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株式会社ディーアンドエムホールディングスが、「Dr.Sum EA」を業務部門で積極展開 〜IT部門が環境を整備、業務部門が主体的にBIへ取り組む〜


  ウイングアーク1st株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO:内野弘幸)は、デノンおよび日本マランツの経営統合によって誕生した世界有数の音響映像機器メーカーである株式会社ディーアンドエムホールディングスが、集計・分析プラットフォーム「Dr.Sum EA」を業務部門に積極的に展開し、IT部門が環境を整備、業務部門が主体的に利用するという現場のニーズに合致した運用を実践していることを、本日お知らせします。



【ディーアンドエムホールディングスについて】
 D&Mは、100年の歴史を持つ「DENON」をはじめ、「Marantz」や「Boston」などのブランドが培ってきた技術・ノウハウをもと
に、オーディオ&ビジュアル機器の製造・販売を手掛け、フィールドを世界中に広げています。


【導入から現在までの背景】
 IT 部門が「Dr.Sum EA」を導入したのは2005年に遡ります。基幹システム(SAP ERP)から収集したデータをもとに、品目別の売上高や在庫照会、営業所別の売上実績、販売速報や倉庫在庫のほか、経理の予算実績管理などの集計業務やレポートの作成に活用し、成果を上げてきました。
・2009年12月発表のプレスリリース
 ディーアンドエムホールディングス、分析/レポーティングにDr.Sum EAを採用
 http://www.wingarc.com/public/detail.php?id=307

 その活用は、現在、BI環境の構築・活用の主体は、品質保証部や設計・開発部門(白河ワークス)といった、業務部門へと大きくシフトしています。この結果、D&Mのグローバル全体における「Dr.Sum EA」のユーザー数は、200名を超えるまでになっています。


【品質保証部における「修理データの分析」】
 高品質のものづくりを支えているのが、不具合に関する絶え間ない情報収集と分析への取り組みです。品質保証部では、これまでは世界各国から集まる修理データをExcelに取り込んで集計していましたが、そのデータ件数は月間約数万件にも及んでおり、キャパシティもパフォーマンスも限界に達していました。加えて、D&M独自のKPIを見える化したレポーティングの仕組みをすべてExcel のマクロで作り込んでおり、作った本人以外には中身がわからず、レポートのアウトプットもメンテナンスもできないという、データ分析の属人化の問題も顕在化していました。

 品質保証部CSグループが中心となり、2010年11月に「Dr.Sum EA」を基盤とした「Quality Report」の構築に着手し、ウイングアークのBIコンサルティングによる構築支援のもと、2011年2月に早くも運用にこぎつけました。その目的は、修理データを個人PCではなく全社共通のデータベースに集約することで、ガバナンスを効かせデータの透明度を高めることと、品質に関わる多様な部門のマネージャーや担当者に向けてより簡単かつ便利に分析結果を利用できる環境を提供することでした。

 「Dr.Sum EA」の活用により、これまでとは比較にならないほどの、自由度の高い柔軟なデータ分析が可能になりました。以前は各地域から不具合データを集め、Excel に取り込む下準備だけで2週間程度かかっていましたが、この作業が自動化されたことで煩雑な手間はほとんどなくなり、その工数をモデルや地域などの切り口を変えた分析や、生データに遡った原因追及などに割けるようになりました。また、「Dr.Sum EA」のデータベースには過去10年分の不具合データが蓄積されているため、任意の期間の比較も簡単に行えるようになっています。

 また、データの透明性が高まり、あいまいだった指針が「Quality Report」に完全に統一されたことで、共通の数字による共同歩調をとれるようになりました。


【白河ワークスにおける「ユーザー操作ログ分析」】
 福島県白河市にある白河ワークスでは、2015年4月から、「Dr.Sum EA」を使用したDENON、Marantzブランドのユーザー操作分析や新機能稼働率等の分析が始まっています。主に欧米のホームシアター市場で高いシェアを誇る「AVR(AVサラウンドレシーバー)シリーズ」の各モデルに、数年前からインターネット接続機能を搭載しており、ユーザーの合意のもとセッティングや操作情報を収集しています。

 代表的な販売先であるアメリカ、ヨーロッパ、アジア、日本の4つのリージョンごとに収集したデータをExcelで処理し、それぞれ約60ページに及ぶレポートを毎月出力していましたが、その作業負担は、個人レベルでの対応範囲をはるかに超えていました。この課題を解決する手段として、当初、他社セルフサービス型のBI ツールの導入を検討していましたが、IT 部門からすでに社内に導入済みだった「Dr.Sum EA」の存在を知らされ、ウイングアークのBIコンサルティングサービスのもとシステムを構築しました。
 「Dr.Sum EA」の活用により、Excel で苦労していたマクロ作成の手間から完全に解放されました。毎年1ヶ月半かけていた年度初めのマクロの作り直し作業がなくなり、また毎月のレポーティング作業はデータをインポートする1〜2時間程度の作業になりました。これらの工数は導入前の数百分の1に削減されています。

 この成果を受けて白河ワークスでは、ユーザー使用状況レポートの対象をさらに「HiFi mini」の製品ラインナップにも横展開していくほか、経理部門でのロイヤリティ管理での活用も計画しています。


【現場のBI活用をサポートするIT部門】
 IT部門が中心となって導入した「Dr.Sum EA」の環境ですが、従来のようにIT部門自らが前面に立ってシステム構築に乗り出すのではなく、様々な業務部門の取り組みや要望を支援していく形態を取っています。IT部門が、業務部門が必要とする情報と「Dr.Sum EA」の環境を一元的に提供し、業務部門自身で現場のニーズに合致したデータ活用を行っています。
 また、IT 部門では社内研修会の開催を通じて、業務部門の担当者も巻き込んだBI ツール活用への積極的な啓蒙活動に努めています。




<品質保証部 CSグループ シニアマネージャー 中井 和宏様のコメント>
「いつでも、どこからでも、誰でも、同じデータを簡単に見えるようになったことで、Quality Reportがグローバルの“共通言語”となりました」

<グローバル プロダクト ディベロップメント エンジニアリング システムソフトウェア 黒石 英輔様のコメント>
「セルフサービス型のBIツールは、どんなに高機能な分析機能を備えていたとしても、恩恵を受けるのは“個人”に限定されてしまいます。これに対してDr.Sum EAでは、必要なユーザーに広くアカウントを配布し、分析のシナリオや結果を“全員”で共有することができます。これこそがBI ツールのあるべき姿であることに気づいたのです。Dr.Sum EAを利用できたことは結果として非常に良かったと思います」

<IT マネージャー 岡本 俊行様のコメント>
「業務部門が必要とする情報をとりまとめて一元的に提供していくことが重要です。BI 環境の整備や基幹システムとの橋渡しを行うところまでがIT部門の役割。その後のデータ分析については、業務部門自身が主体となって取り組んでこそ、現場の意識を変えていくことができ、スピード感を持った課題解決にもつながっていきます」


■事例紹介
http://www.wingarc.com/product/usecase/detail.php?id=191



<製品・サービスに関するお問い合わせ先>
ウイングアーク1st株式会社  
〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町20-1  渋谷インフォスタワー
TEL:03-5962-7300  FAX:03-5962-7301  E-mail:tsales@wingarc.com

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 http://www.facebook.com/wingarc
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