ジャドマ通販研究所調べ 「贈り物選びで相手の好みをSNSで検索」若年層で盛んに
[13/12/13]
提供元:@Press
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公益社団法人 日本通信販売協会(=JADMA、事務局・東京都中央区、佐々木迅会長、正会員509社:11月末現在)では、設立30周年を記念して、「ジャドマ通販研究所( http://www.jadma.org/tsuhan-kenkyujo/ )」を開設し、通信販売に関する調査レポートを定期的に発表しています。このたび調査レポート第三弾として、「贈り物と通販に関する消費者実態調査」をテーマに、インターネットリサーチにて、全国の15歳〜69歳の男女を対象に、2013年11月8日〜11月11日の4日間で調査を行い、計1,000の有効サンプルを得ました。
〜贈り物購入シーンでの通販利用実態〜
通販利用率は?ネット通販が贈り物に与えた影響は?
テレビやラジオ、カタログ、インターネットなどの媒体を通じて様々な商品を探すことのできる通販は、現代人の買い物のあり方を変革しましたが、“贈り物”の購入で通販を利用する人はどの程度いるのでしょうか。また、実際にどのような贈り物で通販の利用が進んでいるのでしょうか。
◆2人に1人が贈り物を通販で購入した経験あり
全国の15歳〜69歳の男女1,000名(全回答者)が贈り物を通販で購入したことがある割合をみると、2人に1人の割合(51.8%)で経験があることがわかりました。性別・年代別では、女性(57.4%)や30代(65.9%)、40代(61.7%)、50代(61.7%)の割合が高くなっています。割合が低かった10代でも3人に1人(32.5%)は経験があり、贈り物を購入する際に“通販”という方法を選択することは、珍しいことではないことがわかります。
◆最も多くの人が購入したことがある贈り物は「誕生日プレゼント」
全回答者(1,000名)に、これまでに“購入したことがある”贈り物を複数回答形式で質問したところ、「誕生日プレゼント」(83.2%)が最も高く、「母の日のプレゼント」(71.0%)、「クリスマスプレゼント」(61.9%)が続きました。
◆毎年贈る物は通販で購入?通販購入経験率「お歳暮・お中元」「誕生日」「母の日」で3割台
同様に、これまでに“通販”で購入したことがある贈り物を複数回答形式で質問し、各贈り物の購入者の通販購入経験率を算出(通販で購入したことがある人数÷購入したことがある人数)したところ、「お歳暮」(33.5%)、「誕生日プレゼント」(33.4%)、「お中元」(33.1%)、「母の日のプレゼント」(32.5%)では通販購入経験率が3割台で上位に挙がりました。主に、“毎年贈る時期が決まっている”贈り物において、通販利用が進んでいるようです。また、そのほかには、「(記念日などの特段の理由がない)何気ないプレゼント」が2割半(24.2%)となったことも見過ごせません。
◆女性の半数近くがカジュアルギフト購入を経験、ネット通販の普及で“気軽な”贈り物が増加?
「何気ないプレゼント」を“購入したことがある”割合をみると、全体では3人に1人の割合(35.1%)で購入経験があり、特に女性(47.4%)や20代(41.9%)ではその割合が高くなっています。また、贈り物をネット通販で購入する頻度が高い層ほど「何気ないプレゼント」の購入経験率が高くなる傾向(頻繁に46.3%>全くない27.8%)がみられました。贈り物の購入時にネット通販を利用することによって、贈りたいときに贈りたい相手へ贈る“カジュアルギフト”の機会が増えている可能性が窺えました。
〜贈り物購入シーンでのインターネット活用〜
ネット検索やSNS、ネット通販をどの程度活用している?
贈り物シーズンになると、店頭で“贈り物特集”のコーナーが設けられるのと同じように、ネット通販サイトでも各種贈り物の人気ランキングなどの特集ページが用意されていることが少なくありません。消費者は贈り物を購入する際に、これらのインターネット上の情報をどの程度参考にし、どの程度の人が実際に贈り物の購入にネット通販を利用しているのでしょうか。
◆贈り物選びでネット検索を約半数が活用、女性では約6割、60代でも3人に1人
全回答者1,000名に対し、《贈り物を選ぶ際、インターネットで人気商品などの検索をする》ことがあるか聞いたところ、全体の約半数(52.0%)がネット検索を『活用する』(頻繁にある+ときどきある、以下同様)と回答しました。また、「ほとんどしない(経験はある)」(20.2%)との回答をあわせると、全体で7割以上(72.2%)の人がインターネットで贈り物の下調べをした経験があることがわかりました。
ネット検索を『活用する』割合を性別・年代別にみると、女性(61.0%)や30代(66.5%)、40代(59.3%)で割合が高くなりましたが、割合が低かった60代でも、およそ3人に1人(34.3%)がネット検索を『活用する』と回答しました。
◆「贈り物選びで相手の好みをSNSで検索」若年層で盛んに 相手の好みはFacebookよりmixiでチェック?
また、《贈り物を選ぶ際、SNSで相手が欲しいものなどの情報収集をする》ことがあるか聞いたところ、全体の1割強(12.2%)がSNSを『活用する』と回答しました。特に、10代(20.5%)や20代(23.4%)で『活用する』割合が高く、若年層でSNSを使った下調べが盛んな様子が窺えます。
各SNSのアクティブユーザー(月に1回以上利用している人)別に贈り物を選ぶ際にSNSを『活用する』割合を比較すると、Twitter(27.5%)やFacebook(23.1%)のアクティブユーザーより、mixi(32.1%)のアクティブユーザーの割合が高くなりました。mixiに投稿された日記の内容や所属しているコミュニティなどの情報が相手の好みの把握に役立っているのかもしれません。
◆贈り物の購入で3人に1人が「ネット通販」を活用、30代では半数近く
続いて、《オンラインショップで贈り物を購入する》ことがあるか聞いたところ、3人に1人がネット通販を『活用する』(33.3%)と回答しました。性別・年代別では、女性(39.0%)や30代(46.1%)、40代(42.5%)で『活用する』と回答した割合が高くなるといった、“贈り物を選ぶ際にインターネットで検索をする”割合と似た傾向がみられました。インターネットで商品を探し、購入に至っているケースが多いことが窺い知れる結果となっています。
〜贈り物購入シーンでの通販のメリット〜
店舗購入vs通販購入、消費者が見出したメリットとは?
消費者は贈り物を通販で購入することにどのようなメリットを見出しているのでしょうか。
◆贈り物の通販購入のメリットは「時間帯が自由」「じっくり検討」「近くで買えない商品が買える」
◆深夜に相手が喜ぶ顔を想像しながら?贈り物の通販購入経験者の半数は「じっくり検討できる」と実感
全回答者(1,000名)に対し、贈り物を購入する際に、店舗で購入するよりも通販で購入する方が良いと感じる点を複数回答形式で質問したところ、「(深夜など)時間帯を気にせず購入できる」(62.2%)、「相手が喜びそうな商品をじっくり検討して買える」(37.2%)、「ご当地ものや海外ものなど、近くで買えない商品が買える」(32.5%)、「安い商品を見つけやすい」(31.7%)などが上位回答に挙がりました。購入者が享受する利便性の面だけでなく、“相手に喜んで貰えそうな商品をじっくり検討できる”、“探しやすい”などと、受け取る相手の満足度から考えても通販の方が良い、との意識もあるようです。特に、実際に通販で贈り物の購入をした経験がある人はその傾向が強く、「相手が喜びそうな商品をじっくり検討して買える」と回答した割合は半数(50.0%)に達しました。
〜ビジネスシーン・プライベートシーンでの贈答習慣〜
贈り物習慣の実態とその背景は?
ビジネスシーンとプライベートシーンそれぞれにおいて、どのような贈り物が習慣化しているのでしょうか。有職者(417名*アルバイト、パートを除く)に《職場での贈答習慣》を、全回答者(1,000名)に《プライベートでの贈答習慣》をそれぞれ質問しました。
◆職場内での贈答習慣では、「昇進・栄転祝い」より「結婚祝い・出産祝い」
《職場での贈答習慣》についてみると、お歳暮が習慣化している割合は2割を下回り、「(取引先や顧客への)お歳暮」では1割半(16.3%)、「(同僚や上司への)お歳暮」は1割(10.3%)となりました。そのほかの“職場内”での贈答習慣では、「(部下や同僚や上司への)結婚祝い」(27.3%)や「(部下や同僚や上司への)出産祝い」(23.0%)が2割半ほどみられましたが、「(部下や同僚や上司への)新築祝い」(8.9%)や「(部下や同僚や上司への)昇進・栄転祝い」(6.7%)は1割未満となりました。お歳暮や昇進・栄転祝いなどの“儀礼的”な印象のある贈り物に比べると、結婚祝いや出産祝いなど、職場内であっても“個人的”なお祝いの印象のある贈り物に関しては習慣化の割合は高めなようです。
◆通販やSNSが気持ちを伝え合うプライベートな贈り物習慣を後押し
◆SNSアクティブユーザーのスケジュールは贈り物予定が満載?
◆贈り物の通販購入経験者は「出産祝い」の習慣化率が高い傾向
続いて、《プライベートでの贈答習慣》についてみると、異性に渡す贈り物では習慣化の割合が高く、「(パートナーや好きな異性への)誕生日プレゼント」は31.6%となりました。友人に渡すプレゼントは、10代や20代では「(友人への)誕生日プレゼント」(10代28.3%、20代26.9%)の習慣化率が高く、30代では「(友人への)結婚祝い」(30.5%)や「(友人への)出産祝い」(27.5%)の習慣化率が高くなりました。
贈り物を通販で購入したことがある人はこれらのプライベートな贈り物の習慣化率が高くなり、「(友人への)出産祝い」(25.1%)は通販で購入したことがない人(8.5%)の約3倍の割合になりました。
また、SNSのアクティブユーザー(いずれかのSNSを月に1回以上利用している人)もプライベートな贈り物の習慣化率が高くなる傾向がみられ、「(パートナーや好きな異性への)クリスマスプレゼント」(27.2%)では、SNSの非アクティブユーザー(11.6%)やSNS非ユーザー(14.4%)の約2倍の割合となりました。プライベートにおいて、身近な間柄でプレゼントを贈り合う習慣を“SNS”や“通販”が後押ししているようです。
〜貰って嬉しかった出産祝い〜
喜ばれる贈り物にもトレンドはある?
気の置けない間柄の友人などへ贈るプレゼントでも、受け取った相手に喜ばれるかどうか不安になるものです。“貰ったはいいが使わなかった”などの体験談もよく聞く“出産祝い”について、子どもがいる人(445名)を対象に、実際に貰って嬉しかった贈り物を複数回答形式で質問しました。
◆出産祝いで最も喜ばれているのは「祝い金・金券・ギフト券」、商品では「子ども服」「おもちゃ」「消耗品」が人気
◆出産祝いの新潮流?30代パパ・ママが嬉しかった贈り物「知育グッズ」、「ママへのご褒美」、「チャイルドシート」
出産祝いで贈られた贈り物の中で最も喜ばれていたものは「祝い金・金券・ギフト券」(67.9%)でした。受け取った相手側が用途を選べるギフト券や、何かと入用な際に頂くお祝い金は、最も喜ばれる贈り物のようです。次いで、「子ども服」が4割強(42.9%)、「子ども用おもちゃ」(22.0%)と「消耗品」(21.6%)が2割強で続きました。出産祝いで特定の商品を贈る場合は、産まれてきた子どもに関連する贈り物が喜ばれるようです。また、若い年代では、「知育グッズ」(30代23.9%)や「ママへのご褒美」(30代11.9%)、「チャイルドシート」(30代11.9%)などで喜ばれる割合が高くなっています。30代は今回の調査の中で“贈り物選び”や“購入”でインターネットを活用する割合が高い特徴がみられていました。インターネットやネット通販の活用に積極的な若い年代から、新しい出産祝いのトレンドができつつあるのかもしれません。
〜贈り物購入シーンでの通販利用実態〜
通販利用率は?ネット通販が贈り物に与えた影響は?
テレビやラジオ、カタログ、インターネットなどの媒体を通じて様々な商品を探すことのできる通販は、現代人の買い物のあり方を変革しましたが、“贈り物”の購入で通販を利用する人はどの程度いるのでしょうか。また、実際にどのような贈り物で通販の利用が進んでいるのでしょうか。
◆2人に1人が贈り物を通販で購入した経験あり
全国の15歳〜69歳の男女1,000名(全回答者)が贈り物を通販で購入したことがある割合をみると、2人に1人の割合(51.8%)で経験があることがわかりました。性別・年代別では、女性(57.4%)や30代(65.9%)、40代(61.7%)、50代(61.7%)の割合が高くなっています。割合が低かった10代でも3人に1人(32.5%)は経験があり、贈り物を購入する際に“通販”という方法を選択することは、珍しいことではないことがわかります。
◆最も多くの人が購入したことがある贈り物は「誕生日プレゼント」
全回答者(1,000名)に、これまでに“購入したことがある”贈り物を複数回答形式で質問したところ、「誕生日プレゼント」(83.2%)が最も高く、「母の日のプレゼント」(71.0%)、「クリスマスプレゼント」(61.9%)が続きました。
◆毎年贈る物は通販で購入?通販購入経験率「お歳暮・お中元」「誕生日」「母の日」で3割台
同様に、これまでに“通販”で購入したことがある贈り物を複数回答形式で質問し、各贈り物の購入者の通販購入経験率を算出(通販で購入したことがある人数÷購入したことがある人数)したところ、「お歳暮」(33.5%)、「誕生日プレゼント」(33.4%)、「お中元」(33.1%)、「母の日のプレゼント」(32.5%)では通販購入経験率が3割台で上位に挙がりました。主に、“毎年贈る時期が決まっている”贈り物において、通販利用が進んでいるようです。また、そのほかには、「(記念日などの特段の理由がない)何気ないプレゼント」が2割半(24.2%)となったことも見過ごせません。
◆女性の半数近くがカジュアルギフト購入を経験、ネット通販の普及で“気軽な”贈り物が増加?
「何気ないプレゼント」を“購入したことがある”割合をみると、全体では3人に1人の割合(35.1%)で購入経験があり、特に女性(47.4%)や20代(41.9%)ではその割合が高くなっています。また、贈り物をネット通販で購入する頻度が高い層ほど「何気ないプレゼント」の購入経験率が高くなる傾向(頻繁に46.3%>全くない27.8%)がみられました。贈り物の購入時にネット通販を利用することによって、贈りたいときに贈りたい相手へ贈る“カジュアルギフト”の機会が増えている可能性が窺えました。
〜贈り物購入シーンでのインターネット活用〜
ネット検索やSNS、ネット通販をどの程度活用している?
贈り物シーズンになると、店頭で“贈り物特集”のコーナーが設けられるのと同じように、ネット通販サイトでも各種贈り物の人気ランキングなどの特集ページが用意されていることが少なくありません。消費者は贈り物を購入する際に、これらのインターネット上の情報をどの程度参考にし、どの程度の人が実際に贈り物の購入にネット通販を利用しているのでしょうか。
◆贈り物選びでネット検索を約半数が活用、女性では約6割、60代でも3人に1人
全回答者1,000名に対し、《贈り物を選ぶ際、インターネットで人気商品などの検索をする》ことがあるか聞いたところ、全体の約半数(52.0%)がネット検索を『活用する』(頻繁にある+ときどきある、以下同様)と回答しました。また、「ほとんどしない(経験はある)」(20.2%)との回答をあわせると、全体で7割以上(72.2%)の人がインターネットで贈り物の下調べをした経験があることがわかりました。
ネット検索を『活用する』割合を性別・年代別にみると、女性(61.0%)や30代(66.5%)、40代(59.3%)で割合が高くなりましたが、割合が低かった60代でも、およそ3人に1人(34.3%)がネット検索を『活用する』と回答しました。
◆「贈り物選びで相手の好みをSNSで検索」若年層で盛んに 相手の好みはFacebookよりmixiでチェック?
また、《贈り物を選ぶ際、SNSで相手が欲しいものなどの情報収集をする》ことがあるか聞いたところ、全体の1割強(12.2%)がSNSを『活用する』と回答しました。特に、10代(20.5%)や20代(23.4%)で『活用する』割合が高く、若年層でSNSを使った下調べが盛んな様子が窺えます。
各SNSのアクティブユーザー(月に1回以上利用している人)別に贈り物を選ぶ際にSNSを『活用する』割合を比較すると、Twitter(27.5%)やFacebook(23.1%)のアクティブユーザーより、mixi(32.1%)のアクティブユーザーの割合が高くなりました。mixiに投稿された日記の内容や所属しているコミュニティなどの情報が相手の好みの把握に役立っているのかもしれません。
◆贈り物の購入で3人に1人が「ネット通販」を活用、30代では半数近く
続いて、《オンラインショップで贈り物を購入する》ことがあるか聞いたところ、3人に1人がネット通販を『活用する』(33.3%)と回答しました。性別・年代別では、女性(39.0%)や30代(46.1%)、40代(42.5%)で『活用する』と回答した割合が高くなるといった、“贈り物を選ぶ際にインターネットで検索をする”割合と似た傾向がみられました。インターネットで商品を探し、購入に至っているケースが多いことが窺い知れる結果となっています。
〜贈り物購入シーンでの通販のメリット〜
店舗購入vs通販購入、消費者が見出したメリットとは?
消費者は贈り物を通販で購入することにどのようなメリットを見出しているのでしょうか。
◆贈り物の通販購入のメリットは「時間帯が自由」「じっくり検討」「近くで買えない商品が買える」
◆深夜に相手が喜ぶ顔を想像しながら?贈り物の通販購入経験者の半数は「じっくり検討できる」と実感
全回答者(1,000名)に対し、贈り物を購入する際に、店舗で購入するよりも通販で購入する方が良いと感じる点を複数回答形式で質問したところ、「(深夜など)時間帯を気にせず購入できる」(62.2%)、「相手が喜びそうな商品をじっくり検討して買える」(37.2%)、「ご当地ものや海外ものなど、近くで買えない商品が買える」(32.5%)、「安い商品を見つけやすい」(31.7%)などが上位回答に挙がりました。購入者が享受する利便性の面だけでなく、“相手に喜んで貰えそうな商品をじっくり検討できる”、“探しやすい”などと、受け取る相手の満足度から考えても通販の方が良い、との意識もあるようです。特に、実際に通販で贈り物の購入をした経験がある人はその傾向が強く、「相手が喜びそうな商品をじっくり検討して買える」と回答した割合は半数(50.0%)に達しました。
〜ビジネスシーン・プライベートシーンでの贈答習慣〜
贈り物習慣の実態とその背景は?
ビジネスシーンとプライベートシーンそれぞれにおいて、どのような贈り物が習慣化しているのでしょうか。有職者(417名*アルバイト、パートを除く)に《職場での贈答習慣》を、全回答者(1,000名)に《プライベートでの贈答習慣》をそれぞれ質問しました。
◆職場内での贈答習慣では、「昇進・栄転祝い」より「結婚祝い・出産祝い」
《職場での贈答習慣》についてみると、お歳暮が習慣化している割合は2割を下回り、「(取引先や顧客への)お歳暮」では1割半(16.3%)、「(同僚や上司への)お歳暮」は1割(10.3%)となりました。そのほかの“職場内”での贈答習慣では、「(部下や同僚や上司への)結婚祝い」(27.3%)や「(部下や同僚や上司への)出産祝い」(23.0%)が2割半ほどみられましたが、「(部下や同僚や上司への)新築祝い」(8.9%)や「(部下や同僚や上司への)昇進・栄転祝い」(6.7%)は1割未満となりました。お歳暮や昇進・栄転祝いなどの“儀礼的”な印象のある贈り物に比べると、結婚祝いや出産祝いなど、職場内であっても“個人的”なお祝いの印象のある贈り物に関しては習慣化の割合は高めなようです。
◆通販やSNSが気持ちを伝え合うプライベートな贈り物習慣を後押し
◆SNSアクティブユーザーのスケジュールは贈り物予定が満載?
◆贈り物の通販購入経験者は「出産祝い」の習慣化率が高い傾向
続いて、《プライベートでの贈答習慣》についてみると、異性に渡す贈り物では習慣化の割合が高く、「(パートナーや好きな異性への)誕生日プレゼント」は31.6%となりました。友人に渡すプレゼントは、10代や20代では「(友人への)誕生日プレゼント」(10代28.3%、20代26.9%)の習慣化率が高く、30代では「(友人への)結婚祝い」(30.5%)や「(友人への)出産祝い」(27.5%)の習慣化率が高くなりました。
贈り物を通販で購入したことがある人はこれらのプライベートな贈り物の習慣化率が高くなり、「(友人への)出産祝い」(25.1%)は通販で購入したことがない人(8.5%)の約3倍の割合になりました。
また、SNSのアクティブユーザー(いずれかのSNSを月に1回以上利用している人)もプライベートな贈り物の習慣化率が高くなる傾向がみられ、「(パートナーや好きな異性への)クリスマスプレゼント」(27.2%)では、SNSの非アクティブユーザー(11.6%)やSNS非ユーザー(14.4%)の約2倍の割合となりました。プライベートにおいて、身近な間柄でプレゼントを贈り合う習慣を“SNS”や“通販”が後押ししているようです。
〜貰って嬉しかった出産祝い〜
喜ばれる贈り物にもトレンドはある?
気の置けない間柄の友人などへ贈るプレゼントでも、受け取った相手に喜ばれるかどうか不安になるものです。“貰ったはいいが使わなかった”などの体験談もよく聞く“出産祝い”について、子どもがいる人(445名)を対象に、実際に貰って嬉しかった贈り物を複数回答形式で質問しました。
◆出産祝いで最も喜ばれているのは「祝い金・金券・ギフト券」、商品では「子ども服」「おもちゃ」「消耗品」が人気
◆出産祝いの新潮流?30代パパ・ママが嬉しかった贈り物「知育グッズ」、「ママへのご褒美」、「チャイルドシート」
出産祝いで贈られた贈り物の中で最も喜ばれていたものは「祝い金・金券・ギフト券」(67.9%)でした。受け取った相手側が用途を選べるギフト券や、何かと入用な際に頂くお祝い金は、最も喜ばれる贈り物のようです。次いで、「子ども服」が4割強(42.9%)、「子ども用おもちゃ」(22.0%)と「消耗品」(21.6%)が2割強で続きました。出産祝いで特定の商品を贈る場合は、産まれてきた子どもに関連する贈り物が喜ばれるようです。また、若い年代では、「知育グッズ」(30代23.9%)や「ママへのご褒美」(30代11.9%)、「チャイルドシート」(30代11.9%)などで喜ばれる割合が高くなっています。30代は今回の調査の中で“贈り物選び”や“購入”でインターネットを活用する割合が高い特徴がみられていました。インターネットやネット通販の活用に積極的な若い年代から、新しい出産祝いのトレンドができつつあるのかもしれません。