日本サード・パーティ、特定非営利法人ADDSと獨協医科大学の共同研究による「ロボットを使った自閉症療育セラピスト育成プログラム」において技術協力を実施
[18/09/06]
提供元:DreamNews
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日本サード・パーティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 豊、以下:JTP)は、特定非営利法人ADDS(本部:東京都新宿区、共同代表:熊 仁美、竹内 弓乃、以下:ADDS)の研究プロジェクトである「発達障害児に対する早期療育のためのロボットとvirtual realityを活用した人材育成プログラムの開発事業」(以下:本事業)において、ソフトバンクロボティクス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:冨澤 文秀)のヒューマノイドロボットNAOを活用した自閉症療育セラピストの育成プログラム開発の実証実験への技術協力を行ったことを、2018年9月6日に発表いたしました。
本事業は、公益財団法人三菱財団による「第48回(平成29年度)三菱財団社会福祉事業並びに研究助成」の一環として、ADDSと獨協医科大学(栃木県下都賀郡壬生町)による共同研究(共同研究者:坂田 信裕)として実施されています。
本事業は、自閉症療育において、効果の高い応用行動分析(ABA)に基づく早期療育のセラピスト養成を、ロボットやVirtual Reality (以下:VR)を使用し効率化することによって、全国の子供たちへエビデンスに基づいた療育の提供を促進することを目的としています。
エビデンスに基づいた自閉症療育を行うことが出来る支援機関やセラピストはまだ全国的にも限られていることが現状です。また、その育成においては、実技研修のキャパシティの限界や親子への負担、講師派遣のコストなどの課題があります。ロボットやVRといったテクノロジーを活用することで、育成を行う機会を増やし、よりセラピストの育成を行いやすい環境を作ることが出来ます。
JTPは、本事業において、ロボットを使った自閉症療育セラピストプログラムの開発の技術協力を行い、実証実験は2018年7月から2018年8月下旬に行われました。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000180544&id=bodyimage1】
<実証実験の様子>
プログラムは、ヒューマノイドロボットNAOが自閉症児役となり、応用行動分析(ABA)に基づいた療育セッションの「タクト」「受容」「模倣」のそれぞれの課題のフローを、NAOの動作としてプログラムしています。セラピストは、NAOの前に立ち、NAOを子ども役に見立てセッションを実施すると、NAOの上部に設置したモーションキャプチャーカメラによって、正しい動きができているかを判定し、誤っている場合は、NAOがその場でフィードバックを行います。学習記録は管理画面に保存することができます。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000180544&id=bodyimage2】
<NAOとモーションキャプチャーカメラによるセラピスト育成プログラム>
実証実験では、計7名のセラピスト研修生が被験者として参加し、ロボットを使ってトレーニングを行うことが十分に可能であるとの回答を得ることが出来ました。
今後の展開としては、音声認識の精度向上を図り、よりスムーズなセッションを行えるように改良を行い、実用化に向けて開発を続けてまいります。
<自閉症について>
自閉症(自閉症スペクトラム)は、先天的な発達障害の一つであり、社会性や対人関係の形成の困難さ、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味が狭く特定されるなどの症状があります。
2010年に行われたアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、アメリカでは、1000人あたりに16.8人の子どもが自閉症と診断され、この数字は年々増加しています。また、日本においても、厚生労働省の2014年の調査では、全体で144,000人(人口の約1.13%)が「自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)等」と診断されています。
<自閉症療育と応用行動分析(ABA)について>
これらの症状には、薬物療法や食事療法、作業療法の他、治療と教育を合わせた療育によって改善することができます。療育には、応用行動分析(ABA)や、TEACCH(Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children)などがあり、これらはエビデンスに基づき実証実験が行われ、効果が証明されています。
その中でも、ADDSでは、応用行動分析(ABA)に基づいた療育を推進しています。ABAとは、行動の原因を解明し行動の法則を発見することを目的とした行動分析学を、療育の分野において、適切な行動の獲得の支援に応用した学問です。
<日本サード・パーティのロボティクス事業について>
日本サード・パーティ株式会社(JTP)は、日本に進出する海外のITベンダーやライフサイエンスメーカー向けに、テクニカルサービス、ヘルプデスク、トレーニングなどの技術サービスのアウトソーシングを提供する会社として、1987年に設立されました。
2015年よりロボティクス事業へのサービスへの展開を進め、ロボットの販売、アプリケーション開発をはじめとする活用支援を行い、これまで大学などの研究機関や学校などの教育現場、医院や介護施設などの医療介護領域、受付やイベントなどでのプロモーションなど、幅広い場面で導入を進めてまいりました。
特に医院や介護施設、療育分野において、ロボットを活用した施設運営の効率化や従業員の負担削減を実現するソリューションの展開に注力しており、2016年には、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)による「ロボット介護機器開発に関する調査」において実証実験を行いました。
自閉症療育の分野においては、本事業のほか、自閉症療育ロボットアプリケーション「Ask NAO」の販売を2018年8月より開始しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
日本サード・パーティ、ヒューマノイドロボットNAOの自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始
https://www.jtp.co.jp/aboutus/pr/2018-08-21-001/
また、2018年9月に開催される「第1回 介護&看護 EXPO」へ出展し、医療介護分野のロボットソリューションの展示を予定しております。
第1回 介護&看護 EXPO 開催概要
開催展名:第1回 介護&看護 EXPO [東京](ナーシング ケア 東京)
Webサイト:https://www.ns-tokyo.jp/ns/
会期:2018年9月12日(水)〜14日(金)
会場:幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
共催:一般社団法人 日本介護協会
■本リリースに関するお問い合わせ先
日本サード・パーティ株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL:03-6408-1688 FAX:03-6859-4797
E-mail:pr@jtp.co.jp
本事業は、公益財団法人三菱財団による「第48回(平成29年度)三菱財団社会福祉事業並びに研究助成」の一環として、ADDSと獨協医科大学(栃木県下都賀郡壬生町)による共同研究(共同研究者:坂田 信裕)として実施されています。
本事業は、自閉症療育において、効果の高い応用行動分析(ABA)に基づく早期療育のセラピスト養成を、ロボットやVirtual Reality (以下:VR)を使用し効率化することによって、全国の子供たちへエビデンスに基づいた療育の提供を促進することを目的としています。
エビデンスに基づいた自閉症療育を行うことが出来る支援機関やセラピストはまだ全国的にも限られていることが現状です。また、その育成においては、実技研修のキャパシティの限界や親子への負担、講師派遣のコストなどの課題があります。ロボットやVRといったテクノロジーを活用することで、育成を行う機会を増やし、よりセラピストの育成を行いやすい環境を作ることが出来ます。
JTPは、本事業において、ロボットを使った自閉症療育セラピストプログラムの開発の技術協力を行い、実証実験は2018年7月から2018年8月下旬に行われました。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000180544&id=bodyimage1】
<実証実験の様子>
プログラムは、ヒューマノイドロボットNAOが自閉症児役となり、応用行動分析(ABA)に基づいた療育セッションの「タクト」「受容」「模倣」のそれぞれの課題のフローを、NAOの動作としてプログラムしています。セラピストは、NAOの前に立ち、NAOを子ども役に見立てセッションを実施すると、NAOの上部に設置したモーションキャプチャーカメラによって、正しい動きができているかを判定し、誤っている場合は、NAOがその場でフィードバックを行います。学習記録は管理画面に保存することができます。
【画像 http://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000180544&id=bodyimage2】
<NAOとモーションキャプチャーカメラによるセラピスト育成プログラム>
実証実験では、計7名のセラピスト研修生が被験者として参加し、ロボットを使ってトレーニングを行うことが十分に可能であるとの回答を得ることが出来ました。
今後の展開としては、音声認識の精度向上を図り、よりスムーズなセッションを行えるように改良を行い、実用化に向けて開発を続けてまいります。
<自閉症について>
自閉症(自閉症スペクトラム)は、先天的な発達障害の一つであり、社会性や対人関係の形成の困難さ、コミュニケーションや言葉の発達の遅れ、行動や興味が狭く特定されるなどの症状があります。
2010年に行われたアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の調査によると、アメリカでは、1000人あたりに16.8人の子どもが自閉症と診断され、この数字は年々増加しています。また、日本においても、厚生労働省の2014年の調査では、全体で144,000人(人口の約1.13%)が「自閉症、アスペルガー症候群、学習障害(LD)等」と診断されています。
<自閉症療育と応用行動分析(ABA)について>
これらの症状には、薬物療法や食事療法、作業療法の他、治療と教育を合わせた療育によって改善することができます。療育には、応用行動分析(ABA)や、TEACCH(Treatment and Education of Autistic and Related Communication Handicapped Children)などがあり、これらはエビデンスに基づき実証実験が行われ、効果が証明されています。
その中でも、ADDSでは、応用行動分析(ABA)に基づいた療育を推進しています。ABAとは、行動の原因を解明し行動の法則を発見することを目的とした行動分析学を、療育の分野において、適切な行動の獲得の支援に応用した学問です。
<日本サード・パーティのロボティクス事業について>
日本サード・パーティ株式会社(JTP)は、日本に進出する海外のITベンダーやライフサイエンスメーカー向けに、テクニカルサービス、ヘルプデスク、トレーニングなどの技術サービスのアウトソーシングを提供する会社として、1987年に設立されました。
2015年よりロボティクス事業へのサービスへの展開を進め、ロボットの販売、アプリケーション開発をはじめとする活用支援を行い、これまで大学などの研究機関や学校などの教育現場、医院や介護施設などの医療介護領域、受付やイベントなどでのプロモーションなど、幅広い場面で導入を進めてまいりました。
特に医院や介護施設、療育分野において、ロボットを活用した施設運営の効率化や従業員の負担削減を実現するソリューションの展開に注力しており、2016年には、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)による「ロボット介護機器開発に関する調査」において実証実験を行いました。
自閉症療育の分野においては、本事業のほか、自閉症療育ロボットアプリケーション「Ask NAO」の販売を2018年8月より開始しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
日本サード・パーティ、ヒューマノイドロボットNAOの自閉症療育プログラム「Ask NAO」の取り扱いを開始
https://www.jtp.co.jp/aboutus/pr/2018-08-21-001/
また、2018年9月に開催される「第1回 介護&看護 EXPO」へ出展し、医療介護分野のロボットソリューションの展示を予定しております。
第1回 介護&看護 EXPO 開催概要
開催展名:第1回 介護&看護 EXPO [東京](ナーシング ケア 東京)
Webサイト:https://www.ns-tokyo.jp/ns/
会期:2018年9月12日(水)〜14日(金)
会場:幕張メッセ
主催:リード エグジビション ジャパン 株式会社
共催:一般社団法人 日本介護協会
■本リリースに関するお問い合わせ先
日本サード・パーティ株式会社 コーポレートコミュニケーション室
TEL:03-6408-1688 FAX:03-6859-4797
E-mail:pr@jtp.co.jp