第1回「上場企業ケッサンピック」開催 上場企業の決算を全6種目の競技に見立てて分析!
[21/07/16]
提供元:@Press
提供元:@Press
法人会員向けに与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下リスモン)は、第1回「上場企業ケッサンピック」調査結果を発表いたしました。
上場企業の財務内容を競技にみたて、財務分析において重要な安全性、収益性、成長性、効率性の4つの観点からリスクモンスター独自の分析指標を中心に、全6種目の競技構成で財務評価を行いました。
[調査結果]
(1)小さくても力持ち!「純資産回転率」ランキング
「純資産回転率」は、純資産(自己資本)がどのくらい効率的に売上高に結びついているかを表しています。小さな自己資本で大きな売上高を獲得する企業ほど数値が高くなることから、自己の筋力だけでいかに重いバーベルを持ち上げることができるかを競うウエイトリフティングに近いイメージといえます。
「純資産回転率」の金メダルは、ファミリーレストランを展開する「株式会社ジョイフル」、次いで銀メダルが不動産賃貸物件の販売及び管理の「株式会社レオパレス21」、銅メダルがコンビニエンスストアの「株式会社ポプラ」となりました。上位8社は、いずれも直近決算で赤字を計上している企業ですが、自己資本の毀損が進んでいる中で外部資金を生かし、一定規模の売上高水準を確保している様子がうかがえます。
※純資産回転率 = 売上高 ÷ 純資産
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_1.png
図表A_純資産回転率ランキング
(2)効率よく利益獲得!ROAランキング
「ROA」は、投資した資産に対してどれほどの利益を獲得できたのかを計る指標であり、企業が持つ全ての資産である総資産と当期純利益を比較して算出します。数値が高いほど、資産に対し効率よく利益を獲得できているといえます。
ROAの金メダルは、企業IRに特化したコンサルティングを行う「株式会社アイ・アールジャパンホールディングス」、次いで銀メダルが半導体製造の「株式会社メガチップス」、銅メダルが就労支援の「ウェルビー株式会社」となりました。メダルを獲得した上位3社は、各社ともに流動比率が200%、自己資本比率が60%を超える水準となっていることから、過度に外部資金に頼ることなく、自前資金を中心とした資産を活用することで利益を獲得している様子が表れています。
※ ROA = 当期純利益 ÷ 総資産
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_2.png
図表B_ROAランキング
(3)在庫や資金に無駄なし!売掛債権・在庫回転効率ランキング
「売掛債権・在庫回転効率」は、売掛債権と棚卸資産が営業利益に対して何回転したかを計る指標です。利益効率の高い商品やサービスの販売を行いながら、在庫の回転や売掛債権の回収が早く、資金を滞留させることなく循環させ続けている企業ほど、「売掛債権・在庫回転効率」は高くなります。そのため、効率よくペダルを回しながら、その回転力を無駄なく推進力に変換する能力が問われる自転車トラックレースに例えることができます。
「売掛債権・在庫回転効率」の金メダルは、学習塾を展開する「株式会社学究社」、次いで銀メダルが中古車オークション会場運営の「株式会社ユー・エス・エス」、銅メダルがセキュリティ事業の「セコム上信越株式会社」となりました。
金メダルの「株式会社学究社」と銅メダルの「セコム上信越株式会社」は、「売掛債権・在庫回転効率」が高水準となった一方で、従業員一人当たりの営業利益は、売上高規模に対して少額です。両社ともに、サービス提供において多額の在庫を必要とせず、専門知識や能力を有する人材を活用することで収益を獲得する労働集約的な業態です。そのため、従業員数一人当たりの生産性は劣るものの、営業サイクルと利益獲得の連動性は優れている様子が表れています。
※売掛債権・在庫回転効率 = 営業利益 ÷ (棚卸資産 + 売掛債権)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_3.png
図表C_売掛債権・在庫回転効率ランキング
(4)利益をキャッシュに変えて推進!限界利益係数(対現預金)ランキング
「限界利益係数(対現預金)」は、キャッシュを1単位増加させるために必要な追加利益であり、数値が低いほど稼いだ利益がキャッシュになりやすいことを表しています。言い換えれば、利益がキャッシュとして残りやすいかを計ることができる指標です。手元に残ったキャッシュは、再投資に回し、さらなるビジネス拡大につなげることができるため、企業の推進力となり得ます。いかに効率よく、利益を推進力たるキャッシュに変換できるかを計ることから、限られた燃料に対して、効率よく走行距離を稼ぐ力に例えることもできます。
「限界利益係数(対現預金)」の金メダルは、電気設備資材や給排水設備を製造販売する「未来工業株式会社」であり、次いで銀メダルが砂糖製造販売の「フジ日本精糖株式会社」、銅メダルがソース製造販売の「ブルドックソース株式会社」となりました。入賞した8社中6社(「未来工業株式会社」、「フジ日本精糖株式会社」、「ブルドッグソース株式会社」、「そーせいグループ株式会社」、「芝浦メカトロニクス株式会社」、「東亜ディーケーケー株式会社」)が製造業、2社(「株式会社ダブルスタンダード」、「RPAホールディングス株式会社」)がシステム開発業でした。
製造業やシステム開発業は、経常的な設備・システム投資が競争力維持に欠かせない業態であり、各社の投資キャッシュフロー(以下、CF)もマイナスとなっています。投資CFがマイナスとなる一方で、フリーCFはプラスとなっており、営業活動で稼いだキャッシュの中で投資を行っている様子がうかがえます。
※限界利益係数(対現預金) =
(当期純利益[当期] - 当期純利益[前期]) ÷ (現預金[当期] - 現預金[前期])
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_4.png
図表D_限界利益(対現預金)ランキング
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモン調べ動画
今回発表の調査結果について、「上場企業ケッサンピック」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/JgRnivU4ZuM
▼リスモン調べ動画キャプチャ
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_5.png
動画キャプチャ
[実施概要]
・調査名称 :第1回「上場企業ケッサンピック」調査
・調査方法 :決算書の分析結果に基づく調査
・調査対象決算期:2021年5月26日時点で開示されていた
2020年4月期決算以降の最新連結決算
・調査対象企業 :金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く
決算短信提出企業
・調査対象企業数:3,297社
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら: https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2021年3月末時点で13,154(内、与信管理サービス等6,798、ビジネスポータルサイト等3,185、その他3,171)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/
上場企業の財務内容を競技にみたて、財務分析において重要な安全性、収益性、成長性、効率性の4つの観点からリスクモンスター独自の分析指標を中心に、全6種目の競技構成で財務評価を行いました。
[調査結果]
(1)小さくても力持ち!「純資産回転率」ランキング
「純資産回転率」は、純資産(自己資本)がどのくらい効率的に売上高に結びついているかを表しています。小さな自己資本で大きな売上高を獲得する企業ほど数値が高くなることから、自己の筋力だけでいかに重いバーベルを持ち上げることができるかを競うウエイトリフティングに近いイメージといえます。
「純資産回転率」の金メダルは、ファミリーレストランを展開する「株式会社ジョイフル」、次いで銀メダルが不動産賃貸物件の販売及び管理の「株式会社レオパレス21」、銅メダルがコンビニエンスストアの「株式会社ポプラ」となりました。上位8社は、いずれも直近決算で赤字を計上している企業ですが、自己資本の毀損が進んでいる中で外部資金を生かし、一定規模の売上高水準を確保している様子がうかがえます。
※純資産回転率 = 売上高 ÷ 純資産
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_1.png
図表A_純資産回転率ランキング
(2)効率よく利益獲得!ROAランキング
「ROA」は、投資した資産に対してどれほどの利益を獲得できたのかを計る指標であり、企業が持つ全ての資産である総資産と当期純利益を比較して算出します。数値が高いほど、資産に対し効率よく利益を獲得できているといえます。
ROAの金メダルは、企業IRに特化したコンサルティングを行う「株式会社アイ・アールジャパンホールディングス」、次いで銀メダルが半導体製造の「株式会社メガチップス」、銅メダルが就労支援の「ウェルビー株式会社」となりました。メダルを獲得した上位3社は、各社ともに流動比率が200%、自己資本比率が60%を超える水準となっていることから、過度に外部資金に頼ることなく、自前資金を中心とした資産を活用することで利益を獲得している様子が表れています。
※ ROA = 当期純利益 ÷ 総資産
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_2.png
図表B_ROAランキング
(3)在庫や資金に無駄なし!売掛債権・在庫回転効率ランキング
「売掛債権・在庫回転効率」は、売掛債権と棚卸資産が営業利益に対して何回転したかを計る指標です。利益効率の高い商品やサービスの販売を行いながら、在庫の回転や売掛債権の回収が早く、資金を滞留させることなく循環させ続けている企業ほど、「売掛債権・在庫回転効率」は高くなります。そのため、効率よくペダルを回しながら、その回転力を無駄なく推進力に変換する能力が問われる自転車トラックレースに例えることができます。
「売掛債権・在庫回転効率」の金メダルは、学習塾を展開する「株式会社学究社」、次いで銀メダルが中古車オークション会場運営の「株式会社ユー・エス・エス」、銅メダルがセキュリティ事業の「セコム上信越株式会社」となりました。
金メダルの「株式会社学究社」と銅メダルの「セコム上信越株式会社」は、「売掛債権・在庫回転効率」が高水準となった一方で、従業員一人当たりの営業利益は、売上高規模に対して少額です。両社ともに、サービス提供において多額の在庫を必要とせず、専門知識や能力を有する人材を活用することで収益を獲得する労働集約的な業態です。そのため、従業員数一人当たりの生産性は劣るものの、営業サイクルと利益獲得の連動性は優れている様子が表れています。
※売掛債権・在庫回転効率 = 営業利益 ÷ (棚卸資産 + 売掛債権)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_3.png
図表C_売掛債権・在庫回転効率ランキング
(4)利益をキャッシュに変えて推進!限界利益係数(対現預金)ランキング
「限界利益係数(対現預金)」は、キャッシュを1単位増加させるために必要な追加利益であり、数値が低いほど稼いだ利益がキャッシュになりやすいことを表しています。言い換えれば、利益がキャッシュとして残りやすいかを計ることができる指標です。手元に残ったキャッシュは、再投資に回し、さらなるビジネス拡大につなげることができるため、企業の推進力となり得ます。いかに効率よく、利益を推進力たるキャッシュに変換できるかを計ることから、限られた燃料に対して、効率よく走行距離を稼ぐ力に例えることもできます。
「限界利益係数(対現預金)」の金メダルは、電気設備資材や給排水設備を製造販売する「未来工業株式会社」であり、次いで銀メダルが砂糖製造販売の「フジ日本精糖株式会社」、銅メダルがソース製造販売の「ブルドックソース株式会社」となりました。入賞した8社中6社(「未来工業株式会社」、「フジ日本精糖株式会社」、「ブルドッグソース株式会社」、「そーせいグループ株式会社」、「芝浦メカトロニクス株式会社」、「東亜ディーケーケー株式会社」)が製造業、2社(「株式会社ダブルスタンダード」、「RPAホールディングス株式会社」)がシステム開発業でした。
製造業やシステム開発業は、経常的な設備・システム投資が競争力維持に欠かせない業態であり、各社の投資キャッシュフロー(以下、CF)もマイナスとなっています。投資CFがマイナスとなる一方で、フリーCFはプラスとなっており、営業活動で稼いだキャッシュの中で投資を行っている様子がうかがえます。
※限界利益係数(対現預金) =
(当期純利益[当期] - 当期純利益[前期]) ÷ (現預金[当期] - 現預金[前期])
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_4.png
図表D_限界利益(対現預金)ランキング
※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
https://www.riskmonster.co.jp/rm-research/
■リスモン調べ動画
今回発表の調査結果について、「上場企業ケッサンピック」動画を作成しました。2人のコメンテーターの掛け合いによる解説をお楽しみいただけます。
掲載サイトよりご覧ください! https://youtu.be/JgRnivU4ZuM
▼リスモン調べ動画キャプチャ
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/267663/LL_img_267663_5.png
動画キャプチャ
[実施概要]
・調査名称 :第1回「上場企業ケッサンピック」調査
・調査方法 :決算書の分析結果に基づく調査
・調査対象決算期:2021年5月26日時点で開示されていた
2020年4月期決算以降の最新連結決算
・調査対象企業 :金融機関(銀行、証券会社、保険会社等)を除く
決算短信提出企業
・調査対象企業数:3,297社
■リスモン調べとは
リスモンが独自に調査するレポートのことです。これまでリスモンでは企業活動関連の調査として他にも「100年後も生き残ると思う日本企業調査」「環境への配慮が感じられる企業調査」や「この企業に勤める人と結婚したいアンケート調査」などを発表しており、今後も「企業活動」に関するさまざまな切り口の調査を実施することで、企業格付の更新に役立てていくとともに、情報発信を行うことで新しい調査ターゲットの創出、新サービスの開発などに取り組んでいます。
掲載サイトはこちら: https://www.riskmonster.co.jp/study/research/
■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2021年3月末時点で13,154(内、与信管理サービス等6,798、ビジネスポータルサイト等3,185、その他3,171)となっております。
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/