ベイサイドWi-Fi始動!九州大学とPicoCELA、革新的無線バックホール技術により施設丸ごと隙間の無いWi-Fiオフロード空間を実現
[12/03/21]
提供元:@Press
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国立大学法人九州大学(所在地:福岡県福岡市、総長:有川 節夫)ならびにPicoCELA株式会社(所在地:福岡県福岡市、代表取締役:井上 聡志)は、この度、革新的無線バックホール技術(アクセスポイント間を無線中継によりリンクさせることでLANケーブルの配線を不要にする技術)を活用することによって、ベイサイドプレイス博多(*1)の施設全域を隅々までWi-Fi空間とすることに成功しました。
■プロジェクトの背景
スマートフォンの普及に伴う無線インターネットの利用拡大は、通信回線をパンクさせるほどの勢いで進行しています。Wi-Fiオフロードは、無線インターネットのトラフィックをケータイ電話網からWi-Fi網へと退避させてこの問題を解決します。しかし、Wi-Fiアクセスポイントの乱立によって、ケータイ電話網とWi-Fi網との間で頻繁な接続切り替え(システム間ハンドオーバ)が発生し、不快な通信途絶を引き起こしています。一部のユーザは、端末のWi-Fi通信機能をオフにしてしまっており、これでは折角のWi-Fiオフロードが意味を成しません。
■プロジェクトの特長
PicoCELA社が提供するWi-Fiアクセスポイント・PCWL-0100は、九州大学が開発した独自のダイナミック・ツリー経路制御とフレーム転送タイミング制御により10段以上の多段無線中継を可能としています。設置現場では、中継段数の制限を気にすることなく、PCWL-0100を電源に接続するだけで気軽にWi-Fiのエリアを追加できます。
図1 http://www.atpress.ne.jp/releases/26175/a_1.jpg
ベイサイドWi-Fiのカバーエリア。緑色が通信可能エリア、黄色は通信が不安定なエリア、赤色は通信不能エリア(*2)
図2 http://www.atpress.ne.jp/releases/26175/b_2.jpg
某事業者による既設Wi-Fiシステムのカバーエリア。緑色が通信可能エリア、黄色は通信が不安定なエリア、赤色は通信不能エリア(*2)
図1に、今回構築したWi-Fiシステムのカバーエリアを示します。参考として、図2には、某事業者によるベイサイドプレイス内に既設のWi-Fiシステムのカバーエリアを示しました。図1のように今回構築したWi-Fiエリアは、施設全域をほぼ隈なくカバーできている様子が分ります。これに対して一般的なオフロード用Wi-Fiシステムは、図2のように、網内の至る所に電波不感地帯(デッドスポット)が生じています。デッドスポットが多数存在すると、システム間ハンドオーバは頻繁に発生します。これが不快な通信途絶の原因でした。PCWL-0100を活用すれば、もしネットワークの運用を開始した後にデッドスポットが見つかった場合でも、新たなPCWL-0100を追加するだけで、LANケーブル配線の必要なく、迅速にエリアの補充が行えます。
PCWL-0100を活用すれば、LANケーブルの配線量を減らせるため、Wi-Fiオフロードシステムの敷設コストを低減できます。また、これまではLANケーブルの配線が困難なために十分な数のアクセスポイントを設置できなかった場合であっても、PCWL-0100を活用すれば、LANケーブル配線を気にすることなくアクセスポイントを自由に増設できます。さらに、通信事業者がサイトオーナーとの設置交渉に困難を感じる場面では、PCWL-0100によってLANケーブル配線の制限を受けることなく設置場所を自由に決められるため、解決への糸口を提供できます。ベイサイドプレイス博多では、複数のPCWL-0100が連携することによって、あたかも一台のWi-Fiアクセスポイントが総面積12,200平米の施設を隅々までカバーしているような状態を作り出しています。もう不快な通信途絶は発生しません。Wi-Fiをオフにする必要はないのです。
■PicoCELA株式会社について
PicoCELA株式会社は、九州大学大学院システム情報科学研究院の古川 浩教授が代表を務める「MIMO-MESHポイントの開発」プロジェクトの成果を事業化するべく設立されました。同プロジェクトは文部科学省(地域イノベーションクラスタープログラム・グローバル型第II期)ならびに財団法人福岡県産業・科学技術振興財団の支援を受けて実施されています。今回の広域Wi-Fi空間構築は、株式会社ベイサイドプレイス博多殿のご協力の下で、海外からの来訪者が多い観光スポットのITインフラ強化を目指すべく実現に至りました。本広域Wi-Fi空間は、スマートフォンの普及に伴い急激に増大しているモバイル通信トラフィックを吸収し、既存の携帯電話網の品質向上に貢献します。
■補足説明
*1 ベイサイドプレイス博多は福岡市博多区にある複合商業施設。博多ふ頭に隣接し、洋上観光の要所として地元民から長年愛され続けている。また博多港国際ターミナルからも近く、アジア方面からの外国人旅行者でにぎわう。
*2 2階建て施設の1階部分のみ表示。市販のサイトサーベイツールによる実測結果。2012年3月に測定。測定器の誤差等を含むため、実際のカバーエリアを100%保証するものではありません。
≪関連URL≫
●MIMO-MESHポイントの開発プロジェクトチーム ホームページ
http://mimo-mesh.com/
●九州大学システム情報科学研究院 ホームページ
http://www.isee.kyushu-u.ac.jp/
●地域イノベーションクラスタープログラム・
グローバル型第II期/福岡 ホームページ
http://www2.lab-ist.jp/
●財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 ホームページ
http://www.ist.or.jp/
●ベイサイドプレイス博多 ホームページ
http://www.baysideplace.jp/
■プロジェクトの背景
スマートフォンの普及に伴う無線インターネットの利用拡大は、通信回線をパンクさせるほどの勢いで進行しています。Wi-Fiオフロードは、無線インターネットのトラフィックをケータイ電話網からWi-Fi網へと退避させてこの問題を解決します。しかし、Wi-Fiアクセスポイントの乱立によって、ケータイ電話網とWi-Fi網との間で頻繁な接続切り替え(システム間ハンドオーバ)が発生し、不快な通信途絶を引き起こしています。一部のユーザは、端末のWi-Fi通信機能をオフにしてしまっており、これでは折角のWi-Fiオフロードが意味を成しません。
■プロジェクトの特長
PicoCELA社が提供するWi-Fiアクセスポイント・PCWL-0100は、九州大学が開発した独自のダイナミック・ツリー経路制御とフレーム転送タイミング制御により10段以上の多段無線中継を可能としています。設置現場では、中継段数の制限を気にすることなく、PCWL-0100を電源に接続するだけで気軽にWi-Fiのエリアを追加できます。
図1 http://www.atpress.ne.jp/releases/26175/a_1.jpg
ベイサイドWi-Fiのカバーエリア。緑色が通信可能エリア、黄色は通信が不安定なエリア、赤色は通信不能エリア(*2)
図2 http://www.atpress.ne.jp/releases/26175/b_2.jpg
某事業者による既設Wi-Fiシステムのカバーエリア。緑色が通信可能エリア、黄色は通信が不安定なエリア、赤色は通信不能エリア(*2)
図1に、今回構築したWi-Fiシステムのカバーエリアを示します。参考として、図2には、某事業者によるベイサイドプレイス内に既設のWi-Fiシステムのカバーエリアを示しました。図1のように今回構築したWi-Fiエリアは、施設全域をほぼ隈なくカバーできている様子が分ります。これに対して一般的なオフロード用Wi-Fiシステムは、図2のように、網内の至る所に電波不感地帯(デッドスポット)が生じています。デッドスポットが多数存在すると、システム間ハンドオーバは頻繁に発生します。これが不快な通信途絶の原因でした。PCWL-0100を活用すれば、もしネットワークの運用を開始した後にデッドスポットが見つかった場合でも、新たなPCWL-0100を追加するだけで、LANケーブル配線の必要なく、迅速にエリアの補充が行えます。
PCWL-0100を活用すれば、LANケーブルの配線量を減らせるため、Wi-Fiオフロードシステムの敷設コストを低減できます。また、これまではLANケーブルの配線が困難なために十分な数のアクセスポイントを設置できなかった場合であっても、PCWL-0100を活用すれば、LANケーブル配線を気にすることなくアクセスポイントを自由に増設できます。さらに、通信事業者がサイトオーナーとの設置交渉に困難を感じる場面では、PCWL-0100によってLANケーブル配線の制限を受けることなく設置場所を自由に決められるため、解決への糸口を提供できます。ベイサイドプレイス博多では、複数のPCWL-0100が連携することによって、あたかも一台のWi-Fiアクセスポイントが総面積12,200平米の施設を隅々までカバーしているような状態を作り出しています。もう不快な通信途絶は発生しません。Wi-Fiをオフにする必要はないのです。
■PicoCELA株式会社について
PicoCELA株式会社は、九州大学大学院システム情報科学研究院の古川 浩教授が代表を務める「MIMO-MESHポイントの開発」プロジェクトの成果を事業化するべく設立されました。同プロジェクトは文部科学省(地域イノベーションクラスタープログラム・グローバル型第II期)ならびに財団法人福岡県産業・科学技術振興財団の支援を受けて実施されています。今回の広域Wi-Fi空間構築は、株式会社ベイサイドプレイス博多殿のご協力の下で、海外からの来訪者が多い観光スポットのITインフラ強化を目指すべく実現に至りました。本広域Wi-Fi空間は、スマートフォンの普及に伴い急激に増大しているモバイル通信トラフィックを吸収し、既存の携帯電話網の品質向上に貢献します。
■補足説明
*1 ベイサイドプレイス博多は福岡市博多区にある複合商業施設。博多ふ頭に隣接し、洋上観光の要所として地元民から長年愛され続けている。また博多港国際ターミナルからも近く、アジア方面からの外国人旅行者でにぎわう。
*2 2階建て施設の1階部分のみ表示。市販のサイトサーベイツールによる実測結果。2012年3月に測定。測定器の誤差等を含むため、実際のカバーエリアを100%保証するものではありません。
≪関連URL≫
●MIMO-MESHポイントの開発プロジェクトチーム ホームページ
http://mimo-mesh.com/
●九州大学システム情報科学研究院 ホームページ
http://www.isee.kyushu-u.ac.jp/
●地域イノベーションクラスタープログラム・
グローバル型第II期/福岡 ホームページ
http://www2.lab-ist.jp/
●財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 ホームページ
http://www.ist.or.jp/
●ベイサイドプレイス博多 ホームページ
http://www.baysideplace.jp/