第18回 齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞者決定 佐藤 晴真(チェロ)/ 鈴木 優人(指揮)
[20/02/03]
提供元:@Press
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公益財団法人ソニー音楽財団(所在地:東京都千代田区、理事長:加藤 優)は、選考委員会において審議、同財団理事会での承認を経て、第18回(2019年度) 齋藤秀雄メモリアル基金賞 チェロ部門受賞者を佐藤 晴真(さとう・はるま)氏、指揮部門受賞者を鈴木 優人(すずき・まさと)氏に決定いたしました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/LL_img_204154_1.jpg
第18回(2019年度) 齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞者
●選考委員会
永久選考委員 :小澤 征爾 氏(指揮者)
堤 剛 氏(チェリスト)
任期制選考委員:寺西 基之 氏(音楽評論家)
東条 碩夫 氏(音楽評論家)
広上 淳一 氏 (指揮者)
●賞
・楯
・賞金 当該年度毎に1人500万円
【受賞の言葉(佐藤 晴真氏、鈴木 優人氏)、贈賞の言葉(堤 剛氏、小澤 征爾氏)】
<佐藤 晴真氏>
「齋藤秀雄先生のお名前を冠したこの賞は、僕にとって近いようでとても遠い存在だと感じてきました。この度の受賞は身の引き締まる思いです。まだまだ勉強することは尽きません。これからも興味と探究心をエネルギーに、常に音楽人生の高みを目指して進んでいきたいと思います。」
<鈴木 優人氏>
「この度は、名誉ある「齋藤秀雄メモリアル基金賞」の受賞者に選出して頂き、心から感謝申し上げます。齋藤秀雄先生は私が生まれる七年前に他界されましたので、お目にかかることはできませんでしたが、この権威ある賞によって大きな後押しを頂きました。より一層研鑽を積み、よい仕事をしていきたいと思います。」
佐藤 晴真氏、鈴木 優人氏 受賞の言葉全文およびプロフィール
https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/att_204154_1.pdf
<堤 剛氏> 佐藤 晴真 氏へ「贈賞にあたって」
「昨年のミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門に於いて第一位に輝かれたのを始め、それ迄の各種コンクールで常に最高位になられたことは驚嘆すべきことですし、如何に佐藤さんが頭抜けた存在であるかが証明されていると言って良いでしょう。でもそこには佐藤さんのたゆまざる努力、研鑽があったからでしょうし、素晴らしい先生方に恵まれた事も大きな理由だと思います。現在ベルリンで師事されているJ.P.マインツ教授を始め、林良一、山崎伸子、中木健二の諸先生方から厳しくも温かい指導を受けられ、それを十分に受け止めてご自分のものにされた故に今の佐藤さんがあるのだと思っております。
持って生まれた才能に加え良き指導者に恵まれ、理想的な環境のもとで音楽の道を歩んでこられた佐藤さんの演奏は、しっかりとしたテクニックの土台の上に大きな音楽を作り上げられる所に特長があると思います。その演奏は伝統を踏まえ、その上で十分に個性を発揮されており、正に「正統派の音楽作り」と言って良いのではないでしょうか。そこには豊かな歌心があり、チェロという楽器を自分の声として自然に表現されておられます。でも細部まで気を配り、一音たりとも無駄に鳴らしていないのは「お見事!」と言う他御座いません。はっきりとした自分自身のアイディアや音楽的主張がありますし、豊かな音量と色彩と相まって、これからのチェロ界を背負って行く逸材であると私は確信しております。
齋藤秀雄先生の孫弟子に当たられる佐藤さんは先生ご自身が学ばれたベルリンに留学されている訳ですが、先生は当時時代の先端を行っていたE.フォイヤーマンのチェロの演奏技術を日本に何とか根付かせようと大変な努力をされました。そして先生がもう一つ持って帰られ音楽教育全般の中で強調されたのが、アンサンブル教育でした。その際立ったものがフルトヴェングラー/ベルリンフィルに代表され刺激を受けたオーケストラ教育ですが、同時に先生が強調されたのが室内楽、特に弦楽四重奏の分野でした。ご自身も新交響楽団の首席奏者として、また室内楽グループのメンバーとしてめざましい活躍をされました。
佐藤さんにもソリストとしてだけでなく、アンサンブルプレイヤーとしてもその優れた才能を生かして頂けましたら、この賞の持つ意義がますます深まっていくのではないかと思っております。
豊かで幅広い教育を受けてこられた佐藤さんです。これからは演奏面だけでなく教育活動をも含めた様々な音楽界への貢献をされますことを期待致しまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。」
<小澤 征爾氏> 鈴木 優人 氏へ「贈賞にあたって」
「鈴木優人さん、「齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門」の受賞おめでとうございます。鈴木優人さんの活動の幅広さに大きな可能性を感じました。
指揮のことでアドバイス出来ることは、いつも素晴らしい音楽家と仕事をすること、それから、じっくり腰を据えてオーケストラと生きた音楽の生活をすること、つまり、音楽監督の仕事をやることです。今後のご活躍を期待しております。」
【齋藤秀雄メモリアル基金賞について】
公益財団法人ソニー音楽財団(英文名称:Sony Music Foundation)は、2002年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設しました。この「齋藤秀雄メモリアル基金賞」はチェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤 秀雄(1902-1974)氏に因むものです。
齋藤秀雄メモリアル基金賞: http://www.smf.or.jp/saitohideo/
主催 :公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
特別協力:公益財団法人サイトウ・キネン財団/
セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
<名称>
「齋藤秀雄メモリアル基金賞」
<選考対象>
・音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者。
・チェリストと指揮者を各々年度(4月1日から翌年3月31日)に1人顕彰することを原則とする。但し、適切な該当者がいない場合は顕彰しない。
<選考方法>
音楽関係者からの意見等を参考に、選考委員会で、選考委員が候補者を選出し、全員で選考の上、受賞者を選定し、理事会において決定する。
選考委員会は、顕彰年度の上半期(4月1日から9月30日)に開催することを原則とする。
<受賞者発表時期・方法>
顕彰時期を考慮して、当該年度毎に適切な発表時期を定める。
受賞者はマスコミに公表し、当財団ウェブサイトでも公表する。
<顕彰時期>
当該年度毎に適切な時期を定める。
<これまでの受賞者>
https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/att_204154_2.pdf
【財団概要】
名称 : 公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
理事長: 加藤 優
設立 : 1977年4月20日
所在地: 〒102-8353 東京都千代田区六番町4-5 SME六番町ビル
Tel : 03-3515-5261(平日10:00〜18:00)
URL : http://www.smf.or.jp/
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/LL_img_204154_1.jpg
第18回(2019年度) 齋藤秀雄メモリアル基金賞 受賞者
●選考委員会
永久選考委員 :小澤 征爾 氏(指揮者)
堤 剛 氏(チェリスト)
任期制選考委員:寺西 基之 氏(音楽評論家)
東条 碩夫 氏(音楽評論家)
広上 淳一 氏 (指揮者)
●賞
・楯
・賞金 当該年度毎に1人500万円
【受賞の言葉(佐藤 晴真氏、鈴木 優人氏)、贈賞の言葉(堤 剛氏、小澤 征爾氏)】
<佐藤 晴真氏>
「齋藤秀雄先生のお名前を冠したこの賞は、僕にとって近いようでとても遠い存在だと感じてきました。この度の受賞は身の引き締まる思いです。まだまだ勉強することは尽きません。これからも興味と探究心をエネルギーに、常に音楽人生の高みを目指して進んでいきたいと思います。」
<鈴木 優人氏>
「この度は、名誉ある「齋藤秀雄メモリアル基金賞」の受賞者に選出して頂き、心から感謝申し上げます。齋藤秀雄先生は私が生まれる七年前に他界されましたので、お目にかかることはできませんでしたが、この権威ある賞によって大きな後押しを頂きました。より一層研鑽を積み、よい仕事をしていきたいと思います。」
佐藤 晴真氏、鈴木 優人氏 受賞の言葉全文およびプロフィール
https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/att_204154_1.pdf
<堤 剛氏> 佐藤 晴真 氏へ「贈賞にあたって」
「昨年のミュンヘン国際音楽コンクールチェロ部門に於いて第一位に輝かれたのを始め、それ迄の各種コンクールで常に最高位になられたことは驚嘆すべきことですし、如何に佐藤さんが頭抜けた存在であるかが証明されていると言って良いでしょう。でもそこには佐藤さんのたゆまざる努力、研鑽があったからでしょうし、素晴らしい先生方に恵まれた事も大きな理由だと思います。現在ベルリンで師事されているJ.P.マインツ教授を始め、林良一、山崎伸子、中木健二の諸先生方から厳しくも温かい指導を受けられ、それを十分に受け止めてご自分のものにされた故に今の佐藤さんがあるのだと思っております。
持って生まれた才能に加え良き指導者に恵まれ、理想的な環境のもとで音楽の道を歩んでこられた佐藤さんの演奏は、しっかりとしたテクニックの土台の上に大きな音楽を作り上げられる所に特長があると思います。その演奏は伝統を踏まえ、その上で十分に個性を発揮されており、正に「正統派の音楽作り」と言って良いのではないでしょうか。そこには豊かな歌心があり、チェロという楽器を自分の声として自然に表現されておられます。でも細部まで気を配り、一音たりとも無駄に鳴らしていないのは「お見事!」と言う他御座いません。はっきりとした自分自身のアイディアや音楽的主張がありますし、豊かな音量と色彩と相まって、これからのチェロ界を背負って行く逸材であると私は確信しております。
齋藤秀雄先生の孫弟子に当たられる佐藤さんは先生ご自身が学ばれたベルリンに留学されている訳ですが、先生は当時時代の先端を行っていたE.フォイヤーマンのチェロの演奏技術を日本に何とか根付かせようと大変な努力をされました。そして先生がもう一つ持って帰られ音楽教育全般の中で強調されたのが、アンサンブル教育でした。その際立ったものがフルトヴェングラー/ベルリンフィルに代表され刺激を受けたオーケストラ教育ですが、同時に先生が強調されたのが室内楽、特に弦楽四重奏の分野でした。ご自身も新交響楽団の首席奏者として、また室内楽グループのメンバーとしてめざましい活躍をされました。
佐藤さんにもソリストとしてだけでなく、アンサンブルプレイヤーとしてもその優れた才能を生かして頂けましたら、この賞の持つ意義がますます深まっていくのではないかと思っております。
豊かで幅広い教育を受けてこられた佐藤さんです。これからは演奏面だけでなく教育活動をも含めた様々な音楽界への貢献をされますことを期待致しまして、私からのお祝いの言葉とさせて頂きます。」
<小澤 征爾氏> 鈴木 優人 氏へ「贈賞にあたって」
「鈴木優人さん、「齋藤秀雄メモリアル基金賞 指揮部門」の受賞おめでとうございます。鈴木優人さんの活動の幅広さに大きな可能性を感じました。
指揮のことでアドバイス出来ることは、いつも素晴らしい音楽家と仕事をすること、それから、じっくり腰を据えてオーケストラと生きた音楽の生活をすること、つまり、音楽監督の仕事をやることです。今後のご活躍を期待しております。」
【齋藤秀雄メモリアル基金賞について】
公益財団法人ソニー音楽財団(英文名称:Sony Music Foundation)は、2002年に「齋藤秀雄メモリアル基金賞」を創設しました。この「齋藤秀雄メモリアル基金賞」はチェリスト・指揮者・教育者として高名な故・齋藤 秀雄(1902-1974)氏に因むものです。
齋藤秀雄メモリアル基金賞: http://www.smf.or.jp/saitohideo/
主催 :公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
特別協力:公益財団法人サイトウ・キネン財団/
セイジ・オザワ 松本フェスティバル実行委員会
<名称>
「齋藤秀雄メモリアル基金賞」
<選考対象>
・音楽芸術文化の発展に貢献し、将来一層の活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者。
・チェリストと指揮者を各々年度(4月1日から翌年3月31日)に1人顕彰することを原則とする。但し、適切な該当者がいない場合は顕彰しない。
<選考方法>
音楽関係者からの意見等を参考に、選考委員会で、選考委員が候補者を選出し、全員で選考の上、受賞者を選定し、理事会において決定する。
選考委員会は、顕彰年度の上半期(4月1日から9月30日)に開催することを原則とする。
<受賞者発表時期・方法>
顕彰時期を考慮して、当該年度毎に適切な発表時期を定める。
受賞者はマスコミに公表し、当財団ウェブサイトでも公表する。
<顕彰時期>
当該年度毎に適切な時期を定める。
<これまでの受賞者>
https://www.atpress.ne.jp/releases/204154/att_204154_2.pdf
【財団概要】
名称 : 公益財団法人ソニー音楽財団(Sony Music Foundation)
理事長: 加藤 優
設立 : 1977年4月20日
所在地: 〒102-8353 東京都千代田区六番町4-5 SME六番町ビル
Tel : 03-3515-5261(平日10:00〜18:00)
URL : http://www.smf.or.jp/