「au」が「NTTドコモ」を抑え、使いやすいサイト初の1位に!「主要企業Webユーザビリティランキング2013<企業サイト編>」を発表
[13/12/03]
提供元:@Press
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トライベック・ストラテジー株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長:殿木 和彦)は、「主要企業Webユーザビリティランキング2013<企業サイト編>」を実施し、全15業界・150サイトのユーザビリティ(使い勝手や安全性など)を評価しました。調査は2013年8月中旬から10月下旬にかけて実施しました。
■企業に求められる、ユーザーに対する“おもてなし”
2020年のオリンピックが東京に決まり注目を浴びた『お・も・て・な・し』。そこにはさまざまな考えがありますが、企業とユーザーをつなぐ架け橋であるオウンドメディアにおいても、“おもてなし”が必要不可欠です。
ユーザーを取り巻くネット環境の変化は、止まるどころか年々進化していっているといっても過言ではありません。LINEの爆発的な普及、スマートフォン、タブレット端末の進化。そのスピードについていけなくなるユーザーも少なくないでしょう。
そうした中で、ユーザーは膨大な情報の中から、自分が欲しい、自分にとって有益な情報を取捨選択していかなければいけません。しかしながら、情報提供する企業側には、こうしたユーザーの背景をよそに、一方通行で膨大な情報を送り続けている状況も少なからず見受けられます。
オウンドメディアは、企業にとっての唯一のオフィシャルサイトです。企業は、オウンドメディアにアクセスするユーザーに、正確に、そして分かりやすく、最短で情報提供することが求められます。ユーザーの視点で、有益な情報をスムーズかつストレスフリーで、そして最短で届けようとする企業の姿勢。まさにこれこそが、オウンドメディアにおける“おもてなし”のひとつであり、ユーザビリティであると言えます。
ユーザビリティとは一言で言えば「サイトの使いやすさ」となります。どれだけ良い商品・サービスに関するコンテンツや、圧倒的なクリエイティビティ溢れるコンテンツがあっても、それが実際のユーザーに伝わらなければ意味をなしません。ユーザビリティは、こうした企業の想いや意図を伝えるための手段として、基本となる考え方と言えます。
ユーザビリティ上、課題があるサイトでは来訪者数の低迷や競合サイトへのユーザー流出など、売上の機会損失の原因にもなります。また、欲しい情報に辿り着けないなどのストレスからブランドイメージがダウンするなどの問題も生じます。
■評価対象
「電力・ガス・エネルギー」、「鉄道・運輸」、「建設・不動産」、「鉄鋼・金属・材料」、「化学・繊維」、「機械・部品メーカー」、「自動車・自動二輪」、「精密機器・電子部品」、「食品・飲料・生活用品」、「医薬品」、「商社・流通・小売」、「金融・証券」、「IT・情報通信」、「総合電機・エレクトロニクス」、「保険・クレジット」の15業界、主要企業150サイト。
■評価方法
トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムを用いて、「アクセス性」、「サイト全体の明快性」、「ナビゲーションの使いやすさ」、「コンテンツの適切性」、「ヘルプ・安全性」の5評価軸、全96項目について評価しました。
■評価改訂のポイント
今回の調査は、トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムによって評価を実施していますが、従来の評価内容について一部改訂しました。改訂したポイントの詳細は、<参考情報>をご覧ください。
■調査結果の概要
今回実施したWebユーザビリティランキングにおいて、単なるカタログ的なサイトではなく、ユーザー視点での「使いやすさ」「分かりやすさ」を重視し、さまざまな表現方法でユーザビリティ向上を図るという流れが見えてきました。
<スコアの平均点が昨年に比べて4ポイント近く減少>
スコア平均は昨年の77.85点から、73.68点と大幅に減少しました。特に2013年度版の指標見直しによって、「使いやすさ」「分かりやすさ」に対するユーザーニーズの変化を捉えたものになっています。こうした中で、そうしたユーザー環境や変化にいち早く対応できている企業と、遅れを見せている企業との間に顕著な差が見られました。
<対象150社のうち、実に41%の61社がフルリニューアルまたは一部リニューアルを実施>
昨年度(2012年版)で実施したランキング発表時でも約45%の企業がリニューアルまたは一部リニューアルを実施していました。リニューアルを行わなかった企業のうち、企業目線での運用が見られるサイトは全体的に減点傾向に、フルリニューアルしなくても運用時に常にユーザー目線で更新しているサイトは、高い評価を維持している傾向にあります。
<ランキング上位企業の傾向>
・今回のランキング1位は、「au」。これまでランキング上位の常連だった「NTTドコモ」「東京メトロ」「JX日鉱日石エネルギー」を抑え、見事初の1位に輝きました。同社のサイトは、多種多様なユーザーニーズを的確に捉えながらも、ユーザーにとってノイズとなり得る情報(関連性の低い情報や過度なPR情報など)を極力抑え、シンプルに表現されています。ユーザーにとって、どこにどんな情報があるのかが一目で分かる設計となっています。
こうした全体的なユーザエクスペリエンス最適化だけでなく、アイコン、ラベル、ジャンプ率など見やすさ、分かりやすさに対する細かな配慮も欠かさず、他を寄せ付けないユーザビリティの高さが光りました。今後この状況を維持しつつも、変わりゆくユーザートレンドにフレキシブルに対応できるかどうかがポイントとなります。
・残念ながら2位となった「NTTドコモ」ですが、ランキング上位企業としての安定感はあり、ユーザビリティ水準は依然高い状態を保っていると言えます。しいてマイナスポイントを挙げるならば、「アクセス性」だったことは否めません。ユーザーの多様なアクセス環境を見据え、よりスムーズなアクセス性の担保が求められます。
3位の「東京メトロ」は前年度に続き高評価となりました。多岐に渡るコンテンツが分かりやすく整理されているだけでなく、スムーズなサイト内回遊を促すために欠かすことのできない「ナビゲーションの使いやすさ」で、他を圧倒する高得点を獲得しました。運営の中で増え続けるコンテンツを整理しながらも、ユーザビリティを損なわないようにするための努力が見られます。
その他、4位の「JX日鉱日石エネルギー」、5位「三菱重工」、6位「三菱東京UFJ銀行」、7位「日本生命」、8位「日本ハム」、9位「みずほ銀行」、10位「マツダ」など上位企業は軒並み高得点となっている一方で、「アクセス性」「サイト全体の明解性」で得点を落としてしまった企業も多く、今一度現状のユーザー動向や、企業として発信すべき情報の優先順位付けなどへの取り組みに期待します。
・業種別に見ると、1位「IT・情報通信」、2位「金融・証券」、3位「食品・飲料・生活用品」、4位「精密機器・電子部品」と続きます。前回と比べると、「保険・クレジット」の順位は引き続き上がっており、企業とユーザーをつなぐ架け橋として重要性を増すオウンドメディアに対する認識が高くなってきていることを伺わせます。一方で「医薬品」、「機械・部品メーカー」といった業種が大幅に順位を下げています。
前回ランキング上位にいた企業がリニューアルをきっかけに大幅にスコアダウンしている、前回リニューアルからほとんど手をつけられずに時代のニーズに対応が遅れていることなどが要因となっています。刻々と移り変わるユーザー環境を意識しつつも、その企業らしいオウンドメディアへとどう生まれ変わっていくべきかを、今一度検討していくことが求められます。
・今回の診断項目改定のひとつである「多様化するユーザエクスペリエンス」向上に向けて業界を問わずメガドロップダウンメニューを積極的に導入する企業が増えています。一方で、メニューエリアの大きさや配置の仕方が使い勝手に大きく影響を与えるため、最新の技術やトレンドは積極的に取り入れつつも、ユーザーの挙動や遷移シナリオを元にした設計が必須と言えます。
・診断項目改定のもうひとつのポイントである「“伝える”から“伝わる”オウンドメディア」へ転進するため、表現力・プレゼンテーション強化に取り組む企業が本格的に現れ始めました。自動車業界では「ダイハツ」「マツダ」「スバル」などの企業においてI型ページ構成でダイナミックな写真の活用や動きを交えたプレゼンテーション力を高める工夫をしています。また、大手電機メーカー「東芝」「シャープ」「日立製作所」もトップページを中心にリニューアルを実施し、トップページの要素は削り、プロジェクトやプロダクトストーリーを訴求することで行動喚起力を向上しています。今までのような「一覧性」を向上したユーザビリティ重視のサイトから少しずつ脱却を図ろうとする企業が増えています。企業は、ユーザビリティを担保しつつも「訴求性」「可読性」「機能性」のバランスを兼ね備えた「伝わるオウンドメディア」へ進化させていく時期に突入しようとしています。
◎主要企業150サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/usability/ranking/2013/
<参考資料>
・企業サイト上位10位ランキング
順位 企業/サイト名
1. au
2. NTTドコモ
3. 東京メトロ
4. JX日鉱日石エネルギー
5. 三菱重工
6. 三菱東京UFJ銀行
7. 日本生命
8. 日本ハム
9. みずほ銀行
10. マツダ
・業種別上位10位ランキング
順位 業種名
1. IT・情報通信
2. 金融・証券
3. 食品・飲料・生活用品
4. 精密機器・電子部品
5. 鉄道・運輸
6. 総合電機・エレクトロニクス
7. 商社・流通・小売
8. 電力・ガス・エネルギー
9. 保険・クレジット
10. 化学・繊維
■参考情報 評価改訂のポイント 詳細
1. 「フラット(水平)回遊サポート」に優れたナビゲーションシステムを積極的に評価
・メガドロップダウンナビゲーションや、フィックスドナビゲーション、クイック検索など、技術を駆使してユーザーのサイト内水平回遊をサポートする点については積極的に評価していきます。
・技術的な評価と合わせ、グローバルナビやローカルナビルールの一貫性や使いやすさについても同様に評価します。
・ユーティリティエリア活用やサイト内検索の重要度を上げ、サイト内回遊への工夫を積極的に評価します。
2. スマートフォン・タブレット端末への最適化は重みづけを見直し
・多様なアクセス環境への配慮をさらに強化します。特にスマートフォンからの閲覧において、ユーザーがスムーズに目的の情報に到達できるかも重要なポイントです。
3. ソーシャルメディア連携も積極評価
・ソーシャルメディア連携についての視点をさらに強化します。ソーシャルメディアでの情報提供についての説明があり、その上で情報拡散のためのわかりやすい導線やそれが適切に機能するかについて評価していきます。
4. トップページを中心としたコンテンツの伝わりやすさ、分かりやすさを重視
・トップページの明確さ(グローバルナビや重要なメニューの明確さ、トップページの機能)については、伝わりやすさ、分かりやすさをより重視した評価を行います。
・トップページの行動喚起力については、ターゲットごとの情報整理やニーズに合わせた情報提供に留まらず、ユーザーの知りたい情報と企業の伝えたい情報が正しく表現されているかという点も評価していきます。
・「伝わりやすさ」「分かりやすさ」についてはトップページに留まらず、見出しや詳細コンテンツ、動画コンテンツの適切性についてもその点を重視して評価を行います。
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿一丁目21番3号 恵比寿NRビル5階
代表者 : 代表取締役社長 殿木 和彦
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までの
トータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/
■企業に求められる、ユーザーに対する“おもてなし”
2020年のオリンピックが東京に決まり注目を浴びた『お・も・て・な・し』。そこにはさまざまな考えがありますが、企業とユーザーをつなぐ架け橋であるオウンドメディアにおいても、“おもてなし”が必要不可欠です。
ユーザーを取り巻くネット環境の変化は、止まるどころか年々進化していっているといっても過言ではありません。LINEの爆発的な普及、スマートフォン、タブレット端末の進化。そのスピードについていけなくなるユーザーも少なくないでしょう。
そうした中で、ユーザーは膨大な情報の中から、自分が欲しい、自分にとって有益な情報を取捨選択していかなければいけません。しかしながら、情報提供する企業側には、こうしたユーザーの背景をよそに、一方通行で膨大な情報を送り続けている状況も少なからず見受けられます。
オウンドメディアは、企業にとっての唯一のオフィシャルサイトです。企業は、オウンドメディアにアクセスするユーザーに、正確に、そして分かりやすく、最短で情報提供することが求められます。ユーザーの視点で、有益な情報をスムーズかつストレスフリーで、そして最短で届けようとする企業の姿勢。まさにこれこそが、オウンドメディアにおける“おもてなし”のひとつであり、ユーザビリティであると言えます。
ユーザビリティとは一言で言えば「サイトの使いやすさ」となります。どれだけ良い商品・サービスに関するコンテンツや、圧倒的なクリエイティビティ溢れるコンテンツがあっても、それが実際のユーザーに伝わらなければ意味をなしません。ユーザビリティは、こうした企業の想いや意図を伝えるための手段として、基本となる考え方と言えます。
ユーザビリティ上、課題があるサイトでは来訪者数の低迷や競合サイトへのユーザー流出など、売上の機会損失の原因にもなります。また、欲しい情報に辿り着けないなどのストレスからブランドイメージがダウンするなどの問題も生じます。
■評価対象
「電力・ガス・エネルギー」、「鉄道・運輸」、「建設・不動産」、「鉄鋼・金属・材料」、「化学・繊維」、「機械・部品メーカー」、「自動車・自動二輪」、「精密機器・電子部品」、「食品・飲料・生活用品」、「医薬品」、「商社・流通・小売」、「金融・証券」、「IT・情報通信」、「総合電機・エレクトロニクス」、「保険・クレジット」の15業界、主要企業150サイト。
■評価方法
トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムを用いて、「アクセス性」、「サイト全体の明快性」、「ナビゲーションの使いやすさ」、「コンテンツの適切性」、「ヘルプ・安全性」の5評価軸、全96項目について評価しました。
■評価改訂のポイント
今回の調査は、トライベック・ストラテジーのユーザビリティ診断プログラムによって評価を実施していますが、従来の評価内容について一部改訂しました。改訂したポイントの詳細は、<参考情報>をご覧ください。
■調査結果の概要
今回実施したWebユーザビリティランキングにおいて、単なるカタログ的なサイトではなく、ユーザー視点での「使いやすさ」「分かりやすさ」を重視し、さまざまな表現方法でユーザビリティ向上を図るという流れが見えてきました。
<スコアの平均点が昨年に比べて4ポイント近く減少>
スコア平均は昨年の77.85点から、73.68点と大幅に減少しました。特に2013年度版の指標見直しによって、「使いやすさ」「分かりやすさ」に対するユーザーニーズの変化を捉えたものになっています。こうした中で、そうしたユーザー環境や変化にいち早く対応できている企業と、遅れを見せている企業との間に顕著な差が見られました。
<対象150社のうち、実に41%の61社がフルリニューアルまたは一部リニューアルを実施>
昨年度(2012年版)で実施したランキング発表時でも約45%の企業がリニューアルまたは一部リニューアルを実施していました。リニューアルを行わなかった企業のうち、企業目線での運用が見られるサイトは全体的に減点傾向に、フルリニューアルしなくても運用時に常にユーザー目線で更新しているサイトは、高い評価を維持している傾向にあります。
<ランキング上位企業の傾向>
・今回のランキング1位は、「au」。これまでランキング上位の常連だった「NTTドコモ」「東京メトロ」「JX日鉱日石エネルギー」を抑え、見事初の1位に輝きました。同社のサイトは、多種多様なユーザーニーズを的確に捉えながらも、ユーザーにとってノイズとなり得る情報(関連性の低い情報や過度なPR情報など)を極力抑え、シンプルに表現されています。ユーザーにとって、どこにどんな情報があるのかが一目で分かる設計となっています。
こうした全体的なユーザエクスペリエンス最適化だけでなく、アイコン、ラベル、ジャンプ率など見やすさ、分かりやすさに対する細かな配慮も欠かさず、他を寄せ付けないユーザビリティの高さが光りました。今後この状況を維持しつつも、変わりゆくユーザートレンドにフレキシブルに対応できるかどうかがポイントとなります。
・残念ながら2位となった「NTTドコモ」ですが、ランキング上位企業としての安定感はあり、ユーザビリティ水準は依然高い状態を保っていると言えます。しいてマイナスポイントを挙げるならば、「アクセス性」だったことは否めません。ユーザーの多様なアクセス環境を見据え、よりスムーズなアクセス性の担保が求められます。
3位の「東京メトロ」は前年度に続き高評価となりました。多岐に渡るコンテンツが分かりやすく整理されているだけでなく、スムーズなサイト内回遊を促すために欠かすことのできない「ナビゲーションの使いやすさ」で、他を圧倒する高得点を獲得しました。運営の中で増え続けるコンテンツを整理しながらも、ユーザビリティを損なわないようにするための努力が見られます。
その他、4位の「JX日鉱日石エネルギー」、5位「三菱重工」、6位「三菱東京UFJ銀行」、7位「日本生命」、8位「日本ハム」、9位「みずほ銀行」、10位「マツダ」など上位企業は軒並み高得点となっている一方で、「アクセス性」「サイト全体の明解性」で得点を落としてしまった企業も多く、今一度現状のユーザー動向や、企業として発信すべき情報の優先順位付けなどへの取り組みに期待します。
・業種別に見ると、1位「IT・情報通信」、2位「金融・証券」、3位「食品・飲料・生活用品」、4位「精密機器・電子部品」と続きます。前回と比べると、「保険・クレジット」の順位は引き続き上がっており、企業とユーザーをつなぐ架け橋として重要性を増すオウンドメディアに対する認識が高くなってきていることを伺わせます。一方で「医薬品」、「機械・部品メーカー」といった業種が大幅に順位を下げています。
前回ランキング上位にいた企業がリニューアルをきっかけに大幅にスコアダウンしている、前回リニューアルからほとんど手をつけられずに時代のニーズに対応が遅れていることなどが要因となっています。刻々と移り変わるユーザー環境を意識しつつも、その企業らしいオウンドメディアへとどう生まれ変わっていくべきかを、今一度検討していくことが求められます。
・今回の診断項目改定のひとつである「多様化するユーザエクスペリエンス」向上に向けて業界を問わずメガドロップダウンメニューを積極的に導入する企業が増えています。一方で、メニューエリアの大きさや配置の仕方が使い勝手に大きく影響を与えるため、最新の技術やトレンドは積極的に取り入れつつも、ユーザーの挙動や遷移シナリオを元にした設計が必須と言えます。
・診断項目改定のもうひとつのポイントである「“伝える”から“伝わる”オウンドメディア」へ転進するため、表現力・プレゼンテーション強化に取り組む企業が本格的に現れ始めました。自動車業界では「ダイハツ」「マツダ」「スバル」などの企業においてI型ページ構成でダイナミックな写真の活用や動きを交えたプレゼンテーション力を高める工夫をしています。また、大手電機メーカー「東芝」「シャープ」「日立製作所」もトップページを中心にリニューアルを実施し、トップページの要素は削り、プロジェクトやプロダクトストーリーを訴求することで行動喚起力を向上しています。今までのような「一覧性」を向上したユーザビリティ重視のサイトから少しずつ脱却を図ろうとする企業が増えています。企業は、ユーザビリティを担保しつつも「訴求性」「可読性」「機能性」のバランスを兼ね備えた「伝わるオウンドメディア」へ進化させていく時期に突入しようとしています。
◎主要企業150サイトのランキング結果をすべてご覧になりたい方はこちら
http://www.tribeck.jp/usability/ranking/2013/
<参考資料>
・企業サイト上位10位ランキング
順位 企業/サイト名
1. au
2. NTTドコモ
3. 東京メトロ
4. JX日鉱日石エネルギー
5. 三菱重工
6. 三菱東京UFJ銀行
7. 日本生命
8. 日本ハム
9. みずほ銀行
10. マツダ
・業種別上位10位ランキング
順位 業種名
1. IT・情報通信
2. 金融・証券
3. 食品・飲料・生活用品
4. 精密機器・電子部品
5. 鉄道・運輸
6. 総合電機・エレクトロニクス
7. 商社・流通・小売
8. 電力・ガス・エネルギー
9. 保険・クレジット
10. 化学・繊維
■参考情報 評価改訂のポイント 詳細
1. 「フラット(水平)回遊サポート」に優れたナビゲーションシステムを積極的に評価
・メガドロップダウンナビゲーションや、フィックスドナビゲーション、クイック検索など、技術を駆使してユーザーのサイト内水平回遊をサポートする点については積極的に評価していきます。
・技術的な評価と合わせ、グローバルナビやローカルナビルールの一貫性や使いやすさについても同様に評価します。
・ユーティリティエリア活用やサイト内検索の重要度を上げ、サイト内回遊への工夫を積極的に評価します。
2. スマートフォン・タブレット端末への最適化は重みづけを見直し
・多様なアクセス環境への配慮をさらに強化します。特にスマートフォンからの閲覧において、ユーザーがスムーズに目的の情報に到達できるかも重要なポイントです。
3. ソーシャルメディア連携も積極評価
・ソーシャルメディア連携についての視点をさらに強化します。ソーシャルメディアでの情報提供についての説明があり、その上で情報拡散のためのわかりやすい導線やそれが適切に機能するかについて評価していきます。
4. トップページを中心としたコンテンツの伝わりやすさ、分かりやすさを重視
・トップページの明確さ(グローバルナビや重要なメニューの明確さ、トップページの機能)については、伝わりやすさ、分かりやすさをより重視した評価を行います。
・トップページの行動喚起力については、ターゲットごとの情報整理やニーズに合わせた情報提供に留まらず、ユーザーの知りたい情報と企業の伝えたい情報が正しく表現されているかという点も評価していきます。
・「伝わりやすさ」「分かりやすさ」についてはトップページに留まらず、見出しや詳細コンテンツ、動画コンテンツの適切性についてもその点を重視して評価を行います。
【会社概要】
会社名 : トライベック・ストラテジー株式会社
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿一丁目21番3号 恵比寿NRビル5階
代表者 : 代表取締役社長 殿木 和彦
設立 : 2001年9月4日
資本金 : 8,765万円
事業内容: Webコンサルテーション、インテグレーション事業
(Web戦略策定からサイト構築、運営支援までの
トータルソリューションをワンストップで提供します)
URL : http://www.tribeck.jp/