9/19日に開催された第52回目となる中国金融研究会(三思会)による勉強会、テーマは。“仮想通貨のブロックチェーン技術による産業革命は到来するのか?”
9/19日に開催された第52回目となる中国金融研究会(三思会)による勉強会では、“仮想通貨のブロックチェーン技術による産業革命は到来するのか?”をテーマに講演と質疑が行われた。会場内は満席の状態で、来場者の中にはNTT、経済産業省や投資機構関係者らの顔ぶれも見られた。講師は仮想通貨メディアサイトのデジタルジャーナル(株式会社ブルーキャッスル)の代表取締役社長 李 晨 (りー・しん)氏が講師を務めており、仮想通貨の投機のみに注目している日本市場に対して、ブロックチェーンにこそ本来の価値があるとして、一石を投げた。
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[動画: https://www.youtube.com/watch?v=_Avn-CLRPA0 ]
中国金融研究会は2008年6月に発足し、特徴として中国人と日本人のほぼ同数で、対等で、互恵的な議論を行い本音で、率直に、生産的に話し合う、を主体として設立した協会です。今回の勉強会では司会者に会長の佐々木 芳邦氏と副会長の張秋華氏が務めています。また、愛称で三思会とも呼ばれており、その由来は論語の中にある“三思而後行”のよく考え実行する、という意味から来ています。
第52回目となる今回のイベントでは、“仮想通貨のブロックチェーン技術による産業革命は到来するのか?”というテーマで、仮想通貨メディアサイトのデジタルジャーナル(株式会社ブルーキャッスル)の代表取締役社長 李 晨 (りー・しん)氏が講師を務めており、会場内はブロックチェーン技術の理解しようと多くの来場者が集まり、場内は満員となっています。また、来場者の中には、NTT、経済産業省や投資機構関係者も多く来場しています。
講義の内容は、ブロックチェーン技術と仮想通貨に関して幾つかの分野に分けて解説を行っています。1つ目は仮想通貨の元となったビットコインについて簡単な解説をした後、2つ目のブロックチェーン技術におけるマイニングに関しての解説を行っています。マイニングは膨大な電力を使ってビットコインをマイニング(掘削とも呼ばれる)して、コインを獲得する行為として認識されていますが、本来は全く別で、記録されるデータに対してハッシュ関数を使用して暗号化をする行為であり、暗号化された英数文字の乱数をナンス値と呼びます。このナンス値を一番早く求めることができた人に対してビットコインが報酬として与えられる仕組みになっています。
今現在は膨大な取引量が世界中で行われているため、世界各国で工場規模のマイニング作業が行われていると李氏は解説しています。
また、コインの違いによってマイニングされたコインの獲得方法も異なり、大まかに3種類のコイン獲得方法があると語ります。
PoW(Proof of Work:プルーフオブワーク)
主にビットコインに使われる方法で、膨大なハッシュ関数の計算を行い一番先にナンス値にたどり着いた人がコインを獲得できるベーシックな方法です。
PoS(Proof of steak:プルーフオブステーク)
主にADA(カルダノエイダコイン)に使用され、コインを最も多く保有している人たちから優先的にランダムで抽選が行われ配布されます。
PoI(Proof of Importance:プルーフオブインポータンス)
NEM(XEM:ネムコイン)を筆頭に幅広いコインに採用されているブロックチェーンシステムで、マイニングで獲得されたコインをハーベスト(収穫とも呼ばれる)して、ユーザーに配布する仕組みで、コイン獲得条件として取引量、コインの保有数によってランク付けされたユーザーに幅広くコインを配布仕組みです。
次に3番目の項目ではブロックチェーンが抱える問題点を李氏は指摘し解説しています。
現在、ビットコインに使われているブロックチェーンシステムで問題に挙げられているのは、データ処理の遅さにあると指摘したうえで、膨大なデータ処理するために工場規模でのマイニングが行われることによって多くの電力が消費されている。また、データ処理の遅さは取引が行われ、成立するまでの時間も掛るといわれており、現在クレジットカードの決済処理が一秒間に4000〜6000回行えるのに対してビットコインはたったの7回しか行えず、今のままでは世界の取引決済に応じることはできないが、今後、EOSなどのような決済処理の効率が高いブロックチェーン技術が確立されれば十分に対応できるだろうと語っています。
仮想通貨における保管方法としてウォレットの解説をしています。このウォレットは仮想通貨を補完するためのシステムであり、内容として公開鍵と秘密鍵を使ってウォレット内にある仮想通貨を入出金または送金が行えます。ウォレット内はデータと英数字からなるアドレスコードが記録されているので、そのコードの記録を安全に保管するために様々な方法が利用できると語っています。
また、仮想通貨業界で起きた事件を題材に、その内容と世間の誤解した認識について語っています。例えば2018年1月に起きたコインチェック事件では、仮想通貨はハッキングによって外部に流失させられる認識があるが、仮想通貨そのものに原因がある訳ではなく、取引所の管理体制に問題があったと指摘しています。これは、コインチェックが保有管理しているウォレットが常時ネットに接続した状態であり、ハッキングの実行犯は、半年もの時間をかけて、このウォレットの責任者をネット上のSNSなどから割り出しを行い最終的にフィッシングによって取引所の管理権限を奪取し犯行に及んでいます。
中国における仮想通貨とブロックチェーンの政策に関しての解説では、仮想通貨のコインに関しては中国政府で厳しく規制をしている一方で、ブロックチェーン技術に関しては新しいIT技術であるとして、推奨し、積極的に開発に勤しんでいます。
最後に李氏の運営する仮想通貨メディアのデジタルジャーナルが2018年11月29日にブロックチェーンカンファレンスを秋葉原UDXにて開催する旨を来場者に表明しました。
研究会の最後に質疑コーナーが設けられており、来場者は各々に質問を投げており、内容として、現在ハッキングを回避できるブロックチェーン技術が攻撃にされる可能性や、仮想通貨とブロックチェーンの切り分けなど有意義な質疑が行われています。
その中で李氏は、いずれブロックチェーンと仮想通貨との関係は切り分けて考えなければならない日が来ると語り、会長の佐々木氏はブロックチェーンが実用化され日常生活に取り入れられれば、膨大なデータのやり取りを瞬時に行うことができ、現状の社会人が行う業務の効率を飛躍的に高めるとして、より一層生活環境の中で自由に使える時間が増えていくだろうと語っています。
協力メディア
デジタルジャーナル
URL:https://www.digitaljournal.jp/
会社概要
株式会社ブルーキャッスル
〒105-0004
東京都港区新橋6-5-3 山田屋ビル
URL:http://www.bluecastle.jp/index.php/company-info/
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[動画: https://www.youtube.com/watch?v=_Avn-CLRPA0 ]
中国金融研究会は2008年6月に発足し、特徴として中国人と日本人のほぼ同数で、対等で、互恵的な議論を行い本音で、率直に、生産的に話し合う、を主体として設立した協会です。今回の勉強会では司会者に会長の佐々木 芳邦氏と副会長の張秋華氏が務めています。また、愛称で三思会とも呼ばれており、その由来は論語の中にある“三思而後行”のよく考え実行する、という意味から来ています。
第52回目となる今回のイベントでは、“仮想通貨のブロックチェーン技術による産業革命は到来するのか?”というテーマで、仮想通貨メディアサイトのデジタルジャーナル(株式会社ブルーキャッスル)の代表取締役社長 李 晨 (りー・しん)氏が講師を務めており、会場内はブロックチェーン技術の理解しようと多くの来場者が集まり、場内は満員となっています。また、来場者の中には、NTT、経済産業省や投資機構関係者も多く来場しています。
講義の内容は、ブロックチェーン技術と仮想通貨に関して幾つかの分野に分けて解説を行っています。1つ目は仮想通貨の元となったビットコインについて簡単な解説をした後、2つ目のブロックチェーン技術におけるマイニングに関しての解説を行っています。マイニングは膨大な電力を使ってビットコインをマイニング(掘削とも呼ばれる)して、コインを獲得する行為として認識されていますが、本来は全く別で、記録されるデータに対してハッシュ関数を使用して暗号化をする行為であり、暗号化された英数文字の乱数をナンス値と呼びます。このナンス値を一番早く求めることができた人に対してビットコインが報酬として与えられる仕組みになっています。
今現在は膨大な取引量が世界中で行われているため、世界各国で工場規模のマイニング作業が行われていると李氏は解説しています。
また、コインの違いによってマイニングされたコインの獲得方法も異なり、大まかに3種類のコイン獲得方法があると語ります。
PoW(Proof of Work:プルーフオブワーク)
主にビットコインに使われる方法で、膨大なハッシュ関数の計算を行い一番先にナンス値にたどり着いた人がコインを獲得できるベーシックな方法です。
PoS(Proof of steak:プルーフオブステーク)
主にADA(カルダノエイダコイン)に使用され、コインを最も多く保有している人たちから優先的にランダムで抽選が行われ配布されます。
PoI(Proof of Importance:プルーフオブインポータンス)
NEM(XEM:ネムコイン)を筆頭に幅広いコインに採用されているブロックチェーンシステムで、マイニングで獲得されたコインをハーベスト(収穫とも呼ばれる)して、ユーザーに配布する仕組みで、コイン獲得条件として取引量、コインの保有数によってランク付けされたユーザーに幅広くコインを配布仕組みです。
次に3番目の項目ではブロックチェーンが抱える問題点を李氏は指摘し解説しています。
現在、ビットコインに使われているブロックチェーンシステムで問題に挙げられているのは、データ処理の遅さにあると指摘したうえで、膨大なデータ処理するために工場規模でのマイニングが行われることによって多くの電力が消費されている。また、データ処理の遅さは取引が行われ、成立するまでの時間も掛るといわれており、現在クレジットカードの決済処理が一秒間に4000〜6000回行えるのに対してビットコインはたったの7回しか行えず、今のままでは世界の取引決済に応じることはできないが、今後、EOSなどのような決済処理の効率が高いブロックチェーン技術が確立されれば十分に対応できるだろうと語っています。
仮想通貨における保管方法としてウォレットの解説をしています。このウォレットは仮想通貨を補完するためのシステムであり、内容として公開鍵と秘密鍵を使ってウォレット内にある仮想通貨を入出金または送金が行えます。ウォレット内はデータと英数字からなるアドレスコードが記録されているので、そのコードの記録を安全に保管するために様々な方法が利用できると語っています。
また、仮想通貨業界で起きた事件を題材に、その内容と世間の誤解した認識について語っています。例えば2018年1月に起きたコインチェック事件では、仮想通貨はハッキングによって外部に流失させられる認識があるが、仮想通貨そのものに原因がある訳ではなく、取引所の管理体制に問題があったと指摘しています。これは、コインチェックが保有管理しているウォレットが常時ネットに接続した状態であり、ハッキングの実行犯は、半年もの時間をかけて、このウォレットの責任者をネット上のSNSなどから割り出しを行い最終的にフィッシングによって取引所の管理権限を奪取し犯行に及んでいます。
中国における仮想通貨とブロックチェーンの政策に関しての解説では、仮想通貨のコインに関しては中国政府で厳しく規制をしている一方で、ブロックチェーン技術に関しては新しいIT技術であるとして、推奨し、積極的に開発に勤しんでいます。
最後に李氏の運営する仮想通貨メディアのデジタルジャーナルが2018年11月29日にブロックチェーンカンファレンスを秋葉原UDXにて開催する旨を来場者に表明しました。
研究会の最後に質疑コーナーが設けられており、来場者は各々に質問を投げており、内容として、現在ハッキングを回避できるブロックチェーン技術が攻撃にされる可能性や、仮想通貨とブロックチェーンの切り分けなど有意義な質疑が行われています。
その中で李氏は、いずれブロックチェーンと仮想通貨との関係は切り分けて考えなければならない日が来ると語り、会長の佐々木氏はブロックチェーンが実用化され日常生活に取り入れられれば、膨大なデータのやり取りを瞬時に行うことができ、現状の社会人が行う業務の効率を飛躍的に高めるとして、より一層生活環境の中で自由に使える時間が増えていくだろうと語っています。
協力メディア
デジタルジャーナル
URL:https://www.digitaljournal.jp/
会社概要
株式会社ブルーキャッスル
〒105-0004
東京都港区新橋6-5-3 山田屋ビル
URL:http://www.bluecastle.jp/index.php/company-info/
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