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<ボックスティッシュペーパーに関する意識調査>日本の豊かさは、ボックスティッシュペーパーの価格と品質にあり〜世界一安い日本のティッシュは1組0.31円〜

 株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上 正勝)は、消費財にまつわるトピックスをお届けする「Fromプラネット」の第11号として、ボックスティッシュペーパーに関する意識調査の結果をご紹介します。


■現在の売れ筋は、160組5箱セットの商品
 風邪で鼻をかむ時、こぼした飲料を拭く時、化粧直しをする時など、あらゆる場面で重宝し、いまやなくてはならない生活必需品のティッシュペーパー。ティッシュペーパーは、アメリカで第一次大戦中に脱脂綿の代用品として開発されたと言われています。その後、1953年に日本に入り、1964年にボックスティッシュペーパーが発売されました。
 誕生から50年以上経っているボックスティッシュペーパーの現在の売れ筋商品は下記の表から、5箱セットの商品であると読み取れます。上位3商品は、1箱160組と150組の商品です。これは、160組5箱セットの商品が平均で250円前後なのに対して、200組5箱セットは平均で300円前後。200組5箱セットをやや高いと感じ、160組5箱セットの商品を手にとっているのではないかと推測できます。しかし、1組換算すると商品によっては200組の商品の方が割安になることもあります。賢く商品を選ぶには、1組の値段を算出することも必要かもしれません。

http://www.atpress.ne.jp/releases/60727/img_60727_1.png
(注)カスタマー・コミュニケーションズ株式会社が構築・運用する購買行動全国パネルデータ「TRUE DATA」を使用。全国ドラッグストア600万人、食品スーパー250万人の購買履歴および個人を特定しない性別・年齢などの消費者属性情報を市場インデックスデータに加工、提供。ドラッグストアでのボックスティッシュペーパーカテゴリにおける2014年12月から2015年2月までの購入個数順位を表示。
<カスタマー・コミュニケーションズ ホームページ>
http://www.truedata.co.jp/


■購入価格の平均は、5箱セット300円未満。希望購入価格は199円
 前段落でボックスティッシュペーパーの売れ筋商品を確認したところで、実際に消費者がどんな商品を選ぶ傾向があるのか見てみましょう。「どのタイプの商品を購入しますか?」の質問に、95%と大多数の人がやはり5箱セットを選択していると回答。売れ筋ランキングと一致していることがわかりました。
 さらに、商品を購入する際、「かける金額はいくらですか?」という質問に対し、5箱セットの商品についてもっとも多かったのは、「200〜300円未満」(54.7%)、次いでセール品狙いの「100円〜200円未満」が(22.7%)となりました。
 この結果から、300円前後してしまう200組5箱セットの商品より、250円前後の160組5箱セットを選んでしまう、そんな消費者の心理がうかがえました。

表1:「あなたはどのタイプのボックスティッシュペーパーを購入することが多いですか」についての回答
http://www.atpress.ne.jp/releases/60727/img_60727_2.png

表2:「5箱セット・3箱セット・1箱ずつを買う際にかける金額はいくらですか」についての回答
http://www.atpress.ne.jp/releases/60727/img_60727_3.png


■世界一安い!日本のティッシュペーパーの実力
 消費税が5%から8%に上がってから、すでに1年が経ちました。今年秋に予定されていた10%への増税は延期されたものの、増税の痛手は、ボディブローのようにじわじわと家計を締めつけていると考えられます。
 しかし、ボックスティッシュペーパーについては世界と比較すると、日本は恵まれた環境にあります。下記の図は、世界の主要先進国、アメリカ、イギリス、フランスのティッシュ1組あたりの価格と比較したものです。
 日本の0.31円に対して、アメリカは1.11円、フランスは1.77円、イギリスに至っては3枚1組ですが3.70円。日本のティッシュペーパーがいかに安いかが一目瞭然です。さらに、他国を旅行すると実感できるのが、日本のティッシュペーパーの品質の良さです。増税の負担はもちろん苦しいですが、安価で品質のいいものが購入できる日本は、非常に豊かで恵まれている、とも考えられます。

http://www.atpress.ne.jp/releases/60727/img_60727_4.png
※上記の図は、各国、主要なスーパーマーケットのオンラインストアでの価格を比較したものです。また、検索した日時の為替レート(Y!ファイナンス参照)で換算しています。


■<ミニコラム>ボックスティッシュには“定価”がある?
 生活用品や食料品など、暮らしで日々購入する商品には、各メーカーが示した「希望小売価格(※)」というものがあります。これは、昔で言ういわば“定価”のようなもの。ボックスティッシュペーパーのその金額、あまり知られていないことですが実は販売価格と大きく異なり、1,150円(1箱当たり230円[税別])なのです。
 例えば、上記の5箱セットの商品を230円で販売する店があったら、8割引で販売していることになります。しかし、そこに至るまでには、メーカー各社の絶え間ないコストダウンや、卸売業(問屋)から店頭に並ぶまでの流通コストの削減努力の積み重ねが隠れています。考え方次第では、そうした人々の努力のおかげで、私たちはかなりお得な買い物ができている、と言えるかも知れません。

※最近では特定の希望価格を設定しない、「オープン価格」というのが主流になっています。


■工夫次第で万能アイテム!ティッシュペーパーの使い道あれこれ
 もはや、生活必需品のティッシュペーパーですが、鼻をかむ、汚れを拭く以外に、どんな使い方をしているか調査を行ないました。
 「料理をする際の油こしに使用する」や、「掃除機のフィルター、ドリップコーヒーのフィルターにする」といった回答が多くみられました。また「お花やリボン、てるてる坊主を作る」という、工作の材料にする人も多数。現在ではあまり見られなくなりましたが、幼少期、色付きのティッシュでお遊戯会の飾りを作った方も多いのではないでしょうか。
 工作の材料に使用している人の中には、飾り用の松茸やバレリーナの人形を作ってしまう熟練者もいました。さらに少数派ではありますが、ボックスからティッシュを勢い良く引き出して、ストレス解消をするといった意見も。このように、アンケートから、それぞれがティッシュを工夫しながら使用している様子が垣間見られました。

 さらに、ティッシュを使い終わった後のボックスの二次利用方法もわかりました。ケーキを焼く時の型にする人やビニール袋などを入れる収納ボックスとして再利用する人、ベランダに出る時のスリッパにする人などユニークな回答が多く見受けられました。中には、へそくりを隠す場所にするという人も。
 ティッシュは使用が終われば捨てられる運命ですが、それを入れる箱には“第二の人生”があります。これは、トイレットペーパーやポケットティッシュペーパーにはない、ボックスティッシュペーパーならではの特徴ではないでしょうか。

表3:「ボックスティッシュペーパーのユニークな使い方がありましたら、教えてください。」についての回答
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■購入の決め手は、やはり、8割以上の人が“価格”と回答
 次に、「ボックスティッシュペーパーを購入する際に一番重視するのはなんですか?」という質問をしました。やはり、生活必需品だけに、84.5%と大多数の人が「価格」を重視していると回答しました。
 次いで、「入数(組数)」が42.7%、「やわらかさ」が26.3%、「メーカー名」が21.1%となりました。入数は1組あたりのコストパフォーマンスを意識してのもので、1位の価格とも連動した意見です。前述で紹介した売れ筋商品の項目からもわかるとおり、150組、160組、200組などボックスティッシュペーパーの入数はさまざまです。現在は、技術の進歩でボックス自体がコンパクトになり、一見して入数までは判別できませんが、賢い主婦は入数もきちんとチェックし購入していることがうかがえます。
 3位のやわらかさは、鼻をかむ時などの肌触りや肌荒れ防止を意識しての回答と推測されます。アレルギー性鼻炎の人や肌の弱い赤ちゃんが使用する時など、重視するポイントであることがうかがえます。

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■生活に欠かせない物ならではの、ボックスティッシュのエピソード
 最後に、ボックスティッシュペーパーにまつわる思い出やエピソードを聞きました。
●保湿ペーパーが甘いと聞いてなめてみたら本当に甘かった。
●あと1箱で在庫がなくなるので購入しようとしたところ、3.11の震災で購入できず実家から送ってもらった。
●アメリカ人の友人がタダでティッシュを配っているのを見て感激。何度も往復してゲットしていた。
●ある日朝起きたら飼い猫がティッシュを全部出して遊んでいた。こんもりした山ができていてびっくりした。
●イギリスでは、B&B(宿泊と朝食を提供する比較的低価格で利用できる宿泊施設)にティッシュをおいてないので、いつも日本から多めに持っていく。
●オイルショックの時に、ティッシュペーパーが何処にも売っていない時期があったが、当家はストックがあったので不自由しなかった。その時以降、ストックの数が増えた。
●たまに次のティッシュが続かないことがあると、なんとなく嫌な予感がする。
●チラシを見て安いと思って買いに行くと、入数が少なかったので、がっかりした。
●ティッシュをあげたのがきっかけで友達になった。
●ティッシュをとにかくよく使うので、何かとってと頼むとき、反射的に「ティッシュとって」と言ってしまう。
●トイレに流して詰まらせてしまった。
●以前は150組、180組、200組などの種類があることを知らずとにかく安いものを選んでいたが、サイズと品質が並以上であれば良いので1組当たりの単価を計算して購入するようになった。
●外国に旅行に行くとティッシュが硬くて、日本のティッシュは質がいいなぁと実感する。
●子どもがやっと座れる赤ちゃんの頃、おとなしいと思っていたら、1箱のほとんどを出して遊んでいた。「あら?」と言ったときの、嬉しそうな顔が忘れられない。
●福引で超ソフトの高級ティッシュをもらったことがある。小学生の娘は「ティッシュなんか外れだ」と気落ちしていたが、高級ティッシュであることを教えたら、とたんに上機嫌になった。

 「オイルショック時や震災時にティッシュペーパーを求めて、必死になった」といったエピソードは、いかに、ティッシュペーパーが生活に必要不可欠なものかを物語っています。また、「ティッシュペーパーをトイレに詰まらせた」という回答も多くありました。トイレットペーパーのように水に溶ける素材ではない、ボックスティッシュやポケットティッシュはトイレで使用しないのが原則です。さらに、もはや日本独特の文化と言っても過言ではない「路上での“ティッシュ配り”について、海外の人から驚かれた」という意見も多数ありました。“ティッシュ配り”は、日本の豊かさを象徴するものなのかもしれません。
 生活に密着しているからこそ、その価格にもシビアになりがちなボックスティッシュペーパーですが、世界と比較するとその優秀さが際立ちます。ボックスティッシュペーパーを通して、安価で品質のいい日本の商品の良さを、改めて実感できると考えられます。


【株式会社プラネットとは】
 メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラとしてサポートしている企業です。
http://www.planet-van.co.jp/


【Fromプラネットとは】
 消費財流通における業務効率化を支えるEDI(電子データ交換)やデータベースサービスを提供する株式会社プラネット(東証JASDAQ上場、証券コード:2391)がご紹介する、旬の消費財にまつわるトピックスです。
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