連合『2012年の新規就職者の意識調査』を発表
連合(日本労働組合総連合会)では、2012年の新規就職者の意識調査を実施しました。
本調査は、インターネットリサーチにより、1000名[調査対象者2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内の男女]の有効サンプルを集計しました。
本調査は、インターネットリサーチにより、1000名[調査対象者2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内の男女]の有効サンプルを集計しました。
連合(日本労働組合総連合会)(http://www.jtuc-rengo.or.jp)(所在地:東京都千代田区、会長:古賀 伸明)では、2012年の新規就職者の意識調査を実施しました。
本調査は、インターネットリサーチにより、2011年11月29日〜12月7日の9日間において実施し、1000名[調査対象者2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内の男女]の有効サンプルを集計しました。
◆就活は『苦しかった』50.7% 新卒大学生では57.6%
◆新卒大学生の4人に1人が、「2010年10月よりも前」に就活を開始
◆就活期間 新卒大学生で「6ヵ月以上9ヵ月未満」30.1% 「1年以上」も14.6%
2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内(以下、本調査結果において単に「既卒」といいます。)の男女(男性421名、女性579名)に、就職活動は楽だったか、それとも苦しかったかを聞いたところ、「とても楽だった」と「どちらかというと楽だった」を合わせた『楽だった』が49.3%、「とても苦しかった」と「どちらかというと苦しかった」を合わせた『苦しかった』が50.7%となり、就活に対する感想は「楽」と「苦」が半数ずつとなりました。
新卒の専修学校生(123名)では、『楽だった』(56.1%)が『苦しかった』(43.9%)を12.2ポイント上回ったのに対し、新卒大学生(375名)では、『苦しかった』(57.6%)が『楽だった』(42.4%)を15.2ポイント上回っており、特に新卒大学生において「就職活動は苦しかった」との感想が多くなりました。
次に、就職活動を始めた時期と終えた時期を聞きました。
就職活動を始めた時期では、「2010年10月〜12月」が最も多く19.9%、続いて「2011年7月〜9月」で16.4%となりました。就職活動を終えた時期では、「2011年10月以降」が最も多く30.4%、続いて「2011年7月〜9月」で28.0%となっています。
新卒大学生では、始めた時期は、「2010年10月〜12月」が最も多く36.5%、続いて「2011年1月〜3月」が18.4%となりました。2010年10月よりも前に開始していた割合は24.8%となり、約4人に1人が10月よりも前に就活を行っていたことがわかりました。就職活動を終えた時期では、「2011年7月〜9月」が最も多く35.2%、続いて「2011年10月以降」が29.9%となり、3割が2011年の10月以降も就活をしていた様子が窺える結果となりました。
2010年3月以前に就職活動を始めた人を除いた新卒大学生(356名)の、実際に就職活動にかかった期間を算出したところ、最も多かったのは「6ヵ月以上9ヵ月未満」で30.1%、続いて「3ヵ月以上6ヵ月未満」で20.8%、「9ヵ月以上1年未満」で18.0%となりました。また、「1年以上」就職活動をしたとの回答も14.6%みられました。
◆就活で“学業”に支障が出た 4割半
◆“学業”以上に支障が出ていた、学費や生活費のための「アルバイト」
全回答者(1,000名)に、就職活動をするにあたり、学生生活にどの程度支障が出たのかを聞きました。
「非常に支障が出た」と「やや支障が出た」を合わせた『支障が出た』の割合をみると、【基礎教養を身に付けること】では34.0%、【専門的知識・技術を身に付けること】では39.5%、「基礎教養」や「専門知識・技術」のどちらかに『支障が出た』との割合は46.4%となり、4割半が“学業”に支障が出たと回答しました。
また、【学費や生活費のためのアルバイト】では『支障が出た』が53.9%となり、“学業”の46.4%よりも7.5ポイント高くなりました。特に、新卒大学生で、学費や生活費のためのアルバイトに『支障が出た』との回答が高く65.3%と、“学業”の46.1%よりも19.2ポイント高くなっています。
ほか、【クラブ活動やサークル活動】に『支障が出た』のは34.3%、【交友関係を充実させること】では35.4%と、それぞれ3人に1人以上が支障をきたしていました。
就職活動をするにあたり、学業への支障が懸念されていますが、学費や生活費が必要なのに就職活動でアルバイトが出来ない、といった生活面への影響の問題も今回明らかとなりました。
◆就活の情報収集先 新卒大学生は「就職情報サイト」84.0%、「学校の就職課・掲示板」も79.2%
◆新卒高校生は、「学校の先生」、「学校の就職課・掲示板」がともに8割超
全回答者(1,000名)に対し、就職活動をするにあたり、どこからどのくらい情報を利用したかを聞きました。
「頻繁に利用した」、「よく利用した」、「少し利用した」を合わせた『利用率』を見ると、新卒大学生では、1位【インターネットの就職情報サイト】(84.0%)、2位【学校の就職課・掲示板】(79.2%)、3位【会社のホームページの求人情報】(73.9%)となりました。【インターネットの就職情報サイト】では「頻繁に利用した」(40.5%)、【学校の就職課・掲示板】、【会社のホームページの求人情報】では「少し利用した」(42.9%、32.8%)との回答が多く、【インターネットの就職情報サイト】を中心に、【学校の就職課・掲示板】や【会社のホームページの求人情報】からも情報収集を行っている様子が窺えました。
新卒高校生(261名)では、1位【学校の先生からの情報】(87.4%)、2位【学校の就職課・掲示板】(84.3%)と、ともに8割を超え、「頻繁に利用した」との割合も37.2%、43.3%と高く、学校からの情報を中心に利用していることがわかりました。
既卒者(130名)では、【ハローワーク】の利用率が38.5%、【民間の就職情報紙】で39.2%と、新卒者よりもそれぞれ19.4ポイント、13.0ポイント高くなっており、新卒者と比較してより広く社会一般からの情報を収集して就職活動に臨んでいることがわかりました。
◆「第一志望」に就職 新卒高校生は7割、新卒大学生は5割半
◆社会人になるにあたり、期待と不安、どちらが大きい?
「期待の方が大きい」 新卒で40.6% 既卒3年以内で53.1%
全回答者(1,000名)に、この春(2012年4月)就職する勤務先の就職活動時の志望順位を聞いたところ、「第一志望」との回答は62.4%となり、6割以上が希望の就職先へ決まったようです。「第二志望」は21.2%、「第三志望」は6.9%、「第四志望以降」も9.5%いました。
「第一志望」の就職先へ決まった割合は、新卒者の中でも高校生で高く、70.5%となりました。一方、新卒大学生では15ポイント以上低くなり、54.9%となっています。
次に、これから社会人になるにあたり、期待と不安のどちらが大きいかを聞いたところ、「不安よりも、期待が大きい」、「不安よりも、期待がやや大きい」を合わせた『期待の方が大きい』が42.2%、「期待よりも、不安が大きい」、「期待よりも、不安がやや大きい」を合わせた『不安の方が大きい』は57.8%となり、新規就職者は、社会人になるにあたり、不安に感じている人の方が多いことがわかりました。
男女別でみると、男性よりも女性で『不安の方が大きい』との回答が高く63.6%と、6割強が不安だと回答しています。
他方、既卒者では『期待の方が大きい』との回答が53.1%と、不安よりも期待を持っている人の方が多いことがわかりました。
◆働く目的トップ3 「お金」、「自己の成長」、「生きがい」
◆既卒者は、「自己の成長」と「社会貢献」に前向きな目的意識
全回答者(1,000名)に、「働く目的」として何がどの程度あてはまるか、各項目について聞きました。
「非常にあてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた『あてはまる』の割合が高かった順にみると、「お金を得るため」が最も高く95.8%となりました。続いて「自己実現や自己の成長のため」で85.9%、「生きがいを見つけるため」で76.3%となりました。以降、「社会に貢献するため」72.6%、「社会的体裁を保つため」67.7%、「家業を継ぐため(現在又は将来)」24.0%となっています。
既卒者では、「自己実現や自己の成長のため」や「社会に貢献するため」において、「非常にあてはまる」との回答がそれぞれ56.9%、50.0%となり、働くことに対する前向きな目的意識が窺われました。
■■報道関係の皆様へ■■
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「連合調べ」と付記のうえご使用くださいますよう、お願い申し上げます。
■■本調査に関するお問合せ窓口■■
連合(日本労働組合総連合会)
総合企画局
担当:扇谷、加藤
TEL:03-5295-0510(総合企画局)
Eメール:jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp(総合企画局)
受付時間:10時00分〜17時30分(月〜金)
■■連合(日本労働組合総連合会) 概要■■
組織名:連合(日本労働組合総連合会)
代表者名:会長 古賀 伸明
発足:1989年11月
所在地:東京都千代田区神田駿河台3-2-11総評会館内 3F-8F
業務内容:すべての働く人たちのために、希望と安心の社会をつくる
本調査は、インターネットリサーチにより、2011年11月29日〜12月7日の9日間において実施し、1000名[調査対象者2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内の男女]の有効サンプルを集計しました。
◆就活は『苦しかった』50.7% 新卒大学生では57.6%
◆新卒大学生の4人に1人が、「2010年10月よりも前」に就活を開始
◆就活期間 新卒大学生で「6ヵ月以上9ヵ月未満」30.1% 「1年以上」も14.6%
2012年4月以降に初めて就職する予定で、就職先が決まっている17歳〜29歳の新卒または既卒3年以内(以下、本調査結果において単に「既卒」といいます。)の男女(男性421名、女性579名)に、就職活動は楽だったか、それとも苦しかったかを聞いたところ、「とても楽だった」と「どちらかというと楽だった」を合わせた『楽だった』が49.3%、「とても苦しかった」と「どちらかというと苦しかった」を合わせた『苦しかった』が50.7%となり、就活に対する感想は「楽」と「苦」が半数ずつとなりました。
新卒の専修学校生(123名)では、『楽だった』(56.1%)が『苦しかった』(43.9%)を12.2ポイント上回ったのに対し、新卒大学生(375名)では、『苦しかった』(57.6%)が『楽だった』(42.4%)を15.2ポイント上回っており、特に新卒大学生において「就職活動は苦しかった」との感想が多くなりました。
次に、就職活動を始めた時期と終えた時期を聞きました。
就職活動を始めた時期では、「2010年10月〜12月」が最も多く19.9%、続いて「2011年7月〜9月」で16.4%となりました。就職活動を終えた時期では、「2011年10月以降」が最も多く30.4%、続いて「2011年7月〜9月」で28.0%となっています。
新卒大学生では、始めた時期は、「2010年10月〜12月」が最も多く36.5%、続いて「2011年1月〜3月」が18.4%となりました。2010年10月よりも前に開始していた割合は24.8%となり、約4人に1人が10月よりも前に就活を行っていたことがわかりました。就職活動を終えた時期では、「2011年7月〜9月」が最も多く35.2%、続いて「2011年10月以降」が29.9%となり、3割が2011年の10月以降も就活をしていた様子が窺える結果となりました。
2010年3月以前に就職活動を始めた人を除いた新卒大学生(356名)の、実際に就職活動にかかった期間を算出したところ、最も多かったのは「6ヵ月以上9ヵ月未満」で30.1%、続いて「3ヵ月以上6ヵ月未満」で20.8%、「9ヵ月以上1年未満」で18.0%となりました。また、「1年以上」就職活動をしたとの回答も14.6%みられました。
◆就活で“学業”に支障が出た 4割半
◆“学業”以上に支障が出ていた、学費や生活費のための「アルバイト」
全回答者(1,000名)に、就職活動をするにあたり、学生生活にどの程度支障が出たのかを聞きました。
「非常に支障が出た」と「やや支障が出た」を合わせた『支障が出た』の割合をみると、【基礎教養を身に付けること】では34.0%、【専門的知識・技術を身に付けること】では39.5%、「基礎教養」や「専門知識・技術」のどちらかに『支障が出た』との割合は46.4%となり、4割半が“学業”に支障が出たと回答しました。
また、【学費や生活費のためのアルバイト】では『支障が出た』が53.9%となり、“学業”の46.4%よりも7.5ポイント高くなりました。特に、新卒大学生で、学費や生活費のためのアルバイトに『支障が出た』との回答が高く65.3%と、“学業”の46.1%よりも19.2ポイント高くなっています。
ほか、【クラブ活動やサークル活動】に『支障が出た』のは34.3%、【交友関係を充実させること】では35.4%と、それぞれ3人に1人以上が支障をきたしていました。
就職活動をするにあたり、学業への支障が懸念されていますが、学費や生活費が必要なのに就職活動でアルバイトが出来ない、といった生活面への影響の問題も今回明らかとなりました。
◆就活の情報収集先 新卒大学生は「就職情報サイト」84.0%、「学校の就職課・掲示板」も79.2%
◆新卒高校生は、「学校の先生」、「学校の就職課・掲示板」がともに8割超
全回答者(1,000名)に対し、就職活動をするにあたり、どこからどのくらい情報を利用したかを聞きました。
「頻繁に利用した」、「よく利用した」、「少し利用した」を合わせた『利用率』を見ると、新卒大学生では、1位【インターネットの就職情報サイト】(84.0%)、2位【学校の就職課・掲示板】(79.2%)、3位【会社のホームページの求人情報】(73.9%)となりました。【インターネットの就職情報サイト】では「頻繁に利用した」(40.5%)、【学校の就職課・掲示板】、【会社のホームページの求人情報】では「少し利用した」(42.9%、32.8%)との回答が多く、【インターネットの就職情報サイト】を中心に、【学校の就職課・掲示板】や【会社のホームページの求人情報】からも情報収集を行っている様子が窺えました。
新卒高校生(261名)では、1位【学校の先生からの情報】(87.4%)、2位【学校の就職課・掲示板】(84.3%)と、ともに8割を超え、「頻繁に利用した」との割合も37.2%、43.3%と高く、学校からの情報を中心に利用していることがわかりました。
既卒者(130名)では、【ハローワーク】の利用率が38.5%、【民間の就職情報紙】で39.2%と、新卒者よりもそれぞれ19.4ポイント、13.0ポイント高くなっており、新卒者と比較してより広く社会一般からの情報を収集して就職活動に臨んでいることがわかりました。
◆「第一志望」に就職 新卒高校生は7割、新卒大学生は5割半
◆社会人になるにあたり、期待と不安、どちらが大きい?
「期待の方が大きい」 新卒で40.6% 既卒3年以内で53.1%
全回答者(1,000名)に、この春(2012年4月)就職する勤務先の就職活動時の志望順位を聞いたところ、「第一志望」との回答は62.4%となり、6割以上が希望の就職先へ決まったようです。「第二志望」は21.2%、「第三志望」は6.9%、「第四志望以降」も9.5%いました。
「第一志望」の就職先へ決まった割合は、新卒者の中でも高校生で高く、70.5%となりました。一方、新卒大学生では15ポイント以上低くなり、54.9%となっています。
次に、これから社会人になるにあたり、期待と不安のどちらが大きいかを聞いたところ、「不安よりも、期待が大きい」、「不安よりも、期待がやや大きい」を合わせた『期待の方が大きい』が42.2%、「期待よりも、不安が大きい」、「期待よりも、不安がやや大きい」を合わせた『不安の方が大きい』は57.8%となり、新規就職者は、社会人になるにあたり、不安に感じている人の方が多いことがわかりました。
男女別でみると、男性よりも女性で『不安の方が大きい』との回答が高く63.6%と、6割強が不安だと回答しています。
他方、既卒者では『期待の方が大きい』との回答が53.1%と、不安よりも期待を持っている人の方が多いことがわかりました。
◆働く目的トップ3 「お金」、「自己の成長」、「生きがい」
◆既卒者は、「自己の成長」と「社会貢献」に前向きな目的意識
全回答者(1,000名)に、「働く目的」として何がどの程度あてはまるか、各項目について聞きました。
「非常にあてはまる」と「ややあてはまる」を合わせた『あてはまる』の割合が高かった順にみると、「お金を得るため」が最も高く95.8%となりました。続いて「自己実現や自己の成長のため」で85.9%、「生きがいを見つけるため」で76.3%となりました。以降、「社会に貢献するため」72.6%、「社会的体裁を保つため」67.7%、「家業を継ぐため(現在又は将来)」24.0%となっています。
既卒者では、「自己実現や自己の成長のため」や「社会に貢献するため」において、「非常にあてはまる」との回答がそれぞれ56.9%、50.0%となり、働くことに対する前向きな目的意識が窺われました。
■■報道関係の皆様へ■■
本ニュースレターの内容の転載にあたりましては、「連合調べ」と付記のうえご使用くださいますよう、お願い申し上げます。
■■本調査に関するお問合せ窓口■■
連合(日本労働組合総連合会)
総合企画局
担当:扇谷、加藤
TEL:03-5295-0510(総合企画局)
Eメール:jtuc-kikaku@sv.rengo-net.or.jp(総合企画局)
受付時間:10時00分〜17時30分(月〜金)
■■連合(日本労働組合総連合会) 概要■■
組織名:連合(日本労働組合総連合会)
代表者名:会長 古賀 伸明
発足:1989年11月
所在地:東京都千代田区神田駿河台3-2-11総評会館内 3F-8F
業務内容:すべての働く人たちのために、希望と安心の社会をつくる