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大容量240TB(*1)のデータを利用者の元で長期保管できるストレージシステム「d:ternity(ディターニティ) オンサイト アーカイブ」新発売

富士フイルム株式会社(社長:助野 健児)は、企業や大学で生成されたデータを簡単かつ効率的に磁気テープに記録し、利用者の元で長期保管できるデータアーカイブストレージシステム「d:ternity オンサイト アーカイブ」を本日より発売します。本製品は、日本IBMの技術支援を受けて実現したもので、データの長期保存性や信頼性に優れる当社の磁気テープ「FUJIFILM LTO Ultrium7データカートリッジ(*2)」(以下、「LTO7」)と、IBMのライブラリーなどを組み合わせた、ストレージコストの抑制と高い利便性を両立するコールドデータ(*3)用ストレージシステムです。

◆詳細は以下のWebページでご覧下さい。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1074.html?link=atp

昨今、高精細な4K・8K映像の普及や、遺伝子解析・創薬におけるスーパーコンピュータの使用拡大、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT(Internet of Things)の進展などにより、世の中のデータ量は爆発的に増加しています。その中でも使用頻度の低いコールドデータは全体の8割以上を占めると言われており、コールドデータを将来の活用のために安全・安価に長期保管したいというニーズが高まっています。磁気テープは、このようなニーズに応えるメディアとして大手データセンターを中心に世界中で使用が拡大しています。
富士フイルムは、平成26年4月、お客さまからデータをお預かりして磁気テープによる長期保管を行うデータアーカイブサービス「d:ternity オフサイト アーカイブ」(*4)の提供を開始しました。同サービスは、映像作品のコンテンツデータや企業の研究データなど、各種ビッグデータを安全かつ低コストに保管できるため、多くのお客さまからご好評いただいています。また、平成27年6月には、さまざまなアナログデータのデジタル化・データ変換サービス「d:ternity コンバージョン」(*5)をスタート。両サービスを、あらゆるデータを安全・安価・効率的に保管するためのデータアーカイブソリューション「d:ternity」として提供してきました。
今回、「d:ternity オンサイト アーカイブ」を「d:ternity」の新ラインアップとして追加します。これにより、アナログデータのデジタル化やデータの社内外での効率的な長期保管など、データアーカイブに関するあらゆるニーズにお応えすることが可能になります。
「d:ternity オンサイト アーカイブ」は、長期保存性に優れる当社独自の「バリウムフェライト(BaFe)磁性体」を用いた磁気テープ「LTO7」と、テープドライブ「TS3200 テープライブラリー」(*6)、ディスクサーバ「CISCO UCS C240M4 LFF」(*7)、データ管理ソフト「IBM Spectrum Scale」「IBM Spectrum Archive Enterprise Edition」(*8)を組み合わせたコールドデータ用ストレージシステムです。生成されたデータは一度、ディスクサーバに保管された後、使用頻度の低いデータは、容量当たりの保管コストがより低い磁気テープに自動的に記録されます。データ毎に自動的に適切な保管先が選択されるため、簡単かつ効率的にデータを管理できます。本製品は、DVD約5万枚に相当する240TBの大容量ストレージシステムでありながら、HDDストレージのみで構成されたストレージに比べ、システム本体の価格を2分の1以下(*9)に抑えた低価格を実現。増大するストレージコストの抑制に貢献します。さらに、お客さまの元でデータを管理できるため、秘匿性が高く外部に持ち出すことのできない研究開発データや個人情報などの保管にも適しています。また、データアーカイブサービス「d:ternity オフサイト アーカイブ」とともにご使用いただくことで、データの簡単・効率的な長期保管と、データを外部保管して保管場所を分散化させることによる災害対策などのリスク管理を、同時に実現することができます。大学・企業の研究部門、病院などの医療機関、映像・画像などの重要なコンテンツを扱う制作会社など、データの長期保管が必要な各業界のニーズに柔軟に対応します。
なお、富士フイルムは、「BaFe磁性体」を使用した磁気テープのさらなる大容量化に向けた技術開発にも取り組んでいます。平成27年4月には、米国IBMと共同で、「BaFe磁性体」採用の磁気テープの実走行試験を行い、世界最大容量(*12)となる1巻あたり非圧縮220TBのデータカートリッジ実現につながる画期的な技術開発に成功しました。このように磁気テープは技術の向上によるさらなる大容量化が確認できており、今後も加速する社会のデータの大容量化に対応できる最適なメディアです。
富士フイルムは、平成12年に「LTO1」を発売して以降、常に高性能・高品質を追求し、世界シェアNo.1(*13)メーカーとして、大容量磁気テープの開発をリードしてきました。当社は、貴重な映像作品や歴史的な文献、社会の発展につながる研究の記録など、世の中のあらゆるデータを人類の大切な財産であると考え、今後も、お客さまの信頼と幅広いニーズにお応えする最適なサービス、ソリューション、製品を提供していきます。
*1 実効容量はご利用になるファイルサイズや使用方法といったお客さまの環境によって異なります。
*2 LTOはHPE社、IBM社、Quantum社が共同策定した磁気テープ記憶装置の規格。Linear Tape-Open、LTO、LTOロゴ、UltriumおよびUltriumロゴは、HPE社、IBM社およびQuantum社の米国およびその他の国における登録商標です。
*3 生成されてから時間がたちアクセスされることの少なくなったデータで、重要な情報資産として長期間の保管が求められるもの。
*4 HDD、光ディスクや磁気テープなどのデジタル記録媒体に加え、紙や写真などアナログ資料もデジタル化して、LTOを使用した富士フイルムのアーカイブシステムに保管しデータを預かるサービス。サービススタート時は「d:ternity」という名称でしたが、「d:ternity オンサイト アーカイブ」発売を機に「d:ternity オフサイト アーカイブ」と名称を改めます。保管期間中は、富士フイルムが定期的なLTOの状態確認やデータ移行(マイグレーション)、保管場所を分散化させることによる災害対策などのリスク管理など、データ長期保管に伴う業務を実施します(http://fujifilm.jp/dternity/
*5 写真プリントや各種フィルムなどのアナログ資料を高画質デジタルデータに変換したり、古い規格のビデオテープを汎用的な磁気テープやDVDにデジタル化することなどが可能。
*6 IBM社製LTOテープライブラリー。最大4台のLTOハーフ・テープ・ドライブおよび48個のテープを搭載可能。
*7 Cisco製高密度ラックマウントサーバ。最大12基の3.5インチHDDを搭載可能。
*8 IBM社製データ管理ソフト。テープライブラリー内のファイルに対して、ディスク上のファイルと同様の容易なアクセスと管理を実現。
*9 平成28年6月1日時点。当社調べ。
*10 ファイル共有プロトコルはNFS/CIFSのいずれかを選択可能で、Windows/Linuxに対応。
*11 Linear Tape File System (LTFS)は、「LTO5」以降で採用されたテープフォーマット/ファイルシステム。
*12 平成28年6月1日時点。塗布型磁気テープとして。当社調べ。
*13 生産者シェア。当社調べ。


d:ternity(ディターニティ) スペシャルサイト
  ⇒ http://fujifilm.jp/business/data/archivesolution/dternity/promotion/?link=atp
データストレージメディア 製品ラインアップ
  ⇒ http://fujifilm.jp/business/oa_media/datastorage/index.html?link=atp
富士フイルムニュースリリース一覧
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/index.html?link=atp
富士フイルム株式会社
  ⇒ http://fujifilm.jp/?link=atp
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