ソシオネクスト、ZiFisense、テクサーが共同で「Advanced M-FSK変調方式」を含む次世代ZETA通信規格の共同開発を合意
[20/10/23]
提供元:@Press
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[ケンブリッジ(イギリス)、東京および横浜発、2020年10月23日]グローバルSoCソリューションプロバイダーのソシオネクスト、LPWAのZETA規格を創立したZiFisense、およびZETA日本アライアンスの代表理事企業株式会社テクサーが共同で、「Advanced M-FSK変調方式」を含む次世代ZETA通信規格の共同開発を合意しました。
今回合意したZETA通信規格はZiFisenseが提唱する新しい変調方式「Advanced M-FSK変調方式」に対応し、ソシオネクスト独自のRF技術とデジタル変復調技術などを活用することで、従来2FSK変調で実現していたZETAに比べ、20倍以上の転送レート、10dB以上の感度改善を実現し、低容量の印刷電池(Printed Battery)給電で時速 60km の移動体から 3-5kmの通信距離を可能にします。これにより、ZETA LPWA が提供できる IoT アプリケーションをさらに広めることができます。
「Advanced M-FSK変調方式」で高性能ZETA LPWAの実現
IoT 時代を支えるのは多種に渡った無線技術です。特に LPWA (Low Power Wide Area)無線技術は、センサーネットワークを実現するための重要な通信基盤となっています。 LPWA 技術の特長として、長い通信距離 (数キロ〜数十キロ) と低消費電力 (電池で数年動作可能)があげられます。一方で、通信レートが低いこと、移動体への対応が難しいといった課題があり、ZETAもその例外ではありません。「長距離」、「高速」、「移動体への対応」が可能な LPWA 無線通信を実現するために、このたび新規に Advanced M-FSK 変調方式を考案しました。
この方式は、市販の MCU と RF 部品を利用した標準の 2FSK 方式と高い互換性を保ちながら、FSK の多値化処理(例えば 256 値)と特殊な符号化技術、さらにパイロットキャリア検出技術を融合し、LPWA無線通信における信号伝搬範囲の拡大と転送速度の向上を実現するものです。
シミュレーション結果では、従来の ZETA 方式およびその他の LPWA 規格に比べ、20 倍以上の転送速度、10dB 以上の感度改善が可能であり、理想的な環境における受信感度は-150dBmを達成可能です。
今回、ソシオネクスト、ZiFiSense 社、テクサー社が共同開発する Advanced M-FSK 変調方式に対応する次世代ZETA 物理層は、ソシオネクスト独自のRF技術とデジタル変復調技術により、高性能、低消費電力なハードウェアとして実現していく予定です。
今回共同開発する技術は、2021 年第一四半期から設計を開始し、2022 年以降に出荷するSoC に搭載される予定です。
長谷川 照晃(ソシオネクスト オートモーティブ&インダストリアルビジネスグループ チーム長)
“前回のZETag SoCの協業に続き、今回次世代のZETA Advanced M-FSKの実現にソシオネクストが持つ最先端SoC技術と高性能なRF・デジタル変復調技術を最大限に生かします。汎用MCUとRFの組合せでは実現困難だった高性能ZETA物理層を実現し、他のLPWAにも優位性のある無線技術を実現することで、適用可能なIoTアプリケーションを拡大します。”
李 卓群博士(ZiFisense CEO)
“従来の市販品ではなかなか実現できない高性能なZETA物理層の構想をソシオネクストとの協力で実現することで、次のレベルのZETA無線技術を実現することを楽しみにしております。これで、プロトコルレベルだけではなく、物理層でも他のLPWA技術をリードすることで、ZETAの普及にさらに弾みがつきます。”
朱 強(株式会社テクサー 代表取締役)
“ZETag SoCの共同開発に続き、アライアンスメンバーとの共同開発で、次世代のZETA無線技術開発に協力することでさらに競争力を高め、ZETAのグローバル展開を加速させることができます。今後、国境を越えたアライアンス企業間の共創で超スマート社会の実現に貢献していきます。”
ソシオネクストについて
株式会社ソシオネクスト(Socionext Inc.)は、SoC(System-on-Chip)の設計・開発および販売を事業とするグローバル企業です。コンシューマ、オートモーティブおよびインダストリアル分野における世界トップレベルの技術を核に、今日の様々なアプリケーションの進化を支えます。長年培った技術力と経験、さらに豊富なIPラインナップをベースに卓越したソリューションを提供し、人々の豊かな体験=“better quality of experience”の実現に貢献します。2015年に設立された株式会社ソシオネクストは横浜市に本社を置き、日本国内、アジア、米国およびヨーロッパの各拠点において製品開発および販売活動をグローバルに展開しています。詳しくは https://www.socionext.com/jp をご覧ください。
ZiFiSenseについて
ZiFiSenseは2013年に英国のケンブリッジで設立され、業界をリードする低電力IoTとソリューションのプロバイダーです。LPWA ZETA規格を提唱し、スマートビルディング、物流、ファクトリーの分野にZETA技術を活用しています。
テクサーについて
株式会社テクサーは2016年10月に設立したベンチャー企業で、ZETA技術及び製品の日本総代理店、2018年6月にITACCESS、凸版印刷、QTnetと共同でZETAアライアンスを創設し、現在グローバルで230社が集結し、ZETAの普及と活用を推進しています。
今回合意したZETA通信規格はZiFisenseが提唱する新しい変調方式「Advanced M-FSK変調方式」に対応し、ソシオネクスト独自のRF技術とデジタル変復調技術などを活用することで、従来2FSK変調で実現していたZETAに比べ、20倍以上の転送レート、10dB以上の感度改善を実現し、低容量の印刷電池(Printed Battery)給電で時速 60km の移動体から 3-5kmの通信距離を可能にします。これにより、ZETA LPWA が提供できる IoT アプリケーションをさらに広めることができます。
「Advanced M-FSK変調方式」で高性能ZETA LPWAの実現
IoT 時代を支えるのは多種に渡った無線技術です。特に LPWA (Low Power Wide Area)無線技術は、センサーネットワークを実現するための重要な通信基盤となっています。 LPWA 技術の特長として、長い通信距離 (数キロ〜数十キロ) と低消費電力 (電池で数年動作可能)があげられます。一方で、通信レートが低いこと、移動体への対応が難しいといった課題があり、ZETAもその例外ではありません。「長距離」、「高速」、「移動体への対応」が可能な LPWA 無線通信を実現するために、このたび新規に Advanced M-FSK 変調方式を考案しました。
この方式は、市販の MCU と RF 部品を利用した標準の 2FSK 方式と高い互換性を保ちながら、FSK の多値化処理(例えば 256 値)と特殊な符号化技術、さらにパイロットキャリア検出技術を融合し、LPWA無線通信における信号伝搬範囲の拡大と転送速度の向上を実現するものです。
シミュレーション結果では、従来の ZETA 方式およびその他の LPWA 規格に比べ、20 倍以上の転送速度、10dB 以上の感度改善が可能であり、理想的な環境における受信感度は-150dBmを達成可能です。
今回、ソシオネクスト、ZiFiSense 社、テクサー社が共同開発する Advanced M-FSK 変調方式に対応する次世代ZETA 物理層は、ソシオネクスト独自のRF技術とデジタル変復調技術により、高性能、低消費電力なハードウェアとして実現していく予定です。
今回共同開発する技術は、2021 年第一四半期から設計を開始し、2022 年以降に出荷するSoC に搭載される予定です。
長谷川 照晃(ソシオネクスト オートモーティブ&インダストリアルビジネスグループ チーム長)
“前回のZETag SoCの協業に続き、今回次世代のZETA Advanced M-FSKの実現にソシオネクストが持つ最先端SoC技術と高性能なRF・デジタル変復調技術を最大限に生かします。汎用MCUとRFの組合せでは実現困難だった高性能ZETA物理層を実現し、他のLPWAにも優位性のある無線技術を実現することで、適用可能なIoTアプリケーションを拡大します。”
李 卓群博士(ZiFisense CEO)
“従来の市販品ではなかなか実現できない高性能なZETA物理層の構想をソシオネクストとの協力で実現することで、次のレベルのZETA無線技術を実現することを楽しみにしております。これで、プロトコルレベルだけではなく、物理層でも他のLPWA技術をリードすることで、ZETAの普及にさらに弾みがつきます。”
朱 強(株式会社テクサー 代表取締役)
“ZETag SoCの共同開発に続き、アライアンスメンバーとの共同開発で、次世代のZETA無線技術開発に協力することでさらに競争力を高め、ZETAのグローバル展開を加速させることができます。今後、国境を越えたアライアンス企業間の共創で超スマート社会の実現に貢献していきます。”
ソシオネクストについて
株式会社ソシオネクスト(Socionext Inc.)は、SoC(System-on-Chip)の設計・開発および販売を事業とするグローバル企業です。コンシューマ、オートモーティブおよびインダストリアル分野における世界トップレベルの技術を核に、今日の様々なアプリケーションの進化を支えます。長年培った技術力と経験、さらに豊富なIPラインナップをベースに卓越したソリューションを提供し、人々の豊かな体験=“better quality of experience”の実現に貢献します。2015年に設立された株式会社ソシオネクストは横浜市に本社を置き、日本国内、アジア、米国およびヨーロッパの各拠点において製品開発および販売活動をグローバルに展開しています。詳しくは https://www.socionext.com/jp をご覧ください。
ZiFiSenseについて
ZiFiSenseは2013年に英国のケンブリッジで設立され、業界をリードする低電力IoTとソリューションのプロバイダーです。LPWA ZETA規格を提唱し、スマートビルディング、物流、ファクトリーの分野にZETA技術を活用しています。
テクサーについて
株式会社テクサーは2016年10月に設立したベンチャー企業で、ZETA技術及び製品の日本総代理店、2018年6月にITACCESS、凸版印刷、QTnetと共同でZETAアライアンスを創設し、現在グローバルで230社が集結し、ZETAの普及と活用を推進しています。