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世界の1/3の人口を占めるZ世代を迎え地方創生とワーケーションについてパネルディスカッションを実施

いまや世界の3分の1の人口を占めるようになった、1995年以降に生まれたZ世代(現在10歳から25歳までの世代を指す)のパネラーを迎えて、一般社団法人日本ワーケーション協会(京都府 代表理事:入江真太郎)と、株式会社Conceptasia(東京都 代表取締役:相馬順子)によるパネルディスカッションがウェブ会議形式で行われました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/254504/LL_img_254504_1.jpg
株式会社Cocenptasia 代表取締役 相馬 順子

まず、当社代表取締役 相馬より、「若い人口が多いアジアで、Z世代(ジェネレーションZ,GenZと呼ばれている)は大きなマーケットを形成し(日本で19%強、世界では人口の3分の1)、デジタルノマドとしてインターネットの世界で育ち、スマートフォンを中心としたデバイスを駆使してネットワークを広げています。マイクロインフルエンサーの動向をフォローし、長いものに巻かれない。またこの世代が環境やウエルネス、家族や友人とのつながりを大事にする、またそれをそれぞれの言葉で発信する能力があることを説明。重要視するのはサスティナブルと幸福感。」といった概要プレゼンがされました。

次にZ世代のパネラーがそれぞれプレゼンテーションを行いました。

ペンシルバニア大学 ウォートン校で学ぶ佐藤りささんは、1999年生まれのZ世代初めのころの世代となります。佐藤さんからは「アメリカでZ世代がトグル(Toggle:いろいろなものをつなぐ)、すなわち膨大な情報から必要な情報、正確な情報を探し出し、それを必要なところにつなぐという役割を果たしていると考えています。また、環境問題に非常に敏感で、環境問題に対して多くの知識や知見を持っています。彼、彼女たちはユニークなインディビジュアル(個人)であり、ひとつの意見にまとまっているわけではないが、それぞれの言葉でそれぞれが考える環境問題を語っていると思います。」とまず発言しました。

「ワーケーションに関しては、Z世代はすでにエアビーアンドビー(Airbnb)で別荘などをシェアし、自然の環境の中で共同生活をし、授業をテレワークで受けるという学生時代を送っている(カレッジ・コラボ・ハウス)ので、ワーケーションに関してはまったく抵抗がないと思います。半面、やはりZ世代の上となるミレニアル世代より上の世代では、職場で働く方が生産性があがるという報告も聞いています。ゆえに、職場で働く時間と職場ではない環境で働くという時間双方を使い分けるということが大事なことだと思うのです。COVIDの影響で、大学生時代の最後の年に、もっといろいろな人と知り合ったり、直接語り合ったりという時間が持てなかったことは残念でした。
また、オンラインでいると、ずっとオンラインの状態のまま不健康な生活にもなりがちであり、自分の時間の中でどのようにメリハリをつけるのかはとても大事だと思います。」と意見を述べました。


筑波大学生物学類1年生のベイリッツ亜里咲さん。「2002年に生まれ、東京とボストンで育ち、そしてバイオマスの研究をするために筑波大学に2020年9月に入学しました。この大学を選んだのは、藻類の研究でサスティナブルな社会に貢献するためです。出身校である聖心インターナショナルスクールでは、小学校5年生にあたる、Grade5(Junior High)から自分用のMacBook Airを使い、宿題や授業、課題を進めていくため、デジタル上で学ぶようになります。なのでオンライン上の生活は慣れているはずでした。しかし、COVIDで卒業時も入学も、大学に入ってからいままでもずっとオンライン。さすがに人とのふれあいや直接の語り合いがとても愛おしく感じるようになっています。
ずっとオンライン漬けにならないように、大学では近くの林に散歩にいって、森林浴を楽しんだり、スポーツ(高校の時には、サッカー部、長距離陸上、バスケットボール部のキャプテンだった)でストレスを発散しています。いまや大学ではリモートワークが一般的になっており、デジタルツールを使い慣れた世代の私たちにとってはあまりストレスがなく、リモートワークが可能となっています。実際筑波大学の学生62%がコロナが終息してもオンライン授業を望んでいる状態です。しかし、私自身はオンラインのみのコミュニケーションには限界を感じています。SNSだけでは孤独を感じ、憂鬱な気分になるのです。交流関係もどうしても限界があるし、孤立化を防ぐ取り組みが必要だと感じています。」

Z世代の2人にとって働きたい理想の会社とは、SDGsで社会に貢献している会社、かつ、自分たちの持っている能力を理解し、会社の中でいかしてくれる会社であると考えています。そして実際自分が働くことになったときにはオンラインだけではなく、コミュニケーションをとることのできる職場への出勤があってほしいとも感じています。


一般社団法人軽井沢ソーシャルデザイン研究所代表理事であり、今回のセッションの発起人の一人である鈴木幹一信州大学社会基盤研究所 特任教授からは、「軽井沢にはどんどん新しい起業家が拠点を移して、新しいビジネスを始めています。ぜひZ世代の人たちには軽井沢という選択肢も考えてもらいたい、」とコメントを残しました。地方移住が言われている中で、Z世代が働きたいと思う環境をつくれるかは、今後の地方創生にも大きな影響を及ぼすと考えさせられたセッションとなりました。

統括として、今回のセッションの発起人で、ミレニアル世代の代表でもある、日本ワーケーション協会の発足に尽力をした入江真太郎代表理事と同じく監事の立道勲さんが議論に参加し、課題の抽出、今後さらにZ世代とはディスカッションを重ねていくことを確認し、閉会としました。ミレニアル世代としては、社会の流れや働き方の流れがどのようになっているのかを正確にZ世代に伝える義務があり、またこの世代を守っていこうと思っている、という入江代表理事からのコメントに、今後の明るい展望を見ることができました。


■参加メンバー
<Z世代>
・佐藤りさ
1999年生まれ。現在、ペンシルバニア大学 ウォートン校に在学。
さまざまなチャリティ活動、マーケティングの研究グループなどを主宰。

・ベイリッツ亜里咲
2002年生まれ。現在、筑波大学生物学類1年生でバイオマスの研究をするために筑波大学に入学。環境にやさしいエネルギーの開発を目指す。

<ミレニアル世代>
・一般社団法人日本ワーケーション協会 代表理事 入江真太郎
・一般社団法人日本ワーケーション協会 監事 立道勲

・モデレーター:相馬順子
(下記詳細)
・アドバイザー:鈴木幹一
信州大学社会基盤研究所 特任教授および一般社団法人日本ワーケーション協会特別顧問、一般社団法人軽井沢ソーシャルデザイン研究所代表理事および軽井沢リゾートテレワーク協会副会長


一般社団法人日本ワーケーション協会は、日本におけるワーケーションの普及とビジネス化、地域経済の活性化を目的に2020年7月に設立。また、ビジョンとしては、ワーケーションやリモートワークを5年後、10年後の日本における新しいワーク&ライフスタイルへ成長させることを目的に当協会と関わる皆様と共に、目的とビジョンの達成を目指しています。

【公式】一般社団法人日本ワーケーション協会 -Japan Workcation-
〜 新しいワーク&ライフスタイルへ 〜
https://workcation.or.jp/


■相馬順子プロフィール
株式会社Conceptasia 代表取締役(本社:東京都港区)。
ウエルネス事業に特化した投資・コンサルティング会社の代表取締役。また、世界的なウエルネス業界の中心的な会議Global Wellness Summit(本部:アメリカ フロリダ)のアジア初のボードメンバーを2017年より務める。
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