タニタ調べ 入店前の検温がセレモニー化してしまっている?「非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたことがある」5割
[21/04/22]
提供元:@Press
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健康総合企業のタニタは、インターネットリサーチで「体温計に関する意識・実態調査2021」を実施し、その集計結果を公開しました。この調査は2021年3月11日-3月15日の5日間、全国の15歳-69歳の男女(1,000名)を対象に行ったものです。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
[調査結果]
第1章 体温に関する意識・実態
■体調の把握状況 「自身の体調をしっかり把握できている」5人に1人未満にとどまる
■体温測定のタイミング 「体調がよくないとき」が7割強、日々の体調管理の一環で実施している人は現時点少数派
全国の15歳-69歳の男女1,000名(全回答者)に、自身の体調をどのくらい把握できているか聞いたところ、「しっかり把握できている」が19.3%、「どちらかといえば把握できている」が67.6%で、合計した『把握できている(計)』は86.9%、「まったく把握できていない」が1.9%、「どちらかといえば把握できていない」が11.2%で、合計した『把握できていない(計)』は13.1%となりました。体調をしっかり把握し、自身の体調管理に自信を持っている人は5人に1人未満にとどまりました。
年代別にみると、『把握できている(計)』と回答した人の割合は、60代(93.4%)が最も高く、9割を超えました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_1.jpg
体調を把握するためには体温測定が有効な手段の一つとなります。体温測定を日々継続的に行い、自身の体温について知ることが、からだの不調や異変に気づくきっかけとなります。では、どのようなタイミングで体温をはかるという人が多いのでしょうか。
どのようなときに体温をはかっているか聞いたところ、「体調がよくないとき」(73.4%)が抜きんでていました。体温測定のタイミングは体調不良時に偏っている傾向が高いようです。そのほか、「定期的にはかっている(起床してすぐ)」(17.0%)や「定期的にはかっている(外出前)」(11.9%)など定期的なタイミング、「公共施設に入る前」(12.4%)や「お店に入る前」(11.4%)、「職場に入る前」(9.7%)など屋内に入るタイミングが上位に挙げられましたが、いずれも2割以下となりました。日々の体調管理や新型コロナウイルス感染症対策の一環として体温測定を実施している人は、昨今増加傾向にあることが推定されるものの現時点で少数派となりました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_2.jpg
■体温測定の頻度 「ほぼ毎日」は2割、「月に1日以下」は4割
■コロナ禍以降、体温測定頻度が増加 「コロナ禍で体温をはかる機会が増えた」10代では4人に3人
また、どのくらいの頻度で自身の体温をはかっているか聞いたところ、「ほぼ毎日」は20.6%、「週に4〜5日」は11.5%、「週に2〜3日」は8.9%、「週に1日」は7.1%、「月に2〜3日」は12.8%、「月に1日以下」は39.1%と、体温をほぼ毎日はかることを習慣にしている人が2割にとどまったほか、週に1日以下という人が過半数、月に1日以下という人が4割となりました。体温測定が毎日の体調管理の手段として定着している人は少数派のようです。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_3.jpg
では、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、体温をはかる頻度が変化したという人はどのくらいいるのでしょうか。
コロナ禍によって、体温をはかる機会にどのような変化があったか聞いたところ、「非常に増えた」が35.6%、「やや増えた」が30.2%で、合計した『増えた(計)』は65.8%となりました。コロナ禍以降、出社前や登校前の検温を義務付けている職場や学校が増えたことや、飲食店や商業施設の入口で検温が行われるようになったこと、日常的な体調把握や体調管理に努めようとする健康意識が高い人が増えたことなどが影響しているのではないでしょうか。
年代別にみると、『増えた(計)』と回答した人の割合は、10代(74.1%)と60代(71.1%)では7割を超えました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_4.jpg
■自身の“平熱”は何度? 「36.5度」が最多回答、36.0度〜36.5度に7割の回答が集中し、平均は36.2度
■自身の“平熱”の把握レベル 「季節ごとには把握していない」は8割、「時間帯ごとには把握していない」は8割半
■熱があると感じるのは何度以上? “微熱”は「37.0度」、“発熱”は「37.5度」、“高熱”は「38.0度」が最多回答に
■学校や仕事を休もうと考えるのは何度以上? 「37.0度」「37.5度」「38.0度」という3つの節目に回答が集中
続いて、自身が平熱状態にあると考える体温や自身が発熱していると考える体温について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自身の“平熱”は何度か聞いたところ、「36.5度」(20.2%)に最も多くの回答が集まったほか、「36.0度」(15.1%)や「36.3度」(12.6%)、「36.2度」(10.6%)にも回答が集まり、平均は36.2度でした。自身が平熱状態にあると考える体温は36.0度〜36.5度とした人が全体の69.1%となり、この温度帯に回答が集中しました。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_5.jpg
平熱を季節や時間帯ごとに把握している人はどのくらいいるのでしょうか。
自分の平熱を季節ごとに把握しているか聞いたところ、「把握している」は20.4%、「把握していない」は79.6%となりました。また、自分の平熱を時間帯(朝・昼・晩)ごとに把握しているか聞いたところ、「把握している」は13.6%、「把握していない」は86.4%となりました。自身の平熱を、季節や時間帯ごとに細かく把握している人は少ないようです。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_6.jpg
次に、熱があると感じる体温について聞いたところ、“微熱”があると感じる体温では「37.0度」(46.2%)、“発熱”(微熱除く)していると感じる体温では「37.5度」(35.7%)、“高熱”だと感じる体温では「38.0度」(52.4%)にそれぞれ最も多くの回答が集まりました。
また、それぞれの平均は、“微熱”があると感じる体温では37.0度、“発熱”(微熱除く)していると感じる体温では37.4度、“高熱”だと感じる体温では38.1度となりました。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_7.jpg
学校や仕事を休もうと思うのは何度以上のときか聞いたところ、「37.5度」(30.0%)や「38.0度以上」(25.7%)、「37.0度」(20.4%)などに回答が集まり、平均は37.6度でした。登校や出勤を控えようと考える体温については、「37.0度」「37.5度」「38.0度」の3つに回答が集中する結果となり、多くの人がそれら3つの節目の温度のいずれかを行動制限の基準として意識していると明らかになりました。
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_8.jpg
■体温に関する情報の認知状況 「子どもの平熱は成人と比べて高めであること」の認知率は約7割
■「起床時の体温は平常時より低くなること」の認知率は約6割、「測定する部位によって体温が異なること」では6割半
■「日本人の平熱の平均値は36.89度と言われていること」を知っていたのは10人に1人にとどまる
全回答者(1,000名)に、体温に関する情報の認知状況を聞きました。
認知率(「知っていた」と回答した割合、以下同様)をみると、【子どもの平熱は成人と比べて高めであること】では68.7%、【高齢者の平熱は成人と比べて低めであること】では51.1%となりました。
また、【起床時の体温は平常時より低くなること】では認知率は57.8%、【測定する部位によって体温が異なること】では認知率は65.0%となりました。
さらに、【日本人の平熱の平均値は36.89度と言われていること】では認知率は10.0%と、10人に1人が知っているにとどまりました。“微熱”があると感じる体温では「37.0度」との回答が多くなりましたが、実際のところ、体温37.0度は日本人の平均的な平熱の範囲に含まれます。日本人の平熱の実態を知ったら驚く人は多いのではないでしょうか。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、若年層で高く、20代(15.7%)では1割半でした。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_9.jpg
第2章 体温計に関する意識・実態
■自宅にある体温計の個数は平均1.7個
■自宅にある体温計のタイプ 「電子体温計」が圧倒的、「非接触式体温計」は10人に1人が保有
体温計の保有状況や保管状況について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自宅には体温計が何個あるか聞いたところ、「1個」は53.4%、「2個」は33.7%、「3個」は9.1%、「4個」は2.2%、「5個以上」は1.6%で、平均は1.7個でした。
では、どのタイプの体温計を持っている人が多いのでしょうか。
自宅にある体温計のタイプを聞いたところ、「電子体温計(わきなどで測定するタイプ)」が96.4%で圧倒的でした。そのほか、「非接触式体温計(挟まずにかざして測定するタイプ)」は9.5%、「水銀体温計」は7.0%、「耳式体温計(耳に入れて測定するタイプ)」は3.9%となりました。非接触式体温計は飲食店や小売店などへの入店時の検温でよく利用されていますが、家庭に常備しているという人はまだ少ないようです。
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_10.jpg
また、体温計を使い終わった後、どのように保管しているか聞いたところ、「収納ケースに入れて保管する」(69.8%)がひときわ目立ち、以降、「日の当たるところを避けて保管する」(22.2%)、「消毒してから保管する」(15.7%)が続きました。
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_11.jpg
■体温計に関する情報の認知状況
「体温計には“使用可能な室温範囲”が設定されているものがあること」の認知率は1割半
■「体温計は“医療機器”であり、品質や安全性等を確保するための基準が設けられていること」の認知率は3割半
■「電子体温計には“実測式”と“予測式”の2つの測定方式があること」の認知率は3割強
■「非接触式タイプのものには“体温計(医療機器)”と“温度計(非医療機器)”があること」の認知率は2割
■「非接触式体温計には“測定部位(おでこなど)”が限定されているものがあること」の認知率は約4割
全回答者(1,000名)に、体温計に関する情報の認知状況を聞きました。
認知率をみると、【体温計には“使用可能な室温範囲”が設定されているものがあること】では14.6%、【電子体温計・非接触式体温計・耳式体温計の異なるタイプの体温計ではかると、測定結果が異なるケースがあること】では44.7%、【体温計は“医療機器”であり、品質や安全性等を確保するための基準が設けられていること】では34.3%となりました。
また、【電子体温計には“実測式”と“予測式”の2つの測定方式があること】では認知率は31.2%、【自分が使っている体温計が“実測式”と“予測式”のどちらなのか】では認知率は26.5%となりました。体温計には測定方法による分類があることを把握している人は少ないようです。
非接触式体温計について、【非接触式タイプのものには“体温計(医療機器)”と“温度計(非医療機器)”があること】では認知率は19.0%、【非接触式体温計には“測定部位(おでこなど)”が限定されているものがあること】では認知率は37.1%となりました。
画像12: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_12.jpg
■体温を正確に測定できる環境で体温をはかっている?体温計の使用方法は正しい?
「室温が低い部屋ではかる」は6割半、「体温計の収納ケースから出してすぐ(30秒以内)にはかる」は約8割が経験
次に、全回答者(1,000名)に、体温を正確に測定できない可能性がある体温のはかり方を提示し、それぞれについて経験があるか聞きました。
経験がある人の割合をみると、【室温が低い部屋ではかる(冬の暖房をつける前の部屋など)】では64.5%、【室温が高い部屋ではかる(夏の冷房をつける前の部屋など)】では58.4%と、どちらも半数を上回りました。体温計で体温を正確にはかるためには、体温計が正常に作動する使用条件や環境を知る必要があります。しかし、適切な使用環境温度を明確に意識せずに体温計を使用した経験がある人は多いようです。
【暖房器具のそばではかる】では経験がある人の割合は29.5%、【扇風機の風に当たるところではかる】では22.9%となりました。
また、【外出から戻ってきてすぐ(30分以内)にはかる】では経験がある人の割合は31.2%、【運動後すぐ(30分以内)にはかる】では13.2%、【食後すぐ(30分以内)にはかる】では36.7%、【入浴後すぐ(30分以内)にはかる】では17.3%、【動きながらはかる(家の中を歩くなど)】では26.1%、【わきに汗をかいている状態でわきに挟んではかる】では31.9%、【体温計の収納ケースから出してすぐ(30秒以内)にはかる】では77.7%でした。からだを動かした後や食事・入浴の後などは測定に適さないため、体温をはかる場合には最低でも30分は時間を置く必要があります。体温計の使用上の注意を再度確認し、自身のはかり方が不適切な使用方法となっていないかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
画像13: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_13.jpg
■非接触式体温計を正しく使用できている?
「前髪がおでこにかかっている状態ではかったことがある」非接触式体温計保有者の6割強
非接触式体温計を持っている人(95名)に、体温を正確に測定できない可能性がある体温のはかり方を提示し、それぞれについて経験があるか聞きました。
経験がある人の割合をみると、【前髪がおでこにかかっている状態ではかる】では62.1%となりました。非接触式体温計は皮膚から放射される赤外線を利用して体温を測定するため、おでこで体温をはかる場合には、前髪がかかっているとうまくはかることができません。そのことを知らず、前髪がおでこにかかったまま体温をはかったことがあるという人は多いようです。そのほか、【おでこに汗をかいている状態ではかる】では経験がある人の割合は41.1%、【手首ではかる】では29.5%でした。
また、非接触式体温計を持っている女性(44名)に、非接触式体温計で【メイクをしたままの状態ではかる】経験があるか聞いたところ、経験がある人の割合は54.5%と半数を上回りました。非接触式体温計で体温をはかる場合、メイクが検温結果に影響することがあります。しかし、メイクをしたまま非接触式体温計で体温をはかったことがあるという女性は多いようです。
画像14: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_14.jpg
■体温計・検温に関する経験
「発熱を確信していたのにはかると平熱」は3人に1人、「少しでも体調が悪いとすぐにはかる」は4人に1人が経験
全回答者(1,000名)に、体温計・検温に関することで、これまでに経験したことがあるものを聞いたところ、「発熱を確信していたのにはかると平熱」(33.2%)が最も高くなりました。“熱がある”と思って体温をはかったものの、実際は熱がなく平熱だったという経験をした人が多いようです。以降、「お店・施設での検温は測定機器によって体温が全然違う」(28.1%)、「発熱を確信していたのに平熱のときは2回はかる」(27.4%)、「少しでも体調が悪いとすぐに体温をはかる」(25.6%)、「自動検温器の検温の早さに驚く」(23.8%)が続きました。
お店の入口で検温をしたときに、はかる機械によって表示される体温がまちまちだったことや、測定が一瞬で済んだことなど、お店の入口にある自動検温器に関する経験も上位に挙がりました。
画像15: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_15.jpg
■今後購入したい体温計ランキング 1位の「非接触式体温計」を約4割が希望
全回答者(1,000名)に、今後購入したい体温計のタイプを聞いたところ、「非接触式体温計(挟まずにかざして測定するタイプ)」(36.6%)が最も高くなりました。計測したい部位に直接触れることなく、瞬時に体温をはかることができる点に魅力を感じた人が多いのではないでしょうか。以降、「電子体温計(わきなどで測定するタイプ)」(20.9%)、「耳式体温計(耳に入れて測定するタイプ)」(4.2%)が続きました。
画像16: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_16.jpg
第3章 入店前の検温に関する経験・意識
■入店前の検温に関する経験 「検温器があるのに測定せずに入店したことがある」2割強
■「自動検温器でうまくはかれないことがあった」5割、「平熱より低い温度が表示されたことがあった」6割半
■入店前の検温がセレモニー化してしまっている? 「非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたことがある」5割
新型コロナウイルス感染症対策として行われている、飲食店や商業施設などの入口での検温について質問しました。
全回答者(1,000名)に、入店前の検温に関する経験を聞いたところ、【検温器があるのに測定せずに入店したこと】では「あった」は22.2%、【検温器があるのに測定せずに入店する人を見たこと】では「あった」は41.1%となりました。入口での検温がルールとなっているにもかかわらず、そのルールが適切に運用されていないケースは少なくないようです。
実際に検温をする場面について、【自動検温器でうまくはかれないこと】では「あった」は49.4%、【平熱より低い温度が表示されたこと】では「あった」は64.2%となりました。
画像17: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_17.jpg
【非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたこと】では「あった」は49.7%となりました。非接触式体温計には、体温をはかりたい部位にかざすだけで瞬時に検温を終えられるというメリットがあります。しかし、入店前の検温をきちんと行わずに入店する人を見かけたり、体温をうまくはかれていなかったり、表示された温度に疑問を持ったりした経験から、非接触式体温計を用いた入店前の検温がセレモニー化してしまっていると感じている人が多いのかもしれません。
画像18: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_18.jpg
■「入店お断りの体温だったのに店員さんがお店に入れてくれた」36人に1人が経験
■「入店お断りの体温だったときに体温が低くなるまで店員さんがはかってくれた」15人に1人が経験
また、入店前の検温時の店員の対応について、【入店お断りの体温だったのに店員さんがお店に入れてくれたこと】では「あった」は2.8%、【入店お断りの体温だったときに体温が低くなるまで店員さんがはかってくれたこと】では「あった」は6.7%となりました。感染症の拡大を防ぐための対策であるにもかかわらず、対策の効果をなくしてしまうような対応が行われているケースがあるようです。
他方、【はかったら入店お断りの体温で入店を断られたこと】では「あった」は3.0%となりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の防止に向けた対策の実効性を確保するためにも、検温をセレモニー化させないことが大切なのではないでしょうか。
画像19: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_19.jpg
■入店前の検温に関する意識
「正確な体温が測定されないため意味がない」6割半、「検温しない人もいるため意味がない」6割
■「平熱が高めの人のことを考慮して入店お断りの体温を決めてほしい」6割強
最後に、全回答者(1,000名)に、入店前の検温に関する意識を聞きました。
【正確な体温が測定されないため意味がない】では「非常に感じる」が18.8%、「やや感じる」が44.8%で、合計した『感じる(計)』は63.6%、【検温しない人もいるため意味がない】では『感じる(計)』は59.4%となりました。
また、【新型コロナウイルスに感染していても無症状の人がいるため意味がない】では『感じる(計)』は70.4%となりました。
入店前の検温の運用について、【平熱が高めの人のことを考慮して入店お断りの体温を決めてほしい】では『感じる(計)』は63.0%、【厳格に実施してほしい(検温しないと絶対に入店できない、37度以上は絶対に入店できないなど)】では『感じる(計)』は62.0%と、いずれも半数を上回りました。入店前の検温の運用に関して、平熱が人によって異なる点を考慮することや、検温ルールを厳格に適用することを、多くの人が望んでいるようです。
画像20: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_20.jpg
[調査結果]
第1章 体温に関する意識・実態
■体調の把握状況 「自身の体調をしっかり把握できている」5人に1人未満にとどまる
■体温測定のタイミング 「体調がよくないとき」が7割強、日々の体調管理の一環で実施している人は現時点少数派
全国の15歳-69歳の男女1,000名(全回答者)に、自身の体調をどのくらい把握できているか聞いたところ、「しっかり把握できている」が19.3%、「どちらかといえば把握できている」が67.6%で、合計した『把握できている(計)』は86.9%、「まったく把握できていない」が1.9%、「どちらかといえば把握できていない」が11.2%で、合計した『把握できていない(計)』は13.1%となりました。体調をしっかり把握し、自身の体調管理に自信を持っている人は5人に1人未満にとどまりました。
年代別にみると、『把握できている(計)』と回答した人の割合は、60代(93.4%)が最も高く、9割を超えました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_1.jpg
体調を把握するためには体温測定が有効な手段の一つとなります。体温測定を日々継続的に行い、自身の体温について知ることが、からだの不調や異変に気づくきっかけとなります。では、どのようなタイミングで体温をはかるという人が多いのでしょうか。
どのようなときに体温をはかっているか聞いたところ、「体調がよくないとき」(73.4%)が抜きんでていました。体温測定のタイミングは体調不良時に偏っている傾向が高いようです。そのほか、「定期的にはかっている(起床してすぐ)」(17.0%)や「定期的にはかっている(外出前)」(11.9%)など定期的なタイミング、「公共施設に入る前」(12.4%)や「お店に入る前」(11.4%)、「職場に入る前」(9.7%)など屋内に入るタイミングが上位に挙げられましたが、いずれも2割以下となりました。日々の体調管理や新型コロナウイルス感染症対策の一環として体温測定を実施している人は、昨今増加傾向にあることが推定されるものの現時点で少数派となりました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_2.jpg
■体温測定の頻度 「ほぼ毎日」は2割、「月に1日以下」は4割
■コロナ禍以降、体温測定頻度が増加 「コロナ禍で体温をはかる機会が増えた」10代では4人に3人
また、どのくらいの頻度で自身の体温をはかっているか聞いたところ、「ほぼ毎日」は20.6%、「週に4〜5日」は11.5%、「週に2〜3日」は8.9%、「週に1日」は7.1%、「月に2〜3日」は12.8%、「月に1日以下」は39.1%と、体温をほぼ毎日はかることを習慣にしている人が2割にとどまったほか、週に1日以下という人が過半数、月に1日以下という人が4割となりました。体温測定が毎日の体調管理の手段として定着している人は少数派のようです。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_3.jpg
では、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、体温をはかる頻度が変化したという人はどのくらいいるのでしょうか。
コロナ禍によって、体温をはかる機会にどのような変化があったか聞いたところ、「非常に増えた」が35.6%、「やや増えた」が30.2%で、合計した『増えた(計)』は65.8%となりました。コロナ禍以降、出社前や登校前の検温を義務付けている職場や学校が増えたことや、飲食店や商業施設の入口で検温が行われるようになったこと、日常的な体調把握や体調管理に努めようとする健康意識が高い人が増えたことなどが影響しているのではないでしょうか。
年代別にみると、『増えた(計)』と回答した人の割合は、10代(74.1%)と60代(71.1%)では7割を超えました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_4.jpg
■自身の“平熱”は何度? 「36.5度」が最多回答、36.0度〜36.5度に7割の回答が集中し、平均は36.2度
■自身の“平熱”の把握レベル 「季節ごとには把握していない」は8割、「時間帯ごとには把握していない」は8割半
■熱があると感じるのは何度以上? “微熱”は「37.0度」、“発熱”は「37.5度」、“高熱”は「38.0度」が最多回答に
■学校や仕事を休もうと考えるのは何度以上? 「37.0度」「37.5度」「38.0度」という3つの節目に回答が集中
続いて、自身が平熱状態にあると考える体温や自身が発熱していると考える体温について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自身の“平熱”は何度か聞いたところ、「36.5度」(20.2%)に最も多くの回答が集まったほか、「36.0度」(15.1%)や「36.3度」(12.6%)、「36.2度」(10.6%)にも回答が集まり、平均は36.2度でした。自身が平熱状態にあると考える体温は36.0度〜36.5度とした人が全体の69.1%となり、この温度帯に回答が集中しました。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_5.jpg
平熱を季節や時間帯ごとに把握している人はどのくらいいるのでしょうか。
自分の平熱を季節ごとに把握しているか聞いたところ、「把握している」は20.4%、「把握していない」は79.6%となりました。また、自分の平熱を時間帯(朝・昼・晩)ごとに把握しているか聞いたところ、「把握している」は13.6%、「把握していない」は86.4%となりました。自身の平熱を、季節や時間帯ごとに細かく把握している人は少ないようです。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_6.jpg
次に、熱があると感じる体温について聞いたところ、“微熱”があると感じる体温では「37.0度」(46.2%)、“発熱”(微熱除く)していると感じる体温では「37.5度」(35.7%)、“高熱”だと感じる体温では「38.0度」(52.4%)にそれぞれ最も多くの回答が集まりました。
また、それぞれの平均は、“微熱”があると感じる体温では37.0度、“発熱”(微熱除く)していると感じる体温では37.4度、“高熱”だと感じる体温では38.1度となりました。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_7.jpg
学校や仕事を休もうと思うのは何度以上のときか聞いたところ、「37.5度」(30.0%)や「38.0度以上」(25.7%)、「37.0度」(20.4%)などに回答が集まり、平均は37.6度でした。登校や出勤を控えようと考える体温については、「37.0度」「37.5度」「38.0度」の3つに回答が集中する結果となり、多くの人がそれら3つの節目の温度のいずれかを行動制限の基準として意識していると明らかになりました。
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_8.jpg
■体温に関する情報の認知状況 「子どもの平熱は成人と比べて高めであること」の認知率は約7割
■「起床時の体温は平常時より低くなること」の認知率は約6割、「測定する部位によって体温が異なること」では6割半
■「日本人の平熱の平均値は36.89度と言われていること」を知っていたのは10人に1人にとどまる
全回答者(1,000名)に、体温に関する情報の認知状況を聞きました。
認知率(「知っていた」と回答した割合、以下同様)をみると、【子どもの平熱は成人と比べて高めであること】では68.7%、【高齢者の平熱は成人と比べて低めであること】では51.1%となりました。
また、【起床時の体温は平常時より低くなること】では認知率は57.8%、【測定する部位によって体温が異なること】では認知率は65.0%となりました。
さらに、【日本人の平熱の平均値は36.89度と言われていること】では認知率は10.0%と、10人に1人が知っているにとどまりました。“微熱”があると感じる体温では「37.0度」との回答が多くなりましたが、実際のところ、体温37.0度は日本人の平均的な平熱の範囲に含まれます。日本人の平熱の実態を知ったら驚く人は多いのではないでしょうか。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、若年層で高く、20代(15.7%)では1割半でした。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/256696/img_256696_9.jpg
第2章 体温計に関する意識・実態
■自宅にある体温計の個数は平均1.7個
■自宅にある体温計のタイプ 「電子体温計」が圧倒的、「非接触式体温計」は10人に1人が保有
体温計の保有状況や保管状況について質問しました。
全回答者(1,000名)に、自宅には体温計が何個あるか聞いたところ、「1個」は53.4%、「2個」は33.7%、「3個」は9.1%、「4個」は2.2%、「5個以上」は1.6%で、平均は1.7個でした。
では、どのタイプの体温計を持っている人が多いのでしょうか。
自宅にある体温計のタイプを聞いたところ、「電子体温計(わきなどで測定するタイプ)」が96.4%で圧倒的でした。そのほか、「非接触式体温計(挟まずにかざして測定するタイプ)」は9.5%、「水銀体温計」は7.0%、「耳式体温計(耳に入れて測定するタイプ)」は3.9%となりました。非接触式体温計は飲食店や小売店などへの入店時の検温でよく利用されていますが、家庭に常備しているという人はまだ少ないようです。
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また、体温計を使い終わった後、どのように保管しているか聞いたところ、「収納ケースに入れて保管する」(69.8%)がひときわ目立ち、以降、「日の当たるところを避けて保管する」(22.2%)、「消毒してから保管する」(15.7%)が続きました。
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■体温計に関する情報の認知状況
「体温計には“使用可能な室温範囲”が設定されているものがあること」の認知率は1割半
■「体温計は“医療機器”であり、品質や安全性等を確保するための基準が設けられていること」の認知率は3割半
■「電子体温計には“実測式”と“予測式”の2つの測定方式があること」の認知率は3割強
■「非接触式タイプのものには“体温計(医療機器)”と“温度計(非医療機器)”があること」の認知率は2割
■「非接触式体温計には“測定部位(おでこなど)”が限定されているものがあること」の認知率は約4割
全回答者(1,000名)に、体温計に関する情報の認知状況を聞きました。
認知率をみると、【体温計には“使用可能な室温範囲”が設定されているものがあること】では14.6%、【電子体温計・非接触式体温計・耳式体温計の異なるタイプの体温計ではかると、測定結果が異なるケースがあること】では44.7%、【体温計は“医療機器”であり、品質や安全性等を確保するための基準が設けられていること】では34.3%となりました。
また、【電子体温計には“実測式”と“予測式”の2つの測定方式があること】では認知率は31.2%、【自分が使っている体温計が“実測式”と“予測式”のどちらなのか】では認知率は26.5%となりました。体温計には測定方法による分類があることを把握している人は少ないようです。
非接触式体温計について、【非接触式タイプのものには“体温計(医療機器)”と“温度計(非医療機器)”があること】では認知率は19.0%、【非接触式体温計には“測定部位(おでこなど)”が限定されているものがあること】では認知率は37.1%となりました。
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■体温を正確に測定できる環境で体温をはかっている?体温計の使用方法は正しい?
「室温が低い部屋ではかる」は6割半、「体温計の収納ケースから出してすぐ(30秒以内)にはかる」は約8割が経験
次に、全回答者(1,000名)に、体温を正確に測定できない可能性がある体温のはかり方を提示し、それぞれについて経験があるか聞きました。
経験がある人の割合をみると、【室温が低い部屋ではかる(冬の暖房をつける前の部屋など)】では64.5%、【室温が高い部屋ではかる(夏の冷房をつける前の部屋など)】では58.4%と、どちらも半数を上回りました。体温計で体温を正確にはかるためには、体温計が正常に作動する使用条件や環境を知る必要があります。しかし、適切な使用環境温度を明確に意識せずに体温計を使用した経験がある人は多いようです。
【暖房器具のそばではかる】では経験がある人の割合は29.5%、【扇風機の風に当たるところではかる】では22.9%となりました。
また、【外出から戻ってきてすぐ(30分以内)にはかる】では経験がある人の割合は31.2%、【運動後すぐ(30分以内)にはかる】では13.2%、【食後すぐ(30分以内)にはかる】では36.7%、【入浴後すぐ(30分以内)にはかる】では17.3%、【動きながらはかる(家の中を歩くなど)】では26.1%、【わきに汗をかいている状態でわきに挟んではかる】では31.9%、【体温計の収納ケースから出してすぐ(30秒以内)にはかる】では77.7%でした。からだを動かした後や食事・入浴の後などは測定に適さないため、体温をはかる場合には最低でも30分は時間を置く必要があります。体温計の使用上の注意を再度確認し、自身のはかり方が不適切な使用方法となっていないかをチェックしてみてはいかがでしょうか。
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■非接触式体温計を正しく使用できている?
「前髪がおでこにかかっている状態ではかったことがある」非接触式体温計保有者の6割強
非接触式体温計を持っている人(95名)に、体温を正確に測定できない可能性がある体温のはかり方を提示し、それぞれについて経験があるか聞きました。
経験がある人の割合をみると、【前髪がおでこにかかっている状態ではかる】では62.1%となりました。非接触式体温計は皮膚から放射される赤外線を利用して体温を測定するため、おでこで体温をはかる場合には、前髪がかかっているとうまくはかることができません。そのことを知らず、前髪がおでこにかかったまま体温をはかったことがあるという人は多いようです。そのほか、【おでこに汗をかいている状態ではかる】では経験がある人の割合は41.1%、【手首ではかる】では29.5%でした。
また、非接触式体温計を持っている女性(44名)に、非接触式体温計で【メイクをしたままの状態ではかる】経験があるか聞いたところ、経験がある人の割合は54.5%と半数を上回りました。非接触式体温計で体温をはかる場合、メイクが検温結果に影響することがあります。しかし、メイクをしたまま非接触式体温計で体温をはかったことがあるという女性は多いようです。
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■体温計・検温に関する経験
「発熱を確信していたのにはかると平熱」は3人に1人、「少しでも体調が悪いとすぐにはかる」は4人に1人が経験
全回答者(1,000名)に、体温計・検温に関することで、これまでに経験したことがあるものを聞いたところ、「発熱を確信していたのにはかると平熱」(33.2%)が最も高くなりました。“熱がある”と思って体温をはかったものの、実際は熱がなく平熱だったという経験をした人が多いようです。以降、「お店・施設での検温は測定機器によって体温が全然違う」(28.1%)、「発熱を確信していたのに平熱のときは2回はかる」(27.4%)、「少しでも体調が悪いとすぐに体温をはかる」(25.6%)、「自動検温器の検温の早さに驚く」(23.8%)が続きました。
お店の入口で検温をしたときに、はかる機械によって表示される体温がまちまちだったことや、測定が一瞬で済んだことなど、お店の入口にある自動検温器に関する経験も上位に挙がりました。
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■今後購入したい体温計ランキング 1位の「非接触式体温計」を約4割が希望
全回答者(1,000名)に、今後購入したい体温計のタイプを聞いたところ、「非接触式体温計(挟まずにかざして測定するタイプ)」(36.6%)が最も高くなりました。計測したい部位に直接触れることなく、瞬時に体温をはかることができる点に魅力を感じた人が多いのではないでしょうか。以降、「電子体温計(わきなどで測定するタイプ)」(20.9%)、「耳式体温計(耳に入れて測定するタイプ)」(4.2%)が続きました。
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第3章 入店前の検温に関する経験・意識
■入店前の検温に関する経験 「検温器があるのに測定せずに入店したことがある」2割強
■「自動検温器でうまくはかれないことがあった」5割、「平熱より低い温度が表示されたことがあった」6割半
■入店前の検温がセレモニー化してしまっている? 「非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたことがある」5割
新型コロナウイルス感染症対策として行われている、飲食店や商業施設などの入口での検温について質問しました。
全回答者(1,000名)に、入店前の検温に関する経験を聞いたところ、【検温器があるのに測定せずに入店したこと】では「あった」は22.2%、【検温器があるのに測定せずに入店する人を見たこと】では「あった」は41.1%となりました。入口での検温がルールとなっているにもかかわらず、そのルールが適切に運用されていないケースは少なくないようです。
実際に検温をする場面について、【自動検温器でうまくはかれないこと】では「あった」は49.4%、【平熱より低い温度が表示されたこと】では「あった」は64.2%となりました。
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【非接触式体温計での検温をいい加減だと感じたこと】では「あった」は49.7%となりました。非接触式体温計には、体温をはかりたい部位にかざすだけで瞬時に検温を終えられるというメリットがあります。しかし、入店前の検温をきちんと行わずに入店する人を見かけたり、体温をうまくはかれていなかったり、表示された温度に疑問を持ったりした経験から、非接触式体温計を用いた入店前の検温がセレモニー化してしまっていると感じている人が多いのかもしれません。
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■「入店お断りの体温だったのに店員さんがお店に入れてくれた」36人に1人が経験
■「入店お断りの体温だったときに体温が低くなるまで店員さんがはかってくれた」15人に1人が経験
また、入店前の検温時の店員の対応について、【入店お断りの体温だったのに店員さんがお店に入れてくれたこと】では「あった」は2.8%、【入店お断りの体温だったときに体温が低くなるまで店員さんがはかってくれたこと】では「あった」は6.7%となりました。感染症の拡大を防ぐための対策であるにもかかわらず、対策の効果をなくしてしまうような対応が行われているケースがあるようです。
他方、【はかったら入店お断りの体温で入店を断られたこと】では「あった」は3.0%となりました。
新型コロナウイルス感染症拡大の防止に向けた対策の実効性を確保するためにも、検温をセレモニー化させないことが大切なのではないでしょうか。
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■入店前の検温に関する意識
「正確な体温が測定されないため意味がない」6割半、「検温しない人もいるため意味がない」6割
■「平熱が高めの人のことを考慮して入店お断りの体温を決めてほしい」6割強
最後に、全回答者(1,000名)に、入店前の検温に関する意識を聞きました。
【正確な体温が測定されないため意味がない】では「非常に感じる」が18.8%、「やや感じる」が44.8%で、合計した『感じる(計)』は63.6%、【検温しない人もいるため意味がない】では『感じる(計)』は59.4%となりました。
また、【新型コロナウイルスに感染していても無症状の人がいるため意味がない】では『感じる(計)』は70.4%となりました。
入店前の検温の運用について、【平熱が高めの人のことを考慮して入店お断りの体温を決めてほしい】では『感じる(計)』は63.0%、【厳格に実施してほしい(検温しないと絶対に入店できない、37度以上は絶対に入店できないなど)】では『感じる(計)』は62.0%と、いずれも半数を上回りました。入店前の検温の運用に関して、平熱が人によって異なる点を考慮することや、検温ルールを厳格に適用することを、多くの人が望んでいるようです。
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