ジュリアナ・ペーニャvsアマンダ・ヌネスの女子バンタム級タイトルマッチ。前回“UFC史上最大の番狂わせ”と言われ、最強女王ヌネスが敗れた一戦のダイレクトリマッチとなりますね。
「そうですね。ここ2年ぐらいのヌネスは、負ける姿が想像できないくらい圧倒的な強さを見せていましたから、そのヌネスが完敗を喫するっていうのは、本当に驚きでした」
――ロンダ・ラウジー、クリス・サイボーグ、ホーリー・ホルムをKOしていうるヌネスが打撃で打ち負けて、最後は裸絞めで一本負けでした。
「ジュリアナ・ペーニャは非常にいいジャブを持ってるんですよね。だから、そのジャブを軸に戦う戦略をしっかり立てていて、そこにヌネスがハマってしまった感じでした。
また基本的に、これまでの対戦相手はヌネスのプレッシャーに尻込みしていた部分があると思うんですよ。それによって打撃を出してもいまいち踏み込みが足りなかったり、同じタイミングでパンチを出していたとしても、ヌネスが打ち勝っているシーンばかりでした。ですが、ペーニャはまったく臆することなくジャブを差していって、ペースを握っていった。それができたのは、やはりそれなりの理由があったと思います」
[画像2: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-eb9f2ca09f54c4b6d364-1.jpg ]
――どんな理由が考えられますか?
「まず1ラウンドの後半はヌネスが得意のグラウンドで攻めていってたんですけど、ペーニャは慌てず対処していて、その時にある程度の感触をつかんだんじゃないかと思うんですね。だからこそ、2ラウンド早々にヌネスがプレッシャーをかけて前に出たところに、しっかり踏み込んでカウンターのジャブで逆に顔面を捕らえた。この二つがペーニャにとって、すごく大きかったと思います」
――自分の中で突破口を見出すことができた、と。
「試合前は、おそらくペーニャの中でもヌネスの幻想が大きくなっていたとは思うんですけど、あのジャブを差して効かせたことで、等身大のヌネスにすることができた。とはいえ、ものすごく強い選手を相手にして途中で“いける!”って気持ちに切り替えられるのは、ペーニャがしっかり準備してきたのはもちろんですけど、相当なメンタルの強さがないと無理。だからペーニャは技術とメンタルを兼ね揃えているなと思いましたね」
——2ラウンド早々にペーニャがジャブを当ててから、ヌネスが焦りだして打撃も少し雑になったようにも見えました。
「ヌネスって、ちょっとまずい状況になるとパンチがフック気味になるんですよ。そしてペーニャの方は、ジャブとストレートが非常にうまいし、フックよりストレートのほうが早く当たるので、ことごとくヌネスのパンチが空を切り、ペーニャのパンチだけがヒットする、ということが起きた。
またヌネスは長いことパンチを効かされて劣勢になることがなかったので、それだけに焦りが生まれたのだろうし、しっかり踏み込む強打の持ち主だからこそ、カウンターがよけいに効いてしまうんですよね。そういったいろんな要素が複雑に作用して、一気にペーニャのペースに傾いたんだと思います」
[画像3: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-511e302d66c45e180d01-2.jpg ]
——では今回7カ月ぶりの再戦、ダイレクトリマッチは、どのあたりがポイントになると思いますか?
「“最強”と言われ続けてきたヌネスが敗れて挑戦する立場になって、また新たな面が出るかどうかですね。これまでの“強いヌネス”だけでなく“うまいヌネス”が出てきたら面白い。これまでのヌネスは打撃も寝技も一気に畳み掛けてドミネートするような戦い方でしたけど、打撃も強い打撃だけじゃなくて強弱をつける。倒す打撃だけじゃなく相手の勢いを止める打撃だったり、相手が前に出てきたところに、気勢を削ぐようにタックルに入ったり。そういう試合の組み立て、流れ作りをしっかりできたら、王座返り咲きが見えてくるんじゃないかと思います」
――逆に言うと、モデルチェンジなしでのリベンジは難しそうですか?
「そこを変えられないと、同じ結果になる危険性があると思うんですよ。前回は、ペーニャのジャブで劣勢に立たされたとき、“プランB”を用意できなかったことで、そのままいかれてしまった。ペーニャのジャブは、今回もかなり厄介だと思うので、倒す攻撃だけでなく、ペースを取り戻すような動き、組み立てが必要になってくる。だからヌネスはどれだけ戦略、試合の組み立てを練ってくるかが一つの鍵になるでしょうね」
総合力のモレノと強打のカラ・フランス
異なるベクトルの交錯の末、どちらに傾くか
——続いてセミイベントでは、フライ級王者デイブソン・フィゲイレードが右手指の負傷で長期欠場になったことで、フィゲイレードと3度対戦して1勝1敗1引き分けの前王者ブランドン・モレノと、カイ・カラ・フランスがフライ級暫定王座決定戦を行うことになりました。この一戦はどう見ていますか?
「UFC最軽量級であるフライ級というのは、他の階級以上になんでもできなきゃいけない階級だと思うんですよ。打撃、寝技、レスリングすべてが高いレベルで必要で、またその要素を高い次元でまとめる力が求められる。そういった意味で、ブランドン・モレノは最も完成度が高いフライ級ファイターのひとりだと思います。
一方で、モレノに総合力や完成度で劣るものの1発で相手を仕留める打撃という面で、この階級随一なのがカイ・カラ・フランス。以前は少し寝技に難があるというか、グラウンドで下になったらそのまま押さえ込まれてしまうことが多かったんですけど。前回、ロシアのアスカル・アスカロフに1ラウンド、完全にバックコントロールされながら、2ラウンド以降まったく慌てずに挽回していったんで、ここ数年でかなり成長したなという印象です」
[画像4: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-5280756fdf97c184f196-3.jpg ]
――カラ・フランスは、ミドル級王者イズラエル・アデサニヤやフェザー級王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーが所属するシティ・キックボクシングに移籍して覚醒した感がありますよね。
「通常、強打を警戒している対戦相手は“打ってくるな”と感じた瞬間にバックステップで回避したりするので、なかなか打撃を当てるのが難しいんです。けれどカラ・フランスはステップを踏みながら、一度下がられても追い足で強い打撃が打てるようになっている。だから、1回目の踏み込みは相手の動きを見て、2回目の踏み込みで顔面に当てれば倒せるという、確信に近いものを持っているんでしょう。
しっかり踏み込むから逆に組み付かれたり、被弾することもあるんですけど、それもひっくるめて気持ちが強い。元バンタム級王者コディー・ガーブランドをKOした試合もそうでしたけど、被弾を恐れることなく仕留めにいっている。だから見ていて気持ちのいい試合をしますよね」
——両者は2年半前にも試合をしていて、その時はモレノの判定勝ちを収めていますけど、今回は違った展開になりそうですね?
「そうですね。モレノは打撃を散らしたあと、絶妙なタイミングでタックルに入ってグランドでコントロールすることで、自分のペースに巻き込んでいくのが非常にうまい選手。それは現王者フィゲイレード に対しても有効でした。しかし、カラ・フランスの強打や当ててくるプレッシャーというのはフィゲイレード以上じゃないかと思うので、その認識でいかないとモレノも危ないと思います。踏み込めるような状況をカラ・フランスに作られてしまうと、たぶん打撃はガードの上からでも効くんで、そこから一気に仕留められかねない」
[画像5: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-ec36b689b415222a4a73-4.jpg ]
――では、モレノがいかに得意のレスリングで、カラ・フランスの打撃を封じることができるかがポイントになりそうですか。
「カラ・フランスは1発当たったら、かなり近い距離で打ち合いにいくと思うんですよ。でも、それはモレノが組める距離なので、お互いの思惑が違うベクトルで交錯することとなる。だから、お互いに悪い状況になりかけたとき、どう対処できるか、巻き返せるかがポイントになると思いますね。あとはもう一つ、この試合はタイトルマッチなので5ラウンド制じゃないですか。たしか、カラ・フランスは5ラウンドをフルに戦ったことがないので、4ラウンド目以降が未知数なんですよ。
だから、カラ・フランスがあの踏み込んだ強打を4、5ラウンドまで続けることができるのか。それともカラ・フランスは短期決着を狙って、モレノは長期戦を狙って、そのせめぎ合いになるのか。そのあたりも注目してほしいですね」
(取材・文/堀江ガンツ)
◆◆◆WOWOW『UFC -究極格闘技-』放送・配信スケジュール◆◆◆
『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC277 in テキサス 衝撃の一戦からのリマッチ!ジュリアナ・ペーニャvsアマンダ・ヌネス』
7/31(日)午前11:00[WOWOWプライム]※生中継
(WOWOWオンデマンドで同時配信)
8/3(水)午前8:00[WOWOWライブ]※リピート
(WOWOWオンデマンドで同時配信)
【対戦カード】
女子バンタム級タイトルマッチ/ジュリアナ・ペーニャ vs アマンダ・ヌネス
フライ級暫定王座決定戦/ブランドン・モレノ vs カイ・カラ・フランス
【収録日・収録場所】
2022年7月30日<現地>/アメリカ・テキサス州ダラス アメリカン・エアラインズ・センター
【出演】
解説:高坂剛、堀江ガンツ
実況:高柳謙一
■生中継前後に出演陣のYouTube配信!
『スタジオ裏トークUFC277』
YouTube「WOWOWofficial」で検索!
■詳しくはWOWOW番組オフシャルサイト(https://www.wowow.co.jp/sports/ufc/)をチェック!
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日本時間の7月31日(日)、アメリカ・テキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで『UFC277』が開催される。
メインイベントは、王者ジュリアナ・ペーニャが前王者の挑戦者アマンダ・ヌネスを迎え撃つ女子バンタム級タイトルマッチ。さらにブランドン・モレノvsカイ・カラ・フランスのフライ級暫定王座決定戦も組まれている。この2試合の見どころをWOWOW「UFC-究極格闘技-」解説者としても知られる“世界のTK”高坂剛に語ってもらった。
“強いヌネス”から“うまいヌネス”になれるかどうか
——『UFC277』のメインは、ジュリアナ・ペーニャvsアマンダ・ヌネスの女子バンタム級タイトルマッチ。前回“UFC史上最大の番狂わせ”と言われ、最強女王ヌネスが敗れた一戦のダイレクトリマッチとなりますね。
「そうですね。ここ2年ぐらいのヌネスは、負ける姿が想像できないくらい圧倒的な強さを見せていましたから、そのヌネスが完敗を喫するっていうのは、本当に驚きでした」
――ロンダ・ラウジー、クリス・サイボーグ、ホーリー・ホルムをKOしていうるヌネスが打撃で打ち負けて、最後は裸絞めで一本負けでした。
「ジュリアナ・ペーニャは非常にいいジャブを持ってるんですよね。だから、そのジャブを軸に戦う戦略をしっかり立てていて、そこにヌネスがハマってしまった感じでした。
また基本的に、これまでの対戦相手はヌネスのプレッシャーに尻込みしていた部分があると思うんですよ。それによって打撃を出してもいまいち踏み込みが足りなかったり、同じタイミングでパンチを出していたとしても、ヌネスが打ち勝っているシーンばかりでした。ですが、ペーニャはまったく臆することなくジャブを差していって、ペースを握っていった。それができたのは、やはりそれなりの理由があったと思います」
[画像2: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-eb9f2ca09f54c4b6d364-1.jpg ]
――どんな理由が考えられますか?
「まず1ラウンドの後半はヌネスが得意のグラウンドで攻めていってたんですけど、ペーニャは慌てず対処していて、その時にある程度の感触をつかんだんじゃないかと思うんですね。だからこそ、2ラウンド早々にヌネスがプレッシャーをかけて前に出たところに、しっかり踏み込んでカウンターのジャブで逆に顔面を捕らえた。この二つがペーニャにとって、すごく大きかったと思います」
――自分の中で突破口を見出すことができた、と。
「試合前は、おそらくペーニャの中でもヌネスの幻想が大きくなっていたとは思うんですけど、あのジャブを差して効かせたことで、等身大のヌネスにすることができた。とはいえ、ものすごく強い選手を相手にして途中で“いける!”って気持ちに切り替えられるのは、ペーニャがしっかり準備してきたのはもちろんですけど、相当なメンタルの強さがないと無理。だからペーニャは技術とメンタルを兼ね揃えているなと思いましたね」
——2ラウンド早々にペーニャがジャブを当ててから、ヌネスが焦りだして打撃も少し雑になったようにも見えました。
「ヌネスって、ちょっとまずい状況になるとパンチがフック気味になるんですよ。そしてペーニャの方は、ジャブとストレートが非常にうまいし、フックよりストレートのほうが早く当たるので、ことごとくヌネスのパンチが空を切り、ペーニャのパンチだけがヒットする、ということが起きた。
またヌネスは長いことパンチを効かされて劣勢になることがなかったので、それだけに焦りが生まれたのだろうし、しっかり踏み込む強打の持ち主だからこそ、カウンターがよけいに効いてしまうんですよね。そういったいろんな要素が複雑に作用して、一気にペーニャのペースに傾いたんだと思います」
[画像3: https://prtimes.jp/i/1355/6719/resize/d1355-6719-511e302d66c45e180d01-2.jpg ]
——では今回7カ月ぶりの再戦、ダイレクトリマッチは、どのあたりがポイントになると思いますか?
「“最強”と言われ続けてきたヌネスが敗れて挑戦する立場になって、また新たな面が出るかどうかですね。これまでの“強いヌネス”だけでなく“うまいヌネス”が出てきたら面白い。これまでのヌネスは打撃も寝技も一気に畳み掛けてドミネートするような戦い方でしたけど、打撃も強い打撃だけじゃなくて強弱をつける。倒す打撃だけじゃなく相手の勢いを止める打撃だったり、相手が前に出てきたところに、気勢を削ぐようにタックルに入ったり。そういう試合の組み立て、流れ作りをしっかりできたら、王座返り咲きが見えてくるんじゃないかと思います」
――逆に言うと、モデルチェンジなしでのリベンジは難しそうですか?
「そこを変えられないと、同じ結果になる危険性があると思うんですよ。前回は、ペーニャのジャブで劣勢に立たされたとき、“プランB”を用意できなかったことで、そのままいかれてしまった。ペーニャのジャブは、今回もかなり厄介だと思うので、倒す攻撃だけでなく、ペースを取り戻すような動き、組み立てが必要になってくる。だからヌネスはどれだけ戦略、試合の組み立てを練ってくるかが一つの鍵になるでしょうね」
総合力のモレノと強打のカラ・フランス
異なるベクトルの交錯の末、どちらに傾くか
——続いてセミイベントでは、フライ級王者デイブソン・フィゲイレードが右手指の負傷で長期欠場になったことで、フィゲイレードと3度対戦して1勝1敗1引き分けの前王者ブランドン・モレノと、カイ・カラ・フランスがフライ級暫定王座決定戦を行うことになりました。この一戦はどう見ていますか?
「UFC最軽量級であるフライ級というのは、他の階級以上になんでもできなきゃいけない階級だと思うんですよ。打撃、寝技、レスリングすべてが高いレベルで必要で、またその要素を高い次元でまとめる力が求められる。そういった意味で、ブランドン・モレノは最も完成度が高いフライ級ファイターのひとりだと思います。
一方で、モレノに総合力や完成度で劣るものの1発で相手を仕留める打撃という面で、この階級随一なのがカイ・カラ・フランス。以前は少し寝技に難があるというか、グラウンドで下になったらそのまま押さえ込まれてしまうことが多かったんですけど。前回、ロシアのアスカル・アスカロフに1ラウンド、完全にバックコントロールされながら、2ラウンド以降まったく慌てずに挽回していったんで、ここ数年でかなり成長したなという印象です」
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――カラ・フランスは、ミドル級王者イズラエル・アデサニヤやフェザー級王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキーが所属するシティ・キックボクシングに移籍して覚醒した感がありますよね。
「通常、強打を警戒している対戦相手は“打ってくるな”と感じた瞬間にバックステップで回避したりするので、なかなか打撃を当てるのが難しいんです。けれどカラ・フランスはステップを踏みながら、一度下がられても追い足で強い打撃が打てるようになっている。だから、1回目の踏み込みは相手の動きを見て、2回目の踏み込みで顔面に当てれば倒せるという、確信に近いものを持っているんでしょう。
しっかり踏み込むから逆に組み付かれたり、被弾することもあるんですけど、それもひっくるめて気持ちが強い。元バンタム級王者コディー・ガーブランドをKOした試合もそうでしたけど、被弾を恐れることなく仕留めにいっている。だから見ていて気持ちのいい試合をしますよね」
——両者は2年半前にも試合をしていて、その時はモレノの判定勝ちを収めていますけど、今回は違った展開になりそうですね?
「そうですね。モレノは打撃を散らしたあと、絶妙なタイミングでタックルに入ってグランドでコントロールすることで、自分のペースに巻き込んでいくのが非常にうまい選手。それは現王者フィゲイレード に対しても有効でした。しかし、カラ・フランスの強打や当ててくるプレッシャーというのはフィゲイレード以上じゃないかと思うので、その認識でいかないとモレノも危ないと思います。踏み込めるような状況をカラ・フランスに作られてしまうと、たぶん打撃はガードの上からでも効くんで、そこから一気に仕留められかねない」
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――では、モレノがいかに得意のレスリングで、カラ・フランスの打撃を封じることができるかがポイントになりそうですか。
「カラ・フランスは1発当たったら、かなり近い距離で打ち合いにいくと思うんですよ。でも、それはモレノが組める距離なので、お互いの思惑が違うベクトルで交錯することとなる。だから、お互いに悪い状況になりかけたとき、どう対処できるか、巻き返せるかがポイントになると思いますね。あとはもう一つ、この試合はタイトルマッチなので5ラウンド制じゃないですか。たしか、カラ・フランスは5ラウンドをフルに戦ったことがないので、4ラウンド目以降が未知数なんですよ。
だから、カラ・フランスがあの踏み込んだ強打を4、5ラウンドまで続けることができるのか。それともカラ・フランスは短期決着を狙って、モレノは長期戦を狙って、そのせめぎ合いになるのか。そのあたりも注目してほしいですね」
(取材・文/堀江ガンツ)
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『生中継!UFC‐究極格闘技‐ UFC277 in テキサス 衝撃の一戦からのリマッチ!ジュリアナ・ペーニャvsアマンダ・ヌネス』
7/31(日)午前11:00[WOWOWプライム]※生中継
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8/3(水)午前8:00[WOWOWライブ]※リピート
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【対戦カード】
女子バンタム級タイトルマッチ/ジュリアナ・ペーニャ vs アマンダ・ヌネス
フライ級暫定王座決定戦/ブランドン・モレノ vs カイ・カラ・フランス
【収録日・収録場所】
2022年7月30日<現地>/アメリカ・テキサス州ダラス アメリカン・エアラインズ・センター
【出演】
解説:高坂剛、堀江ガンツ
実況:高柳謙一
■生中継前後に出演陣のYouTube配信!
『スタジオ裏トークUFC277』
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