iPhoneのウイルス被害の可能性
G DATA Software株式会社(代表取締役社長:Jag 山本、本社:東京都千代田区、以下「ジーデータ」と表記)は、ウイルスラボの調査において、iPhoneのウイルス被害の可能性は当面においてない、という結果が出たことをお知らせします。
ウイルス製造者がiPhoneを狙っている、という噂が耐えないなか、ジーデータのウイルスラボによれば、iPhoneならびにシンビアン・タイプのスマートフォンについては、想像されたような脅威は当面はなく、むしろ驚くほど発生率が低い、という結果が出ました。過去11ヶ月間(2007年1月?11月)に、シンビアン・タイプについて、ジーデータ・ラボで発見された新種の悪質なプログラムは、わずか23でした。ウィンドウズOSの場合、同数のマルウェアが出現するのに、わずか2時間30分しかかかりません。マルウェア産業にとってスマートフォンは利益を生み出しにくく敬遠されていたのです。もしセキュリティ・ベンダーがスマートフォン所持者にセキュリティ製品を提案する場合、明確な根拠を示すべきだ、とジーデータ取締役ホーフストラーテは警告しています。
ネット犯罪者は、新たな収入源を求めてたえず目を光らせています。それゆえスマートフォンがサイバー犯罪者にとって手堅い収入源になる可能性がないわけではありません。ジーデータ・ラボの分析によれば、プロのマルウェア製造者は、予測される利益が低い割にスマートフォンに対する注目を怠っていません。ユーザーにとっては、技術的な見解から、ブルートゥースがウイルス侵入を食い止めているから、シンビアン上では悪意あるプログラムはそれほど拡散しないだろうと思われています。しかしMMSそのものは悪性コードが侵入しにくいとしても、添付ファイルを通じた感染の不安は拭えません。一方iPhoneはMMS対応ではないため、iPhone利用者は添付ファイルからの感染を恐れる必要さえもありません。
ディルク・ホーフストラーテ (ジーデータ取締役会、博士)
「アップルの人気商品iPhoneにあやかって、その危険性を訴えるセキュリティ・ベンダーがあります。アップルが売上目標を達成し、2008年内に世界中で1000万台のiPhoneを販売した場合、市場占有率は1パーセント、シンビアンとiPhoneの比率は10:1くらいになると予測されます。その意味ではiPhoneがマルウェア製造者にとって利益を生み出すプラットフォームだ、と考える可能性は数字上ではそれほどありません。現時点で危険性ばかりを強調しても、実際はあっけない結果に終わる、というのがジーデータの見方です。根拠を示さずに危険性だけを強調するセキュリティ・ベンダーは、単にニッチ市場を占有したいだけではないかと疑わずにおれません。」
理論上は、iPhoneにおいてもネット接続における「ドライブバイ」感染の危険がないとはかぎりませんが、ジーデータ・ラボによれば、切迫したウイルス対策の必要はない、と考えられます。
ラルフ・ベンツミュラー(ジーデータ・ウイルス研究所 所長)
「マルウェア産業がiPhoneの使い道を探っているのは確かです。劇場型ウイルスの発生はあるでしょう。マルウェア開発者はテスト・ウイルスを使って、自分の技術力の高さを誇示することでしょう。誰もが一番乗りの名声を狙っています。ですが、iPhoneユーザーには安心してもらいたいのですが、我々が調べた結果では、この2年でスマートフォンのウイルスが急激に低下しているのです。今年発生した新しい悪意あるプログラムは23種です。昨年と比較すると、30パーセントに下がっています。これは、iPhoneやシンビアンへのマルウェア配布が、経済的にはあまりメリットがないということの帰結ではないでしょうか。」
スマートフォンにおけるウイルス検出数
2005年 145
2006年 73
2007年(11月まで) 23
2007年(予測) 26
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G DATA Software株式会社
東京都千代田区内神田2-8-1 冨高ビル3F
gdata_japan_info@gdatasoftware.com
(問合せは広報:瀧本まで)
ネット犯罪者は、新たな収入源を求めてたえず目を光らせています。それゆえスマートフォンがサイバー犯罪者にとって手堅い収入源になる可能性がないわけではありません。ジーデータ・ラボの分析によれば、プロのマルウェア製造者は、予測される利益が低い割にスマートフォンに対する注目を怠っていません。ユーザーにとっては、技術的な見解から、ブルートゥースがウイルス侵入を食い止めているから、シンビアン上では悪意あるプログラムはそれほど拡散しないだろうと思われています。しかしMMSそのものは悪性コードが侵入しにくいとしても、添付ファイルを通じた感染の不安は拭えません。一方iPhoneはMMS対応ではないため、iPhone利用者は添付ファイルからの感染を恐れる必要さえもありません。
ディルク・ホーフストラーテ (ジーデータ取締役会、博士)
「アップルの人気商品iPhoneにあやかって、その危険性を訴えるセキュリティ・ベンダーがあります。アップルが売上目標を達成し、2008年内に世界中で1000万台のiPhoneを販売した場合、市場占有率は1パーセント、シンビアンとiPhoneの比率は10:1くらいになると予測されます。その意味ではiPhoneがマルウェア製造者にとって利益を生み出すプラットフォームだ、と考える可能性は数字上ではそれほどありません。現時点で危険性ばかりを強調しても、実際はあっけない結果に終わる、というのがジーデータの見方です。根拠を示さずに危険性だけを強調するセキュリティ・ベンダーは、単にニッチ市場を占有したいだけではないかと疑わずにおれません。」
理論上は、iPhoneにおいてもネット接続における「ドライブバイ」感染の危険がないとはかぎりませんが、ジーデータ・ラボによれば、切迫したウイルス対策の必要はない、と考えられます。
ラルフ・ベンツミュラー(ジーデータ・ウイルス研究所 所長)
「マルウェア産業がiPhoneの使い道を探っているのは確かです。劇場型ウイルスの発生はあるでしょう。マルウェア開発者はテスト・ウイルスを使って、自分の技術力の高さを誇示することでしょう。誰もが一番乗りの名声を狙っています。ですが、iPhoneユーザーには安心してもらいたいのですが、我々が調べた結果では、この2年でスマートフォンのウイルスが急激に低下しているのです。今年発生した新しい悪意あるプログラムは23種です。昨年と比較すると、30パーセントに下がっています。これは、iPhoneやシンビアンへのマルウェア配布が、経済的にはあまりメリットがないということの帰結ではないでしょうか。」
スマートフォンにおけるウイルス検出数
2005年 145
2006年 73
2007年(11月まで) 23
2007年(予測) 26
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