北欧の人々に学ぶべき、「休み方」とは?〜「働き方」を考えることは、「休み方」を考えること〜
[19/06/19]
提供元:@Press
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株式会社アルト(所在地:群馬県高崎市、代表取締役:芳子 ビューエル)は、「働き方と休み方」に関する当社代表の見解を公開いたします。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/184909/LL_img_184909_1.jpg
fika
2012年から行われている国際連合の「世界幸福度調査」において、常に上位に入っている北欧諸国。一方で日本は、2018年度は54位で先進国の中では下の方です。
この違いはどこにあるのかについて、当社の代表であり、北欧流ワークライフデザイナーの芳子 ビューエルが、「働き方と休み方」の視点からお伝えします。
■休みが増えただけでは、幸せになれない
昨今働き方改革がクローズアップされていますが、日本でよく聞く声として、「休みが多くなっても、どうやって過ごせばいいのかわからない」というものがあります。実際今回のゴールデンウィークの事前調査では、10連休を取れると回答した人のうちの約6割が、「10日間全てで予定がない」と答えたそうです。(阪急交通社「ゴールデンウィークに関する調査」より)
日本人は、「働き過ぎ」と言われる程、勤勉な国民として知られています。「過労死」という言葉がそのまま海外で使われている程で、実際に毎日遅くまで、または休日を返上して仕事をしている人をよく見かけます。だからこそ、「休みなさい」と言われる時間が増えても、何をしていいかわからないという人が多いのでしょう。また、同じ期間にみんなが一斉に休みを取ることになるため、「どこに旅行に行くにも高い」という声も聞こえてきます。つまり、「休み方」については、まだまだ上手ではないと言えます。
一方で北欧諸国では、残業や休日出勤はほとんどないと言っていい状況で、日頃からしっかり休みます。また夏には2週間程度の夏休みを、少しずつ時期をずらしながら、ほぼ全員が取ります。ただし、税金が高く、自由になるお金が限られている北欧では、どこかに旅行に行くという選択肢は主流ではありません。お金をかけなくても、豊かな自然の中でサイクリングやピクニックをしたり、屋外で太陽の光をたくさん浴びて気持ちの良い時間を満喫して楽しむ。そんな休み方をしています。
■スウェーデンの「fika(フィーカ)」
スウェーデンにある「フィーカ」という文化も、休み方の一例です。
「フィーカ」とは、スウェーデン語で「コーヒーブレイク(ティータイム)」を指します。
コーヒーを飲みながら同僚や他部署の人とたわいもない話をして気分を切り替え、新たなモチベーションで仕事に臨むということを、ごく自然な習慣として日常的に行なっています。
統計的なデータはありませんが、スウェーデン人は1日に平均5回のフィーカを取り、これによって生産性も上がると言われています。実際に、スウェーデンのGDPは右肩上がりで、スウェーデンの場合は『休みを取ること=仕事のパフォーマンスの向上』という考えがあります。
■日本で取り入れるには?
先日スウェーデン大使館で、日本の方々にフィーカについての講義をさせて頂いたのですが、その時に出て来たのは「日本でもフィーカを試してみたが、うまくいかなかった」という意見でした。
やはり文化的な前提が違う国で、そのまま取り入れようとしても、それは難しいと思います。また、医療費・教育費が基本無償である北欧と日本では、老後の生活の不安やストレスが全く違います。
しかし北欧社会の良さを取り入れることによって、生活の質を向上させることはできるはずです。
では具体的には、どうすればいいのか。例えば、「定期的に休みを取ることを自分の中で決める」ことから始めてみてはいかがでしょうか。そして、カレンダーがまだ白いうちに前もって休みを決めてしまい、カレンダーに書き入れて仕事が入るのをブロックしてしまうのです。
最初から長期の休みを取ることは難しい場合でも、まずは1日だけ取ることを決めてしまう。そして周囲の人達に、fikaの例のようにコーヒーを持って気軽に話しかけ、「この日は〇〇をしようと思っている」ということを、あらかじめ宣言しておく。例えば資格試験の勉強であるとか、滅多に出来ないことへの挑戦であるとか、周りからも応援してもらえるような理由がはじめはいいのではないでしょうか。
スウェーデンの人々のように、お休みをしっかりと取り、仕事を効率的にこなすことこそワークライフバランスのとれた生き方だと思います。
■芳子 ビューエル(よしこ・びゅーえる) 経歴
北欧流ワークライフデザイナー、北欧輸入の第一人者。
高校卒業後にカナダに留学し、カナダ人の男性と結婚。
帰国後輸入商社である株式会社アペックスを設立。
(2012年にM&Aで東証1部のティーライフと資本提携。現在も取締役社長)
1998年JETROより「ライフスタイルのスペシャリスト」として北欧に派遣されて以来、北欧にゆかりが深い。2006年に株式会社アルトを設立し、代表取締役に就任。高崎で「cafe hygge(ヒュッゲ)」「インテリアショップALTO」を経営し、北欧にまつわる商品や料理を日本に合わせた形で紹介している。
最新著書:「fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方」(キラジェンヌ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4906913849
【公式ブログ】 http://yoshiko-buell.com
◆株式会社アルト 会社概要
商号 : 株式会社アルト
代表者 : 代表取締役 芳子 ビューエル
所在地 : 〒370-0044 群馬県高崎市岩押町5-1 リベルテ高崎 2F
創業 : 2006年
事業内容: 輸出入事業や通販事業のコンサルティング及び、
新素材を用いた商品開発、店舗運営等
URL : http://www.alto-star.com/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/184909/LL_img_184909_1.jpg
fika
2012年から行われている国際連合の「世界幸福度調査」において、常に上位に入っている北欧諸国。一方で日本は、2018年度は54位で先進国の中では下の方です。
この違いはどこにあるのかについて、当社の代表であり、北欧流ワークライフデザイナーの芳子 ビューエルが、「働き方と休み方」の視点からお伝えします。
■休みが増えただけでは、幸せになれない
昨今働き方改革がクローズアップされていますが、日本でよく聞く声として、「休みが多くなっても、どうやって過ごせばいいのかわからない」というものがあります。実際今回のゴールデンウィークの事前調査では、10連休を取れると回答した人のうちの約6割が、「10日間全てで予定がない」と答えたそうです。(阪急交通社「ゴールデンウィークに関する調査」より)
日本人は、「働き過ぎ」と言われる程、勤勉な国民として知られています。「過労死」という言葉がそのまま海外で使われている程で、実際に毎日遅くまで、または休日を返上して仕事をしている人をよく見かけます。だからこそ、「休みなさい」と言われる時間が増えても、何をしていいかわからないという人が多いのでしょう。また、同じ期間にみんなが一斉に休みを取ることになるため、「どこに旅行に行くにも高い」という声も聞こえてきます。つまり、「休み方」については、まだまだ上手ではないと言えます。
一方で北欧諸国では、残業や休日出勤はほとんどないと言っていい状況で、日頃からしっかり休みます。また夏には2週間程度の夏休みを、少しずつ時期をずらしながら、ほぼ全員が取ります。ただし、税金が高く、自由になるお金が限られている北欧では、どこかに旅行に行くという選択肢は主流ではありません。お金をかけなくても、豊かな自然の中でサイクリングやピクニックをしたり、屋外で太陽の光をたくさん浴びて気持ちの良い時間を満喫して楽しむ。そんな休み方をしています。
■スウェーデンの「fika(フィーカ)」
スウェーデンにある「フィーカ」という文化も、休み方の一例です。
「フィーカ」とは、スウェーデン語で「コーヒーブレイク(ティータイム)」を指します。
コーヒーを飲みながら同僚や他部署の人とたわいもない話をして気分を切り替え、新たなモチベーションで仕事に臨むということを、ごく自然な習慣として日常的に行なっています。
統計的なデータはありませんが、スウェーデン人は1日に平均5回のフィーカを取り、これによって生産性も上がると言われています。実際に、スウェーデンのGDPは右肩上がりで、スウェーデンの場合は『休みを取ること=仕事のパフォーマンスの向上』という考えがあります。
■日本で取り入れるには?
先日スウェーデン大使館で、日本の方々にフィーカについての講義をさせて頂いたのですが、その時に出て来たのは「日本でもフィーカを試してみたが、うまくいかなかった」という意見でした。
やはり文化的な前提が違う国で、そのまま取り入れようとしても、それは難しいと思います。また、医療費・教育費が基本無償である北欧と日本では、老後の生活の不安やストレスが全く違います。
しかし北欧社会の良さを取り入れることによって、生活の質を向上させることはできるはずです。
では具体的には、どうすればいいのか。例えば、「定期的に休みを取ることを自分の中で決める」ことから始めてみてはいかがでしょうか。そして、カレンダーがまだ白いうちに前もって休みを決めてしまい、カレンダーに書き入れて仕事が入るのをブロックしてしまうのです。
最初から長期の休みを取ることは難しい場合でも、まずは1日だけ取ることを決めてしまう。そして周囲の人達に、fikaの例のようにコーヒーを持って気軽に話しかけ、「この日は〇〇をしようと思っている」ということを、あらかじめ宣言しておく。例えば資格試験の勉強であるとか、滅多に出来ないことへの挑戦であるとか、周りからも応援してもらえるような理由がはじめはいいのではないでしょうか。
スウェーデンの人々のように、お休みをしっかりと取り、仕事を効率的にこなすことこそワークライフバランスのとれた生き方だと思います。
■芳子 ビューエル(よしこ・びゅーえる) 経歴
北欧流ワークライフデザイナー、北欧輸入の第一人者。
高校卒業後にカナダに留学し、カナダ人の男性と結婚。
帰国後輸入商社である株式会社アペックスを設立。
(2012年にM&Aで東証1部のティーライフと資本提携。現在も取締役社長)
1998年JETROより「ライフスタイルのスペシャリスト」として北欧に派遣されて以来、北欧にゆかりが深い。2006年に株式会社アルトを設立し、代表取締役に就任。高崎で「cafe hygge(ヒュッゲ)」「インテリアショップALTO」を経営し、北欧にまつわる商品や料理を日本に合わせた形で紹介している。
最新著書:「fika(フィーカ) 世界一幸せな北欧の休み方・働き方」(キラジェンヌ)
https://www.amazon.co.jp/dp/4906913849
【公式ブログ】 http://yoshiko-buell.com
◆株式会社アルト 会社概要
商号 : 株式会社アルト
代表者 : 代表取締役 芳子 ビューエル
所在地 : 〒370-0044 群馬県高崎市岩押町5-1 リベルテ高崎 2F
創業 : 2006年
事業内容: 輸出入事業や通販事業のコンサルティング及び、
新素材を用いた商品開発、店舗運営等
URL : http://www.alto-star.com/