〜2013年春夏・トレンド予測レポート〜 20〜40代女性の7割が実践中!? 今年の美容トレンド最前線、キーワードは『菌活』 きのこ、納豆、塩麹・・・「菌」を食べて、カラダの中からキレイに!
[13/04/19]
提供元:@Press
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生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研(東京都渋谷区)は、2013年・春夏の美容トレンドとして、『菌活』に注目し、レポートいたします。
近年、塩麹や甘酒などをはじめとした「発酵食」が、あらためて見直されています。
発酵は、食品に「菌」が繁殖して、成分変化をおこす活動であり、日本古来より伝わる食品加工の1つですが、現在、こうした「菌」が持つ美容・健康効果に注目する動きが増えているようです。
ちなみに、よく知られている良い「菌」には、「菌類(きのこ)」、「乳酸菌」、「納豆菌」、「麹菌」など、さまざまな種類がありますが、最近では、女性を中心に、こうした「菌」を積極的に食事に取り入れている人が増えており、美容や健康を意識して継続的に「菌」を食べる、『菌活』という言葉も登場しています。
また、2012年〜13年にかけて、麹菌が作り出す「甘酒」による夏バテ予防、乳酸菌が作り出す「ヨーグルト」による花粉症予防、麹菌を含む「塩麹」による便秘予防など、「菌」を食べることで期待できる効用が大きくクローズアップされる機会も増えています。
今回、トレンド総研では、この『菌活』をテーマに、女性たちの意識・実態調査の結果や、医学博士・管理栄養士である本多 京子先生へのインタビューコメントなどを紹介してまいります。
また、メディア等でも活躍する、アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ・堀 知佐子先生が提案する家庭向け「菌活レシピ」や、『菌活』に注目したメニューを提供する店舗についてもレポートいたします。
■レポート内容
1.【インタビュー】専門家に聞く『菌活』で期待できる美容・健康効果
2.【意識調査】女性の『菌活』に関する意識・実態調査
3.【レポート】菌活ナビゲーターによる『菌活ライフ』レポート
4.【家庭用レシピ】家庭で楽しめる『菌活』レシピ
5.【店舗メニュー】外食で楽しめる『菌活』メニュー
<【インタビュー】専門家に聞く『菌活』で期待できる美容・健康効果>
はじめに、『菌活』を実践することで期待できる美容・健康効果について、医学博士・管理栄養士である本多 京子先生にお話を伺いました。
■美肌を目指す上で重要な「腸内環境」を改善!おすすめは、菌を“丸ごと”食べられる「きのこ類」
人間の腸の中には、500種類以上、数にして100兆個以上の常在菌が存在しています。これらの腸内細菌のうち人間にとって有用な働きをする善玉菌を増やすために『菌活』は有効です。腸内環境が改善されると代謝がよくなり、美肌にもつながります。
また、「菌」の種類によって期待できる効果も異なります。例えば、味噌・塩麹・甘酒などに含まれる「麹菌」は“整腸作用”、「納豆菌」は“血栓溶解作用”、「菌類(きのこ)」の場合は“免疫力アップ”などの作用が期待できると言われています。
ちなみに、おすすめはきのこ類。菌を“丸ごと”食べることができる上に、旨味成分が多くカロリーが低いのでダイエットにも取り入れやすく、肌あれ予防に役立つビタミンB群も豊富です。
■個人ごとに菌類との相性が存在 自分にあった『菌活』スタイルを見つけよう!
『菌活』を実践する上で注意したいのが、腸内細菌の種類はその人が育ってきた環境や食事によって、ひとりひとり違うということ。これらの良い“菌”すべてに共通して言えるのが、「腸内環境」を改善する働きですが、人によって腸内細菌のバランスは異なるので、友人や家族が試して効果的だった食品が、必ずしも自分にとっても相性がいいとは限らないのです。色々な食品を試してみて、自分にあった『菌活』食材を見つけましょう。
ちなみに、きのこ・納豆・ヨーグルトなどの良い「菌」が含まれた食品は、同時に体に良い栄養素も含まれているのですが、塩麹や味噌、醤油などのように塩分を含んだ食品は、塩分過多で高血圧を招く人もいるので、適量をとるように心がけましょう。
■毎日食べ続けることが重要!食物繊維をとるのも◎
また、食事でとりこんだ菌は、大体3日ほどで体外に出てしまうため、毎日継続して食べ続けることが重要です。ちなみに、腸内にいる善玉菌の働きをよくするための「エサ」として必要なのが食物繊維とオリゴ糖。現代人の腸内環境の悪化は、食物繊維不足が最大の原因。根菜や豆、きのこなどで食物繊維をとることも、『菌活』の一助になります。
■体調を崩しやすいこれからの季節は特に『菌活』がおすすめ!
ところで、春先は寒暖の差が激しいほか、5月以降も梅雨を迎えたり、その後は気温が上昇したりと、これからしばらくの季節は気温がなかなか安定しない時期。外気の変化に身体がついていかない女性が増えるシーズンです。というのも、気温が変化すると、体温を調整している自律神経のバランスが乱れがちになり、免疫力や抵抗力も弱まってしまう傾向にあるのです。
「菌」を食べることは、美容だけでなく健康づくりの一助にもなりますので、特に体調管理により一層気を配りたいこれからの季節は、食事において上手に「菌」を取り入れると良いと思います。
■本多 京子(ほんだ きょうこ)先生
医学博士・管理栄養士。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。2007年4月に策定された国民運動「新健康フロンティア戦略」の健康大使。現在、NPO日本食育協会並びに日本食育学会理事。プロ野球のほか、ラグビー、スキー、相撲などスポーツ選手に対する栄養指導の経験を有する。また、日本体育大学女子短期大学などの教壇に立つ傍ら、日本紅茶協会ティーインストラクター会長、アロマテラピープロフェッショナルその他をつとめる。テレビや雑誌では健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数作成。
著書は60冊を超え、「別冊NHKきょうの料理 シニアの楽々元気レシピ」(NHK出版)、「Dr.クロワッサン 血液力を鍛える食べ方」(マガジンハウス)、「ウソ?ホント?栄養学がおもしろい!」(成美堂出版)、その他がある。
<【意識調査】女性の『菌活』に関する意識・実態調査>
続いて、20〜40代の女性を対象に、『菌活』に関する意識・実態を調査しました。
■女性の7割が『菌活』実践中!人気食材は「ヨーグルト」「納豆」「味噌」「きのこ」
まず、きのこ・ヨーグルト・納豆などの「“菌”が含まれる食品」を食べる頻度を聞くと、全体の82%が「1日1食以上」と回答しました。
多くの女性たちが、日常的に食事に“菌”を取り入れている様子がうかがえます。
また、「普段の生活において“菌”が含まれた食品を摂取するように意識していますか?」という質問でも、73%と7割以上が「意識している」と回答。
[グラフ1] http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/1_1.jpg
なお、「特に意識して摂取している食材」を聞くと、乳酸菌を含む「ヨーグルト」(83%)、納豆菌を含む「納豆」(71%)、麹菌を含む「味噌」(56%)、丸ごと菌が食べられる「きのこ」(49%)などが上位にあがりました。普段の食事で手軽に取り入れられる食材が人気のようです。
ちなみに、女性たちが“菌”に注目する背景の1つには、近年、“菌”が含まれる食品の効果がたびたび大きな話題になっていることが挙げられます。実際に、「“菌”が含まれる食品は、最近注目されていると思いますか?」という質問には、73%が「そう思う」と回答。特に、「ヨーグルト(=乳酸菌を含む)を摂取することによる花粉症予防」については70%、「納豆を摂取することによる動脈硬化予防」については66%、「きのこを摂取することによるダイエット対策」については64%が、それぞれ「話題になっているのを見た(聞いた)ことがある」と答えています。
■気温が変わりやすいこれからの時期、“菌”を食べて「体調管理」を!
また、前述の本多先生のコメントにもあった通り、これからの季節は気温が変わりやすく、体調管理にも、より一層気を配りたい時期。特に近年は、温暖化などの影響による異常気象で、急激に気温が変化することも多いほか、これからの梅雨の時期は特に、気象条件が体調に悪影響を及ぼす「気象病」などが心配されています。今回の調査対象の女性の中でも、「昨今の急激な温度変化により、体調に不安がある」という人は76%にのぼりました。
そこで、「体調管理の一環として、“菌”が含まれる食品を意識的に取り入れたいと思いますか?」という質問をしたところ、90%が「そう思う」と回答。
これからの季節においては、普段の食事でも、上手に“菌”を取り入れることも、体調管理のポイントになってくるかもしれません。
なお最後に、「『菌活』という言葉を知っていますか?」という質問をしたところ、その認知度は11%と約1割にとどまりました。『菌活』というワード自体はまだ定着しきっていないものの、日常生活においては、自発的に『菌活』を実践している女性が多いと言えそうです。
[調査概要]
・調査期間:2013年4月1日(月)〜4月3日(水)
・調査対象:20〜40代 女性500名
・調査方法:インターネット調査
<【レポート】菌活ナビゲーターによる『菌活ライフ』レポート>
また今回は、自身も『菌活』を実践されているフードライター・小石原 はるかさんに、普段の『菌活』の様子についてお話を伺いました。
■菌活ナビゲーター・小石原さんが語る『菌活ライフ』とは
私が『菌活』をはじめたのは2年ほど前。フードライターという職業柄、胃を酷使しがちなのですが、『菌活』を意識しはじめてから、カラダの調子が変わった実感があります。
もともと「菌食」に注目するようになったのは、取材で甘酒の健康効果を知ったことがきっかけでした。そして、その後発酵食の素晴らしさに目覚め、現在は日々、『菌活ライフ』を楽しんでいます。調味料にこだわるのはもちろん、週に1回、ヨーグルトメーカーで麹の甘酒を手作りしたり、自分できのこを栽培したりも。
もちろん、手作りが面倒という人は、外食メニューや市販のものから始めても良いと思います。“菌”は、きのこ、味噌、納豆など、身近な食材にもたくさん含まれていますので、自分のライフスタイルや好みにあわせて取り入れてみると良いでしょう。まずは何よりも「続ける」ことが大切です。上手に日々の生活に“菌”を取り入れて、カラダの変化を感じていただきたいと思います。
【小石原さんの、ある日の1日を紹介!】
【朝】まず朝起きたら、「甘酒」をおちょこ一杯(100〜150ml)飲むようにしています。ちなみに、「酒粕」ではなく「米麹」の甘酒を選ぶのがポイント。また、朝食の時には、あたたかいお味噌汁も飲むようにしています。具にも、きのこなどを入れて『菌活』を意識。もともときのこ好きということもあり、最近では栽培キットを使って自宅で育てており、栽培中のきのこに霧吹きで水をかけることも毎朝の日課になっています。
【昼】職業柄、お昼はどうしても外食になりがち。自分でセレクトできる時には、なるべくお味噌汁や漬物などを取り入れています。
【夕】家で夕食を作るときには、味噌や醤油などの調味料にもこだわっています。お取り寄せをしたり、物産展で購入したりすることも多いです。
【夜】寝る前にはもう一度、おちょこ一杯の「甘酒」を。ちなみに、お酒の席の前や食べ過ぎた後には、少し多めに飲むようにしています。
【小石原さんが選ぶ 菌活食材ベスト5】
1位:きのこ
⇒菌を丸ごと食べられる上に、繊維質もたっぷりの「きのこ」は、『菌活』においてのおすすめ食材。和食、洋食、イタリアンなど、どんなジャンルのメニューでも調理しやすいほか、値段もリーズナブルですので、『菌活』を続けていく上での強い味方です。食べごたえがあって、カロリーも低いので、ダイエット中でも安心して食べられます。
1位:甘酒
⇒同率1位は、私が『菌活』にハマったきっかけでもある「甘酒」。「甘酒」は天然由来の必須アミノ酸や、ビタミン群をたっぷりと含んでおり、まさに「飲む点滴」と呼ぶにふさわしい飲み物です。また、そのまま飲むのはもちろんのこと、鮭の切り身や鶏肉を甘酒に5〜6時間漬けこんで焼くなど、調味料代わりにするのもおすすめです。
3位:味噌
⇒調理に使いやすい味噌も、『菌活』にぴったり。私も毎朝、あたたかいお味噌汁を飲むようにしています。
4位:醤油
⇒蔵元のものなど、できるだけこだわって選ぶようにしましょう。麹を入れてみると、旨味が増します。
5位:納豆
⇒日本人にはおなじみの納豆も、菌活食材としておすすめです。
■小石原 はるか(こいしはら・はるか)さん
1972年東京生まれ。一度ハマると歯止めの利かないマニアックな気質と頑強な胃袋で、これまでにスターバックス、さぬきうどん、料理人、ホルモン、発酵食品などにどっぷりとハマってきた、人呼んで“偏愛系ライター”。著書に「スターバックスマニアックス」、「さぬきうどん偏愛(マニアックス)」(ともに小学館文庫)、「麹の『生きた力』を引き出す本」(共著・青春スーパーブックス)、「レストランをめぐる冒険」(小学館)、「東京最高のレストラン2013」(共著・ぴあ刊)など。
<【家庭用レシピ】家庭で楽しめる『菌活』レシピ>
「菌」を取り入れたレシピは、家庭でも手軽に取り入れることができます。
今回は、メディア等でも活躍する、アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ・堀 知佐子先生に、納豆・きのこ・ヨーグルトなどの身近な食材で簡単に作ることができる『菌活』レシピを教えていただきました。
・レシピ(1) エリンギと舞茸、夏野菜の菌活サラダ バルサミコ酢とヨーグルトのドレッシングかけ
http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/3_3.jpg
菌を丸ごと食べられる「きのこ」(エリンギ、舞茸)のほか、乳酸菌を含む「ヨーグルト」を使ったレシピ。酢酸菌を含む「バルサミコ酢」が味のアクセント。さっぱりとしたソースと、きのこの旨みが絶妙な味わいです。夏野菜もたっぷりで、カラダにも嬉しいメニューです。
*材料(1人分)
エリンギ1本(=40g) 舞茸1/2パック(=50g) オリーブオイル大さじ2
鷹の爪1本 にんにく1/3かけ(=5g) プチトマト3ヶ(=25g)
かぼちゃ30g 茄子1本(=40g) バルサミコ酢大さじ1
ヨーグルト大さじ1 生姜汁小さじ1 刻みパセリ少々 醤油小さじ1/2
*作り方
1.きのこ類は少し大きめに切り出す
2.にんにくはみじん切りにし、かぼちゃ・茄子は1cmの厚みに切る
3.フライパンにオリーブオイルと種をとった鷹の爪・にんにくを入れ弱火にかけ、油の温度が上がったらきのこを入れ中火でじっくり炒める
4.かぼちゃはレンジで硬めに火を通しておく
5.3に茄子とトマトを入れ茄子に火が入ったら火を止める
6.皿にかぼちゃと5を盛り付けバルサミコ酢と生姜汁を入れたヨーグルトをかけ、刻んだパセリを飾る
・レシピ(2) きのこと納豆のミートソース風菌活パスタ
http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/4_4.jpg
菌活の代表格であるきのこと納豆を、和風ミートソース風に仕上げたメニュー。菌を丸ごと食べられる「きのこ」(ブナピー、ブナシメジ)を使用したほか、調味料として、麹菌を含む醤油のほか、昆布茶を入れることで、味わいがぐっと豊かになります。温泉卵をトッピングすることで、よりマイルドになり、見た目もおしゃれに。
*材料(1人分)
ブナピー1/4パック(=25g) ブナシメジ1/4パック(=25g)
ひき割り納豆1/2パック 玉ねぎ1/8ヶ(=35g) 醤油小さじ2
昆布茶少々 温泉卵1ヶ スパゲティー70g 海苔少々 菜種油大さじ1
*作り方
1.きのこ類は細かく刻み、玉ねぎもみじん切りにする
2.フライパンに菜種油をしき、1と納豆を炒め、醤油・昆布茶で味を整える
3.茹でたスパゲッティーを盛り付け、2をよそい、温泉卵と海苔を飾る
■堀 知佐子(ほり・ちさこ)さん
アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ。管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。京都市の調理師専門学校にて日本料理実習講師・栄養学講師を務めた後、ミールプロデューサー(食に関する企画・制作)として有限会社コウズホーリーを2000年に設立。飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導など大手食品会社、飲食店など顧問多数。また京料亭「菊乃井」の中食事業を1999年に立ち上げ、現在6店舗展開し、各店盛業中。株式会社菊乃井東京店統括本部長に2004年より就任。またフランス料理店『ル・ヴェルデュリエ』を都内にて営む。(2001年開業)
顧問先にイニシオフーズ・魚喜・山三秋山・鰻料理『島村』。
<【店舗メニュー】外食で楽しめる『菌活』メニュー>
また、最近では飲食店においても、『菌活』の考え方を取り入れたメニューを提供している店舗が登場しています。
今回は、実際に「菌」が含まれる食材を使ったメニューを展開しているお店を紹介いたします。
・はな豆
菌活メニュー(1) 「春の菌活コース」3,500円
▽コース内容
・桃と甘酒のカクテル 菌活食材:甘酒(麹菌)
・野菜盛り 菌活食材:味噌(麹菌)、塩麹(麹菌)
・惣菜の6点盛り 菌活食材:きのこ(菌類)、酢(酢酸菌)
・山菜ときのこの天ぷら 菌活食材:きのこ(菌類)
・たことしょうがの塩麹和え 菌活食材:塩麹(麹菌)
・里芋ときのこの和風グラタン 菌活食材:きのこ(菌類)、味噌(麹菌)
・ぶなしめじのひこま豚巻きグリル 菌活食材:きのこ(菌類)、醤油麹(麹菌)
・きのこ入りの田舎汁 菌活食材:きのこ(菌類)、味噌(麹菌)
・醤油麹の卵かけご飯 菌活食材:醤油麹(麹菌)
・塩キャラメル風アイスクリームの醤油麹かけ 菌活食材:醤油麹(麹菌)
・プーアル茶
菌活メニュー(2) 「菌活 山菜ときのこの天ぷら」980円
・菌活食材:きのこ(菌類)
*紹介文
きのこには、食物繊維が豊富に含まれているため、整腸作用があり、お腹いっぱい食べても、もたれないのが特徴です。また、肌荒れや、便秘で悩む女性のお客様も多いため、きのこの美容効果に着目。さらに、パワーアップをはかるべく、健康効果の高いほかの菌食材と組み合わせ、菌のコースを作りました。菌食材と、旬の野菜をふんだんに使用したオリジナル「菌活」コースです。
(「はな豆」代表:三原 葉子さん)
*店舗情報
所在地 :東京都目黒区上目黒2-10-8 1F
Tel :03-6303-4218
営業時間:11:30〜14:30(ランチ)、18:00〜22:30(ディナー)
定休日 :第1日曜日、月曜日(※月曜祝日の場合、火曜代休)
・ナポレオンフィッシュ
菌活メニュー(1) 「菌活 色々きのこのガーリックフリット」 900円
・菌活食材:きのこ(菌類)、塩麹(麹菌)
菌活メニュー(2) 「菌活 色々きのこのバナナリーフ包み焼き」 1,200円
・菌活食材:きのこ(菌類)、調理酒(麹菌)、発酵唐辛子入り特製醤油(麹菌)
*紹介文
既に、お店ではきのこ=菌のメニューとして、菌鍋を通期のメニューで取扱っていました。
「菌活」がトレンドとして、じわじわ広がってきていることを受け、菌鍋以外の単品メニューで、菌活メニューを2品作りました。1品は家庭でも簡単に作れるフリット。もう1品は、ナポレオンフィッシュでしか味わえないバナナリーフで包んだ炒め物です。これは、発酵唐辛子を隠し味にした秘伝の醤油ダレできのこを炒め、バナナリーフで包みました。丸ごと菌を食べられるきのこと、発酵唐辛子と醤油の菌パワーを組み合わせました。女性客も多いため、美容と健康を意識したメニューになっています。
(「ナポレオンフィッシュ」料理長:小山内 耕也さん)
*店舗情報
所在地 :東京都港区麻布十番1-6-7 FIプラザビル2F
Tel :03-3479-6687
営業時間:11:30〜15:00(ランチ)、18:00〜23:30(ディナー)
※17:00〜22:00(土、日、祝)
定休日 :月曜日
近年、塩麹や甘酒などをはじめとした「発酵食」が、あらためて見直されています。
発酵は、食品に「菌」が繁殖して、成分変化をおこす活動であり、日本古来より伝わる食品加工の1つですが、現在、こうした「菌」が持つ美容・健康効果に注目する動きが増えているようです。
ちなみに、よく知られている良い「菌」には、「菌類(きのこ)」、「乳酸菌」、「納豆菌」、「麹菌」など、さまざまな種類がありますが、最近では、女性を中心に、こうした「菌」を積極的に食事に取り入れている人が増えており、美容や健康を意識して継続的に「菌」を食べる、『菌活』という言葉も登場しています。
また、2012年〜13年にかけて、麹菌が作り出す「甘酒」による夏バテ予防、乳酸菌が作り出す「ヨーグルト」による花粉症予防、麹菌を含む「塩麹」による便秘予防など、「菌」を食べることで期待できる効用が大きくクローズアップされる機会も増えています。
今回、トレンド総研では、この『菌活』をテーマに、女性たちの意識・実態調査の結果や、医学博士・管理栄養士である本多 京子先生へのインタビューコメントなどを紹介してまいります。
また、メディア等でも活躍する、アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ・堀 知佐子先生が提案する家庭向け「菌活レシピ」や、『菌活』に注目したメニューを提供する店舗についてもレポートいたします。
■レポート内容
1.【インタビュー】専門家に聞く『菌活』で期待できる美容・健康効果
2.【意識調査】女性の『菌活』に関する意識・実態調査
3.【レポート】菌活ナビゲーターによる『菌活ライフ』レポート
4.【家庭用レシピ】家庭で楽しめる『菌活』レシピ
5.【店舗メニュー】外食で楽しめる『菌活』メニュー
<【インタビュー】専門家に聞く『菌活』で期待できる美容・健康効果>
はじめに、『菌活』を実践することで期待できる美容・健康効果について、医学博士・管理栄養士である本多 京子先生にお話を伺いました。
■美肌を目指す上で重要な「腸内環境」を改善!おすすめは、菌を“丸ごと”食べられる「きのこ類」
人間の腸の中には、500種類以上、数にして100兆個以上の常在菌が存在しています。これらの腸内細菌のうち人間にとって有用な働きをする善玉菌を増やすために『菌活』は有効です。腸内環境が改善されると代謝がよくなり、美肌にもつながります。
また、「菌」の種類によって期待できる効果も異なります。例えば、味噌・塩麹・甘酒などに含まれる「麹菌」は“整腸作用”、「納豆菌」は“血栓溶解作用”、「菌類(きのこ)」の場合は“免疫力アップ”などの作用が期待できると言われています。
ちなみに、おすすめはきのこ類。菌を“丸ごと”食べることができる上に、旨味成分が多くカロリーが低いのでダイエットにも取り入れやすく、肌あれ予防に役立つビタミンB群も豊富です。
■個人ごとに菌類との相性が存在 自分にあった『菌活』スタイルを見つけよう!
『菌活』を実践する上で注意したいのが、腸内細菌の種類はその人が育ってきた環境や食事によって、ひとりひとり違うということ。これらの良い“菌”すべてに共通して言えるのが、「腸内環境」を改善する働きですが、人によって腸内細菌のバランスは異なるので、友人や家族が試して効果的だった食品が、必ずしも自分にとっても相性がいいとは限らないのです。色々な食品を試してみて、自分にあった『菌活』食材を見つけましょう。
ちなみに、きのこ・納豆・ヨーグルトなどの良い「菌」が含まれた食品は、同時に体に良い栄養素も含まれているのですが、塩麹や味噌、醤油などのように塩分を含んだ食品は、塩分過多で高血圧を招く人もいるので、適量をとるように心がけましょう。
■毎日食べ続けることが重要!食物繊維をとるのも◎
また、食事でとりこんだ菌は、大体3日ほどで体外に出てしまうため、毎日継続して食べ続けることが重要です。ちなみに、腸内にいる善玉菌の働きをよくするための「エサ」として必要なのが食物繊維とオリゴ糖。現代人の腸内環境の悪化は、食物繊維不足が最大の原因。根菜や豆、きのこなどで食物繊維をとることも、『菌活』の一助になります。
■体調を崩しやすいこれからの季節は特に『菌活』がおすすめ!
ところで、春先は寒暖の差が激しいほか、5月以降も梅雨を迎えたり、その後は気温が上昇したりと、これからしばらくの季節は気温がなかなか安定しない時期。外気の変化に身体がついていかない女性が増えるシーズンです。というのも、気温が変化すると、体温を調整している自律神経のバランスが乱れがちになり、免疫力や抵抗力も弱まってしまう傾向にあるのです。
「菌」を食べることは、美容だけでなく健康づくりの一助にもなりますので、特に体調管理により一層気を配りたいこれからの季節は、食事において上手に「菌」を取り入れると良いと思います。
■本多 京子(ほんだ きょうこ)先生
医学博士・管理栄養士。実践女子大学家政学部食物学科卒業後、早稲田大学教育学部体育生理学教室研究員を経て、東京医科大学で医学博士号を取得。2007年4月に策定された国民運動「新健康フロンティア戦略」の健康大使。現在、NPO日本食育協会並びに日本食育学会理事。プロ野球のほか、ラグビー、スキー、相撲などスポーツ選手に対する栄養指導の経験を有する。また、日本体育大学女子短期大学などの教壇に立つ傍ら、日本紅茶協会ティーインストラクター会長、アロマテラピープロフェッショナルその他をつとめる。テレビや雑誌では健康と栄養に関するアドバイスやレシピを多数作成。
著書は60冊を超え、「別冊NHKきょうの料理 シニアの楽々元気レシピ」(NHK出版)、「Dr.クロワッサン 血液力を鍛える食べ方」(マガジンハウス)、「ウソ?ホント?栄養学がおもしろい!」(成美堂出版)、その他がある。
<【意識調査】女性の『菌活』に関する意識・実態調査>
続いて、20〜40代の女性を対象に、『菌活』に関する意識・実態を調査しました。
■女性の7割が『菌活』実践中!人気食材は「ヨーグルト」「納豆」「味噌」「きのこ」
まず、きのこ・ヨーグルト・納豆などの「“菌”が含まれる食品」を食べる頻度を聞くと、全体の82%が「1日1食以上」と回答しました。
多くの女性たちが、日常的に食事に“菌”を取り入れている様子がうかがえます。
また、「普段の生活において“菌”が含まれた食品を摂取するように意識していますか?」という質問でも、73%と7割以上が「意識している」と回答。
[グラフ1] http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/1_1.jpg
なお、「特に意識して摂取している食材」を聞くと、乳酸菌を含む「ヨーグルト」(83%)、納豆菌を含む「納豆」(71%)、麹菌を含む「味噌」(56%)、丸ごと菌が食べられる「きのこ」(49%)などが上位にあがりました。普段の食事で手軽に取り入れられる食材が人気のようです。
ちなみに、女性たちが“菌”に注目する背景の1つには、近年、“菌”が含まれる食品の効果がたびたび大きな話題になっていることが挙げられます。実際に、「“菌”が含まれる食品は、最近注目されていると思いますか?」という質問には、73%が「そう思う」と回答。特に、「ヨーグルト(=乳酸菌を含む)を摂取することによる花粉症予防」については70%、「納豆を摂取することによる動脈硬化予防」については66%、「きのこを摂取することによるダイエット対策」については64%が、それぞれ「話題になっているのを見た(聞いた)ことがある」と答えています。
■気温が変わりやすいこれからの時期、“菌”を食べて「体調管理」を!
また、前述の本多先生のコメントにもあった通り、これからの季節は気温が変わりやすく、体調管理にも、より一層気を配りたい時期。特に近年は、温暖化などの影響による異常気象で、急激に気温が変化することも多いほか、これからの梅雨の時期は特に、気象条件が体調に悪影響を及ぼす「気象病」などが心配されています。今回の調査対象の女性の中でも、「昨今の急激な温度変化により、体調に不安がある」という人は76%にのぼりました。
そこで、「体調管理の一環として、“菌”が含まれる食品を意識的に取り入れたいと思いますか?」という質問をしたところ、90%が「そう思う」と回答。
これからの季節においては、普段の食事でも、上手に“菌”を取り入れることも、体調管理のポイントになってくるかもしれません。
なお最後に、「『菌活』という言葉を知っていますか?」という質問をしたところ、その認知度は11%と約1割にとどまりました。『菌活』というワード自体はまだ定着しきっていないものの、日常生活においては、自発的に『菌活』を実践している女性が多いと言えそうです。
[調査概要]
・調査期間:2013年4月1日(月)〜4月3日(水)
・調査対象:20〜40代 女性500名
・調査方法:インターネット調査
<【レポート】菌活ナビゲーターによる『菌活ライフ』レポート>
また今回は、自身も『菌活』を実践されているフードライター・小石原 はるかさんに、普段の『菌活』の様子についてお話を伺いました。
■菌活ナビゲーター・小石原さんが語る『菌活ライフ』とは
私が『菌活』をはじめたのは2年ほど前。フードライターという職業柄、胃を酷使しがちなのですが、『菌活』を意識しはじめてから、カラダの調子が変わった実感があります。
もともと「菌食」に注目するようになったのは、取材で甘酒の健康効果を知ったことがきっかけでした。そして、その後発酵食の素晴らしさに目覚め、現在は日々、『菌活ライフ』を楽しんでいます。調味料にこだわるのはもちろん、週に1回、ヨーグルトメーカーで麹の甘酒を手作りしたり、自分できのこを栽培したりも。
もちろん、手作りが面倒という人は、外食メニューや市販のものから始めても良いと思います。“菌”は、きのこ、味噌、納豆など、身近な食材にもたくさん含まれていますので、自分のライフスタイルや好みにあわせて取り入れてみると良いでしょう。まずは何よりも「続ける」ことが大切です。上手に日々の生活に“菌”を取り入れて、カラダの変化を感じていただきたいと思います。
【小石原さんの、ある日の1日を紹介!】
【朝】まず朝起きたら、「甘酒」をおちょこ一杯(100〜150ml)飲むようにしています。ちなみに、「酒粕」ではなく「米麹」の甘酒を選ぶのがポイント。また、朝食の時には、あたたかいお味噌汁も飲むようにしています。具にも、きのこなどを入れて『菌活』を意識。もともときのこ好きということもあり、最近では栽培キットを使って自宅で育てており、栽培中のきのこに霧吹きで水をかけることも毎朝の日課になっています。
【昼】職業柄、お昼はどうしても外食になりがち。自分でセレクトできる時には、なるべくお味噌汁や漬物などを取り入れています。
【夕】家で夕食を作るときには、味噌や醤油などの調味料にもこだわっています。お取り寄せをしたり、物産展で購入したりすることも多いです。
【夜】寝る前にはもう一度、おちょこ一杯の「甘酒」を。ちなみに、お酒の席の前や食べ過ぎた後には、少し多めに飲むようにしています。
【小石原さんが選ぶ 菌活食材ベスト5】
1位:きのこ
⇒菌を丸ごと食べられる上に、繊維質もたっぷりの「きのこ」は、『菌活』においてのおすすめ食材。和食、洋食、イタリアンなど、どんなジャンルのメニューでも調理しやすいほか、値段もリーズナブルですので、『菌活』を続けていく上での強い味方です。食べごたえがあって、カロリーも低いので、ダイエット中でも安心して食べられます。
1位:甘酒
⇒同率1位は、私が『菌活』にハマったきっかけでもある「甘酒」。「甘酒」は天然由来の必須アミノ酸や、ビタミン群をたっぷりと含んでおり、まさに「飲む点滴」と呼ぶにふさわしい飲み物です。また、そのまま飲むのはもちろんのこと、鮭の切り身や鶏肉を甘酒に5〜6時間漬けこんで焼くなど、調味料代わりにするのもおすすめです。
3位:味噌
⇒調理に使いやすい味噌も、『菌活』にぴったり。私も毎朝、あたたかいお味噌汁を飲むようにしています。
4位:醤油
⇒蔵元のものなど、できるだけこだわって選ぶようにしましょう。麹を入れてみると、旨味が増します。
5位:納豆
⇒日本人にはおなじみの納豆も、菌活食材としておすすめです。
■小石原 はるか(こいしはら・はるか)さん
1972年東京生まれ。一度ハマると歯止めの利かないマニアックな気質と頑強な胃袋で、これまでにスターバックス、さぬきうどん、料理人、ホルモン、発酵食品などにどっぷりとハマってきた、人呼んで“偏愛系ライター”。著書に「スターバックスマニアックス」、「さぬきうどん偏愛(マニアックス)」(ともに小学館文庫)、「麹の『生きた力』を引き出す本」(共著・青春スーパーブックス)、「レストランをめぐる冒険」(小学館)、「東京最高のレストラン2013」(共著・ぴあ刊)など。
<【家庭用レシピ】家庭で楽しめる『菌活』レシピ>
「菌」を取り入れたレシピは、家庭でも手軽に取り入れることができます。
今回は、メディア等でも活躍する、アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ・堀 知佐子先生に、納豆・きのこ・ヨーグルトなどの身近な食材で簡単に作ることができる『菌活』レシピを教えていただきました。
・レシピ(1) エリンギと舞茸、夏野菜の菌活サラダ バルサミコ酢とヨーグルトのドレッシングかけ
http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/3_3.jpg
菌を丸ごと食べられる「きのこ」(エリンギ、舞茸)のほか、乳酸菌を含む「ヨーグルト」を使ったレシピ。酢酸菌を含む「バルサミコ酢」が味のアクセント。さっぱりとしたソースと、きのこの旨みが絶妙な味わいです。夏野菜もたっぷりで、カラダにも嬉しいメニューです。
*材料(1人分)
エリンギ1本(=40g) 舞茸1/2パック(=50g) オリーブオイル大さじ2
鷹の爪1本 にんにく1/3かけ(=5g) プチトマト3ヶ(=25g)
かぼちゃ30g 茄子1本(=40g) バルサミコ酢大さじ1
ヨーグルト大さじ1 生姜汁小さじ1 刻みパセリ少々 醤油小さじ1/2
*作り方
1.きのこ類は少し大きめに切り出す
2.にんにくはみじん切りにし、かぼちゃ・茄子は1cmの厚みに切る
3.フライパンにオリーブオイルと種をとった鷹の爪・にんにくを入れ弱火にかけ、油の温度が上がったらきのこを入れ中火でじっくり炒める
4.かぼちゃはレンジで硬めに火を通しておく
5.3に茄子とトマトを入れ茄子に火が入ったら火を止める
6.皿にかぼちゃと5を盛り付けバルサミコ酢と生姜汁を入れたヨーグルトをかけ、刻んだパセリを飾る
・レシピ(2) きのこと納豆のミートソース風菌活パスタ
http://www.atpress.ne.jp/releases/35052/4_4.jpg
菌活の代表格であるきのこと納豆を、和風ミートソース風に仕上げたメニュー。菌を丸ごと食べられる「きのこ」(ブナピー、ブナシメジ)を使用したほか、調味料として、麹菌を含む醤油のほか、昆布茶を入れることで、味わいがぐっと豊かになります。温泉卵をトッピングすることで、よりマイルドになり、見た目もおしゃれに。
*材料(1人分)
ブナピー1/4パック(=25g) ブナシメジ1/4パック(=25g)
ひき割り納豆1/2パック 玉ねぎ1/8ヶ(=35g) 醤油小さじ2
昆布茶少々 温泉卵1ヶ スパゲティー70g 海苔少々 菜種油大さじ1
*作り方
1.きのこ類は細かく刻み、玉ねぎもみじん切りにする
2.フライパンに菜種油をしき、1と納豆を炒め、醤油・昆布茶で味を整える
3.茹でたスパゲッティーを盛り付け、2をよそい、温泉卵と海苔を飾る
■堀 知佐子(ほり・ちさこ)さん
アンチエイジングレストラン「Rire」のオーナー兼シェフ。管理栄養士・食生活アドバイザー・調理師。日本抗加齢医学会正会員。京都市の調理師専門学校にて日本料理実習講師・栄養学講師を務めた後、ミールプロデューサー(食に関する企画・制作)として有限会社コウズホーリーを2000年に設立。飲食店・中食事業のメニューアドバイスや食生活全般における指導など大手食品会社、飲食店など顧問多数。また京料亭「菊乃井」の中食事業を1999年に立ち上げ、現在6店舗展開し、各店盛業中。株式会社菊乃井東京店統括本部長に2004年より就任。またフランス料理店『ル・ヴェルデュリエ』を都内にて営む。(2001年開業)
顧問先にイニシオフーズ・魚喜・山三秋山・鰻料理『島村』。
<【店舗メニュー】外食で楽しめる『菌活』メニュー>
また、最近では飲食店においても、『菌活』の考え方を取り入れたメニューを提供している店舗が登場しています。
今回は、実際に「菌」が含まれる食材を使ったメニューを展開しているお店を紹介いたします。
・はな豆
菌活メニュー(1) 「春の菌活コース」3,500円
▽コース内容
・桃と甘酒のカクテル 菌活食材:甘酒(麹菌)
・野菜盛り 菌活食材:味噌(麹菌)、塩麹(麹菌)
・惣菜の6点盛り 菌活食材:きのこ(菌類)、酢(酢酸菌)
・山菜ときのこの天ぷら 菌活食材:きのこ(菌類)
・たことしょうがの塩麹和え 菌活食材:塩麹(麹菌)
・里芋ときのこの和風グラタン 菌活食材:きのこ(菌類)、味噌(麹菌)
・ぶなしめじのひこま豚巻きグリル 菌活食材:きのこ(菌類)、醤油麹(麹菌)
・きのこ入りの田舎汁 菌活食材:きのこ(菌類)、味噌(麹菌)
・醤油麹の卵かけご飯 菌活食材:醤油麹(麹菌)
・塩キャラメル風アイスクリームの醤油麹かけ 菌活食材:醤油麹(麹菌)
・プーアル茶
菌活メニュー(2) 「菌活 山菜ときのこの天ぷら」980円
・菌活食材:きのこ(菌類)
*紹介文
きのこには、食物繊維が豊富に含まれているため、整腸作用があり、お腹いっぱい食べても、もたれないのが特徴です。また、肌荒れや、便秘で悩む女性のお客様も多いため、きのこの美容効果に着目。さらに、パワーアップをはかるべく、健康効果の高いほかの菌食材と組み合わせ、菌のコースを作りました。菌食材と、旬の野菜をふんだんに使用したオリジナル「菌活」コースです。
(「はな豆」代表:三原 葉子さん)
*店舗情報
所在地 :東京都目黒区上目黒2-10-8 1F
Tel :03-6303-4218
営業時間:11:30〜14:30(ランチ)、18:00〜22:30(ディナー)
定休日 :第1日曜日、月曜日(※月曜祝日の場合、火曜代休)
・ナポレオンフィッシュ
菌活メニュー(1) 「菌活 色々きのこのガーリックフリット」 900円
・菌活食材:きのこ(菌類)、塩麹(麹菌)
菌活メニュー(2) 「菌活 色々きのこのバナナリーフ包み焼き」 1,200円
・菌活食材:きのこ(菌類)、調理酒(麹菌)、発酵唐辛子入り特製醤油(麹菌)
*紹介文
既に、お店ではきのこ=菌のメニューとして、菌鍋を通期のメニューで取扱っていました。
「菌活」がトレンドとして、じわじわ広がってきていることを受け、菌鍋以外の単品メニューで、菌活メニューを2品作りました。1品は家庭でも簡単に作れるフリット。もう1品は、ナポレオンフィッシュでしか味わえないバナナリーフで包んだ炒め物です。これは、発酵唐辛子を隠し味にした秘伝の醤油ダレできのこを炒め、バナナリーフで包みました。丸ごと菌を食べられるきのこと、発酵唐辛子と醤油の菌パワーを組み合わせました。女性客も多いため、美容と健康を意識したメニューになっています。
(「ナポレオンフィッシュ」料理長:小山内 耕也さん)
*店舗情報
所在地 :東京都港区麻布十番1-6-7 FIプラザビル2F
Tel :03-3479-6687
営業時間:11:30〜15:00(ランチ)、18:00〜23:30(ディナー)
※17:00〜22:00(土、日、祝)
定休日 :月曜日