国内マーケット動向考察レポート 第2号発表「エコカー市場の最前線 Vol.2〜カーシェアリングが牽引するシェア消費の時代〜」
[11/04/01]
提供元:@Press
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総合マーケティングパートナー E-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長:鈴木 裕)のコミュニケーション・プランニング局内に籍をおく、東京流通研究所(所在地:東京都中央区、所長:宮崎 陽介、以下:TRK)では、変貌する国内マーケット動向に関する考察をレポートする『Topic in FOCUS』第2号を発表致しました。
「エコカー市場の最前線〜カーシェアリングが牽引するシェア消費の時代〜」をテーマに、カーシェアリングを利用する消費者意識に着目し、今後のビジネスチャンスを模索するヒントを考察しました。
【カーシェアリング利用者意識に見られる、新たな価値観の広がり】
普段の生活の中では「カーシェアリングが普及している実感」は、沸きにくいものです。しかしGoogle Mapsで【カーシェア】と入力してみると、東京を中心に、実に驚くほど多くのカーシェア拠点(パーキング)が地図上に現れることを確認できます。これは、カーシェアリング事業者の多くが、タイムズのようなコインパーキング事業からのサービス拡大や、オリックス自動車のようなレンタカー事業からの参入のように、元々拠点を持っている企業による参入である為、普及の実感がもたれないものと考えられます。
TRKがカーシェアリング事業の普及に着目するのは、その背景に消費者意識の根幹的な価値観の部分で大きな変化が起こっているのではないかと考えるからです。
近年、ソーシャルメディアの普及が話題になっています。その急速な浸透・拡大を支えるのは、自分が興味のあるものごとを「シェア」し、その想いに共感する人同士が一致団結して、例えば欲しいものを購買するという大きな精神構造の変革だと分析できます。そのような価値観と共通するものが、カーシェアリング利用者の意識にもあると考えられます。
もちろん一定の範囲内での「物々交換」や「共同使用」といった購買消費行動は昔からありましたが、それがIT技術やソーシャルネットワークの普及により、「ネット上の(直接的・間接的な)知り合い」という今までになかった広い範囲と新たな信頼関係のカタチに急速に発展しています。また、その一連のシェア行為をより効率的に、スピーディーに、そして「合理的に」行うという意識を働かせるようになってきています。
このように、合理的なシェアの精神とシンクロするカーシェアリングの思想をつないでいるのもまた、スマートフォンのようなソーシャルメディアを媒介するデバイスやアプリです。
これまでの企業のマーケティング活動は、ある意味「シェア」の代替行為として製品やサービスの購入を促してきたと言えます。例えばお餅。かつては冬場を迎える時期に、各家庭や近所の共同作業として作られていましたが、昭和40年代頃には家庭用電気餅つき機が一世を風靡し、近年では、更に手軽な加工食品としてお餅が店頭に並ぶようになりました。例としてはあまりにも微細ですが、もしかしたら災害時に問題視される「買い占め」は、お餅の例のように「購入」に偏重してきた私たちが自ら招いた大いなる「人災」なのかも知れません。
このように考えると、カーシェアという「価値観」の広がりは何もクルマ業界に限ったことではない、と考えられます。今後は、消費者(こう呼ぶこと自体を止めるべきだが)が、あらゆる分野で自分が買いたいものとシェアしたいものを「選択」することが増えると予想されます。
<詳しいデータをご希望の方>
http://e-gra.jp/pdf/trk_tif01_20110331.pdf
【TRK(東京流通研究所)とは】
TRK(東京流通研究所)は、総合マーケティングパートナーのE-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社の企画や戦略立案を行うコミュニケーション・プランニング局内に籍を置く、調査・研究の専門部署として発足しました。電気自動車から食料品まで業種業界を問わず、ターゲット顧客のセグメンテーション、コンシューマー・インサイトの発掘、ショッパー・マーケティングなどの取材、調査、分析、研究、レポートの発行を行っています。
また、2009年8月より、新たに「ネットクチコミ」を可視化するサービスを始めました。
■お見積り・お問い合わせ
TEL : 03-3545-7661
E-Mail: boom@e-gra.co.jp (宮崎、河野、木村)
【E-グラフィックス コミュニケーションズとは】
外資系広告エージェンシー オムニコム・グループ傘下のTBWA Worldwideに属するE-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社は、CRM、デジタル施策、各種販促プロモーションやイベント、広告のバイイング、カタログ印刷など、プランニングから実施までのフルサービスをお客様に提供する総合マーケティングパートナーです。
個別の依頼に最適な企画をイチからお作りするだけでなく、「リード・アクティベーション・モデル」、「サウンド・マガジン(R)」、「ネットクチコミ分析」など、独自のモデルやパッケージを取り揃えております。
■ご相談
当社ホームページ: http://e-gra.co.jp/
E-Mail : tsunehiro.suzuki@e-graphics.com (鈴木 庸弘)
「エコカー市場の最前線〜カーシェアリングが牽引するシェア消費の時代〜」をテーマに、カーシェアリングを利用する消費者意識に着目し、今後のビジネスチャンスを模索するヒントを考察しました。
【カーシェアリング利用者意識に見られる、新たな価値観の広がり】
普段の生活の中では「カーシェアリングが普及している実感」は、沸きにくいものです。しかしGoogle Mapsで【カーシェア】と入力してみると、東京を中心に、実に驚くほど多くのカーシェア拠点(パーキング)が地図上に現れることを確認できます。これは、カーシェアリング事業者の多くが、タイムズのようなコインパーキング事業からのサービス拡大や、オリックス自動車のようなレンタカー事業からの参入のように、元々拠点を持っている企業による参入である為、普及の実感がもたれないものと考えられます。
TRKがカーシェアリング事業の普及に着目するのは、その背景に消費者意識の根幹的な価値観の部分で大きな変化が起こっているのではないかと考えるからです。
近年、ソーシャルメディアの普及が話題になっています。その急速な浸透・拡大を支えるのは、自分が興味のあるものごとを「シェア」し、その想いに共感する人同士が一致団結して、例えば欲しいものを購買するという大きな精神構造の変革だと分析できます。そのような価値観と共通するものが、カーシェアリング利用者の意識にもあると考えられます。
もちろん一定の範囲内での「物々交換」や「共同使用」といった購買消費行動は昔からありましたが、それがIT技術やソーシャルネットワークの普及により、「ネット上の(直接的・間接的な)知り合い」という今までになかった広い範囲と新たな信頼関係のカタチに急速に発展しています。また、その一連のシェア行為をより効率的に、スピーディーに、そして「合理的に」行うという意識を働かせるようになってきています。
このように、合理的なシェアの精神とシンクロするカーシェアリングの思想をつないでいるのもまた、スマートフォンのようなソーシャルメディアを媒介するデバイスやアプリです。
これまでの企業のマーケティング活動は、ある意味「シェア」の代替行為として製品やサービスの購入を促してきたと言えます。例えばお餅。かつては冬場を迎える時期に、各家庭や近所の共同作業として作られていましたが、昭和40年代頃には家庭用電気餅つき機が一世を風靡し、近年では、更に手軽な加工食品としてお餅が店頭に並ぶようになりました。例としてはあまりにも微細ですが、もしかしたら災害時に問題視される「買い占め」は、お餅の例のように「購入」に偏重してきた私たちが自ら招いた大いなる「人災」なのかも知れません。
このように考えると、カーシェアという「価値観」の広がりは何もクルマ業界に限ったことではない、と考えられます。今後は、消費者(こう呼ぶこと自体を止めるべきだが)が、あらゆる分野で自分が買いたいものとシェアしたいものを「選択」することが増えると予想されます。
<詳しいデータをご希望の方>
http://e-gra.jp/pdf/trk_tif01_20110331.pdf
【TRK(東京流通研究所)とは】
TRK(東京流通研究所)は、総合マーケティングパートナーのE-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社の企画や戦略立案を行うコミュニケーション・プランニング局内に籍を置く、調査・研究の専門部署として発足しました。電気自動車から食料品まで業種業界を問わず、ターゲット顧客のセグメンテーション、コンシューマー・インサイトの発掘、ショッパー・マーケティングなどの取材、調査、分析、研究、レポートの発行を行っています。
また、2009年8月より、新たに「ネットクチコミ」を可視化するサービスを始めました。
■お見積り・お問い合わせ
TEL : 03-3545-7661
E-Mail: boom@e-gra.co.jp (宮崎、河野、木村)
【E-グラフィックス コミュニケーションズとは】
外資系広告エージェンシー オムニコム・グループ傘下のTBWA Worldwideに属するE-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社は、CRM、デジタル施策、各種販促プロモーションやイベント、広告のバイイング、カタログ印刷など、プランニングから実施までのフルサービスをお客様に提供する総合マーケティングパートナーです。
個別の依頼に最適な企画をイチからお作りするだけでなく、「リード・アクティベーション・モデル」、「サウンド・マガジン(R)」、「ネットクチコミ分析」など、独自のモデルやパッケージを取り揃えております。
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