スティーヴン・イッサーリス室内楽プロジェクト 『ロシアの唄と舞曲と悲歌』 2021年1月30日(土)31日(日)神奈川県立音楽堂
[20/12/07]
提供元:DreamNews
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世界最高のチェリストが綴る音楽の歓びにみちたコンサートプロジェクト
音楽の深さ、凄みに、今こそ出会いたい
◆聴く人の心を深く揺り動かす”ヴェルヴェット・トーン”
“ヴェルヴェット・トーン”と呼ばれるえもいわれぬ美しいチェロの音色で、聴く人の心を深く揺り動かす“世界最高のチェリスト”と評されるイギリスのチェリスト、スティーヴン・イッサーリスが、2021年1月下旬に来日し、日本で最も古い公立音楽専用ホールである横浜の「木のホール」神奈川県立音楽堂で独自のプログラムによる室内楽プロジェクトを行います。
イッサーリスといえば、ストラディヴァリウスのチェロから紡ぎだす力強い重低音から繊細で輝くような高音まで、変幻自在な幅広い表現力で有名で、日本ではいささか「ツウ好み」の演奏家ながら、世界的にはロンドン、ニューヨーク、ベルリンなど、世界の名だたる都市を飛び回り、名だたる名ホール、オーケストラとの協演で超多忙の存在。日本でも「本当に音楽を知っている」熱心なファンで、コンサートは常に満員の存在です。
◆名曲との新しい出会いをもたらす、テーマを掲げたコンサート
その音楽家としての姿勢は、技術に任せて名演奏を聴かせるだけではなく、必ず1つ、テーマを掲げたプログラムで、作曲家の人生や曲の背景、楽譜を徹底的に研究して構成し、誰もが知っているクラシックの名曲に「こんな隠された魅力があったのか」という驚きや、「知っている人は少ないけれど、こんなによい曲があったのか」という新しい出会いをつねにもたらすことで知られます。ウィーンやザルツブルクなどで開かれる世界の名音楽祭の中に組み入れられた彼のプログラムは、『フェスティバルの中のフェスティバル』と呼ばれ、国際的に高い評価を得ています。
◆イッサーリスと横浜
そんなイッサーリスの室内楽プロジェクト。実は、2006年は「シューマン」をテーマに全5公演、2009年にも「アニヴァーサリー」をテーマに全4公演と意欲的な構成で、同じ横浜の神奈川県民ホールで行われました。以後、首都圏の様々なホールでは、クラシック音楽家によるテーマを掲げたコンサートが盛んになりました。このときのイッサーリスによるプロジェクトが呼び水になり、日本のクラシック音楽界でのトレンドを促したたといっても過言ではありません。
一方、今回、関連企画として「公開マスタークラス&曲目解題コンサート」を行う、近隣の横浜市神奈川区民文化センターかなっくホールにも2018年から登場し、『曲目解題コンサート』『子どものためのコンサート』等で好評を博し、同館の意欲的なコミュニケーションプログラムのハイライトとなっています。
◆室内楽の醍醐味〜心通じ合う音楽仲間達とのセッション
各地の音楽祭や名ホールで、世界の頂点を極めるピアノやヴァイオリン、ヴィオラなどの名手たちと共演するイッサーリス。今回の仲間は、各国の室内管弦楽団のコンマスや指揮者としても活躍する名ヴァイオリニスト、アンソニー・マーウッド、ソリストとして世界で活躍するピアニスト、コニー・シーを予定。エネルギッシュな演奏スタイルで知られ、長年共演を重ねて信頼で結ばれた音楽仲間たちのめくるめくセッションは手に汗握るエキサインティングなものになるでしょう。
◆今回のプログラムのテーマは『ロシアの唄と舞曲と悲歌』。その聴きどころは
イギリス人のイッサーリスですが、その家系はロシア。家系図にはメンデルスゾーンやカール・マルクスもいるというユダや系名家の末裔ですが、祖父はあのピアノ協奏曲で知られるラフマニノフと同門で、ロシアを代表するピアニストの一人だった、ユリウス・イッセルリス。今回のプログラムのテーマ「ロシア」はその自身のルーツに連なるものです。
近代チェロ・ソナタの金字塔として輝くショスタコーヴィチのチェロ・ソナタはもとより、イッサーリス自身が「エキサイティングで力強い名曲。もっと聴かれてほしい」と語る知られざる名曲、カバレフスキーのソナタに、ラフマニノフを加えた3曲は必聴です。
ヴァイオリニストも加わる三重奏曲は、ユダヤ人の友を追悼したショスタコーヴィチの曲、伝統舞曲の豊かな響きが楽しめるロソフスキーの曲など全く違う性格のユダヤ的音楽が味わえる2曲、さらに哀切に満ちたラフマニノフの「悲しみの三重奏曲」と、どれも聴き逃せません。
そして、名ピアニストだっただけではなく、作曲家でもあった祖父ユリウスが伝説的名チェリスト、パブロ・カザルスに捧げた「バラード」はめったに生で聴くことのできないレアな珠玉の名曲です。
ストラディヴァリウスに繊細な表現の可能なガット弦を張って演奏することで知られるイッサーリスですが、今回はカバレフスキーなどワイルドな奏法を要する曲のために、スチール弦を張ったモンタニャーナ・チェロを持参することも注目です。繊細な表現にさらにワフルな音色が期待されます。
◆3日間にわたるお得なセット券で室内楽の喜びを堪能して
室内楽の深い歓びを新たに発見する、神奈川県立音楽堂での二日間、さらに近隣のかなっくホールで、同じテーマによる1曲を取り上げて行う「曲目解題コンサート&マスタークラス」とあわせて三日にわたる特別プログラム。2つのホールの連携による2021年のプロジェクトは、首都圏だけでなく、日本全国の、音楽を愛する多くの方に、新鮮な気づきと感動をもたらすことでしょう。
世界がゆれ動く今こそ、深く真剣な音楽の凄みに向かいあってはいかがでしょうか。
特設サイト:https://ongakudo-classic.com/vs30/
※新型コロナウイルス感染拡大防止措置に関連して、出演者、曲目等が変更する可能性もございます。予めご了承ください。
※写真クレジット:(c)S.Aoyagi
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000227571&id=bodyimage1】
スティーヴン・イッサーリス室内楽プロジェクト
◆『ロシアの唄と舞曲と悲歌』
日時:2021年1月30日(土)31日(日) 各日15:00開演(14:30開場)
会場:神奈川県立音楽堂 https://www.kanagawa-ongakudo.com/
(JR桜木町から徒歩10分。無料シャトルバスもあり。詳しくは上記HP参照/京浜急行日ノ出町駅から徒歩10分/みなとみらい線みなとみらい駅から徒歩20分)
出演:スティーヴン・イッサーリス(チェロ)
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン) コニー・シー(ピアノ)
曲目:I(1/30)ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op.40
カバレフスキー:チェロ・ソナタ 変ロ長調 Op.71
ラフマニノフ:《悲しみの三重奏曲》第2番 ニ短調 Op.9
II(1/31) ユリウス・イッセルリス(イッサーリス):チェロとピアノのためのバラード イ短調
ラフマニノフ:チェロ・ソナタト短調 Op.19
ロソフスキー:ピアノ三重奏のための幻想的舞曲 Op. 6
ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲 第2番 ホ短調Op.67
主催:神奈川県立音楽堂(指定管理者:公益財団法人神奈川芸術文化財団)
◆関連企画『公開マスタークラス&曲目解題コンサート』
日時:2021年1月29日(金)18:30開演(18:00開場)
会場:横浜市神奈川区民文化センターかなっくホール https://kanack-hall.info/
出演:スティーヴン・イッサーリス(チェロ) コニー・シー(ピアノ)
長谷部一郎(「曲目解題コンサート」聞き役/東京都交響楽団チェロ奏者)
公開マスタークラス受講生:北村想・笹沼樹(カルテット・アマービレ)
課題曲:ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ(曲目解題コンサート) 他
主催:横浜市神奈川区民文化センター かなっくホール(指定管理者:横浜メディアアド・清光社共同事業体)
※新型コロナウイルス感染拡大防止措置に関連して、出演者、曲目等が変更する可能性もございます。予めご了承ください。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000227571&id=bodyimage2】
<チケット>
◆神奈川県立音楽堂公演 単独券
全席指定 S席6,000円 A席 5,500円 シルバー5,500円(65歳以上)学生(24歳以下)3,000円
*シルバー、学生は枚数限定 *車椅子席あり(付添席各1名無料) *未就学児入場不可
◆申込み
チケットかながわ https://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
0570-015-415[10:00〜18:00/年末年始休]
チケットぴあ https://t.pia.jp [ Pコード 185-997 ]
eplus https://eplus.jp
ローソンチケット https://l-tike.com [ Lコード 31757 ]
神奈川芸術協会 045-453-5080(平日10:00〜18:00/土曜10:00〜15:00/日曜祝日休)
*(シルバー、学生、車椅子席、付添席はチケットかながわのみで取扱い)
◆関連企画 かなっくホール「公開マスタークラス&曲目解体コンサート」 単独券
全席指定 一般3,000円 *未就学児入場不可
◆申込み
かなっくホールチケットデスク045-440-1219(休館日除く10:00〜21:00)・窓口
◆3公演セット券:12,500円(税込)
*1/30・31「ロシアの唄と舞曲と悲歌」各日S席+1/29「公開マスタークラス&曲目解題コンサート」の組み合わせ
単独券15,000円のところ、お得なセット価格!
*3公演セット券はチケットかながわ、かなっくホールチケットデスクのみにて取扱い
※新型コロナウイルス感染拡大防止措置に関連して、出演者、曲目等が変更する可能性もございます。予めご了承ください。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000227571&id=bodyimage3】
◆スティーヴン・イッサーリス(チェロ・企画構成)プロフィール
Steven Isserlis, cello http://stevenisserlis.com/
イギリス生まれ。深い音楽性と卓越した演奏技術により、世界中で称賛を得ているスティーヴン・イッサーリスは、ソリスト、室内楽奏者、教育者、作家、番組プレゼンターとして、比類のない多彩な活動を展開している。これまで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団、ロサンジェルス・フィルハーモニックをはじめとする世界屈指のオーケストラならびに指揮者と共演。また毎シーズン、主要な音楽ホールでリサイタルを行っている。室内楽奏者としては、ウィグモアホール、ニューヨークの“92nd Street Y”、ザルツブルク音楽祭など名だたるホールや音楽祭のためにコンサート・シリーズを企画。古典派のレパートリーにおいて、チェロを弾きながら室内オーケストラを指揮することもある。
歴史的な奏法にも強い関心を寄せ、ピリオド楽器を用いる古楽オーケストラに頻繁に客演。チェンバロ奏者やフォルテピアノ奏者との共演によるリサイタルも度々行っている。同時に、現代音楽の熱心な支持者でもあるイッサーリスは、ジョン・タヴナーの《奇跡のヴェール》、トーマス・アデスの《見出された場所》、ジェルジュ・クルターグの《スティーヴンのために》を筆頭に、数々の新作の初演を任されてきた。
録音による受賞歴は華々しく、とりわけ『バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲』(ハイペリオン)はグラモフォン誌の年間最優秀器楽アルバム賞に輝いた。このほか『ベートーヴェン:チェロ・ソナタ全集』(共演:ロバート・レヴィン)、『エルガー&ウォルトン:チェロ協奏曲 他』(共演:パーヴォ・ヤルヴィ指揮フィルハーモニア管弦楽団)も高い評価を得ている。近年、『ブラームス:二重協奏曲 他』ではジョシュア・ベル(指揮およびヴァイオリン独奏)が率いるアカデミー室内管弦楽団と共演。『ハイドン&C.P.E.バッハ:チェロ協奏曲 他』では、自らドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団を弾き振りしている。ピアニストのコニー・シーを迎えた盤『戦時のチェロ〜ドビュッシー、ブリッジ、フォーレ、ヴェーベルン、パリー、他』では、第一次世界大戦中にイギリス陸軍兵士が戦場で用いたトレンチ・チェロで、一部の収録曲を奏でている。
1997年、コーンウォールのプロシア・コーヴ国際音楽家セミナーの芸術監督に就任。若き聴衆のための演奏活動にも情熱を傾けるいっぽう、作曲家アン・ダドリーとの協力のもと、児童を対象に、3つの音楽物語を創作。イッサーリスが子どもたちに向けて執筆した2冊の書(Faber刊)は、すでに多くの言語に翻訳されている。最新刊は、『Schumann’s famous Advice for Young Musicians(若い音楽家たちのためのシューマンの有名な助言)』(Faber刊)。
優れた音楽活動を称えられ、大英帝国から三等勲爵士を、シューマンの生地ツヴィッカウ市からシューマン賞を、アメリカでピアティゴルスキー賞を、それぞれ授けられている。2017年には、グラスヒュッテ・オリジナル音楽祭賞とウィグモア・ホール・ゴールド・メダルに加え、室内楽への貢献に対しウォルター・ウィルソン・コベット・メダルを受賞。主たる使用楽器は、イギリス王立音楽アカデミーから貸与された1726年製のストラディヴァリウス「マルキ・ド・コルブロン(ネルソヴァ)」。
※写真クレジット (c)Jean Baptiste Millot
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン) プロフィール
Anthony Marwood, violin
マーウッドは国際的に定評のあるヴァイオリニストで、昨シーズンはロンドン・フィル、スペイン国立菅、ミルウォーキー響などと共演。2016/17年シーズンにはノルウェー室内管のアーティスト・イン・レジデンスを務めた。同時代の音楽にも力を入れ、彼のためにT.アデスをはじめ、多くの作曲家が新作を書いている。録音も多く、ブラビンス指揮BBCスコティッシュ響とのウォルトンのヴァイオリン協奏曲は50枚目のアルバムとなった。ソリスト以外でも引く手あまたで、カナダ室内管やレ・ヴィオロン・デュ・ロワの首席芸術パートナー、ピースマーシュ室内楽音楽祭の共同芸術監督の地位にある。
2018年の新年に女王エリザベス2世から大英帝国勲章MBE(団員)を授与された。
コニー・シー(ピアノ)プロフィール
CONNIE Shih, piano
カナダ生まれ。1993年、30歳以下の最も優れたクラシック・アーティストに贈られるシルヴァ・ゲルバー賞を受賞。9歳でシアトル交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番を共演してオーケストラ・デビューを飾る。ソリストとして、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ各地のオーケストラと幅広く共演し、ソロ・リサイタルもカナダ、アメリカ、アイスランド、イギリス、スペイン、イタリア、ドイツ、さらに中国で数多く開いている。また、室内楽もタベア・ツィンマーマン、イザベル・ファウストなど多くの世界的な音楽家たちと演奏し、中でも、チェロのスティーヴン・イッサーリスとの度重なる共演は高く評価されている。
【画像 https://www.dreamnews.jp/?action_Image=1&p=0000227571&id=bodyimage4】
公益財団法人神奈川芸術文化財団広報誌「神奈川芸術プレス」巻頭インタビュー掲載!
https://www.artspress.jp/posts/11323326?categoryIds=93421
2020年1月に来日した際の取材、撮影から(2020年11月15日発行/取材・文:相場ひろ 撮影:青柳聡)
祖父の祖国ロシアとユダヤ文化の出会い。
その豊かな音楽遺産を渉猟することは、
自身のルーツを訪ねる旅でもある。
イッサーリス自身がプログラムの聴きどころをたっぷり語っています!
配信元企業:公益財団法人 神奈川芸術文化財団
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