カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、 オンタリオ州本社のR&Dに5億カナダドルを投資
カナダ・オンタリオ州政府は、カナダ自動車部品メーカー大手のリナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)が同州グエルフ市にある本社での研究開発に総額5億680万カナダドル(約498億円)を投資することと発表し
ました。
カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、
オンタリオ州本社のR&Dに5億カナダドルを投資
〜州政府は5,000万カナダドルの補助を提供、今後10年で1,200人の雇用を創出〜
カナダ・オンタリオ州政府は、カナダ自動車部品メーカー大手のリナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)*1が同州グエルフ市にある本社での研究開発に総額5億680万カナダドル(約498億円)を投資すると発表しました。このうち、5,025万カナダドル(約49億3,958万円)を同州政府が投資促進のための補助金として提供するほか、カナダ連邦政府も投資額の10%に当たる5,070万カナダドル(約49億8,381万円)を、自動車投資基金(Automotive Investment Fund)を通して融資する方針です。この投資により、今後10年間で1,200人の雇用が新たに創出される見込みです。
リナマー社はいくつかの候補先から、オンタリオ州の熟練労働者の質の高さと研究開発の環境・能力を高く評価して、今回の大規模投資を決定しました。この投資によって、リナマー社は次世代低燃費車のパワートレイン部品の開発・製造が可能となり、環境にやさしい次世代自動車のトランスミッション(変速装置)やエンジン、ドライブライン(動力伝達装置)の研究開発が促進されます。これらの部品により、同社の北米自動車市場でのシェアが拡大されると期待されます。
キャスリーン・ウィン(Kathleen Wynne)同州首相は、「リナマー社はオンタリオ州にとって真のサクセスストーリーと言えます。同社の次なる成長段階を支援し、私たちの州に高価値の雇用を生み出す助けになれることを大変誇りに思います」と語っています。
その他のコメント
「本日のリナマー社の発表は、私たちが実施した自動車産業戦略の素晴らしいサクセスケースと言えます。この投資は、オンタリオ州政府が長期的な成長やグローバルな競争力を高めるために、自動車産業やその労働者たちと連携していくコミットメントを示すものです。オンタリオ州政府のこれまでの投資補助は、企業から100億ドル以上の投資を引き出しました。今後とも私たちは自動車部門や連邦政府と連携して投資を誘致し、イノベーションを促進し、高価値の雇用を創出して参ります。」
―ブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)、オンタリオ州政府経済開発省大臣
「私たちは、今回の本社工場への投資に対してオンタリオ州およびカナダ連邦政府双方から示された支援に心より感謝しています。有能で高度な技能と労働意欲を持った労働者、また、製造過程および製品のイノベーションに対する彼らのコミットメントにより、弊社のカナダの工場は世界で最も生産性の高い工場となっています。そういったイノベーションと効率性の組み合わせが、弊社のグローバル競争力の礎と言っても過言ではありません。企業が投資するための魅力的な競争環境をつくることは、州政府や連邦政府の重要な役割です。州政府は、それに加えて、優位な税率やイノベーション、世界に類を見ない教育支援策などの諸々の投資補助を提供し、まさにその役割を十二分に果たしてくれました。」
―リンダ・ハーセンフラッツ(Linda Hasenfratz)、リナマー・コーポレーション最高経営責任者(CEO)
※為替レートは1カナダドル=98.3円で計算しています。
※なお、本件に関して、オンタリオ州政府経済開発省ブラッド・デュグイッド大臣およびリナマー・コーポレーション最高経営責任者のリンダ・ハーセンフラッツ氏へのご取材を希望される場合にはご連絡ください。
関連情報
・ オンタリオ州の投資支援は、組み立てベースの強化やイノベーションの促進、部品部門の強化という3つの柱からなる自動車戦略に沿って提供されます。
・ オンタリオ州は、高品質の自動車生産において北米でトップを行く州です。1990年以来、北米で与えられたJ.D.パワー・アンド・アソシエッツの「米国自動車初期品質調査」(J.D. Power & Associates Initial Quality Study, IQS)のさまざまな賞のうち3分の1をオンタリオ州の工場が受賞しています。
*1 リナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)について
リナマー・コーポレーションは1966年に設立され、オンタリオ州グエルフ市に拠点を置く世界的な自動車部品メーカーです。世界各国に45の工場を保有し、19,000人の従業員を雇用しているリナマー社は、自動車メーカーが内製されることが多いエンジン用、トランスミッション用の精密機械加工部品を主に製造しており、日本、米国、欧州の自動車メーカー各社と幅広く取引をしています。
リナマー・コーポレーションの公式ホームページ(日本語): http://www.linamar.com/ja/
■オンタリオ州の自動車産業について
オンタリオ州の自動車生産台数は北米第一位で、世界の一流自動車メーカー5社(クライスラー、フォード、GM、ホンダ、トヨタ)や350社を超える革新的な部品メーカーが拠点を置いています。米ミシガン州デトロイト市とオンタリオ州ウィンザー市を結ぶ約420キロの「コリドー(自動車回廊)」には、450社を超える活力にあふれた部品メーカーが集中しており、マグナ、リナマー、ウッドブリッジ・グループなどの地元の最大手も含まれます。
また、海外サプライヤーによる同州への新規進出も持続して行われており、主な進出企業にネマック(Nemak)、豊田鉄工、ブローゼ(Brose)やHBPOが挙げられます。同州の自動車産業では10万名の高技能人材が就労しており、2013年の生産台数は237万台でした。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、人口の39%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ7の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。2013年、日本はオンタリオ州の4番目の輸入相手国であり、8番目の輸出国である。また、当州への海外資本投資割合においても、日本は4位を占めています。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は10億6,000万カナダドル、同輸出額は、91億6,000万カナダドルとなっています。
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月、オンタリオ州政府経済開発省(Ontario Ministry of Economic Development, Employment and Infrastructure)によって、開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口
株式会社トークス レオン、三浦
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp
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カナダ第二位の自動車部品メーカーのリナマー、
オンタリオ州本社のR&Dに5億カナダドルを投資
〜州政府は5,000万カナダドルの補助を提供、今後10年で1,200人の雇用を創出〜
カナダ・オンタリオ州政府は、カナダ自動車部品メーカー大手のリナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)*1が同州グエルフ市にある本社での研究開発に総額5億680万カナダドル(約498億円)を投資すると発表しました。このうち、5,025万カナダドル(約49億3,958万円)を同州政府が投資促進のための補助金として提供するほか、カナダ連邦政府も投資額の10%に当たる5,070万カナダドル(約49億8,381万円)を、自動車投資基金(Automotive Investment Fund)を通して融資する方針です。この投資により、今後10年間で1,200人の雇用が新たに創出される見込みです。
リナマー社はいくつかの候補先から、オンタリオ州の熟練労働者の質の高さと研究開発の環境・能力を高く評価して、今回の大規模投資を決定しました。この投資によって、リナマー社は次世代低燃費車のパワートレイン部品の開発・製造が可能となり、環境にやさしい次世代自動車のトランスミッション(変速装置)やエンジン、ドライブライン(動力伝達装置)の研究開発が促進されます。これらの部品により、同社の北米自動車市場でのシェアが拡大されると期待されます。
キャスリーン・ウィン(Kathleen Wynne)同州首相は、「リナマー社はオンタリオ州にとって真のサクセスストーリーと言えます。同社の次なる成長段階を支援し、私たちの州に高価値の雇用を生み出す助けになれることを大変誇りに思います」と語っています。
その他のコメント
「本日のリナマー社の発表は、私たちが実施した自動車産業戦略の素晴らしいサクセスケースと言えます。この投資は、オンタリオ州政府が長期的な成長やグローバルな競争力を高めるために、自動車産業やその労働者たちと連携していくコミットメントを示すものです。オンタリオ州政府のこれまでの投資補助は、企業から100億ドル以上の投資を引き出しました。今後とも私たちは自動車部門や連邦政府と連携して投資を誘致し、イノベーションを促進し、高価値の雇用を創出して参ります。」
―ブラッド・デュグイッド(Brad Duguid)、オンタリオ州政府経済開発省大臣
「私たちは、今回の本社工場への投資に対してオンタリオ州およびカナダ連邦政府双方から示された支援に心より感謝しています。有能で高度な技能と労働意欲を持った労働者、また、製造過程および製品のイノベーションに対する彼らのコミットメントにより、弊社のカナダの工場は世界で最も生産性の高い工場となっています。そういったイノベーションと効率性の組み合わせが、弊社のグローバル競争力の礎と言っても過言ではありません。企業が投資するための魅力的な競争環境をつくることは、州政府や連邦政府の重要な役割です。州政府は、それに加えて、優位な税率やイノベーション、世界に類を見ない教育支援策などの諸々の投資補助を提供し、まさにその役割を十二分に果たしてくれました。」
―リンダ・ハーセンフラッツ(Linda Hasenfratz)、リナマー・コーポレーション最高経営責任者(CEO)
※為替レートは1カナダドル=98.3円で計算しています。
※なお、本件に関して、オンタリオ州政府経済開発省ブラッド・デュグイッド大臣およびリナマー・コーポレーション最高経営責任者のリンダ・ハーセンフラッツ氏へのご取材を希望される場合にはご連絡ください。
関連情報
・ オンタリオ州の投資支援は、組み立てベースの強化やイノベーションの促進、部品部門の強化という3つの柱からなる自動車戦略に沿って提供されます。
・ オンタリオ州は、高品質の自動車生産において北米でトップを行く州です。1990年以来、北米で与えられたJ.D.パワー・アンド・アソシエッツの「米国自動車初期品質調査」(J.D. Power & Associates Initial Quality Study, IQS)のさまざまな賞のうち3分の1をオンタリオ州の工場が受賞しています。
*1 リナマー・コーポレーション(Linamar Corporation)について
リナマー・コーポレーションは1966年に設立され、オンタリオ州グエルフ市に拠点を置く世界的な自動車部品メーカーです。世界各国に45の工場を保有し、19,000人の従業員を雇用しているリナマー社は、自動車メーカーが内製されることが多いエンジン用、トランスミッション用の精密機械加工部品を主に製造しており、日本、米国、欧州の自動車メーカー各社と幅広く取引をしています。
リナマー・コーポレーションの公式ホームページ(日本語): http://www.linamar.com/ja/
■オンタリオ州の自動車産業について
オンタリオ州の自動車生産台数は北米第一位で、世界の一流自動車メーカー5社(クライスラー、フォード、GM、ホンダ、トヨタ)や350社を超える革新的な部品メーカーが拠点を置いています。米ミシガン州デトロイト市とオンタリオ州ウィンザー市を結ぶ約420キロの「コリドー(自動車回廊)」には、450社を超える活力にあふれた部品メーカーが集中しており、マグナ、リナマー、ウッドブリッジ・グループなどの地元の最大手も含まれます。
また、海外サプライヤーによる同州への新規進出も持続して行われており、主な進出企業にネマック(Nemak)、豊田鉄工、ブローゼ(Brose)やHBPOが挙げられます。同州の自動車産業では10万名の高技能人材が就労しており、2013年の生産台数は237万台でした。
■オンタリオ州について
オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、人口の39%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。あらゆる規模の事業者に対する財政面や事業面でのサポート体制、イノベーションや研究開発を促進させる資金支援プログラム、G7の中で最も高い教育水準を誇る労働力などをベースにして、オンタリオ州は、カナダ最大の経済圏、かつ、北米でトップ7の経済圏となっています。
約200社の日系企業が、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キャノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。2013年、日本はオンタリオ州の4番目の輸入相手国であり、8番目の輸出国である。また、当州への海外資本投資割合においても、日本は4位を占めています。2010年の日本の対オンタリオ州の輸入額は10億6,000万カナダドル、同輸出額は、91億6,000万カナダドルとなっています。
■オンタリオ州政府在日事務所について
オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Marketing Centre、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月、オンタリオ州政府経済開発省(Ontario Ministry of Economic Development, Employment and Infrastructure)によって、開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。
プレスリリースに関するお問合せ
カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口
株式会社トークス レオン、三浦
Tel: 03-3261-7715 FAX: 03-3261-7174
E-mail: ontario@pr-tocs.co.jp